小5 一喜一憂さん
いつもためになる情報をありがとうございます。
小学5年(女子)の子がおり、現在、中学受験に向けて大手塾に通いながら日々勉強をしております。
成績は塾の模試などでは全体の10分の1ほどの中に入り、それほど悪くないと思います。ただ、今の段階で日々2時間前後、算数だと3時間ほど勉強をしております。
塾の面談では勉強している方だ、と言われました。
ここで、不安になったのは今後、他の子供たちが本格的に勉強をしてきて娘と同じような勉強時間を確保すると娘の今の勉強時間では成績が伸び悩む、もしくは下降してしまうのではないかということです。
勉強した分だけ伸びる、とは限りませんが、伸び悩んだら、さらに勉強時間を増やせば解決するものなのか、算数など考える力を要するものがあまり得意ではないので今は苦手なものの勉強に集中して成績が落ちたら、その時、考えれば良い問題なのか、時々考えてしまいます。
家では子供のスケジュールを管理したり、時々勉強を見ており、子供よりも親の方が成績に一喜一憂してしまいます。
よかったら、教えて下さい。
中学受験に向けて大手塾に通っているそうです。成績は上位10%ということですから頑張っていますね~!
そんな一喜一憂さんの心配は、
今後、他の子供たちが本格的に勉強をしてきて娘と同じような勉強時間を確保すると娘の今の勉強時間では成績が伸び悩む、もしくは下降してしまうのではないかということ
だそうです。
そのために
伸び悩んだら、さらに勉強時間を増やせば解決するものなのか、
算数など考える力を要するものがあまり得意ではないので今は苦手なものの勉強に集中して成績が落ちたら、その時、考えれば良い問題なのか
と悩んでしまう。
さて、今回の相談ですが多くの方がこの相談を聞いて
「別にそんなに心配しなくても大丈夫よ!」と思うのではないでしょうか?
だって、すでに上位10%の成績を取れているわけですから。きっと大丈夫よ!なんて。
ただ一喜一憂さんは
何を根拠に大丈夫といえるの?
というお考えなのでしょう。
こういう思考は成績がイイ子の親を目指すみなさんにとって、ぜひ参考にしてほしい姿勢ですね。
お手本といってもいいのではないでしょうか(^_^)
成績がイイ子の親は常に
ア)1歩先を心配する
イ)対策を考える&実行する
を繰り返す「思考回路」を持っています。
「今がイイ」で留まっていないというわけです。
今は成績がイイけど、上の学年で通用するのか?
今がイイ、これが果たして永遠に続くことなのかを常に模索し、改善し続けているんですね。
少し大袈裟に聞こえるかもしれないけれど、そうでないと例えば、ずっと学年で10%前後に居続けることはできません。
ただア)の「1歩先を心配する」なんかですと、多くの方がわが子のこれからを心配していると思います。
ただですね、ここでいう「1歩先を心配する」は、
「今は大丈夫だけど、もしこれから○○になったらどうしよう?」
といった
「今は大丈夫なことを心配すること」なのです。
今現在が「心配な状況」であれば、一歩先はもっと心配になるのは当たり前で、そういう方の場合は「一歩先を心配」する前に目の前の今を心配し、手を打ち、今の現状の事態の打開を計るのが優先で「一歩先を心配している」場合じゃないだろということになります。
つまり、ここでは
問題が発生する前(現状はグッド!)にもかかわらず心配することが大事だし、一喜一憂さんは非常にイイ考え方をしていると褒めているわけですから、お間違えないように。
たとえば、「小4までは算数が得意だったけど小5になったら徐々に点が取れなくなった。」といった相談があります。
この相談なんかは、小4の時点で点数は取れているけど宿題と復習をするだけで一杯一杯だったはずです。
その際に
小5になったらレベルも上がり、量も増える。
今のやり方だとパンクしてしまわないだろうか?
と1歩先を心配して「今の勉強のやり方」を見直した者だけが、小5になっても今の成績をキープできるのです。
えっ、何も考えずにいたし、親は何もしてやっていないけどけど小4から小5へはうまく移行できたって!?
いいですなあ、苦労がなくて!羨ましい!この幸せ者!!
ただ、そういう方も次の壁、つまり小6の夏以降で入試問題をやるようになったときにぶち当たる「入試問題の壁」を越えられるかどうかはまた別問題。
ず~~っとなにもしてなくて、いざ入試問題になったら「できなくて成績が急下降です!」なんてなった。
今まではうまくきていたのに・・・
その際は、家庭で親がしてやれることってほとんどないということです。
だって今まで見ていなかったんですから。
そういう意味で、親技では、イ)の「対策を考える&実行する」が常にセットでもれなくついてくるんですな。
この
ア)1歩先を心配する
イ)対策を考える&実行する
を同時に実行するための条件は、
子供のそばで勉強の様子を見る
これしかありません。
塾任せにしていたら、今の成績がOKなら「今の勉強のやり方で大丈夫?」なんてその先の心配なんて思いつかないでしょう。
ましてや、「じゃあ何を変えるの?」だって思いつかない。
一喜一憂さんは、普段から勉強の様子を把握しているからこそ心配になるわけです。
とまあ前置きが長くなりましたが、一喜一憂さんの相談に話を戻すとまずは、
今後、他の子供たちが本格的に勉強をしてきて娘と同じような勉強時間を確保すると娘の今の勉強時間では成績が伸び悩む、もしくは下降してしまうのではないかということ
といった心配ですが、大いに心配すべきだと思います。
今現在も
日々2時間前後、算数だと3時間ほど勉強をしております。
ということですから中学受験の受験生としては決して多い勉強時間とはいえません。
小5でしたら、一喜一憂さんの家庭の勉強時間の2倍している家庭だってゴロゴロいますから。
決して勉強時間を増やすことがここまで述べてきたことの問題解決の第一条件ではないので誤解しないでほしいのですが、塾の単元の勉強をして、その習った単元の勉強で今できる入試問題をプラスアルファでこなしている子供たちだっているのです。
今通う塾の授業の復習でアップアップの状態なら、塾の教材やプリントを一生懸命やることでイイ。
しかし、すでに上位10%にいて、その上で
算数など考える力を要するものがあまり得意ではない
状態、そして少しばかりであれば、土日などに空いた時間があるとすれば、今から入試問題に取り組むのも「心配」を杞憂に終わらせるための1つの方法であろうと思います。
もっといえば、一喜一憂さんの場合、すでに答えが出ていて、
算数など考える力を要するものがあまり得意ではないので、今は苦手なものの勉強に集中して
やる、これを優先すべきとなります。
今の勉強に少しプラスして対策の時間をとることです。
小5になってからも今の成績をキープできているわけですから、「小5の壁」はクリアした。
さっきも書きましたが、次は小6の入試問題をやるようになったときにぶち当たる「入試問題の壁」がやってくる。
まさに思考力が問われる壁ですから、ここに備えて1年間を取り組むべきです。
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一喜一憂さんの場合で、こちらの小5で習ったものを入試問題レベルまでにするなら、これ↓
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関西の中学校が中心となっていますが首都圏の方だって使えます。だからみんなにオススメしています。
成績がイイ子の親は、これらを空いた時間15分、30分で習った単元の入試問題をチャチャッとやらせる。
普段時間がない方は土日にやらせるなどして、「入試問題の壁」を越える準備をすでに家庭学習で始めています。
入試問題を見れば、
「ああ、今習っている単元ってこういう形で出るんだ」
「習っていることの最終形ってこういうことに行き着くんだ」
とわかる。
それが小5だって、受験学年じゃなくてもできるし、やっている人はすでにやっているというわけです。
ぜひ今から手を打っておきましょう!
越えなきゃいけない山の高さも難易度はもう明らかです。みんな越えなきゃ先はないが、どんなのがくるのかはもうすでにわかってる。
あとはそれに対して準備するかどうかですね。
ただし、ここでお話ししたことは、今塾などで習っていることが出来ている人、上位の人向けの話ですから、週間ごとの単元テストがあまり取れていない人などは入試問題などには目もくれず、目の前の単元テストを撃破することを最優先にしてくださいね。