『英語のエキス』より
例えば英語の「on」という言葉について日本人は「~の上」と思いやすいが、付着、接触を意味し、くっついていれば接触面がどこでもonが使われる。「天井に」は「on the ceiling」、「足の裏に」も「on the sole」という具合だ。
日本語は相手と話す場合「行く」「来る」を使い分けるが、英語ではどちらが移動しても常に「come」。
第3の地点に行くときに「go」が登場する。
いかがでしょう?
「on」の本来の意味知っていました?
えっ、知ってた!? すごいですねえ!
で、それを知ったとき、「おもしろいなあ!!」と思いませんでしたか?
思わなかったって!?
ボクは中学生の時、教科書に出てきた「on the wall」(壁の上に)というのがどうも理解できずにいたのですが、「on」の本来の意味を知ったとき、すごく納得できたんです。
では、「come」と「go」の使い分けはどうでしょう?
「come」と「go」は中1で出てくる単語ですが、その本来の意味を知っている中学生はあまり多くないはずです。
こういうのを学校の授業なんかで話してくれると、もしかしたら私も勉強好きになっていたかも・・・・・
佐香武彦さんの「英語のエキス」は問題はぜんぜん載っていません。
でも、上記以外にも、英検の検定委員ならではの観点から英単語の使い分けを教えてくれます。中学生には知らない単語もいっぱいあるので中学生に読みなさいというのは、ちょっと酷かと思います。
が、英語の先生や親が見て、どうもこうらいしいよ!と話してあげると英語に対する勉強のキッカケになるかもしれません。たくさん単語が出てくる中で1つでも「そういうことなのか!!」と思えるなら1500円は安い!!
「おもしろさ」はそこにある! なにがキッカケになるかわかりませんからね!
2007年発刊の「英語のエキス」の内容は・・・
第1章 極めつき異文化のエキス
・英語の長方形
・on
・comeとgo
・食文化
・スープ
・動物のイメージ
・指とhandの絵第2章 生活会話のエキスでは、「あいうえお順」にイラストを織り交ぜながら、「会話のエキス」を250項目掲載
・「ウエストポーチ」って?
・「坂」は全部slope?
・ミキサーをmixerとは言わない
・「ベランダ」と「バルコニー」の違いは?
・「平和の鳩」はpigeonではない
・「コンセント」は何と言う?
・「ペンション」は「年金」のこと
・「尻」をhipsと言うわけない
・closeとshutの違いは?
・「賞味期限」は何と言う?
・serviceって何のこと?
・「前掛け」は全部apronじゃない
・「温州みかん」は(米)mikanで良い
・「大根」はdaikonで良い
・トランプをtrumpとは言わない…..etc第3章は参考資料が付いています。
2008年1月23日 朝日新聞
英語学習の本好評 岩手県宮古市の佐香さん自費出版のテキスト宮古市南町の英語講師、佐香武彦さん(68)が自費出版した英語学習のテキスト「英語のエキス」が好評だ。英検受検者向けに作った本だが、日本人が陥りやすい英語の盲点を浮き彫りにした「目から鱗」のオンパレードだ。
B6判341ページ。「極めつき異文化のエキス」などのタイトルをつけ、英語を学ぶ上で「これさえ押さえておけば」と佐香さんが厳選したポイントを3章、約270項目にわたり紹介している。
たとえば、「on」は、何々の「上」と思われがちだが、密着、接触、付着などの意味がある。「足の裏に」も、「on the sole」だ。「厚いと痛いは同じ(ouch!)など、勘違いしそうな英語の盲点の数々も紹介している。
佐香さんは英検の2次英会話試験検定委員。約20年前から宮古市で英語塾を経営、中高生ら多くの受検生が「勘違い」で検定するのに心を痛めてきたのがアイデアのもとという。
昨年6月に500部を出したが、購入した読者がブログで紹介、自宅には北海道から九州まで、各地から注文が舞い込み「教科書には書いていない」などの反響があり、増刷を検討中だ。
佐香さんは「英語という異文化を学ぶヒントにしてほしい」。岩手県宮古市内と盛岡市の一部書店で扱っている。問い合わせは佐香さん(0193・62・5646)へ。
2008年1月23日 朝日新聞
2008年5月28日 岩手日報
「英語を学ぶ日本人が間違いやすいポイントをまとめた参考書出版」岩手日報 宮古市南町、英語講師佐香武彦さん(67)は、英語を学ぶ日本人が間違いやすいポイントをまとめた参考書「英語のエキス」を自費出版した。
1997年から英検の検定委員を務めている経験から、書きためた学習者の間違い事例集を基に執筆した。日本人と英米人の発想、言葉の文化の違いにも触れており、英語のコミュニケーションに役立ちそうだ。
例えば英語の「on」という言葉について日本人は「~の上」と思いやすいが、付着、接触を意味し、くっついていれば接触面がどこでもonが使われる。「天井に」は「on the ceiling」、「足の裏に」も「on the sole」という具合だ。
日本語は相手と話す場合「行く」「来る」を使い分けるが、英語ではどちらが移動しても常に「come」。第3の地点に行くときに「go」が登場する。「eat」と「drink」は日本語の「食べる」「飲む」と同じではない。
こうした約260項目を記述。B6判、341ページと厚めだが、文字を大きく、イラストを多くし、幅広い年代に英語を身近に感じてもらえるよう工夫した。
佐香さんは早稲田大高等学院、早稲田大で英語学習に打ち込み、卒業後は宮古市に帰り卸売会社に勤める傍ら英語塾を開いてきた。95年に脳梗塞(こうそく)を患い退社後、リハビリを経て健康を取り戻し2冊の英語参考書を著した。
今回は8年ぶり3冊目の著書で、佐香さんは「日本人がもっと国際化していく上で、コミュニケーションの誤解を減らすのに役立ててもらえれば」と話す。
500部印刷。友人、知人らに配ったほか1冊1575円で岩手県宮古市内の書店で販売している。問い合わせは佐香さん(0193・62・5646)へ。
2008年5月28日岩手日報
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