早速今回の相談を読んでいただいて私のバズーカ砲を受け止めていただきましょうか。
小6 miさん
毎号楽しく拝見しております。参考にしたり、感嘆したりてしています
我が家も、娘が努力をそれほどしなかったのに、思いがけず合格して喜んでいます。
昨日、懇談会があってお母さん方に、ちょっと自慢をしていました。ごめんなさい。うれしかったので。
その時、一人のお母様から合格しても入学しない子たちが何人かいると聞きました。公立に進ませると、ただ、娘の学力を確かめたかっただけで受けさせた。と言われすごーく腹が立ちました。
そのこのために、本当に通いたかった子が、落ちたかと思うと、悔しくてなりません。そんな受験があってよいのでしょうか?
傲慢だと思います。みんな真剣に努力しているのに、悲しく思ったのは、私だけでしょうか?
そういう親子がいっぱいいるのかな?
だとしたら、残念です。合格したら、入学するのが当たり前のことだと思っていました。
miさん、ご意見ありがとうございます。
今回のmiさんのご意見について、ストロングの見解を述べるべきか迷いました。
だって、「これが正解」なんていうものはないですから。あるのは、私はどう思う、私はこう考える・・・・というそれぞれの考え方。
ただ、これから受験を目指す親のみなさんにも「受験」というものを改めて考えてほしいと思いましたのでコメントすることにします。
みなさんも一緒に考えていきましょうね!
さて、合格しても入学しない子がいることを知って憤慨されているmiさん。
念願の合格を果たした親からすれば、「けしからん!」と思うのはごく自然なことかもしれません。
でも、「受験」とはそういうものです(就職もそうですよね)。
miさん自身、複数の学校を受験されませんでしたか?
もし、2校から合格通知をもらえば、1校は辞退することになります。併願受験はいいけど、お試し受験は許せないというのはどうでしょう?
受験は、合格者が辞退すれば、繰上げ合格が発表されるシステムとなっています。つまり、入学したいものが上から順番にお声がかかるシステムというわけです(^_^)
関西の最難関校である灘中学校(男子校)や神戸女学院中学校(女子校)を合格した子供たちの中には、首都圏の開成中学校や桜蔭中学校を受験する子たちがいます。中には、鹿児島のラ・サール中学校を受験する子供たちもいます。
逆に、首都圏の受験生たちが日程の先になる関西圏の中学校を受験することだってある。彼ら彼女らは、合格しても入学するつもりはありません。こういったお試し受験は、塾が合格実績を出すために勧めていることもありますが、本人自身も望んでいることは多いのです。
なぜ、彼らはそんな無駄なことをするのでしょう?
それは、
自分の力を試したい
からなのです。
ストロングは、これは自然なことだと思います。
みなさんに考えてほしいのです。中学受験だろうと、高校受験だろうと、勉強でなくても構いません。スポーツだって、ピアノだっていいのです。
親子で一緒になって、メチャクチャ頑張って成果もあった。その上で、自分の力はいったいどこまで通用するかを試したい。
それって、ある意味、とても前向きな行動ではないでしょうか?
miさんのメールには、
娘が努力をそれほどしなかったのに、思いがけず合格して喜んでいます。
とあります。
では、合格しても入学せずに公立中に進むお子さんは、努力はしなかったのでしょうか?
「自分の力を試したい」と思えるのは、それだけの努力があったはずです。努力をしない者が、合格するあてもないわざわざ入学しない学校を受験する。その方が、不自然ではありませんか。みんな「不合格」という厳しい結果は避けたいと考えるものです。
それは、それだけの努力があった証しではありませんか?
ストロングが親であるみなさんに言いたいのは、受験後のことです。
「努力をして合格した」
「努力をそれほどせずに合格した」
いずれも合格です。同じ合格です。
でも、合格が自信につながり、これからもっと頑張るのはどちらかを考えてほしいのです。
たとえ、合格した学校に入学しなくても、合格を自信にさらに努力をし続ける。
そうだとしたら「強敵」となるはずです。
受験を通じて、本当に得るものは、
「合格」「不合格」ではないということ
結果を自慢しているようでは、いけないのです(>_<)
受験は、あくまでも採点順です。いくら入学したい気持ちが強いからって、合格できるものではありません。逆に、入学する気がなくても、合格することだってあります。
なんだか、おかしいですよね?
でも、それが受験なのです。
あくまでも選ぶのは「学校」だから(^_^)
学校によって入試問題の出題傾向が違うのも、その学校にとってほしいのは「この問題が解ける子」という意味なのです。だから、偏差値だけでなく、出題傾向に自分の子供が合っているかどうかで学校選びをするというのもアリなのです。
事実、先日お会いした1年間で偏差値38から60まで上げたお母さんもそうおっしゃっていました。受験とは、入学したい気持ちが強い弱いかでなく、その学校にとって欲しい人材かどうかを判定する機会だと考えておく方が正しいのかもしれません。
最後に1つだけ付け加えさせて下さい。
本来は通えない学校への受験。
いっちょう力試しかもしれません。塾の合格実績稼ぎに貢献かもしれません。
これらについてストロングから文句はありません。好きなようにしたらイイ。
ただですね、特に「塾の合格実績稼ぎに貢献」の場合。
塾の費用持ちで「塾の合格実績稼ぎに貢献」に駆り出されて、受験するのはイイとして、こうした受験で黒星がついた子が自信を喪失なんていう事例の相談が最近よくなされます。特に入試日程が本来の志望校よりも早い時期の「力試し受験」によって黒星がつき、志望校受験まで心が定まらず、波にも乗れずに志望校の受験ないなんてことが起こっている。
あってはならないことです!
我が子がこんな風に駒として使われることには大きな不快感が残ります。ぜひその点だけはよく気をつけて、断るべきものはキッチリ断らないとダメですぞ!
尻に火がついた受験生を横目にいよいよ2月からはたいていの塾で新年度がスタートします。
そう、来年への戦いが始まるのです!!
「親カツ講座」前期の「夏までコース」がスタートします
https://www.oyawaza.com/oyakatu.htm
といっても、年々動きは前倒しになっていて、長いメルマガ購読歴のある方をはじめ、すでに61名の方が小5、中2の昨年のうちに早々とスタートを切って走り始めています。
人生は、一寸先は闇なんて言われて、将来の道筋は、皆目、見当がつかないもの。
でも、受験というのは、人生に比べれば、ほとんどのことは、わかっていて、あらかじめ予想がつくものなんですよね。
2月にはなにをすべきなのか?
7月までに達成しておくべきこと
今ではなく夏以降に取り組むべきことetc…..
これらの大枠はもう現時点でわかっていることなのです。
だから、しっかり計画して早めに取り掛かっておく。
◆親カツ講座「夏までコース」の感想
親に中学受験の経験がない上に一番上の子のため、早めに準備して情報収集もしてはおりましたが、なかなか家庭の中での受験準備の進め方や子供の気持ちの持っていきかたなどわからぬことだらけでした。
うまくできたこともあれば、うまくできなかったこともあります。(省略)
親が準備したり、整えてやれることが親カツ講座を受講して明確になり、自分なりの羅針盤として活用でき、落ち着いて対処することもできました。ありがとうございました。
これから夏以降、さらに上を目指して高い意識で良い経験を受験でさせていただきたいと思っています。
また、受験に向かって負荷がかかってくれば、毎年同じような問題や悩みも出てくる。
初めて受験を迎える方からすれば、ものすごい大問題のように思えるものも、なるべくしてなっている場合がほとんどです。
◆「まだ子供のお尻に火がつきません」
◆「受験が近づくにつれて成績が急降下しています」
◆「子供が志望校を下げると言って聞きません」
◆「受験なんてしない!と投げやりな態度です・・・」etc…..
問題になるとわかっていることには早めに手を打っておく!
それでなくても、さまざまな悩みが出てくるのです。
勉強の悩みに集中できる体制は親から!これが基本です。
「親カツ講座夏までコース」は、
先行逃げ切りで合格への体制作り
を行う6ヶ月の講座です。
第1回発送は、お申し込みをいただいて決済がお済みの方から第1回2月号は順次発送、次号3月号からが毎月20日前後に半年間、6月20日の最終号までお届けします。
なお、親カツ講座は現在すでに志望校の合格レベルに達しており、順調に進んでいる方には必要ありませんからね!
とにかく子供のやる気を待っていたら手遅れになる。受験は先行逃げ切りが鉄則!子供が自覚するのを待つのは時間の無駄。子供がやる気になるのは受験直前ですから!