決して小学校低学年のみに向けた話ではないのでご注意を!!

小2・年中 honu2002さん

いつもためになるお話、ガッツをありがとうございます。

(省略)

ただ、ちょっと気にかかることがあります。

ある掲示板を見ていて、あまり先に先に勉強していると、小学校に入ったとき、学校の授業がつまらない、新鮮じゃなくなるんじゃないか、と。

そういえば、息子の時には、勉強は小学校に入ってからでいい、授業で初めて習って、発見とか、新鮮さというのを大事にしてやろうと、考えていたのを、思い出しました。

準備をしなかった事で、失敗したーと後悔してますが先に勉強する事で、新鮮さを失わせたくない。

この辺、ストロング様はどう思われますか?

いろんな意見があると思います。タイガー様やメルマガを読んでいらっしゃる方にも聞いてみたいと思っております。

年中のお子さんの勉強について、進みすぎ、「先取り学習」の弊害について心配されているわけですね。

これって特に就学前の親の方で気にされている方に多いと思います。ただ、この話は、就学前に限った話ではありません。

これからのお話は、いわゆる「予習」といった少し先のことを勉強することではなく、何年も先を勉強をしてしまう「先取り学習」のお話ですから、そのつもりでお聞きくださいね。

関西などの中学受験対応の塾などである「飛び級」なんかも、これからいわゆる「先取り学習」と考えてもいいですね。

この先取り学習については、きっと賛否両論あるはずです。

じゃあ、ストロングがどう思っているか?と言えば、

一応、「先取り学習」賛成派なんですね(^_^)

賛成する理由としては、子供の持っている能力は、ドンドン伸ばすべき!と考えているからなんです。

最初の部分についている「一応」が気になったって!?

パチパチ♪ “”ハ(^▽^*)いいですね。

あなたは決して新「勉強の常識」を読み飛ばしていない、注意深い方です(^ε^)-☆

さて、なぜ、「一応」がつくのか??

それは、「先取り学習」は、全員にはオススメできないからです。

さあ、ここからがいよいよ本題です!

全員には、オススメしない!では、どんな方にオススメなのか?

ハイ!オススメするか否かは、「親」次第だと思っています。

また親か!!!なんて思っていません?

いいですか!先取り学習で得るものは非常に大きいです。

し、し、しかーし、親次第では「先取り学習」は、子供に害を及ぼす危険があるとストロングは思っています。

このあたりについて、もう少しお話しましょう。

学校で習う内容や進度は、お国のエライ方が決めた「学習指導要領」というものに沿って決まる。そうですよね?

それらは、当然のことながら個人の能力に対応したものではありません。あくまでも「最低限は、これぐらい・・・」といった発想がもとになっています。(たぶんそうでしょ?)

また、落ちこぼれがないようにとは書いていないけど、落ちこぼれないように配慮した控えめな内容になっていると思います。

言い方を変えれば、ほとんどの子供たちにとっては、物足りない内容や進度になることを前提に考えられたということです。

しばらく前に小学校の授業参加に行ったことがありますが、塾でなら15分もあれば、説明し終わる内容を本当に丁寧に、いや、かなりまどっろこしく時間一杯使ってやっていました

もしかしたら、その時間では、全部終っていなかったかも・・・

でも、塾なんかだと、パパーーン!と教えてしまう!これは先生の能力うんぬんというよりも、全体の方針がそうなっているということでしょう。

きっと学校の先生も「こんなものは、パパーン!教えて・・・」なんて思っているのでは??(これストロングの想像です!)

まあ、これらの状況を踏まえて、バッサリ言い切ってしまうなら、できるハズなのに、ほどほどで抑えておく

子供によりけりでしょうが、意図的にではなくても、そうなっている子供はたくさんいるはずです。いつもストロングが言う「無限の可能性や力を持つ子供たち」にとっては、これは、もったいない話です。

能力に応じて、学校の枠を超えた内容だってドンドン取り組んだらいい。そうストロングは思うワケです。

これが、「先取り学習」賛成の理由の1つです。

※もちろん、学校に求められている機能や役割については、理解しているつもりですから、学校で「学校の枠を超えた内容だってドンドンやれ!」なんて、思ってはいませんよ(^^)♪

さて、一方、honu2002さんからの質問にあるように、先取り学習をドンドン進めていくことで、学校の授業で習ったときに、新鮮味がなく退屈では?という意見だってあります。

実際のところ、どうなのか?

先取り学習をしている多くの子供にとって、ハッキリ言って、学校の授業は退屈です(>_<)

進学塾などで学校よりも断然はやく、そして、レベルだって高度なことを勉強している子供たちにとって、学校の授業を退屈に感じてしまうのは、おかしいことではありません。

「この単元の勉強は、もうやった!」ってね。ごく自然なことです。

ましてや、進学塾に行っているだけでなく、その中で優秀な成績を収めている成績がイイ子たちにとってはどうなのか?

退屈は退屈でも、成績がイイ子の退屈は成績が普通の子供よりもタイクツの2乗か?

実は成績がイイ子は違うんですね!

ハイ、成績がイイ子は、学校の授業も退屈しないのです。それどころか、一生懸命説明を聞いていたりします。

なんとも、不自然なことです。

そんな彼らを見ると、どうやら「何か」を探しているようです。これが、親の影響なのです。

子供たちは、習ったことを繰り返し勉強することを嫌います。一度習えば終わりなのです。だから、口癖のように、「この単元は、もうやった!」なんて言う。

でも、実際に一度習った内容を完璧にマスターできる子なんていません。進学塾に通っているとしても、すでに習ったといっても、習熟度は、子供によってそれぞれ。

たいていは、どこか欠けた状態なのです。

それを何度か復習することで、1つ1つ補強することになり、より完璧に近づくことができるのです。

学校の授業は、補強するためのチャンスなのです(>_<)

それは、進学塾なんかと比べて、明らかに習う内容のレベルが低いとしてもです。

実は、1回目に習った内容よりも、レベルが低いからこそ、その時間の中で、自分の知識を確認したり、整理したり、誰よりもはやく問題を解いたりできるわけですから。

親は、このことを子供に理解させずして、先取り学習の効果なんて期待できません。

「何か気づいていないことがある!」そう思いながら授業を聞くことで、新たな発見がある。

いや、発見していく子供こそが、成績がイイ子と言えるでしょう。

いいですか!!!

「この単元、もう塾で習った!聞かなくてもできるよ!カンタン、カンタン!」なんて言っている子供は、仮に学校の成績がイイとしても、塾では、つまり広いフィールドに出たら、絶対に負けます。

上には上がいて、本当のトップは、学校の授業でさえも、自分自身の補強に使っているわけですから。

つまり、「先取り学習」と「学校の授業」はセット

こう考えるべきです。

先取り学習が1回目、学校の授業が2回目。そういう考えがあって、初めて、ストロングは「先取り学習」に賛成なのです。

「わかって当然の授業の中で、何かを見つけてこい!」

親がそう言えるか、そこが分かれ目です。

なぜなら、子供は、ちょっと知っていたら、本能的に、知ったかぶりをするものだから。

子供が「そんなのカンタン!聞かなくてもわかるよ!」という言葉や態度を目にしたり、耳にしたときに、

この大バカヤロー!!!!!!!!と一喝できるかどうか。

一喝して、なぜそんなに怒っているのかを説明する。繰り返しする。そうしないと、決してトップになれないですから。

成績がイイ子、本当のトップの子は、内容の薄い学校の授業でさえも、プラスにする子供なのです。「先取り学習」には、大きなリスクがあります。そのリスクを知って、教えてやれるのは親だけです。

ストロングが、先取り学習に「一応」賛成なわけ、わかっていただけました??

ちなみに、honu2002さん、タイガー山中も、今回のことについては、まったく同じ意見でした。