こんにちは、ストロング宮迫です。
引き続き、怒涛の中学入試の連戦です。明日からはセンターも。毎年のことなのにこの季節はせつないなあ・・・
受験生の親の方へ、親技の基本になりますが、入試に行く前にはきちんとお子さんに入試に至るまでの過程に「合格!」を出してあげて下さいね。
結果は気になるけれど、結果いかんで親の子供への評価が変わるわけじゃないんだから。ここまで頑張ってきたことをきっちり評価してやって下さい。
連戦に臨む受験生を見ているとこんな気分です。
※この毎日親技は2012年1月13日に配信したものです
ひたむきになれるかなれないか
ただ走るだけじゃないひたむきに走るんだよ
せつないくらいにひたむきに走るんだ
そんな子供たちの姿を見ていると
いとおしいっていう気持ちになるんだ
もう理屈じゃないんですよね。どうしてこんなに頑張れるんだと。
たしかに頑張らせてきたんだけれど「どうしてこんなに・・・」と受験生を見ていると思う。
その「いとおしい」という気持ちは「入試の前」にしっかりと伝えておくべきですね。
もう1つ、いわずもがなですが、改めて受験生の親の方に心しておいてほしい点があります。
先ほどの動画の健さんのシリーズは他に何本かありまして、こういうのもあります。
動画がないようなの言葉だけで紹介します。
それはこういうものです。「馬」が「子供」になっています。
競争ばっかりしてると子供も心が冷えるんだよ
だから牧場へ帰ってくる
ここで心をあっためているんだよ
牧場はきっと馬にとって一番あったかいとこなんだ
あなたとあなたの家庭が子供にとって「一番あったかい」牧場でありますように。
外で競争して「心が冷えて」、帰ってきたらさらに「冷えた」なんてことがないように。
受験生の親だけではないですぞ!
来春、来々春受験となる親の方も!
外で「心が冷えて」帰って来て、家でも解凍されず、さらにガチガチに「心を凍らせる」と、子供のマグマは沸騰して違うところから必ず噴き出る。
牧場が守備範囲の親は子供の「心を冷やし」ておいて、マグマが噴火したら、
「どうしてなの?こんなに一生懸命に私はやっているのに!」
と「被害者面」して嘆いてみせる。ときには泣いてみせる。
そして、誰かに相談する。
ある人は「しばらく様子をみましょう」と言った。
親は様子を見た。
自分はあくまでも一生懸命やってきた「被害者」として。
しかし、変わらない。
いや、親が自分を「被害者」という認識で見ているから、だから状況は変わらないのに、「変わらないのはおかしい」と。
そうじゃないんだ!
あなたの家は子供にとって「心があったまる牧場」じゃないんだ。
あなたは「被害者」ではなく、「加害者」なんだ。
加害者なのに「被害者面」して嘆き、「私はこんなに苦労しているのに」と泣いてみせるのは反則です。
で、
競争ばっかりしてると子供も心が冷えるんだよ
だから牧場へ帰ってくる
ここで心をあっためているんだよ
牧場はきっと馬にとって一番あったかいとこなんだ
これを言って、「わかりますよね?」
そう言うと、「わかりました。じゃあ家では自由に好き放題にさせたらいいんですね?やります!そっちのほうが楽なんだから」とこう逆ギレしてくる。
・・・・・
「自由」、約束も制約もない「自由」というのは、子供にとってもっとも厳しく、寂しい世界。
このハイレベルな世界を何の準備もなく与えれば、多くの子供たちが真っすぐ歩けない。
だから、家に帰って、「牧場」でともに勉強すればよい。
そして、
「聞いたけどわからないんだ」
「できるようになりたいけれど、できないんだ」
「頑張っているけど、できないんだ」…etc
の子供の声を聞け!
子供の気持ちになって、目線に立って、見ろ!
子供は「あったまりたい」んだから。
問題がすぐに解決しなくてもよろしい。悩みはつまっていることの話を聞いてやってほしい。
家庭が牧場なら、心があったまっていれば、子供は必ず親に話す。
「話せば」=「離せば」解決しなくても楽になる。
100歩譲って、ともにする勉強が楽しくなくても、楽しくなるように「ともに」解決策を考える。
親が勝手に判断して課題を決めたわけじゃない。子供が話してくれてことをもとに最善の道をともに考える。
子供との約束も、心をあっためておいてから決めるから守られる。
しかし、心が冷えたままで、「ガンバレ!それ行け!」では、本当の頑張る力は出ない。
「誰のためにやってるの!」「誰のために言ってるの!」は、言葉として最悪。
こういう言葉が出るのは、子供の心があったまらないうちに、子供が話さないうちに、親があれこれ勝手に決めてるからじゃないか。
健さんの馬のCMからここまできてしまったのでついでに。
以前も紹介したことがあるけれど、
NHK「仕事の流儀」 競馬調教師 藤澤和雄の仕事を見ると、競走馬は本当に子供と一緒。子育てと同じです。
勝利に近道はない
馬の調教は貯金に似てる。たくさんある時にごそっと入れてもダメだ」目先の「一勝」より馬の「一生」
藤澤は目先の「一勝」にこだわらず、馬の「一生」を考えて馬を育てる。ただ勝つことに未来はない
欲張りだから勝ちたいのは世界一勝ちたい。しかし、その場しのぎばかりでは、永遠に変わらない。
『10の鉄則』なんか買わなくていいから、このDVDを見たらイイ。
安いしね。
競馬調教師の藤澤和雄さんは、昭和48年4月、イギリスの国営調教場に厩舎を構える調教師の元で4年間、馬の世話を担当されました。
この4年間、藤澤氏は周りの人と言葉が通じない、言葉の壁にとても苦労し、人間関係のなかでは孤独となる時間がとても多かったため、馬以外は話し相手がいなくなっていました。
自分の担当馬たちが唯一の友だちでした。
「競走馬私論」藤澤和雄著祥伝社黄金文庫
私は自分の性格を暗いとか陰気だとか思ったことはない。仲間たちとクリケットやサッカーをし、釣りやバーベキューにも出かけていた。
しかし、私の4年間のイギリス生活が明るいものだったかというと、そんなことはなかった。
仲間はいたけれど、言葉の問題もあるし、日本人に対する偏見もあった。
1日1日、馬の世話に一生懸命だったものの、それでいったいどうなるのかという思いもあった。将来が不安で満たされぬ日々だった。
「からっぽやみの仕事をするな」という父の言葉に従がって、
※「からっぽやみ」とは、半端者とか怠け者、横着者という意味だそうで、少しずつきちんと片付けるべき仕事を、半端者ほど一気にやろうとする、それで失敗する。
私は真面目に黙々と馬の世話をしていた。それは決して間違ってはいないと今でも思っている。
しかし、それだけでは足りないのである。
ハッピーピープル・メイク・ハッピーホース
「いつもおおらかに笑っていられる人間が幸せな馬を作れる」。
アイルランド人のション・マギーの言葉に、私はある種のカルチャー・ショックを受けた。
ただ今、受験真っ最中です。
受験生だけでなく、このメルマガの読者の方は、不安を抱きながらも、悩みながらも、それはもう一生懸命黙々と子供達に接し、あの手この手で日夜子供達の勉強を見ています。
それは決して間違っていないのです。
でも、それだけでは足りない・・・・・・
「ハッピーペアレンツ・メイク・ハッピーチルドレン!」
「いつもおおらかに笑っていられる親が幸せな子供を作れる」
受験を前にして目がつり上がり、一杯一杯になっている方もいると思います。
でも、まだまだ続く子供との旅ですよ。
もう少し藤澤和雄さんの馬に対する言葉をお届けします。
もちろん、「馬」は「子供」に置き換えて読んで下さいね。
馬の近くにいる1人として、見てほしいと思うのは、馬たちの懸命な姿である。
ゴール前の1番つらい瞬間、鼻息も荒く、目を見開きながら最後の頑張りを見せる。そういう姿はたくましく迫力がある。
現場で仕事をするということは、そんな姿を見て感動できる場所にいるということである。
力及ばず敗れた馬にも、温かい視線を送ってほしい。
勝った馬たちはいいけど、一方で日の目を見なかったたくさんの馬たちがいる。
稽古台になって消耗したり、故障で活躍できなかったり。
成功より失敗のほうが多い。だから、勝利を誇る気になれない。
負けても負けても、生き残ればいつかはチャンピオンに手が届く。長い間、走ってて、無敗の馬なんていないんだ。
現在、ゴール前の1番つらい瞬間、鼻息も荒く、目を見開きながら最後の頑張りを見せていると思います。
あなたは、そんな姿を見て感動できる場所にいるのです。ホント幸せですよ!!
最後に【DVD】で「藤澤和雄の仕事」を見ていただければわかるのですが、藤澤さんは言葉がわからない馬に本当によく馬に話しかけます。
しょーもないおやじギャクも言う。
でもね、あれがイイんだと思うのです。
農家の方でもイイ作物を作る方は概して作物に話しかけています。
「台風がきますから気をつけて、頑張って下さいね」とか「少し水が足りないでしょうかね?」とか。
返ってこない、答えは。
でも、話しかけるんです。
今晩、お子さんが寝ている時間にぜひ話しかけてみて下さい。
「今日はごくろうさん。遅くまで大変だったね。また明日頑張ろうね」って。
寝てるから返事は返ってきませんが、でも、あなたの中で子供に対する問いかけの答え、どうしてやらないといけないかの答えは聞こえると思います。
長い人生を走ってて、無敗の馬なんていないのです。
しかし、それは走ることに意味がないということではない。
そう、ボクは思っています。
尻に火がついた受験生を横目にいよいよ2月からは塾などで新年度がスタートします。
そう、来年への戦いが始まるのです!!
「親カツ講座」もいよいよ1/20(金)からスタートします!といっても、年々動きは前倒しになってすでに63名の方が昨年早々とスタートを切って走り始めています。
人生は、一寸先は闇なんて言われて、将来の道筋は、皆目、見当がつかないもの。
でも、受験というのは、人生に比べれば、ほとんどのことは、わかっていて、あらかじめ予想がつくものなんですね。
2月にはなにをすべきなのか?
7月までに達成しておくべきこと
今ではなく夏以降に取り組むべきことetc…..
これらの大枠はもう現時点でわかっていることなのです。
だから、しっかり計画して早めに取り掛かっておく。
◆親カツ講座「夏までコース」の感想
親に中学受験の経験がない上に一番上の子のため、早めに準備して情報収集もしてはおりましたが、なかなか家庭の中での受験準備の進め方や子供の気持ちの持っていきかたなどわからぬことだらけでした。
うまくできたこともあれば、うまくできなかったこともあります。(省略)
親が準備したり、整えてやれることが親カツ講座を受講して明確になり、自分なりの羅針盤として活用でき、落ち着いて対処することもできました。ありがとうございました。
これから夏以降、さらに上を目指して高い意識で良い経験を受験でさせていただきたいと思っています。
また、受験に向かって負荷がかかってくれば、毎年同じような問題や悩みも出てくる。
初めて受験を迎える方からすれば、ものすごい大問題のように思えるものも、なるべくしてなっている場合がほとんどです。
◆「まだ子供のお尻に火がつきません」
◆「受験が近づくにつれて成績が急降下しています」
◆「子供が志望校を下げると言って聞きません」
◆「受験なんてしない!と投げやりな態度です・・・」etc…..
問題になるとわかっていることには早めに手を打っておく!
それでなくても、さまざまな悩みが出てくるのです。
勉強の悩みに集中できる体制は親から!これが基本です。
「親カツ講座夏までコース」は、先行逃げ切りで合格への体制作りを行う6ヶ月の講座です。
第1回発送は、1/20(金)です!
※今後お申し込みになった方はすべてこの日の発送になり、毎月20日前後に送付する形になります
なお、現在すでに志望校の合格レベルに達しており、順調に進んでいる方には必要ありませんから。