子どもの塾を変えようか悩んでいます。

大手進学塾に4年生から通っていますが、5年生の夏以降模試が下がりっぱなしです。

成績が下がった理由は、私の仕事が忙しく勉強時間がとれず、イライラして子どもに接した事が一番の原因です。これからもっと仕事が激務になり、ますます勉強を見る時間が少なくなるので、きめ細かいフォローをしてくれる塾の方がいいのではないかと思うのです。

ただ、子どもが塾を変わりたくないといいます。先生との相性がいいのだと思うのですが・・・仲のいい友達がいるわけでもありません。

そこで、自分なりに選択肢を考えました。

1.塾を辞めて他の塾にかわる
2.塾を辞めないで続ける
3.塾を辞めないで補充に家庭教師をお願いする

塾の講師をしている友人に相談したところ、子どもがその塾に行きたいと言うのならそれでOKではないかといいます。うちの母親に聞いてみたところ、塾をころころ変えたら良くないと言います(経験上)。

主人は塾をかえることに迷いはないと言います。様々な意見が飛び交う中、私一人困っています。子どもの意見を尊重すべきか、親の考え(父親)に従わすべきか・・・

うちの子どもはアトピーで喘息持ちです、ペースの速い進学塾に向いている体質の子ではありません。しかし、環境に負けてほしくないという願いもあり入塾させました。

私の心配をよそに、4年生の時成績が伸びました。本人もそのことで自信がついたのだと思います。だから塾を変わりたくないのかも知れません。

とりとめのないことを長々とスミマセン。お忙しいところ申し訳ありませんが、アドバイスをお願いします。

- 補足 -
息子は塾を辞めたくないといいながら、私が先導しないと宿題をしないことに私は不満があります。ですから、仮に2の「塾を辞めないで続ける」を選択したとしても、充分な対策を考えてないとまた私が不満をもち、どうどう巡りになってしまいます。

2「塾を辞めないで続ける」を選択するということは私にとってかなりの試練かと思います。

ホント人生修行なのかもしれませんね・・・トホホ

「フルタイムプラス残業ばんばんのお母さんの頑張っている声を聞きたいです」なんて書いてありましたので、毎日、お忙しいんでしょうね。そんな状況でのお子さんの塾について悩み。

片方は「子供のこと」を思って環境はそのまま変えないほうがイイと言う。片方は、「子供の勉強のこと」を思って変えたほうがイイと言う。迷う!という構図ですね。

まあ、いずれの意見にも一理あり、それぞれの価値観もありますから、どっちがいいとは言えないですね。勉強の環境を変えることは、子供にとって負担となる。これは事実です。

もちろん、負担の大小は個人差があるものの、中には勉強のペースが狂ってしまう子だっています。なので、環境を変える場合は、よく考えた上でする必要がある。

でも、このまま環境を変えずに塾に行ったとしたら・・・親は今以上に忙しくなり、ますます子供の勉強が見てやれない状態で、引き続き、今と同じように塾に行って成績や成果が上がるだろうか?

まして、小5の後半から成績が落ち気味、受験学年になって、量もレベルも今までのなかで最強になっているのに・・・率直に言えば、「無理でしょう」とも言えるわけです。

ということは、今ぶつかっている悩みというのは、塾を変えるかどうかの悩みではないんじゃないですかね。実はそう思っているだけで、もっと根本的なところの問題ではないかとストロングには思えます。

まず転塾うんぬんを考える前に、

どうして塾に行かせているのか?

何のために塾に行ってるのか?

ここがポイントでしょう。

もし、「受験に合格するため!」というのが答えであるならば、答えはおのずと明らかでしょう。

子どもの意見を尊重すべきか、親の考えに従わすべきか・・・という問題ではなく、合格できる可能性が高くなるほうを迷わず選ぶべきです。どちらが合格の可能性が高くなるか?

今の状態は、親が子供の勉強が見てやれないわけです。今の塾に行くだけでは、今の成績から考えても、これからの親の対応を考えても、中学受験には到底対応できないことも明らかです。

ならば、今の塾に引き続き行くのであれば、家庭教師をつけるか、または、個別指導なんかにも、別途通って、塾で習った受験に必要なカリキュラムの勉強の「家庭学習」の部分を助けてもらうしかないわけです。

また、近くに「きめ細かいフォローをしてくれる塾」があって、そこが授業と授業内容の定着まで面倒を見てくれるのであれば、そっちのほうが成績は上がるでしょうから、授業料が高くてもそちらに行くべきでしょう。

つまり、現状の把握・分析、目的や方向性が明確になれば、取りうる選択肢は自然に絞られてくるわけです。

ストロングは「すぐに塾をやめろ!と言う」と言われます。「そんなに塾を変えていたら入塾金が大変!」とか「近所にそんなにたくさん塾はありません!」という方もいます。

確かにストロングは、3ヶ月経って、成果がなければ、考えなさいというのが持論です。

ですが、それは、

塾にもシッカリお願いして、なおかつ、家庭でも精一杯やって、両者がお互いに十分協力してやった上で、それでも成果が出ないのであれば、考えなさいと言っているわけです。

だって、家庭でなんにもせずに、塾にだけ行って、成果が出るわけがないのですから。家庭でなかなか見てやれないのであれば、それに代わる外部に任せるしかありません。

親が自分でやるよりもお金はかかるけど、親が司令塔になって、チェックして、外部の人にやってもらうのは決して悪いことではないのですから。

一度、ご自身、そしてお子さん、ご主人にも、

どうして塾に行かせているのか? 

何のために塾に行ってるのか?

を問いかけてみてほしいのです。

そして、その問いの答えというか、方向性をきちんと一致させてほしいのです。そこが一致すれば、お子さんにも塾へ行っている意味を話しても伝わるでしょう。

親が家庭で協力できないことを前提に、「合格」を目指す上でなにが必要か、何が足りないかを話し合うわけです。そうすれば、今の塾に通い続けたいというお子さんは、それらをわかった上で、そう言っているのか、そうでないのかもわかる。

受験勉強をして、苦しいのは子供です。受験結果を受け止めるのも子供です。受験結果は言うまでもなく、子供の人格を全肯定したり、全否定したりするものではありません。

ですが、いい結果が出れば、実像以上に自分のことをすごいと思ったり、悪い結果が出れば、必要以上に、自分自身を貶めてしまいます。そうならないためにも、だからこそ、なぜ塾に行くのか? なぜ受験するのかをもう一度考えてみてほしいのです。

そして、「記念受験ではない!」、全精力を傾けてやるんだと確認できれば、今の悩みにも答えが出ますから。