小5 体が心配な母さん

いつも愛読しております。有難うございます。悩みがあるのですが、聞いて頂けないでしょうか

現在5年生、来年2月より6年コースになります。来年さらに終了時間が遅くなり講座が増え帰宅時間が23時近くになる予定です。今までは、22時でした。

塾は先生の教えが上手く成績が上がって良い状態です。成績は上、希望の学校には受かるだろうと言って頂いています。難易度の高い学校も視野に入れませんか?と言って頂いています。

だた、5年の現在でも塾から戻り学校の宿題をするので睡眠時間が減っています。

朝も起きるのがつらい様子。この前はおねしょまで。体のSOSサインかと心配しています。朝6時に起きるリズムつくれそうにありません。

難易度の高いコースをやめ基礎コースに移り夕方の時間の個人授業を同じ塾で受けようと思っています。そして、9時には帰宅し学校の宿題をと考えています。

親が司令塔になり、講座が少なくなった分自宅学習をきちんとして不明な点を個人授業で解消してもらえばと思っています。

これって間違っていませんか?

この場合の注意点ってなんでしょうか?

塾の先生は、難易度の高い学校も狙えるので惜しいと言って下さるのですがこれからが、大事な時期なのに思いっきりアクセルじゃなくブレーキ踏んだように感じ、先生が今までのように可愛がってくださるのか心配になっています。

でも身体は大事。

御助言頂けると助かります。

読者のみなさんの中には、体が心配な母さんと同じ心配をされている方も多いのではないでしょうか?

「今のままでいいのかしら?子供の体が心配・・・」

これまでも「塾疲れが心配!?」とか「受験疲れは大丈夫!?」などなどメルマガでも相談に答えてきました。

ちなみに、ストロングは

子供には最大限の負荷をかけるべき!

とよく言うのですが、これにはある条件が前提となっています。

それは、

子供の様子をそばで見ていること

なんですね。

子供にたくさんの課題を与えれば、当然負荷は大きくなります。つまり、負荷をかけるって簡単なわけです。やらせるものを増やせばイイわけですから!誰でもできる!

しかーし、負荷をかければ誰でも成績が上がるではない(>_<)

当然です。負荷をかけるといっても、負荷のかけ方があって、ドーんと子供にとってハードルが高すぎる課題を与えてはダメ!

そういう負荷のかけ方では決して成績は上がらないし、子供も親の言うことをいずれ聞かなくなる。

そうではなくて、そばにいる親が

「この課題ならクリアできそう」

「クリアできればステップアップできるな!」

といった見積りが必要となる。

最大限の負荷とは、子供によってみんな違う!

最大限の負荷とは、成果が一番出る負荷のこと!

このさじ加減は、本当に難しいです。

はかりで計って「これくらいですよ」と示せるものではなく、子供に「これはどうかな?」と与えて、クリアできれば、「じゃあ、次はこれでどうだ!?」なんてあれこれと試しつつ、課題を与え、クリアするといった過程を地道に繰り返し作業があって、わかること。

わが子の様子を見て知るものにしかわからない。「親しかできないこと」だというのは、そういう意味です。

そう考えると、塾の学習内容や課題などが生徒全員に合ってるものではないことに気付くはずです。となれば、塾で与えられたものをやってるだけでは、成績が上がらない子が出てくるのも当然ということです。

負荷が子供に合っていなければ、頑張っても成績は上がらない・・・・

だからこそ、親が塾の宿題であっても、

これはやらせるけど、こっちは省こう

といった選択をしてやる必要が出てくる。

本当に難しい作業です(^_^)

だからといって、親が受験勉強のプロになるべく勉強しなさいと言っているわけではありません。

その代わり、勉強内容のプロでない親が見落としてはいけないのが

エラーのサイン

子供たちが自ら発信する「これ以上、無理です!」というサインのことです。

えっ、いつも無理だ!って言ってるって!?

ハハハ、それは単なるヘタレですな。

子供たちが言葉で発する「無理です!」はヘタレた状態のことが多いです。これは相手にしてはいけませんぞ。

よく考えてみてください。

無理するときってどんなときです?

そう、がんばってるときでしょ!

頑張っているときは言葉では案外弱音は吐かないものです。だからこそ限界までいってしまう。

その代わり、身体にそのサインが出てくる。エラーのサインは、言葉に発しない「身体の変化」なのです。

身体が心配な母さんの場合ですと、「おねしょ」。

受験生は結構ありますよ!これって、「エラーのサイン」と考えるべきでしょうね。

ストロングが知るところでは、発熱、頭痛、下痢、嘔吐、喘息、チック症、円形脱毛症といったものもあります。

症状こそ風邪と同じものであっても「この子、疲れが溜まると熱が出るのよ」といったその子特有の症状です。

まさに、親にしかわからないエラーのサインです。このサインを見逃さないためにも子供の様子をそばで見ているわけですから。

結構見逃している家庭はあって、平気でスル─しておいて、

「頑張れ!頑張れ!私はあなたの応援団!」

なんて言っているお母さんがよくいます(ToT)

もうビンタですな、そういう親は。

「お前がもっと頑張って、エラーを見逃すなよ!子供が壊れるじゃないですか!!」

そうでしょ?

全然、応援団なんかじゃない!!応援しているつもりで子供を潰すなんて一番タチが悪いですから。

体が心配な母さんは、そのあたりしっかり見ています。

さて、エラーのサインが出たら、どうするか?

早急に方向転換をすべきです。今のままでは、ダメということですからね。

子供の能力に限界はない!確かにそうですが、「子供の体力」には限界がありますからね。

なので、

エラーのサインが出たら方向転換!!

子供にトコトン頑張らせる以上、この決断は親の責任です。

体が心配な母さんの場合、

難易度の高いコースをやめ基礎コースに移り夕方の時間の個人授業を同じ塾で受けようと思っています。そして、9時には帰宅し学校の宿題をと考えています

だそうです。

まず考えておかねばならないのは、志望校のことですね。

今の段階で合格圏内なのか?そうではないのか?

いや、できるなら、さらに上を目指したいのか?

どっちでしょう?

これによって考えるべき点は大きく変わってくると思います。

心配されている

先生が今までのように可愛がってくださるのか

については、基礎コースでも、先生が同じなら、事情を話せばこれまで同様可愛がってもらえるでしょう。

しかし、担当する先生が変わるとなると、どうでしょうか?

これまで通り可愛がってもらえるか、クラスが違うからと距離が遠くなるのは先生の個性次第になりますね。ストロングの経験でいえば、担当するクラスから外れれば、どうしても縁遠くなってしまう先生が多いと思います。

それは先生が冷たいというよりは、授業から外れれば、そうなるのが普通だということです。

体が心配な母さんが今の段階でどういう志望校を欲し、クラスを変更してどこを目指そうとしているのか、メールではちょびわからないので、ここからは推測になります。

基礎コースに移った場合、学習内容は当然変わるでしょう。先生も変わる可能性が大でしょう。

志望校に必要なレベルは基礎コースで十分ということであれば、仮に環境が変わっても、難易度の高いコースに対応してきたことを考えれば対応は可能でしょう。

いや、そうではなくて、志望校に対しては基礎コースでは足りない。基礎コースにクラス変更はするが、あくまでも難易度の高いコースの内容を今まで同様、こなしていきたい。

そういう趣旨で、

講座が少なくなった分自宅学習をきちんとして不明な点を個人授業で解消してもらえばと思っています。

であるなら、今の可愛がってもらっている先生が現在の塾では大きな頼りになるわけですよね。

基礎コースに行っちゃうけど、志望校にはそれでは足りなくて、プラスアルファが必要であると。

そのためには、可愛がってもらっていた先生にこれまでと同様、面倒も見てほしい。今まで見てきた成績がイイ子の親であれば、こうすると思います。

事情を話す。体に変調をきたしていることを率直に話します。可愛がってくれている先生は理解してくれるでしょう。

その上で「先生に見てほしい。先生の言うようにさらに上を目指したい。でも身体に変調をきたしていることを考えれば、難しい。」

先生について行きますので、クラスの在籍は今のままにしてもらって、月謝も払います、テキストもいただき、基礎コースと家庭学習で頑張らせたいと思いますので、引き続きお願いしますと。

だいたいこんな感じで先生に話すのではないでしょうか。

時間の早い基礎コースに移るんですが、あくまでも先生に見ていただきたい!その気持を伝えるために、在籍はそのままではいかがでしょうか?と申し出るわけですな。

基礎コースと難易度の高いコースでは、月謝も違うでしょう。安い基礎コースには行くが、高い月謝は払うという。

こうして可愛がってもらえている先生を我がほうに引きとめておく布石を打つ。

そんなことまでして・・・と思う方が多いと思います。

体が心配な母さんにとって、先生がそれほどまで必要で重要でないなら、もちろんそんなことをする必要はありません。

ただ、もし「難易度の高い学校を目指すが、身体の具合もあって基礎コースに変更、授業内容は簡単になってレベルが下がり、大事な先生も変わる」となれば、志望校には遠くなってしまうということになります。

なので、あくまでも「志望校をどうするのか」「先生の必要性」にかかわってきますが、余分で無駄なような高い月謝を払ってでも、先生のクラスにいたいんだという意志を明確に伝えることが先生へのメッセージになると思うわけです。

先生が「そんなことしなくても基礎コースに行っても、しっかり面倒は見ます」と言ってくれるなら、それでいい。

信頼でき、可愛がってもらえて、面倒を見てくれる先生というのは受験生にとって、また家庭にとっては、なによりも大事なものです。

特にレベルが下がる基礎コースにいくことで、勉強内容が大きくかわるのであれば、先生をしっかりつかまえておかなくちゃならない。

それであえて、こういう話を書いてみました。

もちろん、体が心配な母さんが司令塔となって、かつレベルの高い内容も家庭で見るのであれば、ここまで突っ込んで考えるまでもありませんが。

最後に、お子さんの意思がどうなのかは、相談には出てきませんでしたが、親子で今回の措置については、しっかり意思疎通をして、

「一番頑張れるのは何か?」

をしっかり意思統一することは言うまでもありません。

そして、親子の意見を調整したら、あとはアクセル全開ですから!