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こんにちは、ストロング宮迫です。

新しい学年になって子供たちが学校から教科書やさまざまな教材をもらって帰ってきていると思います。

今はそれら教材や市販の問題集なんかでも、もうみんなCDとかが付属していますよね。そして、勉強するときにそのCDをなにで聞くか?

周りの子供たちを見てみると、CDデッキで聞く子なんていません。スマホやipodやその他、それぞれが持っている機器で聞く。部活の連絡はLINEだ。学校関係のお母さん同志の連絡だってLINEってことも多い。

もうそれらの機器は否応なく欠かせないものになってしまいました。あとはどう付き合うか。

朝日新聞によれば、

今年1月、有害なサイトから子どもを守るフィルタリング会社のデジタルアーツが調査したところ、小学3年以下の子どもがネットに接続できる自分専用の端末を持っていたのは約55%。

携帯ゲーム機、子ども用携帯電話に次いで、「契約の切れた中古のスマホ」が多かったという。

家の中に無線LANがあれば、ネットにつながるこの「契約の切れた中古のスマホ」の利用はたしかに多いですな。

記事では「段階的にスマホを利用させよう」とそのステップを図で示して、以下のような話を載せています。
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※この毎日親技は2015年4月17日に配信したものです。

子のスマホデビュー、その時親は 「ダメ」ばかりはダメ
朝日新聞 杉原里美 2015年4月11日

・・・インターネット事業者らでつくる「子どもたちのインターネット利用について考える研究会」(座長・坂元章お茶の水女子大教授)は、ネット上のコミュニケーションを少しずつ拡大する「段階的利用」を提言する。

親子で話し合って、子どもに考えさせる方法だ。

まず、ネットの特性として、「1.公開されている」「2.匿名性はない」「3.書き込みは取り消せない」「4.自分の将来が台無しになることがある」ということを理解させる。

その上で、オンラインのコミュニケーションは意思疎通が難しいこと、必要以上に自分を開示してしまうこと、未知の人の言うことを過剰に信じやすい傾向があることを伝える。

子どもがこうした特性を理解していく発達段階に合わせて、コミュニケーションの相手を、家族、顔見知り、見知らぬ相手へと少しずつ拡大していく。親でも子どもの力を見極めるのは難しいが、最終的に18歳での習熟を目指す。

子どもネット研事務局の高橋大洋さんは、「リスクがあるからといって禁止すると、ネットのリスクを知って使いこなす能力が育たない」と話す。

中高生向けの講演で講師を務める経験から、「長時間の利用については、子ども自身も困っている」と言い切る。

「既に与えてしまった家庭も、春の買い替えなどをチャンスに、スマホを寝室には持ち込まないなど、親子で利用のルールを決めてはいかがでしょうか」(杉原里美)

この「段階的にスマホを利用させよう」というのは理屈ではよくわかるし、そうできたら確かにいんですが、子供たちを見ていると、とてもそんな段階的に・・・ってわけにはいかないんじゃなかろうか。

もう一気に進んでいく。あっという間です。「最終的に18歳での習熟を目指す」ができればいいんですが、持ったら最後、一気に最終ステップまで突き進む。

それくらい便利で、暇つぶしにはもってこいな機器なんですよね。

だから、ボクはスマホを持たせてから、段階的に使い方を習熟させるっていうより、スマホを持つ前にどういう話し合いや決め事がなされ、それが効力を発揮するかがすべてじゃないかと思っています。

スマホを持つ前が勝負!

友達と連絡したり、勉強のCDや動画を見ることをメインに抑制された使い方ができている子供たちもたくさんいますしね。

記事にあったように、持つ前の形ができていないと「長時間の利用については、子ども自身も困っている」ことになりますから。

うまく使えているなあと思える子供たちと話すと、たいてい「勉強をするときはスマホはそばに置きません」とか「いつまでも見てしまうので時間を決めて使うようにしています」と自分のルールを持っていることに気づきます。

ボクにはうまく使っていると思える子供たちがそうした「自分なりのルール」を明確に言える、言うことで「ダラダラとやっている人とは違います」と無意識に主張しているように聞こえます。

そこには実際にそうできているかどうかは別にしても、「うまく使う」「有効に利用する」という意識が明確にある。

それが明確に意識されるのは、スマホを持ってからではなく、スマホを持つ前です。スマホを持つ前に教えられたり、家庭内でいろいろと話し合われている。

また、家の中や友達間でも「やることやらないで、いつまでもスマホをダラダラいじっているのはダメである」もしくは「ダメになっちゃう」って雰囲気が現にある。

「昨日、深夜3時までスマホでゲームしちゃったよ」なんてことが武勇伝や自慢にならない環境なんですよね。

だから、スマホをうまく使えるかどうかは、スマホを持ってからどうのこのではなく、持つ前にあらかた決まってると思います。持ったら一気だ!

もう持つか持たないかという話ではなくなって、持った上でどう扱えるかに時代は進んでいるってことですね。

実際、

厚生労働省が収集した約5万人のデータを用いた研究では、

子供からテレビやゲームを取り上げたとしても、子供の学習時間は、ほんのわずかしか伸びないという調査結果が出たという。

と中室牧子さんは書いています。

じゃあ、どうやったら子供の学習時間は伸びるのか?

「じつは学歴で年収は変わらない」中室牧子さんに聞く

子供が自ら学習するようになるためには――

中室さんの調査によれば、親が「勉強時間を決めて守らせている」「勉強を見ている」ことが重要だという。

「親のコミットメントを、父親と母親に分けて、『勉強したか確認している』『勉強を見ている』『勉強をする時間を決めて守らせている』『勉強するようにいう』の4類型に分けて、子供の学習時間への影響を見ました。

すると両親が『勉強を見ている』『勉強する時間を決めて守らせている』場合、子どもの学習時間は長くなる傾向があったんです」

調査では「父親が、机に座って勉強を見ている」場合に、もっとも学習時間が長くなる傾向が見られた。

逆に、母親が「勉強するようにいう」のは、子供が女子である場合に、学習時間を減少させた。

また親ではなく、大人が子供の勉強を見た場合でも、子供の学習時間が増える結果が得られたという。

親や大人の行動によって、子供の学習時間は変わるのだ。

だそうです。

親が「勉強時間を決めて守らせている」「勉強を見ている」ことが重要

親や大人の行動によって、子供の学習時間は変わるのだ

ボクが言っているんじゃないですよ(^^)

特に、中室さんの調査で明らかになった

◆「父親が、机に座って勉強を見ている」場合に、もっとも学習時間が長くなる

◆母親が「勉強するようにいう」のは、子供が女子である場合に、学習時間を減少させた

は、ボクの肌感覚でも、間違いなくそうだと思います。

記事にはそれ以外にもおもしろいことがたくさん書いてあって、こういうのもあります。

「じつは学歴で年収は変わらない」中室牧子さんに聞く

中室さんが発表した「どの高校・大学にいっても、将来の年収は変わらない」という研究結果は、教育政策に様々な気づきを与えるものだ。

実際の研究では、教育が賃金と学力に与える効果を推計するために、双子のデータを用いたという。

「よくアニメ『ドラえもん』を例にして説明しています。

のび太くん、スネオ、ジャイアン、出木杉くんの4人がいるとします。このまま彼らが、中学、高校、大学と進学すると……出木杉くんは名門大学に進むんじゃないかと多くの人が予想すると思います」

「しかしそれは、もともと彼の持つ能力の高さによるものなのか、それとも彼がその後に辿った中学や高校での教育の効果なのか。これを識別するのは非常に難しいんです。

教育の効果をはかるときには、出木杉くんが名門大学に行った場合と、出木杉くんのコピーロボットが、普通のレベルの大学に行った場合を比較して、ふたりの賃金を計測しないといけないのです」

「そこで、私たちの研究では、一卵性双生児のデータを使いました。一卵性双生児は、DNAのパターンも家庭環境も同じですから、双子の兄弟姉妹をコピーロボットのようにみなすことができます。

そして、違う大学に進学した一卵性双生児の就職後の賃金の差を見てみました」

双子のふたりに賃金の差は、ほとんど見られなかったという。

「同じ大卒であれば、どの大学に行っていても、その後の人生で得られた賃金に、ほとんど差はなかったんです。

それならば、と教育段階を下げて、同じ設定で、高校の選択が学力に影響しているかを調べてみました。

すると、同じ中学に通い、別の高校に通った一卵性双生児が合格した大学の偏差値にも、差はありませんでした」

調査を行った中室さんは、「大学や高校の選択は、世の中で思われているほど重要ではない可能性がある」と語る。

類似の研究として、アメリカでは、プリンストン大学の経済学者らが「大学の選択は将来の賃金に影響しない」ことを明らかにしている。

この結果は、アメリカの教育関係者にもよく知られており、高校の進路カウンセラーが、生徒に『偏差値で大学を選ぶんじゃない。何をやりたいのかが大事だ』などとアドバイスしているという。

ちなみに

一橋大教授の森口千晶さんによれば、

日本では所得上位10%にあたるのは年収580万円以上で、1990年代以降、その層が国民所得に占める割合が増えているとの試算

試算によると、特に増えているのは、年収750万~580万円の層で、所得上位5~10%に相当

日本の場合、所得上位1%は年収1270万円以上にあたる

のだそうです。

それはいいとして、偏差値で大学を選ぶんじゃない、何をやりたいのかが大事だ。 こう言われると、親は子供に言うんですな。

「あなたはなにがしたいの?」ってね。

でも、16歳や17歳の子供のほとんどはこう言うでしょう、「わかんない」ってね。

で、親が嘆く「ウチの子は特にやりたいものがないんですよ」ってね。

ボクから言わせれば「ないのが普通」です。わからなくて当然です。

50歳前のボクでも自分が「いったいなにをしたいのか」がわからないのに・・・

でも、考えても考えても「なにをやりたいのか」なんてたぶん出てこないんです。

実際「これやりたい」って思えるものがあったとして、それが「本当にやりたいのか?」って聞かれれば途端に怪しくなってしまうくらい、おぼろげでうつろなものなんです、普通はね。

すでにガキの頃から明確なものがあるという子供だっていますけれど、それはほんのわずか。

じゃあ、どうするのか?

そりゃあ、目の前のことを一生懸命するしかないわけですよ。

勉強だけじゃない、部活も習い事も遊びも、目の前のことを一生懸命ガンバル(●’д’)

そしたら、行きたい道や行ってもイイかなあと思える道が出てくる。または行かざるを得ないような道が出てくる。そこに行けばイイ。迷わず行けよです。行けばわかる。

なにかをしたい、なにかになりたいって思って、その方面の分野の勉強を集中してすることはとてもいいことだけれど、それって可能性を自分で狭めているってことでもありますからね。だって、これって決め打ちして行くわけだから。

そっち方面にもし向いていない、相性が悪かったら、どうするのよって話です。

だから、なにをしたいのかも、なにをやったらいいのかなんて若者がわからなくていいし、わからないことを嘆く必要もない。

目の前のことを一生懸命すべし!その中で興味のあることを深めるべし!あっちに手を付けたり、こっちに手を伸ばして触れてみるべし!

誰だったか、誰かが言っていましたが「仕事には呼ばれるんです」。「呼ばれたら」その仕事を頑張るべし。

そのうち道が見えてくる。こっちに行こうって思わなくても、あなたが歩いて通ったところが、あとから振り返ってみたら見たら道になってるから。

この道を行こうなんて思っていなかったけれど、自然とそこを歩いていた、そうなるよ。だからさあ、無駄だとかテストがあるからとかじゃなく、目の前のことを一生懸命やりなよ。それが自分のやりたいことを導いてくれるから・・・・

とまあ、目の前の勉強を頑張らせるためにボクはこういう話を子供たちにするんですが、効果がある子供もいれば、効果がまるでない子供もいる。

でも、効果がない子供にこの話が通用しないのは、この話が間違っているからではないと思っています。

効果がないのは、話しているのがボクだから。もっと子供に信用されて影響を与えられる人だったら、同じ話をしてもピンとくる場合だってある。

だから誰が言うか。誰に言ってもらうかです。

かつてボクは「自分が何をしたいのか」を考える旅を、目の前のやるべきことをすべて放棄してフラフラしながら考えていたことがあったんですが、考えても考えても「自分が何をしたいのか」がわからない、出てこなかった。

でも、考えてみれば、浅はかで勉強不足で世間知らずのボクの中から、涸れた井戸から水は出てこないです。

まずは水を満たさなきゃあ。その水を満たす行為が目の前のことを一生懸命やるってことだから。そこに無駄はない。

それでいえば、目の前のことを一生懸命できないってことも無駄じゃないのかもしれませんね。

さて、あなたはどう子供に話しますか。そして何を子供に問い、なにを共有しますか?

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うれしい報告

小6 リスさん

現在、第2講座です。小6になり、親があせりだしたせいか、ストロング、タイガー両先生の言葉が非常に心にしみ、また、やることが具体的に分かり親が俄然やる気になっています。

直近の模試算数のABC分析の結果、A問題の正答率70%、B問題は0%、まずはA問題のみからと肝に銘じています。

まずは苦手分野の克服の3時間法にイケドンシートを使い、娘もできるようになるのがよく分かるらしく、もっと貼ってと言っています。

今日のテストは100点でした(5問のテスト)。来週の確認テスト(2週分のまとめテスト)で点が取れるように突き進みます。

受験生は焦らない! だから周りがまず焦らないといけません。

しかし、焦っていることをそのまま子供にぶつけると反抗はあっても成果なし。

今絶対的にやらねばならない問題をまずやる!これが鉄則です。すべては5問のテストなんかの小さいテストから始まるのです。

同じ70点でも、イイ点数の取り方、先につながる点数を取り方をしてください。

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