こんにちは、ストロング宮迫です。
受験生の親は何を思う?
計画通りに行かない、予定通りにならないことだらけでしょう。これからは志望校判定テストで思わぬ結果を受け取ることもあるでしょう。
モグラ叩きに励むうえで、頭に叩き込んでおくべきことは、これからやる各単元のモグラ叩きは、入試までもう二度とできない最後の「叩き」になる可能性が大ってことです。
昨日叩いたのに、昨日のモグラが今日もまた出てきた!なんてことをしてたら、親も子も頭がおかしくなってしまう。
今日叩く「モグラのアタマ」は入試までこれが最後!そんな気持ちで叩くべし!コノヤロー、もうこれで全部飲み込んだぞ!ってね。そういう気持ちでやっても、モレは出てくるからね。
親技を駆使する者は、あらゆる危機に対処するためにこれまでしっかりと考えて、子供と伴走してきました。思わぬことが起きるのが受験です。起こって当然なんです。受験の前にいろいろと起こったほうがよろしい。
すべては「入試の前に出て良かった」としていく。「これが本番だったらエライことだった」とね。
大事なことは「負けるときはチャンピオンのように負けろ」ってことです。
これは子供だけじゃないですぞ!親もここ心構えがいります。
すでに作者不明の『人生はゲームだ』については、何度か紹介しているけれど、改めてここに再掲しておきます。
『人生はゲームだ』作者不明
これは君の最初の試合だ。君が勝つことを私は期待している。
それは君のためだ。私のためではない。
なぜって、勝つことは素晴らしいことだからだよ。
勝つことは気分がよい。
全世界が自分のものになったような気分になる。
でも、その気分はすぐに消え去る。あとに残ったものが、君の学んだことだ。君が学ぶのは人生だ。それがスポーツのすべてさ。
君は人生の幸せ、惨めさ、喜び、失望感を学ぶのだ。何が起こるかは、わからない。
五分で引っ込められるか、あるいは長丁場を経験させられるかは、わからない。君がどういう活躍をするかはわからない。ヒーローになるかもしれないし、影の薄い存在になるかもしれない。まったくわからない。
あまりにも多くのことが偶然だ。ボールがどうバウンドするかで明暗が分かれるのだから。ゲームのことだけを言っているのではない。
人生について言っているんだ。
しかし、ゲームというのは人生だからね。
すべてのゲームは人生だ。そして、人生はゲームなのだ。
真剣なゲーム。とても真剣な。真剣なことをするとき、君はベストを尽くす。
何が来ても、それを受けて立つ。そして、それを乗り越える。
勝つことは楽しい。それはたしかだ。しかし、勝つことが大切なのではない。勝ちたいと思うことが大切なんだ。あきらめないことが大切なんだ。
自分がしたことに絶対に満足しないことが大切なんだ。気を抜かないことが大切なんだ。
自分に期待している人をがっかりさせないことが大切なんだ。
勝つためにプレーする。もちろんそうだ。でも、負けるときはチャンピオンのように負けろ。
大切なのは勝つことじゃない。大切なのは挑戦することなのだ。
「まじめに生きるのを恥じることはない」47ページより
勝ち方にも「良い勝ち方と悪い勝ち方」があるように、負け方にも「良い負け方と悪い負け方」がある。
「勝つためにプレーする。もちろんそうだ」。でも、「大切なのは勝つことじゃない。大切なのは挑戦することなのだ」。親と子で高い壁に向かって正面からぶつかっていく。逃げずに正々堂々とね。
「ボールはどうバウンドするか」わからない。でも「何が来ても、それを受けて立つ。そして、それを乗り越える」。この受験を通してボクらは「人生の幸せ、惨めさ、喜び、失望感を学ぶ」んだ。
ボクらが学ぶのは人生なんだから。
今日勉強したことは、これから出ても絶対にできる!それがあと何個積み上げられるか?
まだまだいっぱいできることがありますよ。
これから入試に挑む者もいれば、卒業していく方もいらっしゃいます。
皆さんの、親技では先輩にあたるKさんから卒業メールをいただきました。
お礼と卒業のご挨拶のメールです。
子供を持つ父親として、長年メルマガを拝読させていただきました。
ストロングさんの論理的でクレバーで熱いメールにいちいち膝を打ちながら、また、我が家が●●市なので、おそらく近くにおられるだろうという距離的な親近感、そして私が1967年生まれという年齢的な親近感を勝手に持たせてもらっておりました。
一人っ子の、小学校受験の失敗、お行儀のよくない地元公立小学校での経験、中学受験の成功、中高一貫教育、そしてこの春の大学進学に至るまで、心のよりどころとさせていただきました。
親は自宅からの地元大学への進学を希望していたのですが、子供の志望する医学部でソコしか受からず、そして子供の第一希望でもあったことから、この春から親元を離れ、まさかの寮生活開始となりました。
まだホームシックが抜けないようで、また、医学部なので、先は長く、勉学の道は永遠に続きますが、もう親の出番も、特に勉強面での親の出番も少なかろうと、そろそろこのメルマガも卒業させていただこうかと思います。
私自身は、塾も習字くらいしか通ったことがない人間でしたので、教育熱心すぎる妻、子への関与の高すぎる妻に違和感もあったのですが、今は、受験の成功は、妻が「親技」を駆使した結果だと思っております。
「お勉強だけが能ではない」と思いつつも、妻が「いろいろさせたけどこの子に向いているのは勉強だった。」というように勉強も人生のひとつの大きなテーマですよね。
それが全てではないけど、できればそこで選択肢を狭めてほしくない。その意味で、妻と子供はうまく二人三脚で駆け上がっていけたと思います。
ストロングさんのご活動で、少しでも多くの人が、「今より少し上」を目指せられたらと思います。(もちろん「だいぶん上」でも構いません!)
とりとめのないメールですみません。ひとこと、今までのお礼が言いたくて。
最近、私の周りの同年代では「老眼」が話題です。ストロングさん、タイガー山中さんともお体をご自愛ください。
本当に長い間ありがとうございました!みなさまのますますのご活躍を祈念いたします!押忍ッ!
ご丁寧なメール、ありがとうございます。ボクも老眼です(*_*)
これからまだ長い旅路にいそしむ親の方々には羨ましいメールに映ろうかと思いますが、あと5年もすれば、あなたも自動的に親技は卒業となります。
全力で励まれよ!引いて忍ぶんじゃない!押して忍ぶんだ。押忍!
『10の鉄則』の感想、続々と・・・・
小5 asakaze5さん
子供に勉強させるに当たって、こんな風に親の態度について考えたことはありませんでした。
親の心得についての本はたくさん出ていますが、こんなに丁寧に、親が納得いくまで、かつ、親が自分の都合のいいように(ラクな様に)解釈しないよう、しっかりと指導していただけるものは他には知りません。
何度も読んで、少しずつでも実践していきたいと思います。成績のよしあしが親のせいとは考えたことがありませんでした。
中1ままプリンさん
折角お送りいただいたのに、私自身長いこと体調を崩しており、感想が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
鉄則を読みすすめるごとに、印籠をつきつけられた罪人ように、ただ平伏すことしかできず、額はヒリヒリです。今まで成績が悪いのは子どものせいだと、責任転嫁していました。
この時期にそれに気づけて本当によかった、感謝感謝です。。
鉄則3は、勉強に関してだけでなく、子どもへの接し方として、とても参考になりました。深く反省しました。
今、子どもは私に怒られるから勉強しなきゃと思っています。
自分のために勉強するとまではいかなくても、親の喜ぶ顔がみられるならちょっと頑張ろうかなと思ってくれるよう、プラス思考の取り組みができるように、言葉かけの技を磨きたいと思います。
もう毒ガスのような言葉を投げかけないよう、心を入れ替えます。
「あーーそうなのか!」
実はそこからが一番大変な坂道が始まります。
多くの成績がアップしない親の方は「そうだったんだ」で止まってお子さんへの接し方を変えない。
子供は「わかった」から「できる」まで持っていかなきゃならない。親も一緒です。「そうだったんだ」だから「こうした」というところまでが親が行かなきゃならない。
成果は上がらないけれど3年頑張りました・・・はウソになる。
だったら3ヶ月、無理なら1カ月でイイ。子供はそのままで、今までと違う親でやってみる。
熱い気持ちのうちに鉄は打て!