小5
いつもメルマガを拝見させて頂いております。皆さんの悩みを羨ましくも感じます。
小5の息子が小4の11月から進学塾に通っています。
進学塾に入塾させたのは、毎日友達と遊び呆けている息子を何とか勉強に目を向させようというのが目的でした。
公文にも少し通っていましたが、宿題はせずいつも教室に行って宿題をやってくるということが多かったです。でも進学塾ではそうはいかないだろうと思ったのです。
5年になって宿題が増え、相変わらず毎日友達と遊んでいる息子は、宿題をしていかなくても塾で居残りすればいいと思うようになったのか、宿題を十分にせず、当然のことながら復習するどころではありません。
宿題をこなす為に、宿題をする曜日を決めてはみましたが結局、息子は宿題より遊びを選択し宿題に取り掛かるのは提出日の前日、当日にバタバタと。それを見ていつも頭をかかえています。
そして叱ってしまいます。「どうしていつもこうなの?」と。そんな状態ですから毎週のショートテストは最下位。
結局、塾の先生から「勉強に対する姿勢ができていない」と言われ、「後1ケ月様子をみて現状と何も変わらないようなら塾を辞めた方がいいです」と言われました。
何度宿題をするよう促してもなかなか手をつけず、後回しにしてしまう・・・。塾の先生曰く「小5となれば、親が管理しなくても自分で勉強の管理するようになってくれないといけません」とのこと。その言葉からして、息子には勉強は無理?それともかなりハードルの高い塾なのでしょうか。
主人は「勉強は諦めた方がいいのでは?」とも言い出しました。
確かにもともと勉強のできる子ではありませんが、でもそこをなんとか勉強に魅力を感じてくれるようになって欲しいと悩んでいます。
どうやら、打つ手が見つからず困っていらっしゃるようです。
今回の相談は「勉強のやり方」がわからないというより「勉強への取り組みさせ方」がわからないというところでしょうか。
ここでの登場人物を確認してみますと、計4名。
本人、お母さん、塾の先生、お父さん。
本人は、塾よりも遊び優先。
塾の先生は「勉強に対する姿勢ができていない」「後1ケ月様子をみて現状と何も変わらないようなら塾を辞めた方がいいです」と言い放つ。
お父さんは、「勉強は諦めた方がいいのでは?」と言い出す始末。
この状況の中で、お母さんだけが、少しでも勉強に魅力を感じてくれるようになってほしいと願ってらっしゃる。
そもそも、子供にとって塾で勉強するより、友達と遊ぶのがいいのは当たり前のことです。まあ、非常に健康的な標準のお子さんといえるでしょう。
中には、友達は皆塾に行っているので、「塾行って遊ぶ」という感覚を持つツワモノの子供もいます(^ε^)-☆
そんな子供を進学塾に入塾させた目的は、
毎日友達と遊び呆けている息子を何とか勉強に目を向させようというのが目的でした
とあります。
あえて宿題の多い、毎回ショートテストのある進学塾を選んだ。そうすれば、確かに、塾の時間だけでなく、家庭での勉強も必要になります。
ストロングは、子供本人がそんな塾に入塾することをよく承諾したな~と思うのです。
入塾させるまでの作戦は、成功だったのか?
でも、問題はここにあるのではないでしょうか。
何しに「この塾」に入塾するのか?
この塾に通うことは、
■ これまでのようには友達と遊べなくなる
■ 塾の宿題がある
■ 毎週ショートテストがある
ということです。
相談内容からは、この事実を本人が承諾したようには思えないんですよね。
「小学4年になるんだから、そろそろ塾でもいこうよ!?○○君も通ってる塾よ!」
とか
「とりあえず行ってみたらどう?結構おもしろいみたいよ!」
なんて、子供に拒否されることを警戒して、核心の部分には触れないで入塾させたんじゃないでしょうかね。
もし、そうだとしたら
子供を騙した
ことになります。それは大丈夫ですかね??
ストロングは、子供を騙すことには大反対です。
でも、それは別に、倫理的な問題からではありません。また、ストロングが人格者だからでもありません。
大反対なのは、子供は騙されても本気で勉強しないからなのです。
「オレ、そんなこと聞いてないし~」と言って勉強に目を向けないのが、今の状態です。
子供を騙すのでなく、子供をその気にさせる
事実を隠しながら進ませるのはなく、現実と向い合って取り組めるよう仕向けていく。そのためには、親も付き合ってやる。それが必要なことではないでしょうか。
もちろん「騙して」塾に行かせてみると、先生との相性が合って勉強に興味を持つ可能性はあります。そうなれば、結果オーライになることはある。ただ、今回の場合は、それもなかったということなのです。
塾の先生の「勉強に対する姿勢ができていない」、「後1ケ月様子をみて現状と何も変わらないようなら塾を辞めた方がいいです」といったコメントからは、お子さんへの嫌悪感すら読みとれます。
塾での態度が、クラスの雰囲気に悪い影響を与えていると考えられているのかもしれません。塾がここまで言うということは、今の塾はお子さんには、合っていないといえるでしょう。
だからといって、お父さんの「勉強は諦めた方がいいのでは?」は短絡的すぎますよ
(^_^)
まだまだ、トライできるはずです!
勉強をさせるのが成績アップや志望校合格ではなく、勉強に目を向させようというのが目的であれば、もっと選択肢だって広がるハズ。
毎日友達と遊び呆けていることがいけないのか?
そうでなく、勉強に目が向いてないのが問題なのであれば、毎日友達と遊ぶ時間は確保しながら、勉強させる方法はないのか?
ここからスタートすべきです。
遊ぶといっても、夜の7時まで遊んでいるわけではないでしょう。以前、公文に通われていたそうですが、そのときだって宿題はせずいつも教室に行って宿題をやっていたと。
教室に行って宿題をするのがいけなかったのか?
もし、集中してできてるのであればそれでもOKでしょうし、それでは練習量が足らず成果が出ないのであれば、そこで策を取るべきでした。
でも、そこで策をとらずに、「じゃあ、場所を変えれば、子供も変わるんじゃないか」と期待して進学塾に行っちゃった。
結果的に、抱える問題を打破するために、進学塾へ通わせるというのは、作戦に無理があったというわけです。
場所が変わろうが、塾を変わろうが、そのときに抱えていた問題というのは、解決しなければ、ずっとそのまま残るんです。
「宿題をしない」からと、厳しい塾に変えても、基本的に「宿題をしない」状況は変わらない。
ゲームと一緒で、「今の問題」をクリアしないと、次の場面に進むことはできません。
気分を変えるために、場所を変わっても、それは「次の場面」に進んだわけではなく、「抱えている問題」はそのままで場所が変わっただけなのです。
大人でもよく「前の会社は人間関係が嫌で辞めて転職しました」という方がいますが、前の会社の人間関係はなくなったとしても、そいう人は新しい職場でも必ず同じように「人間関係の問題」に悩まされる。
それと同じです。
そう、問題は「自分の外」にあるのではなく、「自分の中」にあるのですから。もちろん、自分にまったく非がなくて、「自分の外」だけが問題なら解決はつくんですが・・・
だから、いくら場面を切り替えても、いつだって「解決していない、抱えている問題」は自分につきまとってくる。
その自分の中にある「抱えている問題」から目をそらしても、自分の中にある問題ですから、ニョキニョキとことあるごとに出てくるわけです。
厳しいい方ですが、親は去年の今頃の小4のときから、ほぼなにもしていなかったに等しいことになるのです。
ほぼ1年を無駄にしました。さあ、仕切りなおしです!
毎日友達と遊ぶのが悪いと思っているわけではないんでしょう?
遊んでもいいから、少しでも勉強に魅力を感じてくれるようになってほしいんでしょう?
なら、お金払って毛嫌いされている塾に子供を預けなくてもいいんじゃないでしょうか?
毎日遊んで帰ったあとに30分、親と一緒に勉強したらいいです。
さて何から勉強しますか?
わからないって!?
あなたがなにしたらイイかわからないことを誰かに聞いてもわからない。もっといえば今まで何もしていなかったからわからない。
「なにしましょうかねえ」と悩むくらいなら、お子さんの勉強の進み具合を把握した上で、お子さんに素直な気持ちで聞いてみてください。
「長いこと宿題をしてもらいたいからと、あなたに合っていない塾に行かせてゴメンね。これからはお母さんが一緒に頑張るから。」
「さあ、毎日30分、何を勉強しようっか?」っていえばいい。
もちろん今まで使っていた塾のテキストを使うのもありです。毎日30分付き合えば、付き合えることができれば、おのずと次に何をすべきかはおぼろげにでも見えてくる。
「0」の状態では見えてこないけれど「1」の状態になったら「2」にするためになにをするかは見えてくる。
そういうもんです。なのでまずはそばに座って子供の勉強の様子を見て「何しようか?」って聞いてみる。
子供を騙すことなかれ!
子供はその気にさせるのです!!