中3 スマイル母さん
とてもご無沙汰しています。スマイル母です。
今日はストロングに報告があります。高校入試、合格しました!!
ダメだ!ダメだ!といわれ続け中学校からは、志望校変更を要求されていましたが、第一志望に合格です。
昨年の12月よりやり方をガラッと変えました。先ずは、塾。今まで通っていた集団授業の進学塾はやめて個人指導の塾へ。これが、金額的にものすごく高い。40万位払った(12月、1月含めて)。
ストロングのメールを思い出して決心したのです。今までほったらかしにしていたのだから、お金は使おうと。
結果は、正解でした。
その時は、必死だった。他に方法がなかったので。このままでいくと子供が自滅する・・そんな感じでした。
勉強しても勉強しても成績が上がらない。焦り、不安、そして自信喪失・・・家では、親の怒鳴り声。追い詰めてしまうんですよね。
月曜日から土曜日まで毎日、塾に行きました。仕事が終わると中学に迎えに行き、車の中でホカ弁を買って食べ、そして塾へ。我が家から車で片道40分の送迎。
塾から言われたことは、勉強しても上がらないのには、理由があるのです。まず、そこから直していかないと。
ウチの子の場合は、とにかくはやとちりをしてします。せっかち。読み違い。力はあるのに、ほとんど凡ミス。長年かけた自分の性格でもあるので、そう簡単にはなおらないとも言われました。
しかし、とにかく与えられた課題はやりとげたようで徐々に勉強のコツもつかんだようです。
ストロングのメールを読んでいて本当によかった。
もし、読んでいなかったら成績のあがらない塾に今も行ってたと思います。3ヶ月で成績があがらなかったら考えたほうがよいとのアドバイスもよかった。
成績が、あがらないのは自分の子供のせいと考えがちでしたがその考えを変えてくれました。本当にそうです。
子供は、変わります。成績もあがりました。そして合格しました。
ストロング、ありがとうございました!
嘘のないポイントのついたストロングの考えは、我が家を救ってくれました。
さて、読者のみなさんは、今回のスマイル母さんからの報告を読んで、何を感じましたか?
何も感じなかったって!??
メルマガは、ただ読むだけではいけませんぞ!
ハイ、なにを感じましたか??
一発逆転がきれいに決まって、羨ましいと思った!?
なるほど。
塾を代わる決断がすばらしかったって!?
なるへそ。
なんでも、誰の報告や相談でも必ず自分にとって学ぶべき点を見つける。これが言うまでもなく大事です。
表面をなぞって「なるほど」なんて言ってたら大ヤケドしますからね。皆さんも、お子さんが受験生で、かつ同じ状況だと想像してみて下さい。
こう書いておられましたね。
学校からも、受験校の変更を勧められた
↓ ↓ ↓
だけど、意志を通したら、ちゃんと合格できた
どうですか?
もしかしてこんなこと思いませんでしたか?
学校の先生のアドバイスって当てにならない!
もし、そう思った方は、要注意です。
受験に失敗する親のパターンですからね(>_<)
いいですか、12月の時点では合格の可能性は低かったというのはまぎれもない事実です。その上で、合格を勝ち取るには、逆転するには、相当な「協力」が必要だったということなのです。
お金だけではありません。精神的にも、肉体的にも全面的な協力です。
スマイル母さんからは昨年8月に
アドバイスのようにやってみます。息子は、勉強よりもサッカー漬けで中学生活を送っていました。
当然、日々忙しく、弟のサッカーの仕事などもあり・・・そんな中、手が離れてきた中3の息子は、ほとんどほったらかしでしたが、今はとても関心があります。
とメールをいただいていました。ゆえにスマイル母さんはその全面的な協力を塾に求め、送り迎えに徹したわけですね。
ただ今回のスマイル母さんの勝因を単に「塾の変更」と解釈するのは、危険なことなんじゃないでしょうか。
このメルマガでは3か月で成績が上がらなければ今通う塾のことを考えなければならないと繰り返し書いています。
ただ勘違いもあるようなので改めて書いておきますが、3か月塾に放り投げていて成績が上がらないという場合はこれには該当しないってことです。
3か月、塾に通い、塾の復習を真面目にこなす、つまり塾と家庭学習の両輪をしっかり回したのにそれでも成績が上がらない場合は、通っている塾のことを考えてねって言ってる。
家庭学習はもれなくついてくるセットです。それなしに塾に通って3か月とかは意味をなさない。
塾に通いっぱなしで成績が上がらないなんて言うのは当たり前で普通のことですから。
メールの文面からするとスマイル母さんはその両輪とも塾に任せた、預けた形で臨んだのでしょう。それも入試が迫った年末に。
ものすごくリスクが伴う試みだったとストロングは思います。
もし塾が家庭学習を含む両輪の役割をしてくれなかったら、結果はどうなっていたかを考えると鳥肌が立つ。
奇跡的とも運が良かったとも言えるでしょう。まあ、高額なお金を払ったということですから、それも込みの値段だったのかもしれませんが・・・
これからの時期、来春に受験生になる方はいろんな受験の報告や体験を読まれると思います。大いに読んで参考になさったらいい。
ただそこに「たまたま」うまくいった事例があったとして、それが自分にも起こると考えているとイタイ目にあうことになります。
表面的なものだけをすくって読んでいく危険さもよくわかっておいてほしいのです。
そういう意味では、今回のスマイル母さんの報告は、うっかりすると大切な勝因を別な解釈でしてしまう可能性もあると思います。あくまでも可能性ですけどね。
うれしい報告、悲しい報告、成功体験、失敗体験、いろいろと勉強面での話はありますが、なにを感じるかは、その後の行動に影響するのですごく大事です。
勝因をまったく別のところに感じていると大変なことになりますからね。だから、最初になにを感じましたか?と聞いたわけです。
奇跡なんて願わないことです。たまたまうまくいったことを何か打った手がうまくいったとも勘違いしないことです。まあ、勘違いしてたら、そのあとでその代償は払うことになるのですが。
自らが積み上げてきたもので戦うしかないのですから。だからこの時期受験生になる方はいろいろと勉強のやり方や取り組み方については試してみておかなくちゃならない。
入試前に試して逆の目が出たら目も当てられないから。
入試前にはこうやって行けばいいんだという確信をもって臨める形を今から作っておく。
たしかに入試前にせっぱつまって子供が爆発的な力を発揮することはよくあります。
スマイル母さんのお子さんなんかもそうで、お子さんは部活をやめてから成果は上がらずとも
勉強しても勉強しても成績が、上がらない
つまり、少なくとも勉強は頑張っていたという事実がある点も見逃せません。
ただ成果が出ていなかった。
で、塾を代ってみたら、
塾から言われたことは、勉強しても上がらないのには、理由があるのです。まず、そこから直していかないと。
ウチの子の場合は、とにかくはやとちりをしてします。せっかち。読み違い。力はあるのに、ほとんど凡ミス。
勉強もしていて力もあるのに答案用紙にその成果を表すことができないっていう課題を抱えていたということです。それを塾の先生に指摘されたんでしょう。
それに対処した。だから間に合ったともいえる。これがそこまで全然勉強もしていないで力の蓄積もない場合だったら、塾を変えても同じ結果にはならないでしょう。
そういう点も他の方の受験体験なんかを読むときには特に注意が必要です。
結果として、
とにかく与えられた課題はやりとげたようで徐々に勉強のコツもつかんだようです。
それで成果も出るようになった。
ここでいう勉強のコツがどういうものだったかは文面ではわかりませんが、
親技では「時間を計って問題を解く」や「最短時間で解けるように繰り返す」などがこれにあたります。
試験会場で制限時間があるテストにおいて、自分が持っている力を最大限発揮するには訓練がいる。その訓練を変わった塾ではしてくれたんじゃないでしょうかね。
そういう点を見ないと、成績不振で入試前に思い切って少々お高い塾に思い切って変更してみた!なんていう人も出てくる。でも結果は・・・
全然違うものが出てくることだって大いにあり得ます。そこです、皆さんに感じていただきたいのは。
そういう意味では入試前にあたふたとなるのはある種の負けパターンといってもいいでしょう。
そうならないように、これから受験に臨む方は、受験直前にアタフタすることがないように、準備を進めていきましょうね。
負けパターンからの大逆転は自らも周りも鳥肌が立つくらいに興奮するものですが、次のステップに行くときにはそもそもの負けパターンについての分析をしないと同じことを繰り返します。
とにかく受験は「先行逃げ切り」これが王道です。これから受験に臨む方はやはり王道を目指してもらいたい。
もう一つ触れておきたいのは、スマイル母さんの報告に出てきた
やり方をガラッと変えました
これも切羽詰ったとき、どうにもならない焦燥感を覚えたときにやってしまうことの1つでしょう。
というのも、少しずつでも今やっているやり方の成果が出ているなら、思い切ってガラッと変える必要はないわけですから。でも、どうにもならない!と腹がくくれる状態なら、思い切ってやり方を変える。それはアリです。
今までの延長線上ではダメなわけですから、ガラッと変えることで、成績が上がる可能性も出てくる。
ただ皆さんが想像している「ガラッと変える」と、ストロングが思っている「ガラッと変える」は違うんじゃないかと思っています。
皆さんが想像している「ガラッと変える」は、たとえば環境を変える転塾など今までいた場所もやり方もごっそり変えるやり方を想像しているんじゃないか。
これをストロングは「リセット病」と言っています。とにかくリセットとして「0」からやり直したいっていうやつです。
しかし、ストロングが思っている「ガラッと変える」は環境を変えることではないんです。リセットして「0」にするわけでもない。
ストロングが思っている「ガラッと変える」とは一言でいえば「捨てる」ってことなんです。
今まで10やっていたのを5だけにする。残りの5は捨てる。その代り、手をつけた5は時間を計ってやり、繰り返して何としてでもモノにする。
10のうち5に減らしてもそれが無理なら3でもいい。その代り、手をつけた3は時間を計ってやり、繰り返して何としてでもモノにする。
とにかく手を付けたものは、はやく解ける。さっと頭から引き出せる。その代り、それができないものは「捨ててしまう」つまり、やらない。
これを今までとガラッと変えると言っています。
スマイル母さんは塾を変えたことでそれが知らぬ間にそうなっていたという可能性も否定できません。塾が捨てさせてくれた。そんなふうに想像することもできるでしょう。
つまり塾を変えたからよかったという話ではなく、塾が勉強は頑張っていたお子さんにその道をコツとして示してくれて導いてくれた。そういうことなんじゃないかと。
たいていの場合、塾を変える、つまり思い切って環境を変えても、そもそもの勉強のやり方、復習のやり方が変わっていなければ、勉強をこなす、処理することについての課題は残るわけです。
だから塾を代っても、そこを直さないと成果が出ないっていう結果は変わらない。
ただ塾を変えることで、できもしないものはハナから扱わないとか、丁寧に1問ずつやるとか、課題となっていた部分が変わった塾のシステムと合致していれば、成果は出る。
スマイル母さんは自身が親技を駆使してそれをやったというよりは、塾に全面的に任せたことでそれを塾が代わりにやってくれた。だから成果が出た。そんなふうにも思います。
もし、スマイル母さんがそもそも勉強を頑張っているのに成果が出ないのは勉強のやり方が問題だから、その問題を解決してくれる個人指導の塾へ集団授業の進学塾はやめて転塾したということであれば、これこそまさに親技ならぬ神技といってもいいですね。
狙ってやったのならね。
親技は、親自身がそれをやらなくても、誰かが代わってそれをやってくれるなら成立します。
家庭学習で復習してできるようにすることをやり方も含めて塾が導いてしてくれるなら、少しくらいお金が高くてもそりゃあいいです。だって親はラクチンだもの。
でも、宿題を見てくれるけれど、やり方や問題の取捨選択や繰り返しの部分を誰もやってくれないから、そこは親の出番でしょ!って話ですからね。
親技でガラッと変えるとは「捨ててしまうこと」と書きましたが、これって子供には受け入れやすい話だと思うんですがいかがでしょうかね。
だってやる量を減らすんだから。その分できるものを繰り返しやるけれど、考えてもできないものや答えを見てもわからないものはバッサリ切り捨てる。すごく子供側に立った提案だと思うんだけど。
親の決断でそうしたとしても、子供たちが自信をなくすことはありません。子供からすれば、親の提案なわけですから、うまくいかなければ親の責任にすればいい。
ねっ、悪い話じゃないでしょ!
ポイントは「今のやり方とは違うやり方をしなさい!」なんて、無責任に言わないことです。「今までのこれをこうすることにしよう!」と具体的に提案することです。
親が困っている子供に負担を減らしてでも、少しやり方を変えて全面的に本気で協力しようとするから子供も納得できる。
これって両者にとってよい方向に力が働くことになると思うけれど、どうでしょうかね。
騙されたと思って、ぜひトライしてみて下さい!
しつこいようですが、今やっていることの成果が少しでも出ているのならば、それはそのままやってくださいね。
ガラッと変えるのは、今のままではダメだ!と腹がくくれるときですぞ!
Let’s Try!