こんにちは、ストロング宮迫です。

今週は全国の高校入試の合格発表、最終週となります。

すでに卒業式が終わり、小中高生の集団をあちこちで見かけます。カラオケ屋、コンビニ、メシ屋、ボーリング場、教習所…etc リクルートスーツの就活生もね。

次の新しい生活、新しい学年でスタートダッシュが決められるかは、今、何をしてるかで決まります。

エンドレスの終わりなき戦いだ(+_+)

終わりなき戦いを闘い続けるには、喜びが必要であり、成果もいる。その喜びや成果を家庭が、親が「どういうものに設定するか」で、道は分かれていく。

行く道はないようで、すでにあるものであり、あるようで儚いものです。

そんな中、「新中1の今後の戦略が(*´Д`)」という相談がきていますので、ここに取り上げてシェアしたいと思います。

まずは相談から読んでいただきましょうか。どうぞ!

こんにちはストロングさん

いつもたのしく拝見しています。

さて早速ですが、我が家の新中1になる子供について、ご相談があります。

小5から通塾し、もうすぐ小学校の卒業式を控えています。塾では毎月テストがありました。

5年の時の算数の偏差値は平均59
6年の算数偏差値平均は57でした

国語は良い時で偏差値70、悪いと50前半とかなり上げ下げがあり、平均偏差値は60くらいでした。

この子に頭を悩ますのが「なんでこんなミスをおかすのだろう? 頭の中どうなってんの?」状態なのです。

塾の担当の先生にもよく、「難しい問題が解けるのに、どうしてこの問題で間違うのだろうということがある」との指摘もあり、その時対策を聞いたのですが、これといった解決策のつながるアドバイスはなかったように記憶しています。

こういう傾向は昔からあります。例えば昨日、今は春季講習前で塾がお休み期間なので、おためしでとった新中1の進研ゼミ小6復習テストをやってみました。

塾でやっていたことに比べて、比較的易しく、基本問題も多かったので、満点とはいかなくても、それに近いものが取れると親は予測しましたが、結果20問中14問正解の70%の正答率でした。

間違った6問について、やり直したら、全問できました。しかし、その中でもいつもの如く気になった5問について…

1. 1/6+4×2-1/3

の簡単な分数の計算。計算の順番はあっていましたが、最後の「ー」を「+」にして計算して間違い

こういうこと、時々あります。

計算はきっちり、丁寧に、大きく。消さずにおいておく。と約束はしましたが、最近は、わかっているから何回も言わんといてとキレる子供。

そういうところに問題ありなんでしょうが… たしかに最後、加算ならば計算は間違っていません(*´Д`)

2. 次の図の色のついた部分の面積を求めましょう、円周率は3.14で。

図を説明しますと半円の中に直角三角形があります。三角形の底辺16センチ高さ2センチ、半円の直経は20センチです。

問われているのは半円の面積から直角三角形の面積を引いた部分を求めよということです。

この問題は円の面積を÷2にせずに計算していました。「10×10×3.14」でとまっています。

3. あるサッカークラブには、男子96人、女子24人が所属しています。女子の人数は全体の人数の何%に当たるでしょう。

これは「24÷96」にしていました。「96+24」ができていませんでした。

「全体の人数の」というところが読み切れていない? 全体が男子+女子になりません。

同じような問題で、できる時もあるんです。

塾に行きだしたとき、このような間違いが気になったので、もし、このような問題で上記のようま間違いをしていた場合、ノートに

Q1
男子96人、女子24人のサッカークラブ全体の人数は何人ですか?

Q2
女子は何人ですか?

Q3
割合はどのようにもとめますか? 比べる数、基にする数を使って答えましょう。

Q4
女子の人数は全体の人数の何%にあたりますか?

と問題を私が作成してやらせていました。

こういうことは繰り返してきたつもりです。だから上記のような間違いを見つけるとがっくりします。さらなる工夫が思いつきません。

4. 縦の長さが18センチで縦と横の長さの比が3:2の長方形があります。この長方形の周りの長さを求めましょう。

この問題は「18:X=3:2 X=12」

ここまでは出せていました。しかしやはり「×2」せずに「30センチ」と答えていました。

長方形周りの長さは縦+縦+横+横 (縦+横)×2がこのような場合、使えません。

周りの長さを答えることはわかっていたそうです。なのに「×2せなあかんのやな」とつぶやいている始末。

これが縦18センチ、横12センチの長方形の周りの長さを求めなさいならば、おそらく正解していたと予測します。

持っている知識が、問題を解くとき使えません。

5. 次のうち、伴ってかわる2つの量が比例しているものはどれでしょう。

4つの選択肢の中から一つ選ぶ問題です。これはこれだと思った番号を、転記する時点で番号を間違えます。

実はこのような間違いは多いのです。私にとってお手上げなのは実はこういうことかもしれません。

回答余白には、正しい筆算ができているのに、なぜか解答用紙には違う数字を書いてみたり。数直線があって、AとBの数字を答えるのにAとBを反対に記入するなど、多いです。

考えすぎでしょうが、一時は何とか障害?なのかと半分本気で思ったこともありました。転記障害とか学習障害のなかにあんのかなーと…・

1から5の解決方法はそれぞれ違うと思いますが、今後、数学も難しくなっていくし、このようなことで時間がすごくかかるのでなかなかやりたいところまで進めません。

子供は定着もかなりわるく、ほんとに一瞬で忘れます。兄弟の中でもピカイチです。ストロングさん、なにか一つでも解決策、改善策、効果的なやらせ方。ご伝授いただけませんか。よろしくお願いいたします。

いかがでしょうかね。皆さんのお子さんにも当てはまる部分があるかどうか。

ちょうどこの時期は、特に中学受験をせず公立中学に進学する小6生にとっては、6年間のまとめテストを行うこともあるでしょう。

そこでわかる衝撃の事実….( ;∀;)

果たしてこの子は大丈夫なんだろうかってね。

ゆえに、先週でしたか、ここで取り上げた相談の中で、ボクは「親は、子供がどうやっているか? 本当に理解しているか? 頭の中はどうなっているか? 手の動きはどうか? 目の動きはどうか?という部分に目を光らせないといけません」と書きました。そのうえで、1つできたら、今度は「もっと難しくなっても通用する考え方に進む」べしとも書いた。

塾のテキストや市販の問題集は、それを類題や、応用問題、発展問題として掲載して、「じゃあ、これはできますか?」って問うてるわけですよね。どこまでやるか、やれるかは各家庭次第。

塾は行っていないし、市販の問題集は何を買えばよいのかわからないって!?

ネットで見てみると、数々の問題プリントが紹介され、ダウンロードもできるようになっています。

神奈川県大和市 小学生 さんすうプリモン

岐阜県総合教育センター 算数の学期末評価問題・補充問題

埼玉県東部教育事務所 小学生 学力向上ワークシート

東京都教育委員会 東京ベーシック・ドリル

すごいねえ、もう全部ネットにある。そこにある!タダなんだから使い倒せ!

東京都の「東京ベーシック・ドリル」は、ご親切に小学1年から中学1年までの基礎的な学習内容及び知識を身に付けるためのドリルになっていて、診断シートまであるじゃないか。

塾に行っていない小学生から中1生までは春休みまでにこれをやったらイイ。いずれも全部できなきゃいけない、基本的な問題が並んでるから。

自治体には、小学生だけではなく、中学生用のプリントを用意している地域もある。なんて親切なんだ!

山口県教育委員会 小中学生 やまぐちっ子学習プリント

 ↑ ↑ 定期テストの対策プリントとして使ったらいいんじゃない?
全教科全学年があるよ!(^^)!

佐賀県教育センター
小学校高学年 学習プリント
中学生 学習プリント

岡山県教育委員会
学習到達度確認テスト(小学校算数)
学習到達度確認テスト(中学校数学)

 ↑ ↑ 各学期分のテストができちゃう!(^^)!

埼玉県の「学力向上ワークシート 英語」では、年度は少し古いようだけれど、教科書別のワークシートだってある….

まあ、親切に全部丸出し大公開してくれているってわけです。大いに利用すべし。

親技者は、以前紹介した「サルでも知っている英単語700」や「これ知らないとヤバいよ英文358」を春休みが終わるまでにはちゃんとやってくださいね。


さて、では、今回の相談のお子さんが間違った問題は、どういうレベルの問題とみなすべきか?を考えてみましょうか。

問題は「おためしでとった新中1の進研ゼミ小6復習テスト」からだそうです。

間違った問題5つを見て、ボクは思いました。「さすが、進研ゼミ!」ってね。だって、イイトコついてるもの。

これも以前取り上げたけれど、たとえば、

・・・子供が訪問販売の「★出版」の業者テストを受けてみたいと言い、受け、その結果が昨日、セールスマンが持って、「学習アドバイス」に来てくれました。

というパターンのもの、実際にテストを受けたことがある人もいると思うけれど、この形態の(最終的には高額教材の販売が目的なんだけど)小6のまとめテストで出題される問題も、今回の相談者のお子さんが間違ったという問題と似たものを出題する

子供が引っ掛かって、できないという形にならないと、親は高額の教材販売を買おうと思わないからだ!

なにがいいたいかっていうと、子供たちが間違えやすい問題が出てるってことです。

ちょっとだけ勉強が足りない子がひっかかる問題が出てる。

ゆえに「イイトコついてる」とボクは思うし、親が問題を見れば「できるでしょ!」とも思え、それをまちがっているゆえに不安にもなり、業者も不安を煽ってくるし、結果として業者がススメル【中学3年間の親切丁寧な教科書ガイド&定期テストプリントセット】をうっかり30万円でお買い上げになったりもする。

いいのよ、払えるならね。また活用するならイイんですよ。でも、ぼくが見た99%の人は「3年分の教材」が封も切られずに、本棚に鎮座ましましてる( ;∀;)

だからね、まずはタダのものから試して、安いものから順に試して、やった実績が出たら、次を買う。高いものだから、買ったらやるだろうなんて、ダメだから。やらないからね。やるという実績はお金では買えないから。

そうしたことも含めて、進研ゼミも、絶妙なところ、ちょっとだけ勉強が足りない子がひっかかる問題を、テストで問うているわけです。

で、やっぱ4月から中学生だし、不安だし、取っちゃうかな、進研ゼミってなりもする。

そういう「一ひねり」か「一ひねり半」の問題が出てるし、実際にその問題を間違ってるってことです。

すでにここでも中学生の理科の問題を題材に触れたけれど、「一ひねりした問題」は、「ひねり」が加わると子供には「違う問題」に見えているんだってことを親の方には知ってほしい。

間違った問題は5つでした。

1. 1/6+4×2-1/3

2. 次の図の色のついた部分の面積を求めましょう、円周率は3.14で。

3. あるサッカークラブには、男子96人、女子24人が所属しています。女子の人数は全体の人数の何%に当たるでしょう。

4. 縦の長さが18センチで縦と横の長さの比が3:2の長方形があります。この長方形の周りの長さを求めましょう。

5. 次のうち、伴ってかわる2つの量が比例しているものはどれでしょう。

この5つを順番に見ていこうと思うけれど、最初に「5番は転記ミス」で間違えたと書かれていました。これが非常によく起こるとも。

これはズバリいえば、チンタラ解いてたんじゃないですか?って問いたい。

集中して、ぜひこのテストでイイ点数を獲りたいって気持ちで臨んでないでしょ?と。

チンタラ解いたら、転記ミスは起こりがちです。時間を計らない勉強や時間を気にしないテストでも、よく起こる。切羽詰まって歯ぎしりして解いてたら、あまり起こらない。

多くの人に転記ミスは起こるよ。だけど、しばしば起こるのは、思い入れがないか、どうでもいいと思っているか、やりたくねーなって感じで、時間を気にせず、だらだら勉強している証拠の1つとボクは判断してる。

転記ミスがよく起こって、次はしたくないって思えば、指で押さえながら書くものだし、書きながら周りには聞こえない声を出して書いたりもする(自分の声が頭の中伝聞こえるようにささやく)。緊張感のある勉強をしてると、そうなる。

そういう意味で、あまり緊張感のない勉強の状態が普段の勉強でも、テストでも常態化してると判断できるのではないでしょうかね。短時間でいいので、ビシッとした雰囲気で勉強しないと、この傾向はいつまでも続くでしょう。

勉強はさ、チンタラやっても、まじめにやっても、結局は結果を見て、あれこれ言いたくなっちゃうでしょ。だからね、やるなら、キッチリやらないと具合が悪くなるんですよ。だから結果を問うなら、短時間でいいので、ビシッとやる。もちろん長時間でもビシッとできる子供には、やらせればイイ。

ここでは間違った問題を詳しく見ていきたいので、転記ミスについてはそれくらいにしておきます。残りは4つ。

いずれも基本の問題からもう一歩進めて答えを出す(一ひねり問題)ことを求めてる。

もう一歩、もうワンステップ求められているとは、問題が「円の面積じゃなく、半円」とか、「単純な計算ではなく、混合算」とか、「個別の数値は書いてあるけれど、全体の数値は書かれていない」とか、「長方形の各辺の長さではなく、周りの長さ」とかという意味です。これが「一ひねり問題」だ。

だけど、「二ひねり」はしていない問題。円の面積「半径×半径×3.14」はだれでも出せるが、問題に半円とあれば、「÷2」をしなくちゃならない。これはハードルなんですよ、子供にとってね。

問題をよく読んでいないともいえるけれど、ぼくの経験では多くの場合は「半円で出す問題をやったことがない」というほうが多いんじゃなかろうか。

半円の面積を出す問題は、もちろんやったことがあるんだけれど、文章題で複合的に出された問題は、あまりやったことがない、つまり、もうワンステップ求められる、基本に1つか2つ加わった応用問題をあまり解いたことがないという意味です。

問題として、最初から「この半円の面積を出しなさい」って言われれば、できるんだけれど、さりげなく、当たり前に半円の図が出てると、そこに意識がいかず、いつものパターンで「半径×半径×3.14」としちゃう。

信じられないかもしれないけれど、とてもよくあることです。これは不注意でも、問題文を読み切れてないのでもない場合がほとんどだ。そういうワンステップを自力で上がって解く問題にこれまであまりかかわってこなかったという判定が一番当たっているのではないでしょうかね。

4番の

4. 縦の長さが18センチで縦と横の長さの比が3:2の長方形があります。この長方形の周りの長さを求めましょう。

これも「比」についてはよく理解できて、解いているけれど、もうワンステップ求められる、比で出した答えから長方形の周囲の長さを出すというのは、ハードルが1つある。

なんでこんなことを長々とこうして書き連ねているかというと、親はみんなこうした問題が「できて当たり前!」って思っているからなんです。

もちろん「できる子供」もいるけれど、できなかった場合、「異常」とは判断せずに「普通」と判断してほしい。なぜならワンステップ、解く過程を自力で積み上げないといけない問題だから。

今まで習ってきたことが分かってさえいれば、できるでしょ!って親には思えるかもしれないけれど、そうじゃないんだってことです。

円の面積を出す、三角形の面積を出す、比を使ってわからない部分の数値を出す、それらを基本問題と考えるなら、2番と3番は

2. 次の図の色のついた部分の面積を求めましょう、円周率は3.14で。

4. 縦の長さが18センチで縦と横の長さの比が3:2の長方形があります。この長方形の周りの長さを求めましょう。

この問題は、基本問題にハードルが1つ設けられた「一ひねり問題」または「応用問題」という判定になる。

これを子供に「どうしてできないんだ!」って怒ってたら、子供は勉強キライになる

親が責め続けた挙句、子供が「よく読んでいなかった」とか「ミスしちゃった」とか親への言い訳を何とか考えて言い始め、それを親も「そうだよ、よく読むべきだよ」なんてやってたら、勉強不振の道の第一歩を親子が自分たちで踏み出した証ともいえる。

ボクから言えば、「あまり今までやってもいない応用問題ができないだけ」であって、「じゃあ、問題としてもうワンステップ問われる類題をやっていこうよ」「うん、そうする」で終わる話が、ミスの多い、読み間違えの多い、どうしてこんなんだろって頭を悩ます問題に転換されて、子供たちに「ボクは読み間違いやミスが多い子供です」と普段から刷り込み続けることになる。

それは、短時間でも集中して気合い入れてビシッと勉強をする!という姿勢からも、ますます遠ざかる結果を自分たちで招くってことでもあるんです。

その単純な基本問題にもうワンステップ加わったという意味では、3番も同じだ。

3. あるサッカークラブには、男子96人、女子24人が所属しています。女子の人数は全体の人数の何%に当たるでしょう。

この問題だって、問題文に示された数値だけでは答えは出せないという意味では、解答する者にもう一歩自分で階段を上がって解きなさいって問うている応用問題だ。

そのステップがある問題の存在を意識していなければ、問題文で示された数値で出そうとする。それが「24÷96」だ。

「ああ、割合ね、割るんでしょ? 問題文にあるのは24と96か。エイヤー!」って具合です。

「96+24」ができていませんでした。

うん、出てこないんですよ。今までやっていないとね。訓練しないと出てこないんですよ。

ゆえに相談者はこういう間違いをした場合は、

Q1
男子96人、女子24人のサッカークラブ全体の人数は何人ですか?

Q2
女子は何人ですか?

Q3
割合はどのようにもとめますか? 比べる数、基にする数を使って答えましょう。

Q4
女子の人数は全体の人数の何%にあたりますか?

と問題を私が作成してやらせていました。

なかなかいいけれど、「どうして割合を出すときに全体を出す必要があるのか?」そこがわかっていないんじゃないでしょうかね。

なぜQ1が最初のクエッションになるのか?

答えを出すために「Q1」は必要なんだけれど、なぜそうする必要があるのか?がわからないと、この応用問題はクリアにならない。ゆえにこうした間違いは繰り返される。再現される。

どうしても最初に問わねばならないことは、相談者は「Q3」で問うてる。

だったら、「Q3」は「Q1」で子供に問わなきゃいけない。

間違ったら、「割合はどのようにもとめますか? 比べる数、基にする数なんて言葉を使わなくてもいいので、自分の言葉で答えなさい」ってね。この子供の答えのなかに「Q1・Q2・Q4」が入ってくると、質問は1つでイイということになる。頭も整理されるって言い換えてもイイ。

割合は子供には抽象的な概念で難しいものです。

「なんだよ、20%って」とか子供は思うもの。だから分数を習うんだし、図を描くわけだ。

「1/5」と「2/10」と「20%」が同じものだということを、自分が図を描いて説明できるために、ケーキを切ったり、ソーセージを切ったりして身体で体感しているはずだ。それくらいしないと、わからないんですよ、抽象的なことは。ピンとこないの。

おそらくお子さんは、割合の文章題がでたら、多くの場合は、文章に示されたもの同士を「割ってる」だけだと思います。だから、もし問題文に「男子と女子を合わせた人数は120人です」ってそもそも書かれていたら、正解することがある。問題文に示されていたらね。

でも、示されなかったら、自分で問題を読んでワンステップ上がる計算は、今はできない。というか、そういう練習をあまり今までしていないはずなんです。だから、できない。

4. 縦の長さが18センチで縦と横の長さの比が3:2の長方形があります。この長方形の周りの長さを求めましょう。

この問題は「18:X=3:2 X=12」ここまでは出せていました。

これだって基本はできてるんだ。

この問題に対して、お子さんがもし自分で図が描ければ、正解率はグンと上がるだろう。

しかしやはり「×2」せずに「30センチ」と答えていました。

長方形周りの長さは縦+縦+横+横 (縦+横)×2がこのような場合、使えません。

訓練しないと、誰もできないんですよ。

訓練して、間違って「×2せなあかんのやなとつぶやいてい」て、そこで親は問うわけだ。

「どうして×2するの? しなきゃいけないの?」ってさ。

それは「長方形周りの長さを求められているので、縦+縦+横+横をするためです」とお子さんが言えれば、次は間違わない可能性が高くなる。

図を自分で描けば、もっとその確率は上がるだろう。家庭学習の際にこうした問題は図を描いて解くという訓練もやるべきでしょう。

それなしに「(縦+横)×2がこのような場合、使えません」って言ってたら、これから出会う問題はすべて、すべてそうなっていく可能性が高まる。今のうちに、カンタンな問題を習っているうちに、図を描きやすい問題をやっているときにこそ、その習慣を身に着けておくべきでしょう。

もっと難しい問題になれば、今度は必ず図を自力で描くことが求められるのだから。

以前、ここで触れたけれど、タイガー山中は、文章題を解く際に図を描かせる。それはみんなもやるでしょう。

タイガー山中がおもしろいのは図を書かせた後で、今度は「その図だけ」を見て問題文を言わせるの。

自分が書いた図を見て、子供は問題文を言う。

タイガー山中は言う「図を見て問題文が言えないってことは、書いている図が不十分ってことじゃないのか?」ってさ。

お子さんの「×2せなあかんのやな」のつぶやきからは、こうした訓練をしていた形跡は感じられない。だからやる余地は、いくらでも、山ほどあるとボクには思えるんですがね。

相談者もそのことにはもう気づいているじゃないか「これが縦18センチ、横12センチの長方形の周りの長さを求めなさいならば、おそらく正解していたと予測します」、そう聞かれたらさ、具体的に聞かれたらわかる

それは大事なんですよ。そこがわからないと先はないから。

で、それがわかるなら、もう一歩自力で自分で数値を出す訓練を問題に出会いながら、身に着けていくのがこれからの課題でしょう。

子供たちが間違えやすい応用問題は、一ひねり問題は、具体的な数字は自分で出さないといけないし、誘導してくれる感じでは問われないからね。

「持っている知識が、問題を解くとき使えません」じゃなく、「使えるようにする訓練がまだ足りませんでした」が正しい。

親がしないなら、誰かがしてくれないと、この文章題に書かれていない数値を自力で出すことや「長方形の周りの長さ」と聞かれて、どこかが即座に連想できることは、今後必ず壁となって、お子さんに出現するのは必定です。

もっともっと図を描いて解くことをしたらいいですね。

また、これもタイガー山中が指導の際に厳しく言ってる「1つの式で表す」も、今のうちに練習しておくといいでしょう。

2. 次の図の色のついた部分の面積を求めましょう、円周率は3.14で。

「20×20×3.14-16×2÷2」

3. あるサッカークラブには、男子96人、女子24人が所属しています。女子の人数は全体の人数の何%に当たるでしょう。

「24÷(96+24)×100」

というように「1つの式」で表すことをタイガー山中は子供に求める。この効用については、学年が進むと驚くほど効果を発揮するんだけれど、まあ、みんなやらないし、やろうとしない。

「1つの式で表す」のは、計算ミスの防止にもなり、問題を考えるときの道筋を組み立てるのに役立つし、なにより1つの式で文章題を表せるってことは、問われていることが何かがわかってる証になる。全体像が見えているってことだから。

1つの式で表すことができるってことは、「これはどういうこと?」っていう説明も求めなくても、大丈夫、わかってるってことでもあるんだから。逆に言えば、子供が自分の言葉で説明できれば、そしてそれが正しければ「1つの式で表せる」ってことでもある。

みんな、いきなり筆算とかし始めるんだ。式を立てないで、問題を解き始める。この癖はね、なかなか直せないんだ。親も子も「それでイイ」って思ってるからね。

でも、問題が難しくなればなるほど、いきなり解き始めたらドツボにはまるってことは、もう少し先に行かないとわからない。でも、伸びないんですよ、それではね。

「1つの式で表す」こと、そのこと自体の難易度が高いなら、問題は簡単なものでやればイイ。取り組みやすいようにしてやるだけ。それも工夫だ。

すでに紹介した各地方自治体のプリントをよく見てみてほしい。

ぜ~んぶ単元別に問うてる。当然だ。単元別テストなんだからね。

でも、今回、お子さんが間違ったテストの1番は四則の混合算だ。

足し算、引き算、かけ算、分数に整数が混じってる。通分の問題も入ってるし、見りゃ、できる問題だけれど、間違っても全然おかしくないとボクは思う。正解しても、ひどく時間がかかる子供もいるだろう。

つまり、この問題は、基本問題に「一ひねり」が加わった問題と見てイイ、子供にとってはですよ。

東京都教育委員会による「東京ベーシック・ドリル」のうち、「算数6年」の練習シートを見てみると、

(1)分数のかけ算
(2)分数のわり算
(3)分数・小数の混合計算
(4)小数や分数の四則計算

この中に、相談者のお子さんが間違った1番の類題は、ここでは取り扱われてない。

(4)小数や分数の四則計算のプリント3枚のうち、2枚目

3枚目で、

これらを類題といってもいいけれど、お子さんが間違ったこの問題は、その類題から「もう一ひねり」が加わっている問題とボクは思います。

よく見比べてみてください。足し算が引き算になるだけでも、正解率は違ってくるからね。

相談者は「簡単な分数の計算」と言ってる。確かにそうとも言える。だからお子さんは「計算の順番はあって」いた。が、「最後の「ー」を「+」にして計算して間違」った。それは「一ひねり」加わっているので、やらかしたといえるんじゃないか。

大いにあり得ることです。する作業が多くなればなるほど、符号の記入ミスも起こりやすくなる。だから、この方がお子さんに言ったように「計算はきっちり、丁寧に、大きく。消さずにおいておく」は大前提の上で、どう解いたのかの過程が大事。どれくらいの時間で解いたのかも問う必要がある。

なぜなら、工夫しないで「まじめに解けば解くほど」ミスも出やすいから。

東京ベーシック・ドリルの6年生基本シート(診断)A1

この問題をやらせたら、お子さんはできると思います。

「シートB」「シートC」につれて、少しだけ難しくなるけれど、これらの問題にもある程度対応できるはずです。そう思うのは、問われていることがシンプルだから。

東京ベーシック・ドリルの「算数 6年」(11)円の面積ではプリントは5枚ある。

(11)円の面積 1枚目はこれだ。

半径10cmの円を4分の1だけ方眼にかきました。

「4分の1だけ」とわざわざ書いてくれているところが親切だ。これがミソ!じゃあ、これがサクサクできるからと言って、5枚目のこれが正解するかというと、怪しくなる。

(11)円の面積 5枚目

右側の2番は「自分で円の4分の1」を認識しなくちゃならない。

「4分の1ですよ」と書いているか、書いていないかの違いだけですよ。親は「見りゃ、わかるだろ!」って思うけれど、子供には難しくなったと見える。その認識を親に持ってもらいたくて、延々とここまで書いてきた。

この問題に続く3番の問題なんて、どんな問題集にも出ているベタな問題です。

みんな解ける。解けなきゃいけない。

でも、一番大きい円の半径は自分で考えて出さなきゃいけないし、半円が重なってることも自分で認識にしなくちゃいけない。そのうえ、足したり引いたりだ。だから途端に正解率が落ちる。

解き方はわかったが、途中の計算でミスしたという子供も続出する。

まずは正解が出せるって前提で、そこで終わってちゃいけない。「何分でこの問題が正解できるのか」を問わなくちゃいけないし、すでにここで書いてきた「1つの式で表せるか」もここでは問われる。そっちのほうが計算だってラクチンだし、計算ミスもしないで済む。

中学生になって「×3.14」の計算から解放されて「π」で表すようになると、「1つの式で表せるか」によって解くスピードに歴然と出る。

通う塾で出ていた偏差値

5年の時の算数の偏差値は平均59
6年の算数偏差値平均は57でした

これは小さい母集団で出た偏差値であって、これがそのまま中学生になって、適用はされない。学年が上がれば、今までやってきた中身が問われるんだから。

偏差値50でしたとか偏差値60でしたとか、みんな言うし、気にするけれど、偏差値なんて母集団が変われば、30になったり70になったりするからね。

ちょっと前にも「偏差値30から1年で医学部へ」とか言ってたら、よくよく聞けば、その偏差値30は最難関校でのあるときの偏差値だった…というのがありましたよね。

偏差値30っていうと、最底辺からの大逆転という感じに見えるけれど、最強の母集団での偏差値30とそのへんの偏差値30では意味も実力もまるで違ってくる。偏差値を見て、あれこれ思うときはその出た偏差値の母集団がどれくらいいて、どういう連中がいる中での偏差値かを考えないと、地域が広がり、ライバルとなる連中が変われば、つまり母集団が変われば、偏差値なんてすぐ10くらい動いちゃう。

もし、母集団がこれから大きくなって、今回間違っていた問題がそのまま間違ったままだと、一般的な偏差値でいえば、55は越えられないと予想されます。平均点は越えるけれど、偏差値55の壁は越えられないということになります。

だから、今のうちに、もうワンステップ、しっかり進むべきだ。基本はできてる。あとは「一ひねり問題」にチャレンジすること。それはできないのではなく、やってないだけだから。

与える側がワンステップ進んだ問題である認識もいる。でないと「どうして間違うの?」って言って、子供がキレるを繰り返すことになるから。

意外とこの山を越えるのはタイヘンですぞ!ポイントは親が「できるはず」という認識を変えることです。やれることは山ほどあると思うけれど、意外と何もしないで、このまま中3受験生へというパターンもよく見かける。

今回書いてきたことを参考に、脳に汗かくほど考えて、新しい中学生活を迎えてください。

1年経って、まだ「子供は定着もかなりわるく、ほんとに一瞬で忘れます」と言ってたら、それはね、子供の問題というよりは親の問題ということで確定となります。

心してかかられよ!押忍!

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