こんにちは、ストロング宮迫です。

最近テレビで見た映画の中で「これは親に効くから機会があったら見てほしい」と思ったものを3つ紹介しておきます。

1つめに紹介するのは・・・

厳格な宗教戒律によって女性の行動が制限されているサウジアラビアを舞台に、自転車を手に入れるためコーラン暗唱大会に挑む少女の視点を通し、因習を重んじるイスラム社会で女性が置かれた不条理な現実を浮き彫りにする。

これはとってもせつない映画でしたな・・・

思わず ( ̄△ ̄)ガンバレェェェ!!ってつぶやきたくなるお話でした。

欲しいものがパッと手に入るより、過程を経て手に入れる。それが新たな希望を生む。子供へのモノへの与え方という視点で見てもおもしろい。

この映画を見ているときに思い出したのはトム・ハートマン著「叡智の学校」の一節でした。

トム・ハートマン著「叡智の学校」より

「我々に様々な問題があるのは、人間の本質が悪だから、あるいは怒る神に罰せられているからではないのでしょうか?」

「答えは、悪いのは人間ではないということだ。事実、人間は、悪に対しても悪を用いずに抵抗することができる。

それに、それは神が狂っているのでも悪いのでもないし、この世界はデミウルゴス(※プラトンの『ティマイオス』に登場する世界の創造者)によって創られ、デミウルゴスによって動かされているのでもない。

狂っているのは、我々を捕らえている【文化】なのだ。狂いだしたのは文化であって、我々人間でも、宇宙の創造主でもない」

「支配の文化、人を奴隷化する文化が、支配のための宗教を作り出すことに、何の不思議もない。そういう文化は、カースト制度を正当化する。そういう文化は、人々が貧しいのは、その人自身が過去世に行った悪行のせいであり、その文化の支配者が、物欲と権力欲に狂っているからではないと言うだろう。

また、人々が苦しみを経験するのは、王族や富裕層のせいではなく、大昔にいたどこかの女のせいだと言うのだ」

2つめは・・・

『私の、息子』

息子が起こした事故を機に、歪んでいく母と子の関係を描きだす。過保護すぎる母と、母の過剰な愛情の下で育った大人になりきれない息子との依存関係を描くことで、現代にも通じる親子の問題を浮き彫りにしている。

これはヘタレの息子のお話で実に興味深かった。

ヘタレの説明は難しいけれど、

精神科医の町沢静夫さんの言葉を借りると

「親に依存し、活力がなく、無気力なのに親を嫌う」、すなわち「依存と拒否が共存」している人ってことです。

子供をヘタレに育てたら親は死ぬまで尻拭いをすることになる。

まあ、その尻拭いをするのが楽しいっていうヘンタイな親も世の中にはいるんでしょうな。

尻拭いっていうのがどういうものか、1つのパターンをこの映画では示してくれています。

なかなか最後まで見るのはしんどい映画ですが、映画の最後で曲がかかって、ありきたりの言葉でいえば、電気が走った。ビビビッてね\(ΘoΘ)ノ

聞いたことがない曲だったけれど、映画のエンドロールを見たらジャンナ・ナンニーニ(Gianna Nannini)の『Meravigliosa creatura』という歌だった。

訳も調べて歌えるようにしたいとやってみたが、もうボクの耳が腐っているのか子供たちのようにはうまくいきませんなあ。

電気が走ったので、これは何か見逃していたのではないかともう1回見てしまいました。そしたら、劇中でもこの曲はかかってたんだなあ。1回目には気づかなかったし、劇中で流れているときには電気は走らなかった。

ボクは音楽は映像とともに記憶する。ちょっと忘れられない曲になりました。ジャンナ・ナンニーニのCDも何枚か買っってしまいましたよ。

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ジャンナ・ナンニーニさん、まいりました。ありがとー!

最後3つめは『扉をたたく人』です。

心を閉ざし、何年もまともに仕事をしていない大学教授の枯れたウォルターが日常の出来事をキッカケに水と栄養を得て再び花を咲かせるお話。

忙しいフリ、働くフリをしている大学教授とボクがダブって仕方がなかった。

この映画も『少女は自転車にのって』同様、せつない映画です。

理不尽でもあるし、自らの無力を感じざるを得ない。

どうしようもない世の中ってやつですかね。

ただ人が感じる「生きる喜び」ってなにかを考えさせてくれるヒントも与えてくれる。大人も子供の関係ない。一緒ってこともよくわかるなあ。

繰り返し見たい映画の1つですね。

『扉をたたく人』に出てくる大学教授のウォルターを見ていて、ボクが思い出したのはロバート・リーヴズ著の『疑り屋のトマス』に出てくるトマス・セロン助教授。

ボストンの名門大学の助教授だが、象牙の塔での生活に退屈し、酒と女を愛する彼は、その自暴自棄の雰囲気に引き寄せられるように、競馬場に通いつめていた。ニヒリズム漂う独特のユーモアと個性あふれるキャラクターのソフトボイルド探偵小説

このトマス・セロン助教授を連想させた。こちらのセンセイのほうが少し活動的だけれど・・・

『疑り屋のトマス』より

・・・それが心にひっかかっていたのだ。

わたしは捕らえがたい微妙なものにかまけ、明白なものに目を向けなかった。

人が殺人を犯すにいたる理由が何であれ、微妙なものではないことは確かだ。

誰もがそうだが、わたしは馬鹿馬鹿しくて話にならないようなことがきっかけで殺人が起こることは(女房が塩気のないピーナツを買ってきたというので殴り殺した夫がいれば、お気にいりのテレビ番組のヒロインを笑い物にしたというので恋人を刺殺した女がいる)いろいろな記事で読んでいる。

しかし、そのような事件を引き起こすもとになった心のなかの激しい怒りには、微妙なところなどひとつもない。

憤怒はつねにそこにあり、自身の力をよく知らないまま満足しきっている怪物のように、平凡な日常生活の下に潜んでいる。

遅かれ早かれ、知らずしらずの挑発を受けて怪物は解き放たれる。

そのときには10ドルのステーキ・ナイフを肋骨のあいだに突きたてられて誰かが床に倒れることになり、刺すほうも刺されるほうも憤怒の激しさに仰天するのだ。

頭の中のそれぞれの糸がいろいろとつながった気がした3本の映画でした。

オススメしておきます。
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うれしい報告

中2 santaさん

◆明らかに今回の成果と思うことは何ですか?

あれだけ親とともに二人三脚の勉強を嫌がってた子供が「親子ノリノリ勉強法」だけはすんなり受け入れ、「助かるよ」と言ってくれたことです。

◆子供のそばで勉強を見るってやっぱり非常識でしょうか?あと、親にとって学ぶべき点はありましたか?

非常識だとは思いませんが、あまりべったりしすぎると人頼りなって寮生活をするような学校に入った後、やっていけるのかが心配です。どうやって独り立ちさせるのか不安です。

ただただ勉強しろと言うのは子供にとってはただのお小言に過ぎないと言うこと。また、勉強法を詳しく説明してそれでこんな効果が生まれるのだと提示しないと子供も納得しないと言うこと。親子の絆が深くなりました

◆お子さんと一緒に勉強するのは楽しかったですか?

多少腹立つこともありましたが、短時間でノリ良くやればこちらの気分も子供と同様に楽しく終われるようです。

繰り返し言うようですが、「成果が出るからやる気になる」だからまずは手伝ってやって成果を出す!

今度は成果の出たやり方の検証とブラッシュアップを親子で一緒にやる。

あとは自分でやらせり時間を増やす。そばについてずっとから、チェックだけのものを増やす。

あと2年!それだけのことをする時間は十分あります!頑張って!

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