小6 ローズさん

お蔭さまで第一志望校の合格圏内にはいることができ、塾の6月の個人面談ではさらにその上の学校をめざすようにいわれるまでの成果を得ることができました。

これも親カツ講座のおかげです。ありがとうございました。

最近、その上の学校をめざす上で気になることがでてまいりました。

同じ塾のクラス内で偏差値70近くの学校をめざすお子さんたちは皆、親の力を借りずに自分で学習計画をたて自分のペースで学習を進めている方ばかりです。

また、こういった学校は自学自習のできる子を求めているようです。

わが家のように親が学習管理をしていてこういったお子さん達に追いつくことはできるのでしょうか?

成果を得るために毎日こつこつ頑張っておりますが親の力を借りずに成績のよいお子さんを見てしまうと何とも梅雨空のような気分になってしまいます。

そばで○付けや成果の確認、登校後には問題の取捨選択、学習計画ミスノートの作成、弱点補強問題の作成などなどで必死になっている私に対して、彼らの母達は夜、先に寝てしまったり(子供は一人で学習しているとのこと)、テニスやお料理教室、映画鑑賞などなど自分の時間を楽しんでおられます。

さらに、上のステージをめざすためにも親として子供が自力で勉強できるようにするにはどうしたらよいのでしょうか?

アドバイス、よろしくお願いいたします。

ローズさん、ありがとうございます。

親カツ生の目標である「夏休みまでに第一志望の合格圏内に入る」も達成され、よくがんばっていらっしゃいます。

そして、塾の先生からは、更に上の学校(最難関校)の受験を強く薦められているそうです。

他の親のみなさんからすると、なんとも羨ましい悩みに思われるかもしれません。しばらく前にも同じような羨ましい悩みを取り上げましたよね。

さて、そんなローズさん、実は、2月にこんな報告をいただいていました。

昨年の12月から冬休み明け位までスランプが続いておりました。何となくやる気が今一つ、まだ5年生だから、、、。

何かおかしいと思い、『10の鉄則』をもう一度、読み直しました。

そうです!

この状態を母親である私自身が作り出していたのです。鉄則に書いてある通りでした。これがわかってからは、毎日、絶え間なく負荷を与え続ける母に変身しました。

ストロングさん、やはり『10の鉄則』はすばらしいです。これからは折を見て、鉄則の確認をしながら学習を進めて行きます。

どうですか?

この報告を読んで、みなさんに気づいて欲しいこと。

それは、

みんな順調なわけではない

ということ。みんないろいろあるワケです(^_^)

ロースさんの場合も、半年前にスランプがあった。そんなとき、親がどう動くか?

ローズさんの報告にある「何かおかしい」と考えられるかどうかで、道は大きく分かれるのです。

もちろん、子供自身が自分で動いて現状を打破してくれるのが理想ですが、できないからこの状況のハズ。いや、動かないのは、子供に動く方法を教えてないからと考えるべきなのです。

まずは、ここを押さえておいて下さいね。

さて、それではローズさんからの相談

さらに、上のステージをめざすためにも親として子供が自力で勉強できるようにするにはどうしたらよいのでしょうか?

を考えてみましょう。

なんだか、ローズさんの周りには、優雅なお母様連中がいらっしゃるようです。昼は、テニスやお料理教室に、映画鑑賞。夜は、早々に就寝。

それでも、子供は偏差値70。親の力を借りずに成績のよい子供がいる!!

なのに、ウチは、そばについて、セコセコ親子で頑張っている

この違い、この差、どうしてくれる!神様は不公平だと言いたくもなります。

ストロングも似たような方々を見てきました。タイガー山中なんかは、ストロングよりもはるかに多くのそういう方を見てきました。タイガーはある時期、そういう方々ばかりを見ていたこともあったくらいです。

なんでかって!?

そういう方々の口コミネットワークってすごいんです。イイ!となったら、もう全部いただいちゃいますからね。

話を戻します。

優雅なお母様の話でした。これまでにも、よく「アロマエステは、最高にいいですよ~」なんて、お奨めいただいたものです。また、海外旅行にもよく行かれます。受験学年の夏なんかにも、行かれた方がいましたね。

もちろん、子供たちは家で勉強です。お父さんも居残り組でした!!!(>_<)

そんなとき、子供たちは親のことを何と思っているのでしょう?

あるとき、「お母さんだけ、遊びに行きやがって!」と少し押さえ気味に子供が言ってたので、ストロングはこう言いました。

「お母さん??」

そうすると、ニコッと笑って「そうでした、クソババァだけ遊びに行きやがって!でした」なんてね。

確かに、自分の勉強だしという気持ちはあるものの、親が遊べば、子供は勉強に身が入らなくなるのは、自然のことです。

それなのに、どうしてお母さんだけ遊びにいけるのでしょうか?

ストロングと生徒との会話の場面を思い出してください。そうなんです!

お母さんが不在の間、留守番役のお父さんと勉強を見る役割のストロングが子供のそばにいました(^_^)

つまり、勉強を管理するという「自分の役目」を誰か代わりにやってくれれば、自分は遊びにだっていけるのです。

うらやましいですか?

そういう家庭であったのは、「先生、今日に限り延長は30分以内でお願いしますね」なんて言われること。

よく聞いてみると、朝の9時から夜の12時まで全てに「家庭教師」を頼んでいたのです (≧◇≦)

それぞれの教科の家庭教師の交代の間が30分だったわけです。ウソだと思うかもしれません。

でも、ホントなんですよ。

子供たちの食事は、家庭教師と一緒です。そういう場合、どこかの鉄板焼きのお店からわざわざ出前をしてもらい、ステーキをご馳走になったりします。また、プリント整理や教材のコピーは、お手伝いさんが担当しているご家庭だってありました。

ただ、誰かが子供の勉強の進捗を、現在の状態を把握している体制ではあったわけです。

それを親が一人でやっているか、その他大勢でやっているかの違いだけなんだとストロングは思っています。

これって、外から見えるのでしょうか?

経験上、成績がイイ子の親は、家での勉強の様子は語りません。親の兄弟姉妹にだってさえ、そういう中の状況を見せないことも多い!

ホント、その辺はシビアなんです。

親の兄弟の家に指導に行っても、情報なんかはいっていないわけです。

また、成績がトップレベルの生徒は、こんなことを言っていました。

「テスト前に、人前で最終確認はしない」

学校や塾に行けば、もう勉強する姿は見せないのです。親だってそうです。保護者面談では「家ではあまり勉強のことは言いません」なんて言う。例え、夜遅くまで勉強につきっきりで寝不足なのにです。

もう一度聞きます。

これって、本当に外から見えるのでしょうか?

ローズさんの周りの方のことはわかりませんが、ストロングの知っている一例をお話しました。

うらやましいですか?

ローズさんにとっては、上のステージをめざすためにも、子供が自力で勉強できるようにしたい、それこそがさらに上を目指すために必要なこと。そう考えていらっしゃるのでしょう。

それは選択の1つですが、今書いてきたような成績がイイ子の家庭の例や経験から、自力で推し進めるのではなく、親がそばでもっと効率的に今よりも短い勉強時間で偏差値70が達成できるようにしてやることをオススメします。

それこそが難関校に行って武器になるのではないでしょうか?

親が学習管理をして偏差値70が出た。

子供が自力で学習して偏差値70が出た。

どっちがすごいのか?

どっちでもないでしょう。

同じです。親が学習管理したら70は出ないけど、自力なら70が出るなんてこともありません。

それよりは、偏差値60を越えれば、子供には明らかに自覚は出ます。やっている勉強に対しても、意欲的にもなるでしょう。

授業を受けても、解説を聞いても、授業の大半は、授業中に理解できることがドンドン可能になっていくでしょう。授業を聞いて持って帰る「お土産」も増えてきたでしょう。

塾で最後にやった問題ができなかったと言って、迎えの車の中で、いつまでもその問題を見て考えていることだってあるでしょう。

偏差値が上がれば上がるほど、「テストで解ける問題」にするまでの時間は短縮できる

親の学習管理の下で、偏差値70をさっさとたたき出して、合格を我がものにし、受験が終ってから、テニスや映画にお料理教室を堪能されたらいいですよ。

子供が1日中勉強しているのに、海外のビーチで泳いでバカンス。子供が歯を食いしばっているのに、親がラクして遊んでいても、楽しくないのではないか?

これは個人的な見解ですが、ストロングは、そういうのを羨ましいとも全然思わない。

親子で一緒に戦う!ともに時間を過ごす。ともに泣き、ともに笑い、ともに喜び、ともに騒ぐ。

受験勉強が生活の大半を占めている今、それが親ができる子育てではないですかね?

そして、上に行けば行くほど、すごい連中が出てきます。

そういう連中と出会って、打ちのめされたとき、学年が上がって勉強が行き詰ったとき、つまり、危機が訪れた場合、そばで見ている親だけがともに対策を考えられ、励ますことができる

教えてもらうことは誰かに頼むとして、そしてそれはすぐにでも頼める。

しかし、現状の把握、方針の立案、それに向かう対策についてなどを「0」から始めていたらたいてい手遅れになる。「0」ではなく「1」とか「3」とかに維持できるのが親の特権。

ずっと勝ち続けることはできないのですから。

そして、ローズさんは、成績がイイ「だけ」の子を目指しているわけではないのですから!!