小6 MJさん
今日は。実は先日、塾の保護者会で…
「(娘のいる)クラスで男子はかなり意識が受験に向いてきて成績云々ではなく仕上がってきています。
問題はお嬢さんです。依存心が強く、このままだと彼女だけ置いてきぼりになりますよ!」
と言われてしまいました。
これってどうすればいいのでしょうか?
やはり親の私がダメなんですよね?
依頼心が強いというのは、どうやら、学校でも塾でも一緒の仲のいい子が一番できるので、ちょっと不安だと彼女に確かめたりすることのようです。
娘はのんびりタイプで、あまり人に仕掛けられないタイプ。
そのため、わりと私が先回りしていろいろしてきたのがいけなかったのでしょうか?
親カツの経過報告でなくて申し訳ありませんが、アドバイスをお願いいたします。
MJさん、ありがとうございます。
受験生にとっては、追い込みとなる時期とあって、塾の先生も気合いが入ります。
そんな保護者会で、我が子がうまく波にのれていないと指摘されてしまった。
かなりショックだったと思います。
まあ、叱咤激励にもいろいろありますが、なんでもない一言が子供には効くことがある。
他人の口にはチャックができませんからね。
でも、言われてしまったことはもうあとには返りません。
さあ、そこでどう考えるかですね。
MJさんは自分の責任だと考えたようです。
このあたり、「さすが親カツ生!」と言いたいところですが、ちょっと待ってください。
子供がのんびりタイプなので、親がフォローをしてきた。
このことが、問題なのか!?
もし、親のフォローがなければ、今よりも良くなっていたのか?
指摘されたことを受け止めるのは、すごくいいことです!
ただ、なんでもかんでもすべてとなると、今後の勉強にも影響しますし、第一、親の気分が盛り上がりません。
だから、どう解釈して受け止めるかが大事なってきます。
いったい塾の先生は何を言いたかったのか?
そして、親は何をすべきかを考えていきましょう。
塾の先生は、勉強に対する姿勢を指摘しています。
ここで、注意が必要なのです。
塾の先生は、積極的な生徒を評価する傾向にあります。
まあ、これは会社なんかでもそうでしょう?
見た目がイイ感じに見えますからね!
だから、消極的な生徒に対しては、もっと積極的になるようにと求めるものです。
なぜだか、わかりますか?
それは、積極的な姿勢の方が受験に有利だからです。
確かに、極度の緊張感を迎えたときに力を発揮したりしますんで、一理あるわけです。
でも、ストロングは、積極的な姿勢が「プラス」ではあっても、消極的な姿勢が「マイナス」とは言えないと考えています。
子供たちには、いろいろな性格の子がいます。内向的な子だっています。
その子たちには、その子たちなりの合格を勝ち取る方法がある。
いくら積極的であっても、勉強の時間数が足らなければ、合格を勝ち取ることはできません。
一方、自分から考えようとせず、親に頼ってばかりであるが、言われた通りに必要な時間はちゃんと勉強する。
こんな子は、合格します。
そう、姿勢は合格に対して、絶対条件ではないのです。
だから、塾の先生の指摘は、勉強に対する姿勢よりも
合格するだけの勉強をしていませんよ!
と考えるべきで、そのことを指摘するために、塾の先生なりの言い方が上記にあったような言い方になったのではないか?
ストロングは、そう受け取るべきだと思います。
直接指摘したいんだけど、いろいろ考えて遠回しの言い方にしたというわけです。
そうなると、ショックを受け、自分を責めている場合じゃないハズです。
MJさんも、もうそれはわかってらっしゃる!!
今回はどうかはわかりませんが、こういう場合、親が「先生にこんなこと言われたよ!」なんてバカ正直に伝えるべきではありません。
先生が、~するともっと良くなると言っていたよ
と伝えればいいのです(^_^)
直接言われっちゃってたら、どうにもならないのですが・・・
すでに合格圏内をキープしている状況にもかかわらず、先生から指摘される場合だってあるかもしれません。
そんなときは、動揺する必要なんてないのです。
ドンと構えていればいいのです。
受験生にとって、今から受験までの期間は、親も子も神経質になります。
これは、塾の先生だって同じです。
なんでもない発言が大きく子供たちに影響を与えることがあります。
これは、良くも悪くもです。
だからこそ、これまでの塾とのコミュニケーションが活きてきます。
親は真意を見極め、場合によっては、子供を守ってやる必要だってあるのです。
MJさんには、すでに
塾には預けはするが、任せはしない。
塾に頼みはするが、あてにはしない。
そういう精神でいきましょうよ!
と伝えました。
いいですね、がんばっていきましょう!
では、最後に、仲のイイ友達が成績が良く、不安なときはその子に頼ってしまうことについて。
仮にそうであっても、自分の考えたこと、思ったことをハッキリ答えられるなら問題ありません。
しかし、そのことで、自分の考えたこと、思ったことを自信もって答えられないのであれば、少し考えなければなりません。
自信のなさは、問題を解く際に、考えることを邪魔してしまうからです。
限られた時間で、解いていかなくてならない入試において、次から次へと余計なものが邪魔してたら、正解するものまで間違ってしまう。
だからこそ、本番の試験会場で「やれることはすべてやった!」と思って臨むことが大事だし、そのために「合格に必要な勉強」をやろうとするわけです。
そして、消極的なお子さんが自信をもって、考えたこと、思ったことを答えるために、親ができること。
それは、
いつもと逆の立場をつくる!
やることはカンタンです!
子供が「先生役」、親が「生徒役」となって勉強するんです。
そうすれば、必然的に頼られるわけですし、自分の意見を伝えないといけません。
普段通り問題を解くのも、先生役となって解くのも、問題を解くことには違いありません。
でも、自分の考えたことを自信もって答える練習になる。
これは、親にできることですよね。
特に消極的なお子さんであれば、家庭で、親にしかできないことでしょう?
ぜひやってください!
くれぐれもダラダラと時間をかけることにだけは注意して!