小6 ダメ親さん

小5から塾に入って、1年半。成績は低空飛行ですが、真面目に塾に通い、テスト勉強も自分で机に座って頑張っています。

母親の私が中学受験に執心していないため、やりたいならやれるだけやってみなさいという感じでここまできました。

今のままでは模試の結果を見る限り、志望校はほぼ無理ということになりそうです。

もう少し私が協力してやればとも随分悩んだのですが周りの方が必死になって親子でやっているのをみるにつけ、自分で決めて始めて、自分が
勉強して、自分が結果を受け止めるというのも、いいかなと少し思っています。

熱心ではないダメ親なので成績を上げたいという話ではないので恐縮ですが、なにかご意見を伺えたら幸いです。宜しくお願いします。

中学受験を目指す子供に対して、「やりたいならやれるだけやってみなさい」という対応をしているダメ親さん。

まず「ダメ親」というペンネームはやめたほうがいいですね(^ε^)-☆

仮に謙遜だとしても、さまざまなことを考えて見守っているわけですから、決して「ダメ親」じゃないでしょう?

ストロングもこれからコメントを書くにも「ダメ親さんが・・・」なんて書くと気が滅入りますので、勝手ながら「フンバルマンさん」と改名させていただきます。

さて、このメルマガは、「親ができることはないの?」といったテーマ。なので、子供の勉強へのかかわりに対して熱心な方が多いわけですが、ダメ親さんじゃなかった、フンバルマンさんのように子供まかせにしたいという方もいらっしゃいます。

そこで、今回は勉強のやり方という話ではなく、「親子で取り組む中学受験」についてストロング&タイガー山中がこれまで見てきたこと、経験してきたことをお話したいと思います。

最初に断っておきますが、今からの話は、子供の受験勉強に親が協力する方がイイ、悪いといった話ではありません。

というのも、フンバルマンさんさんのように

周りの方が必死になって親子でやっているのをみるにつけ、
自分で決めて始めて、自分が勉強して、
自分が結果を受け止めるというのものも、
いいかなと少し思っています

といった考え方には、ストロング大賛成です。

なにに共感できるかというと「みんながやってるからって同じである必要はない!」この考えは、ぜひ読者の皆さんに持ってほしいものです。

まずはそこからスタートして、みんながやっている、やっていないは関係なく、我が家はどうするかといった方針を決めるべきなのです。

話し合い、考えた結果、

親が子供の勉強に全面協力する!

というのも「アリ」ということ(^_^)

一番悪いのは、みんながやってるからなんとなく私も・・・というパターン。そういう方が付和雷同して子供のそばにつくと、喧嘩ばかりで効率が悪くなった・・・・という結果を招く。

なんとなくそばにつくのではなく、なぜそばにつくのか、きちんとまず親が整理して臨むべきでしょう。そして、その家庭の方針を決めるのは、親の価値観によるところだと思います。

きっと、ダメ親さんは、

勝ち負けは、合格、不合格で決まるものではない

と思っていらっしゃるのではないでしょうか?

これには、ストロングも同感です(^_^)合格したから「勝ち」、不合格は「負け」ではありませんからね。これは今までの経験上ストロングも自信があります!

フンバルマンさんのメールには、

今のままでは模試の結果を見る限り、志望校はほぼ無理ということになりそうです

とありまし、

結果を受け止めるというのも、いいかなと少し思っています

とあることから、不合格のことを予め想定していらっしゃるようです。

想定するのはイイとして、その上で、ストロングがフンバルマンさんに1つ尋ねたいことがあります。

それは、

不合格でもどうしていいのですか?

ということなのです。

不合格は負けではない。そう考えるなら、どうなったら負けだと考えるのでしょうか?
また、どうであれば負けでないと考えるのでしょうか?

そこがちゃんとしているのであれば、今のままで問題ありせん。

もしなかったらって!?

そんな方は、以下の空欄にお考えの答えをあてはめて答えてみて下さい。

うちは(ア)だから不合格であっても(イ)から大丈夫!

例えば、勉強で、また入試で、どうなったからって

【子供自身の問題】なんだから【問題はない!】とお考えであれば、

(ア)子供任せ

(イ)問題ない

となり、

うちは子供任せだから、不合格であっても問題ない。大丈夫!

となります。

もし、これがフンバルマンさんのお答えなら、ストロングは個人的に反対です。

勝ち負けは、合格、不合格で決まるものではない

と言いましたが、ストロングは多くの受験生を見てきて、受験の結果により子供が大きく2つに道に分かれることを知りました。

それは、

勝ち負けは、受験後の自信や頑張りで決まる

ということです。

たとえ不合格でも、受験勉強を通じて自信を持つことができ、受験後も頑張ることができれば、勝ちなのです。

ただ、多くは不合格になれば、たとえば「オレはバカだ」とか、「こんな学校に来るべきじゃなかった」とかネガティブな反応が多く出る。で、頑張らない理由にする。

まあ、合格しても「人生のゴール」を勝ち取ったような気分になってフラフラと糸の切れた凧のようになって頑張らないモノもいますがね。

いずれにしても「合格」でも「不合格」でも、次の道で再び頑張らないといけないわけです。

そして最終的には、ふり返って見れば、「受験後の頑張り」で、その後の本当の意味での勝ち負けが決まる。

しかし、うちは子供任せてあるから、不合格であっても問題ないから大丈夫!となれば、大丈夫なのは親だけです。

塾に入って1年半、真面目に塾に通い、テスト勉強も自分で机に座って頑張っていたけど、成績は低空飛行の子が自信を持ち、次も頑張ることができるのでしょうか?

たぶん難しいです・・・「あ~、自分はダメだ・・・」となれば、子供たちが頑張ることを止めます。

自分で決めて始めて自分が頑張って

というのは、素晴らしいと思います。フンバルマンさんの方針もですし、なんといってもお子さん自身も!

でもね!

自分が結果を受け止めるというのも、いいかな

は「いいかな」と思うのは親だけであり、子供ではありません(>_<)

結果を受け止めるべきは、本人よりも親です。そう考えておかないと、「結果を受け止めて落ちこんでいる」子供を親は励ますことができなくなります。

下降気味の気分やダメかもという気持ちを子供自身ができなかったとき、親は手助けしてやりたいと思うと思いますが、それが事実上できなくなると思うのです。結果を親が受け止めていかなければ。

辛い思いを子供にさせるべきではないと言ってるのではなく、受験後も頑張り続ける道を親は確保すべきだと言っているのです。あくまで憶測での話ですから、違ったらゴメンナサイね。

各家庭の方針でいいと思います。ただ、子供の成長を願うことは、親のみんなの願いですからね。

そのためには、フンバルマンさんのご家庭でいえば

うちは(ア)だから、不合格であっても(イ)から大丈夫!

の答えが

うちは【親の方針で子供任せ】だから、不合格であっても【親の責任】だから大丈夫!

(ア)親の方針で子供任せ

(イ)親の責任

でいきたいものです!

受験を1つのゴールとして捉えているのはみんな一緒ですが、親はそのあとの道についても思いをめぐらしておくべきだ!とストロングは思います。

だって、受験は過ぎてしまえば通過点になるのですから。