こんにちは、ストロング宮迫です。

いよいよ中学入試の出撃が本格化します。いざ本番!ってわけです。

親技の入試に対する考え方は常々ここで書いてきました。

すなわち私たちの入試に対する考え方は「石橋を叩いても渡りません!」です。

親カツ講座でも延々と説いているのは、繰り返しを恐れずに書けば「金づちで叩いたくらいでは安心して渡らない」だ。

慎重に緻密に積み上げて試して、最後にこれくらいのやつでガリガリやって大丈夫となって、
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はじめて「ルビコン川を渡る」。

それは「黒星」を恐れているからではありません。子供たちにつく「黒星」にも意味のあるものはある。価値がある「黒星」もある。

しかし、私たちは無防備に、準備もなく、作戦もなく、意味もなく、勢いだけでなんとなく「黒星」を子供につけることは望まない

人生で最初につく「黒星」なら意味のある、先につながる「黒星」になってほしいから。

考えに考え抜き、準備怠りなくやってきた者だけが過去の「黒星」をその先でオセロみたいに「白星」にひっくり返すことができる。

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「ああ、あの黒星があったから今の自分がいる」「あの黒星のお蔭で自分は目が覚めた」

負けるのが怖いのではなく、その先で「黒星」が黒星のまま生き続けていくのが怖いだけ

でも、過去の「黒星」をその先でオセロみたいに「白星」にひっくり返すことができるんです。そのために日々考えて行動するんですよね。

蓄積で戦う入試において、入試会場で「初めて」やることは失敗します。

十分に練習してきたこと、完璧にできるようにしたことのうち、8割だけが入試会場で発揮される。

だから、私たち親技では【持っている力の8割で志望校に合格できるように準備しろ!】と言ってる。

【100%の力を発揮できたら合格できる!】はボクたちに言わせればバクチとなります。子供にバクチはさせられない。

いかなる結果が出ても自分は受け止められるという子供の言い分をボクは信じない。それほど子供は成熟していないし、厳しい現実をわかっていないから。

でも、いずれ【いかなる結果が出ても自分は受け止められる】ようになってもらわないといけない。

だからこそ「初陣」は「勝ち易きを勝つ」べし。

【孫子 形篇 第四 二】

孫子曰く、

古えの所謂善く戦う者は、勝ち易きに勝つ者なり。

故に善く戦う者の勝つや、奇勝無く、智名も無く、勇功も無し。

故に其の戦い勝ちてたがわず。たがわざる者は、其の勝を措く所、已に敗るる者に勝てばなり。

慎重に緻密に積み上げてきた者だけが入試前に合格証を子供に渡せ、勝ち易きを勝つ!

準備してきた者は黒星を恐れるべからず!黒は挟んで白にすればイイ。それだけの回数もチャンスもあるから。あとは勢いをつけて一気呵成に手を緩めず怒涛の如く戦場になだれ込むべし!

小5や中2の受験生予備軍の親子は先輩たちのその姿を目に焼き付けておくことです。いずれは自分なんだから。

その上で、これも以前ここで紹介した松居和さんのこの言葉を親技を駆使しようとする受験生も、受験生予備軍の親も肝に銘じておいてほしい。

すなわち

・・・専門家と言われる人たちが何を言おうとも、子育ては絶対に思い通りにはいかない。それを忘れないことです。

子育てに関しては専門家などはありえない、あなたの子どもにとって専門家はあなた自身しかいない。まわりの人たちと相談しながらこの世にたった一人しかいない「専門家」「親」に「なろうとすること」が大切なのです。

普通に心配し、オロオロし、いい親でいたい、と願いながら、「自分で考え」、その時いいと思ったこと、できることを一生懸命やればいいのです。少なくとも自分で考えることによって、親が育ちます。

ボクらは子育てしてるんじゃない、親が子供の経験を通して育ててもらってるんだから。

たかが受験、されど受験に、親自らが受験することできないジレンマを抱えながら、子供というフィルターを通して全身全霊をかけて入試を経験することで感じることがあるし、成長もある。

恐れず怒らず悲しまず、迷わず行けよ!行けばわかるさ!

さあ、これから3月の公立高校の受験まで怒涛の3ヶ月。

来年受験生になる人の中には早いところでは、2月から塾などでの新年度が始まります。そう、来年への戦いも火蓋が切られるのです!!

親技の「親カツ講座」もいよいよスタートします!

今年はすでに多くの方がお申込みを終えておられます。年々前倒しの動きは強くなる一方です。まあ、「焦って」頑張っておられるということですな。

なにゆえそんなに焦るのか?

それは受験において、先行逃げ切りこそが理想の戦い方だからです。

勝負は「夏休み」前まで。もちろん、受験期において、「勝負」の山場はいくつかあるわけですが、最大の山場は「夏休み前」にくるというのが親技の新勉強の常識です。

大いに焦って先行逃げ切りを目指すべきです!

えっ、焦るのはよくないって!?

人生ならそうかもしれません。ただ受験というのは、人生に比べれば、ほとんどのことは、あらかじめ予想がつく。どういうことが起こるのかの展開もほぼ毎年同じ。

つまり、予想があらかじめ立てられるわけですな。コースがもう決まってるから。

◆2月にはなにをすべきなのか?
◆7月までに達成しておくべきこと
◆今ではなく夏以降に取り組むべきこと…..etc

これらの大枠はもう現時点でわかっていることなのです。だから、しっかり計画して早めに取り掛かっておく。世間やライバルの動きに関係なく、早め早めに手を打つ。

また、受験に向かって負荷がかかってくれば、毎年同じような問題や悩みも出てくる。初めて受験を迎える方からすれば、ものすごい大問題のように思えるでしょうが、なるべくしてなっている場合がほとんどです。

今年も例年と同じように、

◆「まだ子供のお尻に火がつきません」
◆「受験が近づくにつれて成績が急降下しています」
◆「過去問が取れません・・・」
◆「直前になって志望校の変更を言い出しました・・」
◆「受験なんてしない!と投げやりな態度です・・・」…..etc

あらかじめ予想される問題点については、手を打っておく!それでなくても、さまざまな悩みが出てくるのです。勉強の悩みに集中できる体制は親から!これが基本です。

受験は、先行逃げ切り、合格への体制作りを始めましょう。勝負が「夏休み前」にやってくるとすれば、あと半年しかないですから。

これからお申し込みになる方は毎月1回6月までの半年、その月に頑張ってほしいことをLineでお届けします。

初回2月号は1月19日、2回目以降3月号は2月20日、4月号は3月20日というように毎月20日前後の親カツ講座をお届けします。

【親で勝つための受験講座】夏までコース

もちろん、今現在すでに志望校の合格レベルに達しており、勉強も順調に進んでいる方には親カツ講座は必要ありませんから、そのまま自力で独自にお進みください。

どいつもこいつも、どなた様もこなた様も、いざいざ!でござる。

受験生に贈ります!

青空文庫 内村鑑三「寒中の木の芽」 より

内村鑑三「寒中の木の芽」

一、春の枝に花あり
  夏の枝に葉あり
  秋の枝に果あり
  冬の枝に慰あり

二、花散りて後に
  葉落ちて後に
  果失せて後に
  芽は枝に顕はる

三、嗚呼憂に沈むものよ
  嗚呼不幸をかこつものよ
  嗚呼きぼうの失せしものよ
  春陽の期近し

四、春の枝に花あり
  夏の枝に葉あり
  秋の枝に果あり
  冬の枝に慰あり

親カツ講座

同じ失敗は毎年繰り返される。だから、勝つために受験生の親がすべきことを実践する講座です。

対象:中学受験生、高校受験生の親

・受験生としての自覚がない
・受験の経験がない
・志望校合格への道すじが見えていない

夏までコースの詳細