受験を控え、だんだん重苦しい雰囲気になってきましたね。

受験生でない子供たちも、塾や学校などで見かける受験生の様子に、ただならぬ雰囲気を感じたりすることがあるかもしれません。

「僕も来年は、あんなに勉強しないといけないの?」なんて、チョット先の将来の自分に不安を感じたり・・・

一方で、「僕も○○に行きたい!」なんて、無謀ともいえる難関校を受験すると言ったり(◎_◎)

こうなると、ちょっと先の親子バトルを予感したりして(>_<)

この両極端な子供の反応に対して、親はどう接していけばいいのか?

今回はそこを考えてみましょう。

まずは、「不安がっている子供」には、どうコメントすべきでしょう?

事実だから、否定はしないって!?

確かにそれはそうですが、不安がっている子供には、その事実が逆効果になる場合があるということを親は知っておくべきです。

つまり、怖気づいてしまって、頑張るのをやめる場合がある!!親としては、受験生として、厳しい現実を自覚させようと意図しても、子供自身が引いてしまっては、元も子もありません。

なので、「不安がっている子供」には、

選択肢を与えてやる

選択肢とは、今回の例でいえば、受験の直前に「がんばる」と「がんばらなくていい」になります。

不安がっている子の場合、当然、「がんばらなくていい」という選択肢に魅力を感じます。「どうやったら、がんばらなくていいの?」なんて、聞いてくるでしょう(^_^)

そこで、こう言うのです。

早い時期に合格圏内に入ればいいよ

どうです?

ここでいう「早い時期」とは、少しあいまいな表現にしました。というのも、志望校と現状の差によって変わってくるからです。まだまだという状況で、「3ヵ月後に合格圏内に入るように」なんて、提示しようものなら「じゃあ、無理だ!」なんて、いとも簡単に諦めてしまいますからね。これでは、意味がありません。

ニュアンスとしては、「現状から、できるだけ早い時期」とお考え下さい。

つまり、受験直前にあせって頑張るよりも、先に頑張っておけよと提示してやることです。

えっ、実際のところ、本当に直前に頑張らなくていいのかって!?

それは、心配いりません。そのときは、そのときで頑張らせるワケですから(^_^)

ここで、親として大切なのは、将来を不安がる子供に対して、

まずは今を頑張れよ!

とアドバイスすることなのです。

この「選択肢を与える」のところで気をつけることがあります。それは究極の選択をさせないこと。

よくすぐにカッとなって「じゃあ、勉強するか、しないか。しないなら一生しなくてもいい」なんてほとんど捨てセリフ状態で、究極の選択肢を与える親がいますが、これはダメですからね。「選択肢を与える」は、その意味を理解した上で使ってくださいね。

さて、次は、不安ではなく、逆にいきなり難関校を受験すると言い出した子供への対応です。

ストロングの経験からいうと、こういうケースでは、特に対応のマズイ方が多いようです。

というのも、ここ最近、この手の相談が多く届きます。

「今から、間に合うでしょうか?」この相談は、非常に困ります。なぜなら、現状を知らないのに答えようがないですからね(>_<)

ただ、親として「なんとかしてやりたい」と願う気持ちは、よーくわかります。我が子が突然、「難関校に行きたい!」と言い出すことって、親にとってまんざら悪い気はしません。だって、現状とのギャップはどうであれ、「上昇志向を持つ」のは、親にとってうれしいことですから。

でも、喜んでばかりはいられません。そうと決まれば、さっそく受験の準備に取りかかります。塾に行っていない場合であれば、どの塾が良いか?と、子供に合った塾選びがはじまります。少し月謝が高くても「子供のタメだから!」と無理だってします。

そして、いよいよ塾での勉強が始まります。グングンと成長していく我が子を見れると、期待マンマンの親。

一方、難関校の受験を宣言した本人はというと….。

ま っ た く 、 や る 気 ナ シ

難関校受験を宣言はしたものの、変化なし。親からすればヤルヤル詐欺に引っかかったような気分。

親からすれば「え~」とお思いになるかもしれませんが、子供の難関校受験宣言は、

なんとなく行きたいかな~

って、思っただけなのです(>_<)

ストロングから言わせれば、そんなモンです。ここで問題なのは、子供のいい加減な宣言ではなく、親の対応です。

親にとってうれしい発言だとしても、子供の発言に舞い上がらないことです。もちろん、ステップアップするチャンスであることには違いありません。

でも、例え子供の気持ちが本気であっても、すぐに「塾探し」などと飛躍をしないことが大切なのです。

ここでも、前半にお話しました

選択肢を与えてやる

が大切です。

ここでの選択肢は、「難関校を目指す」と「難関校を目指さない」という選択肢になります。親として、トライさせたい気持ちがあれば、難関校の良さについて本人に伝えるのです。すると、子供は、「難関校を目指す」という選択肢にグッと魅力を感じます。

その上で、

条件を提示するのです

いくら子供が熱烈に希望しているからといって、すぐに塾を探すのでなく、まず「あるハードル」をクリアしてからという条件にするのです。

あるハードルって、何か?

それは、何でもいいのです(^_^)

今度のテストで何点アップでもいいし、この問題集を1ヶ月で仕上げるでもいい。

頑張るかどうかわからない状態で塾に入塾するのではなく、頑張った上で入塾させることに意味があるのです。その方が、本人だってその気になりますし、子供の発言の真意についても、より正確に把握できるはずです。

ここまで読んだら、気づきましたね!

そう、子供にアドバイスする際に、親として大切なのは、

まずは今を頑張れよ!

ということなのです。

もちろん、これは、すでに塾に通っている方にもあてはまります。すでに塾に行っているお子さんの「難関校宣言」の場合も、親は喜び勇んでその発言に飛びついてはなりませんぞ!

飛びつけば、すぐに「あんた、○○学校に行きたい!と宣言したわりには頑張ってないねえ~」なんて○○学校を基準にした発言をしてしまいがちです。

もし子供が軽い気持ちで口にしたことを基準に、話を進めていくと、その発言は子供をどんどんつぶしていくことになりかねません。

子供が口にしても、条件を提示して、クリアして、初めてスタートラインに立ったと考える。そこに気をつけてくださいね。

今なくして、先はなし!!

あなたが子供にアドバイスするときに、選択肢与えていますか?

そして、その選択肢には、「今を頑張る!」という条件が入っていますか?

年初に決めた夢や目標を達成するためには、どうしても必要なことです。今のうちに点検くださいね!

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