中1Kの母さん

はじめまして。中1と小4の男の子の母です。

メルマガ、いつも楽しく拝見しています。

男の子二人、どちらのことも相談させていただきたいのですが、まずは上の中1の子のことでご相談させてください。

まずは、本人の様子がわからないとご相談しづらいのでお話させてください。

上の子Kは、よく言えばガッツのある、スポーツ馬鹿の中1です。

(省略)

中学に入学してからは、毎日、暇さえあれば部活三昧。部活が終わってからもあちこちのコートへ流しのような生活。

それでも、勉強は、中間が471点で6番(150人中)、期末は440点台。まだ結果が出ませんが、同じくらいの順位のようです。

ただ、通っている中学が市内でももっともレベルが低いと言われている中規模校です。なので、母はいい気になってはいけないと心配しておりました。

そんな中、子供が訪問販売の「★出版」の業者テストを受けてみたいと言い、受け、その結果が昨日、セールスマンが持って、「学習アドバイス」に来てくれました。

来る前に、最近のテスト答案用紙を準備しておくようにと指示されました。

そして、来ると、セールスマン曰く「テストは5年生から中1の内容です。偏差値は63、志望校はぎりぎりです。注目すべきは、各科目の中でも得意不得意分野がはっきりしていて、こんなグラフはめずらしいです」とのことでした。

さらに、中間から、期末と点数がダウンしていることで【今の勉強法が間違っている】【このままでは志望校に合格するのは難しい】と言われました。

本題に入るのが長くなりましてまことに申し訳ありません。

【今の勉強法が間違っている】
【このままでは志望校に合格するのは難しい】

この言葉は母にはぐさりときました。

塾に行っていない息子は、私が与えた教材を言われたようにやっていたからです。

3月からZ会をはじめ、4月からはラジオの基礎英語を朝夕聞くようにさせました。

また、日記は、小学校1年からつけさせ、なるべく新聞の記事を欄外に1件かかせるようにしてましたが最近は、反抗期でなかなか書きたがらないのを無理やりですが、書かせています。

定期テストの2週間前は、普段の勉強が足りない分教科書と学校からの問題集をやり、私が作成した模擬テストや、社会などは、私がいろんな参考書、ノート、教科書からまとめたノートを読ませ、2週間の勉強計画、結果もチェックしていたのです。

(省略)

本人も、セールスマンの話を聞いて、

「今までの方法ではいけない」
「でも3年続けるときめたZ会をやめて、このセールスマンの教材でやるのも不安」

と戸惑ってしまったのです。

教材は、テキストと3ヶ月のみの電話フォローで78万円します。

内容は、3年間の要点がつまった参考書1冊と1年分が各教科30ページにしぼった基本のみのドリル等です。

ビデオなどのオプションをつけると100万を超えるとのこと。。。

3時間のセールスマンの説明に、息子は洗脳され、私は

【このままでは受かりません】
【お母さんは苦労損】

と言われ、その言葉が耳に残って、もし本当になったらととても自信がなくなり、不安になってしまいました。

昨夜から、ずっとこのことばかり。。。思いにふけっており、意を決してメールさせていただきました。

私の息子に対する勉強させ方、このままではいけないでしょうか。。。

この★出版の教材はそんなにいいものなんでしょうか。

【あとで後悔するのはお宅ですから】の捨て台詞とともにセールスマンの言葉とはいえ、これから2年半、どうやって勉強させていけば、この子のためになるかと真剣に悩んでおります。

もし、お時間がありましたら、どうぞ、お言葉、お叱り、なんでも結構ですので、よろしくお願い致します。

同じような経験をされた方は多いのではないでしょうか?

皆さんなら、どうします??

こういう訪問販売などでよく使われる手法が、まず「実感できる恐怖」を示し、そのあとでその「恐怖」を解決できる「秘策」があると話を進めていくのが一般的です。

うまい営業マンは、最初の「実感できる恐怖」をいかに提示できるかがポイントになるわけです。

Kの母さんには、この「恐怖」の提示がはまった!ということでしょう。

まあ、高額であろうが、低額であろうが、ご本人が納得して購入されるのであれば、問題ありません。

では、相談の答えとしてはどうなるか?

ストロングの「答え」は単純です。

★出版の教材は、買うべきではない!

これで、いいと思いますよ。

ただ、念のため申し上げておきますが、ストロングは★出版って、どこなのかも知りません。また、どんな教材なのかも知りません。

それでも、★出版の教材である必要はないと断言します。

なぜだか、わかりますか?

それは、

あとで後悔しないためにです(^_^)

???かもしれませんね!

親は、我が子のために何かしてやりたいと考えます。

そこで、まず、考えるのが「お金」を使うこと。これは非常にわかりやすいですからね。そして、困った状況になったときに、更に「お金」を使うことを考えます。

これは中学受験ですが結構な金額です・・・

大手中学受験塾の年間費用小4で45万円 小5で65万円 小6で105万円

皆さん何を思うのでしょうか?

それは、Kの母さんと同じ、

あとで後悔しないためにです

テストの点数は下がった!このままで大丈夫?

という状態の上に、

「80万をケチッって、この子の将来を台無しにしたら??」

なんて思うわけです。

それなら80万なんて、ちっとも惜しくない!とか。

ただ、ちょっと待ってください!

ストロングはこれまで、合格した親、不合格だった親など多くの方を見てきました。

後悔しないためにと高額の教材などに、ふんだんに「お金」を使う親もいらっしゃいました。

中には、こういう100万弱の教材を別の会社からそれぞれ1セットずつ購入されたツワモノもいましたぞ!本棚の教材を見たら、ほとんど封さえ切っていませんでしたが・・・

別にふんだんに「お金」を使うことが悪いこととは思いません。

ただ考えてほしいのは、入試の前日に、

お金を惜しみなく使ったから、後悔はない!

なんて、思えるかどうかということなのです。

どうでしょう?

もし、受験に失敗すれば、間違いなく、「あのとき」のお金の使い方を悔やみます。

もっといろいろと「お金」を使うべきだったと。一方で、あれに「お金」を使うべきではなかったという後悔もあります。

まあ、受験に失敗すればいずれにせよ後悔してしまう(>_<)

後悔しないつもりでしたのに、後悔をしてしまう。これが、ストロングにとって一番残念に思うことです。

ただ、入試の前日に、

やれることはやったから、後悔はない!

と思える親も存在するのです。

こういう親は、結果として、受験に失敗しても後悔しない親です。

厳密にいえば、まったく後悔がないわけではないですけどね。ただ、今回の失敗を次につなげていくことができる親です。

受験で人生のすべてが終わるわけではありませんから、このことはすごく大切なことです。

その違いは、何か?

それは、

「お金」の代わりに「時間」を使った親

なのです。

今回の教材で考えると、テキストと3ヶ月のみの電話フォローで、78万円だそうです。

今から1年間、78万円分のKの母さんの「時間」を使うのです。

時給1000円で計算すれば、1ヶ月で60時間になります。

これで6万円なり!これを1年続ければ、計72万円なり!

高額の教材を買って、「ハイ、これやりなさい!」といって渡すのはラクで簡単です。

でも、成果なんて誰も約束はしてくれないのです。

それより、

◆ 勉強の効率を良くするために、親は何をすべきか?

◆ もっと成果をあげるために、親は何をすべきか?

を考え、今より1日あたり2時間ずつ子供のために時間を使う。

教材は78万円ですから、買わなければ予算として1ヶ月6万円余ります。

この残りの6万円分で市販の教材だって十分買うことができますから、いろいろとトライだってできます。

6万円も市販の教材を買おうと思ったら、それはもう狂ったように好きなだけ買うことができます!

また、

さらに、中間から、期末と点数がダウンしていることで
【今の勉強法が間違っている】
【このままでは志望校に合格するのは難しい】
と言われました。

こんなこと言われたら、ドキッとしますよね(◎_◎)

でも、

中間が471点で6番(150人中)、期末は440点台。まだ結果が出ませんが、同じくらいの順位のようです。

が本当なら、学年全体の平均点も下がったハズです。それなら、成績は下がってはいないはずなのです。

さらに、

セールスマン曰く「テストは5年生から中1の内容です。偏差値は63、志望校はぎりぎりです。注目すべきは、各科目の中でも得意不得意分野がはっきりしていて、こんなグラフはめずらしいです」とのことでした。

これだって、各科目の中でも得意と不得意がはっきり分かれていることは、どちらかといえば良いことなのです!!

確かに、もったいないといえばそうです。

ですが、不得意がはっきりしているということは、これからの勉強の課題もはっきりと決まります。

「どこから手をつけたらいいの!?」

なんて状態が一番やっかいですからね(^_^)

不得意の単元に的を絞って、市販の教材を買うなら、6万円もあれば、もう売るほど買うことができるでしょう。

ぜひ「入試に前日に後悔しないために、どうするのがいいのか?」という観点からお考え下さい。

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ちなみに、

内容は、3年間の要点がつまった参考書1冊と1年分が各教科30ページにしぼった基本のみのドリル等です。

とあります。

ということは、主要5教科で考えれば、

参考書5冊に、5教科×基本ドリル30ページ=150ページの分量になります。

「必殺参考書」を特別に1冊1万円と見積もって、計5万円。

残り73万円÷150ページ=1ページ当たり4866円なり!

基本ドリルが1枚約5000円という計算になります。

「秘儀を盛り込んだ必殺プリント」1枚に5000円の付加価値があるか?

ストロングが作ったプリント1枚にそれだけの価値がつけられるか?と聞かれれば、間違いなくノーです。

プリントに価値があるのではなく、それをどうやるかに意味があるわけです。

前にも書きましたが、それなら、市販の1000円くらいの基本の問題集を同じもの3冊買って、3000円使って、あとは親の時間を使うほうがよほどいいと思います。

営業マンのトークに危機感をもったお子さんであれば、また、今くらいの成績を取っているならば、家庭で十分やっていけますよ!

Z会の添削もちゃんと出すんですよ!

使い倒してモトを取れ!

さて、ここまで長くなりましたが、実際に「高額教材」の販売に遭遇したメンバーさんの報告を一部省略しつつ紹介しましょう。

元気がある人は引き続き、読んでくださいね。

小5 byrdlandさんの報告

先生こんにちは、10の鉄則を購入しましたbyrdlandと申します。

まずはここまでに至った経緯を報告させてください。

私と妻は息子の教育について無頓着で宿題さえやっていればそのうちになんとかなると思って、息子の勉強は公文をやらせていたもののそれ以外は無策でした。

そんな我が家に昨年の12月に無料模試の提案をする電話勧誘がありました。

私は塾か教材販売が目的だと感じながら、妻が試験を受けさせたいとの希望をきき、とりあえずやらせてみました。

○○○という会社でした。

半月ほどするとテストの結果がでたのでご説明にあがりたいと40代半ばの男性が訪問し主に以下のような説明をしました。

◆息子さんは全国レベルでも下位の成績で基本がわかっていません。
◆それは息子さんのせいではなく今のゆとり教育に問題があります。
◆このままでは落ちこぼれます。
◆塾にも種類があり一長一短です。
◆塾に無駄金を使わないで本当に使える教材で家庭学習してください。

すぐには商材販売の話はしないもの、のほほんとしていた私たちにはかなりショックを受け猛烈な不安に襲われました。

セールスマンは二回訪れ最終的に小学5年から中学3年生まで5年間の教材販売が目的だということがわかりました。

5年間は電話とFAXで家庭教師なみのフォローがついて98万円だというのです。営業トークの術中にはまっていたのでしょう。

まるで教育カウンセラーに相談するようにあれこれと息子の現状を話して相談していました。

妻は息子のためにすぐにで契約したいと主張しましたが、私は一歩のところで踏みとどまり「今日は契約をしない」と断言をして次回の約束をしました。

会社名や教材の特徴からインターネットで綿密に調べるとあったのです。悪質な教材販売で行政処分を受けている会社の情報です。

会社名は違うものの販売方法はまったく同じでした。

どうやら○○○という会社が作った教材を同じような手法で販売する会社が何社もあり、行政処分を受けたのはそのうちの1社のようでした。

教材の訪問販売で行政処分を受けた会社の営業方法は会社名は違うもののほとんと同じ営業トークでした。

これです

ただ上記を妻に伝えるだけでは不足と思い、その会社に直接抜き打ち訪問し本当に6年間も家庭教師なみのフォローをする体制があるのか、自分の目で確かめにいきました。

案の定、古いビルのワンフロアに無料模試のテレアポ営業している人5~6人で辛うじて学生のアルバイトが2名先生役のために配置されいる状態でした。

たった2名で数千人の勉強フォローをしていると言うのです。

ただの販売しか行っていない会社であることは一目瞭然でした。

以上のことを妻に伝え、同社には二度と訪問の必要はないとお断りをしました。

結果的に危うく騙されて高い教材を買わされそうになりましたが、そのセールスマンは多くの情報も残してくれました。

また妻と息子の勉強のことについて真剣に話をする機会となったのです。

そういう意味で○○○の営業マンは我が家にとってはとてもよいきっかけを作ってくれました。(以下省略)

byrdlandさんの貴重なありがたい報告、参考になさってください。