昨日行った家庭では、
「頑張らなくていい。最前を尽くせ」
と書いて張ってありました。なかなか意味深い言葉でいいですね。
ただ残念ながら「最前」ではなく「最善」なんですがねえ・・・
「この夏休みが勝負!一緒に頑張ろう!」
という貼り紙が目の前のタンスに張ってありました。
「夏休み頑張れ!」でないところがイイですね。
なぜだかわかりますよね?
ハイ、このように「たった一言」で受ける印象も感じもずいぶん違います。
こういう場面での一言と姿勢こそが、実はこれからも、そして受験後も子供に大きな影響をもたらすとストロングは思っています。
皆さんの家の貼り紙は、一体なんて書いてあります??
いよいよ夏休み!
この夏休みをどう過ごすか?意外と何もできずに終わるのが夏休み。
なので、今回は、「苦手教科の勉強」について、その考え方について考えてみたいと思います。
これまでの勉強の反省とこれからの勉強を考えるにあたってヒントになれば幸いです。
まず、夏休みについて、みなさんが思っていること。
夏休みは、苦手教科を克服する絶好のチャンスである
これは、いいでしょう。
夏休みは、長くて、時間がある
確かに、一部地域を除けば、40日間ぐらいありますから、「長い」のは間違いありません。
でも、「時間がある」についてはどうでしょう?
案外、子供たちってスケジュール一杯。
補習、夏期講習、部活、プール、旅行、キャンプなど、普段の生活よりバタバタする毎日を送る子供たちだっています。
とはいっても、学校といった1日8時間程度の拘束がなくなるわけですから、家庭学習の時間は普段より多くの時間を確保できるハズです。
えっ、塾が1日中あっていつもの家庭学習よりも少なくなるって!?
塾など外部の力を使って苦手克服の対策をする、それなら別ですが、いつもよりも多くの家庭学習の時間が確保できないのであれば、夏休みの苦手克服はちと厳しいでしょう。
少し具体的に考えていきますよ。
とにかくこの夏休みをどう捉えるか、どう考えるかという考え方の部分に注目して下さい。
ここでは、1週間単位で考えますね。普段、1教科あたり1週間で「1」の勉強をしていたとします。
この量を「1勉強」とします。
夏休みには普段より時間がとれますので、どの教科も2倍の勉強時間は取れるとしましょう。
ちなみに塾の講習時間はそのままあてはまりませんよ。
子供によって、その授業でどれくらい持って返れるもの、すなわちお土産がどれくらいあるかによって随分違ってきますからね。
その点はしっかり頭に入れて以下お読みください。
例えば中学生をモデルとしますと、
普段の勉強量は5教科で、
1勉強 × 5教科 = 5勉強
各教科均等と考えてこれを1週間の勉強量とします。
そして、この夏休みには普段より2倍の時間が取れるとなれば、
5勉強 × 2倍 = 10勉強
ということになります。
さて、問題は、苦手教科にこの時間が取れる「10勉強」をどれだけ割り振るべきか?
そのまま考えたら「1勉強」だった勉強を「2勉強」できるハズ。
ただ、理想をいえば、いつもの3倍にあたる「3勉強」ぐらいは欲しいところです。残りの「7勉強」を他の教科にあてます。
少し感覚的な話になりますが、子供自身にとって
「なんだかこの教科を集中して勉強してるな!」
と実感させるためにも、2倍では少ないです。
苦手克服には、普段より3倍以上の「絶対量」が必要
ということを知っておいてください。
えっ、他の教科の勉強をする時間がなくなるって!?
そんな方もまだ話は続きます。
絶対量が必要という話には、続きがあります。
塾などの夏期講習では、「特別講座」やら「志望校別特訓」という講座がありますよね。いわゆるオプション講座です。
あれって、オプションという名の通り、通常の夏期講習に付属して数時間勉強する講座になっています。
これって、絶対量から考えてもすごく中途半端なんですね。
わかります?
子供たちにとって「特別な特訓」をしてる感覚ってするのでしょうか?
きっと、ないはずです(>_<)
勉強はしているという感覚はあると思いますが・・・・
塾もそのことはわかりますから、教材(プリント)だけは授業時間では消化しきれない膨大な量を配ったりもする。
結果として、未消化な勉強が増えてしまう。
これでは、「イイとこ」なしです。
特訓であるからには、絶対量が普段の3倍以上の絶対量が必要だということはご理解くださいね。
とはいうものの、
夏休みを6週間と計算すると、
1週間の勉強量が「10勉強」となると
10勉強 × 6週間 = 60勉強
することになります。
このうち、苦手教科に使う勉強量は、普段の3倍は必要と言いましたので、
3勉強 × 6週間 = 18勉強
となります。
普段の勉強でいうところの「18週分=約4ヶ月分」を勉強する計算になります。
そこまで時間を割くのが理想。
ただ、実際問題、なかなか思うようにはいきません。
そもそも苦手教科の勉強は、子供にとっても苦痛です。ちょびやっただけでものすごくやった気分になったりして。
いくら絶対量が必要だからといって、拒絶されたのでは元も子もありません。
それに、他の教科の勉強だってあります。得意教科をさらに伸ばしたり、その他の教科は全体を広く浅く勉強したいかもしれません。
そこで、絶対量ともう1つ知っておいて欲しいことがあるのです。
苦手克服には、「短期集中」が効果的
これは以前のメルマガでも書きました。
夏休みを通して、ず~と苦手教科の克服の勉強をするのは、子供にとっても精神的にも苦痛です。
だから、1週間といった期間を決め、その期間は集中して苦手教科の勉強に時間を取るのです。
そう、すぐそこにゴールを見せておいて走らせるわけです。
たとえば、1週間で「10勉強」するうちの「6勉強」を苦手教科にあてるといった具合です。
6勉強といえば、普段の6週間分の勉強量です。これを1週間でやるのです。
なんだか想像するだけで、ゲップがでてきそうですが、他の勉強を得意教科や好きな教科にするエサをまいた上で、苦手教科を一気にやってしまいます。
この方が、子供にとっては特訓したという感覚になるのです。もちろん、その方が成果も出やすいですから一石二鳥(^_^)
あとは、
「得意教科を集中的に勉強する週」
「全教科を広く浅く勉強する週」
という風に、成果を出していきたい順番に勉強量の「バランス」を変えていくのです。
夏休みは、長くて、時間がある
ではなく、
夏休みは、集中して時間がとれる
こう思えるようになると、成果は違ってきます。
夏休みの勉強は、「絞った教科」で成果を出すと共に、夏休み以降、つまり9月からの勉強にハズミをつける意味もあるのです。
すべての科目を満遍なく、どいつもこいつもドカーーンと成績アップなんて夢を見ないことです。
以前、紹介した「ノルマ式勉強法」で勉強を進めている方も、今回の「絶対量」「短期集中」を考慮して、ノルマや順番をを決める目安にしてみてください。
夏休みが終わって、さていったいなにを頑張ったんだっけ!?なんて思いになるようでは、秋以降が苦しくなります。
「これは夏休みに頑張った成果だよね!」こう振り返られるように今から考えておくこと。
そうでないと、なんとなく多くの時間を塾で過ごしただけ。
なんとなく机に向かう時間が長かっただけということになりかねない。
1週間で「10勉強」するうちの「6勉強」を苦手教科にあてるという絶対量&短期集中の考え方をぜひ採り入れてみて下さい。
そして、その効果を体感してほしいと思います。
夏は「○○を特に頑張った!」こんな風にいえなければ、せっかくの夏休みもただ過ぎていくことになります。
苦手科目を短期集中で絶対量の集中砲火!
実践あるのみ!
1回きりの夏休み。悔いなきように過ごしましょう!
中1 そらまめさん
■実践したこと:
数学でいけドン法を実行しました。教科書の後ろのほうに載っているまとめの問題、学校のプリント問題、学校ワークの範囲全ての問題を緑のシートに貼り実施しました。
間違えやすい累乗の問題はノートに作って解かせました。
1日30分できない日は20分、できる日は朝晩2回、とにかく毎日取り組みました。取り組み始めたのが遅かったので、なんとかこのプロジェクトを成功させたくて、にっこり母さんを演じました。
他4教科はワークの1問1答問題は3回ずつやり直し、教科書、資料集を暗記しました。
■成果の報告:
数学 97点 (平均 79.8点)
国語 90点 (平均 73.4点)
社会 98点 (平均 72.3点)
理科 91点 (平均 69.5点)
英語 100点 (平均 83.3点)数学のミスは時々やらかす計算の途中で数字が変わってしまうというものでした。見直ししても発見できなかったそうです。
初めての定期テストで親子とも緊張して臨みました。娘は気が抜けて明日に控える塾のテストに向けて今ひとつ集中できていませんが、今日最低限でも復習する予定です。
これから先どんどん量も増えます。難易度も上がるでしょう。
日々の勉強をしっかりすることが維持することになるでしょう。
今のうちに試しておくことは、今よりも楽に、短い時間で同じような成果が出せないかを考えてやってみること。
今回は3回やったけど、1回で済ませられないか?と。1回で済ませるには、何が必要か?と。
あとは定期テストで勉強したことがどれくらいの期間まで、お子さんの頭に残っているかという点です。
立派な成果を残した今回。より効率的にできないかと考えて伴走することがお子さんの味方になること。
ますます頑張ってください!!
子供たちのやる気を期待せずにスタートした多くの先輩たちが、親の頑張りで、定期テスト30点アップを達成しています。
対象:中学生の定期テスト対策
・定期テストの点数が上がらない
・今の勉強のやり方がわからない
・部活が忙しくて勉強時間が増えない