こんにちは、ストロング宮迫です。

まもなく連休がやってきますね。土日に続いて、「敬老の日」!受験生にとっては「夢の連休」となる。

もちろん「夢の」とは入試の予行演習の第1弾が実施できるという意味です。

高校入試は連戦がなく1日で終わる地域もあるけれど、2日に渡る連戦のところもあるし、中学入試では連戦は当たり前で、1日2試合のダブルヘッダーだってある。

試合するだけじゃなく、即結果が出て、その結果を受け止めての連戦だから、そりゃキツイ。

これをいきなり本番の入試で「初めて」やってたんじゃ、勝負に勝てる保証はない。その予行演習がこの9月の連休あたりから始まるってことですね。
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予行演習をいくらしたって、本番と同じ負荷、同じ気持ちにはかなわない。やっぱり本番が最も負荷がかかるから。それでも準備して、キツイよっていう想定で臨み準備しておかないと、本番では戦う前に心が折れる

親技者の皆さんは抜かりなく、その予行演習をこの連休で外部模試を使ったり、自塾の模試を挟んだり、家庭学習での入試演習をやったりして忙しく過ごしていることでしょう。

親カツ生の小6のたくちゃんからのメール
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ストロングさんから言われた「熱があったら入試を休みますか?」「熱があっても合格できる力を今養っているんです」は効きました。

(省略)夏休み以降は、少しの体調不良があっても模試を受けたり、自塾と他塾の模試を同日に午前午後で受けたりといろいろと試しています。

午前と午後で模試を受けた日はさすがに疲れて家に帰ったらバタンでした。

が、午前午後と受けて、翌日も入試というスケジュールも予想されるので今試しておかないと本番ではもっと消耗が激しいのですね。

実力をつける面と別のフォローや作戦面の両方に気を使うのは大変ですがあとわずかですからしっかり伴走したいと思います。

連戦の入試がキツイのは当然としても、みんなが想定していないのは即日結果が出て、その結果を受け止めて次に向かわないといけないってことです。

勢いをつけて臨み、あとで結果がわかる高校入試と違って、中学入試は受けてすぐ結果が出て、それが悪い結果が出たとしても、気持ちを立て直して翌日に向かっていかなくてはならない。

「不合格を突きつけられてあまり眠れませんでした・・・」だからといって翌日の入試は待ってはくれない。みんなが同じ条件で今までで最も頑張って臨む戦い。

心が折れてたら、勝負に行く前に勝敗が決まってしまう。
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不合格を目の前に突きつけられて心を折るな!というのは、言うほどたやすくはない。現実になってみないと誰も、どうなるかはわからない。それらを含めてあらゆる想定をして臨むのが親技者です。

ゆえにいつも入試演習が始まるころには書くように、初戦の入りは大事になるし、1教科目の序盤も大事になる。
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言葉でいえば、「気持ちを切り替えて!」の一言だけど、実際はそうはイカのキ●タマだ。

気持ちなんてなかなか切り替わらない。

そのことは普段の家庭学習や模試の結果が出た後の子供の様子を見れば、親が一番よくわかる。

準備して想定せよ!です。

エライ人も古からみんな言ってる!

ヘンリー・フォード
「成功の秘訣は、何よりもまず、準備すること」

ルイ・パスツール
「幸運の女神は準備している者にしか微笑まない」

受験生活の中で、入試期がきつかった・・・とは多くの受験生の回想だけれど、入試期がもっともキツくなるような想定では勝負に勝てる保証はない
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入試期に入る前に「あんなに苦しい勉強をして準備をし、気持ちの切り替えを繰り返し学んで入試期に突入した!」と胸を張って子供が言えるように来春は迎えたい。

思いつく限りの、可能な限りの経験可能なことは「今」経験しておく。できればうまく乗り切れたという成果や結果が出るところまでを。

熱があっても、入試だったら行くけれど、塾の模試だったら休む、それじゃ入試が「初めての経験」になる。どんな感じになるのかはやってみないとわからない。それじゃ、勝てない、勝てる見込みが立たない。

準備していたからといって、すべてがうまくいくなんてことはない

それでも「私たちはあらゆる想定をして準備してきた」その自信が入試では力になる。

入試に出撃する前に、大丈夫と自信がもてるキツさはぜひ今のうちに経験しておきましょう。

その想定準備の中で、子供がどういう反応を見せ、どう取り組んだかの検証は、模試などの偏差値や順位よりも重要であるとボクは思います。
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もちろん模試の結果や志望校の判定も気にはなるけれど「持っている実力をすべて出し切ったか」「模試の問題にどう取り組んだのか」「どこから手をつけたのか」「最後まで諦めずに頑張り切ったのか」「このまま入試に行ったとしても悔いは残らないのか」…..etc の検証はこれからますます大事になってきます。

同じ実力だとしても、1問や2問、4点から6点くらいはすぐに差が出る。しかし、似たような実力の者が受ける受験ではその4点がまさに勝負の分かれ目になる。

「あと2問さえ取っていれば・・・・」そう悔しがっても後の祭り。

悔しがるなら今のうち!

その悔しさやできていないところを見つけるのもまさに今の時期ってことであります。この連休は各家庭で大いに予行演習をすべし!

金谷治訳『孫子』
計篇第一 四

それ未だ戦わずして廟算して勝つ者は、算を得ること多ければなり。

一体、開戦の前にすでに宗廟(おたまや)で目算して勝つというのは、〔五事七計に従って考えた結果、〕その勝ちめが多いからのことである。

未だ戦わずして廟算して勝たざる者は、算を得ること少なければなり。

開戦の前にすでに宗廟で目算して勝てないというのは、〔五事七計に従って考えた結果、〕その勝ちめが少ないからのことである。

算多きは勝ち、算少なきは勝たず。而るをいわんや算なきにおいてをや。

勝ちめが多ければ勝つが、勝ちめが少なければ勝てないのであるから、まして勝ちめが全く無いというのではなおさらである。

われこれを以てこれを観るに、勝負あらわる。

わたしは以上の〔廟算という〕ことで観察して、〔事前に〕勝敗をはっきりと知るのである。

多くの勝敗は事前にわかるのであります!
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× 楽観的に準備して、悲観的に行動する

○ 悲観的に準備して、楽観的に行動する

× 計画は大胆に、行動は繊細に

○ 計画は繊細に、行動は大胆に

大胆にかつ楽観的に準備して、大胆にかつ楽観的に行動すると、ボクのような無残で悲惨な結末を引き寄せる
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まあ、準備ばっかりして行動しなかったら、ダメなんだけどね。

パスカル著「パンセ1」
第ニ章 神なき人間の惨めさ 172

おのおの自分の考えを検討してみるがいい。

そうすれば、自分の考えがすべて過去と未来によって占められているのを見いだすであろう。

われわれは、現在についてはほとんど考えない。

そして、もし考えたにしても、それは未来を処理するための光をそこから得ようとするためだけである。

現在は決してわれわれの目的ではない。

過去と現在とは、われわれの手段であり、ただ未来だけがわれわれの目的である。

このようにしてわれわれは、決して現在生きているのではなく、将来生きることを希望しているのである。

そして、われわれは幸福になる準備ばかりいつまでもしているので、現に幸福になることなどできなくなるのも、いたしかたがないわけである。

親カツ講座

同じ失敗は毎年繰り返される。だから、勝つために受験生の親がすべきことを実践する講座です。

対象:中学受験生、高校受験生の親

・受験生としての自覚がない
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