成績がイイ子の親だけが実践している『10の鉄則』の”はじめに”

成績がイイ子の親だけが実践している『10の鉄則』の”はじめに”

はじめに

ストロング宮迫です。

これから「成績がイイ子の親だけが実践している『10の鉄則』」を読んで頂く前に、どうしてもお話しておきたいことがあります。よ~く読んで下さい。私はこれまでの11年間で、1,000人以上の生徒を指導してきました。まあ所謂「千人斬り」ってとこです。

どうです、すごいでしょ、このキャリア!?

よく「ベテランですね」と言われたりもします。けど、騙されてはいけません。

そんな指導暦や指導した生徒数なんて何の自慢にもなりません。なぜなら、指導した生徒全員の成績が上がったわけではないからです。塾講師時代は集団授業で、一度に多くの生徒を教えました。人気もありました。

けど、成績が上がる生徒はその中の一部。同じ授業をしても成績が上がる生徒もいれば、一向に変化なしの生徒もいる。レベルはほぼ一緒のハズだが…。まあ、そういうものか。子供にもいろいろいるから。なんて、日々を過ごしたこともありました。

それで許されるのが、現在の教育業界の現状でもあります。他の業界ではお金をもらって、成果がないなんていったら、商売など成り立たないはずなのに。だから、騙されてはいけないのです。

では、なぜ許されるのか?

生徒の親が許してくれるのです。理由は、子供の勉強のことは「親にもどうすることもできない」と思っている親が多いから。だって、中には成績が上がっている子だっている。文句を言えば「お子さんのやる気不足」と言われるし・・。まあ、子供が悪いのだから…。

しかし、本当は違っていました。子供はまったく悪くなかったのです!

恥ずかしい話ですが、私がそのことに、気付いたのは今から5年前。塾 講師時代、同じ学習塾でペア(ストロングは文系担当だったので、理系の担当者ということ)を組んでいた男と話をしたのがきっかけです。

彼は、生徒のテストが悪いと、それは「自分のせいだ!」と考えてい ました。どう好意的に考えても「お人よし」とは言えない彼が

「なぜそんなことを言うのか?この偽善者ヤロー!」

と思いながら、その辺を突っ込んでやろうと思って、話を聞くと、こ の男が真面目な顔して言うのです。

「自分の責任だと考えないと、今よりも良くはならんよ」

かっこいい!一度は言ってみたい言葉ではあります。「責任は自分に あります!」でも、言えないストロング。彼が言うのはこうです。

「自分の責任を棚に上げて、生徒のせいにしていては、成績が上がる かどうかは、生徒任せ」になる。生徒任せということは「生徒の成 績は、上がるかもしれないし、上がらないかもしれない」と。

まあ、一言で言えば、「運任せ」。「人任せ」。

続けて「けど、自分の責任と考えれば、自分次第で”今よりも良くす る”ことが可能になり、成績が上がる確率は今よりも、はるかにアップする」と。

成績が上がらないのを生徒のせいにしていては、何も解決にならない し、先にも進めないということか?確かに、理屈でいえば正論。おっしゃるとおり。ごもっとも。そうだね、うん。

でもなあ…オレも一生懸命やってるわけだし、それ以上の責任と言われても…負いようがないし。

確かにそうだ、けど…と、反論を考えるストロングでしたが、彼が指導する生徒の成績が実際に上がっているのをこの目で確認すると、だんだん返す言葉もなくなってきて・・・

それでも、彼はまだまだ「100%ではない」と言いきります。そして、こんなことを言うのです。

「親かもしれない…、同じレベルの生徒に、同じ指導をしても成績の上がり方に違いがあるのは」

「いろいろ試行錯誤してみたけど、成績を確実に上げる要因として、残るは親だけなんだよね」とも。

「やっぱり親の学歴なんかは、子供に影響するだろうしね」と、当たり障りのない一般論でストロングが返すと、彼は、

「いや、親の学歴や親自身の学力は関係ないね!」と言います。

「じゃあ、成績が上がる子供の親ってどんなの?」と聞くと、彼はきっぱりと言ったのです。

「お願いしたことをちゃんと子供にさせるかどうかの違い」

例を挙げた方がわかりやすいかもしれませんね。例えば、親に「宿題を必ずさせて下さいね」と約束をしたとする。にもかかわらず宿題をやっていない。まあ、ありがちな話です。

「先生、すみませ~ん。私も○○には口うるさく言ったのですが、お友達と映画に行くって約束してきたみたいで…。しかも、帰ったら疲れて寝てしまって。ちょっと○○!先生に自分で謝りなさい!」

一方では、友達と映画に行くと約束したにも関わらず「○○!それだったら、昨日済ましておけばよかったじゃない!お母さんは先生と約束したから、今回は友達に断りなさい!」と言って宿題をさせる親。

典型的な2パターン。前者の「まあ仕方がない」と考える親が圧倒的多数であることは言うまでもありません。結果、前者の親の子供は、相変わらずの宿題忘れ、そして、伸び悩み。後者の親の子供は、前日の宿題済ませが定着となり、成績もグングン上がっていく。

違いは何か?

先ほど言った「お願いを子供にさせるかどうか」の違い。親の姿勢。親の考え方。

「まあ、親がしっかりすれば、成績が上がる確率は飛躍的にアップするっていうことよ」と彼。

「で、親にどうしてもらうの?親の姿勢といってもいろいろあるし…」

そう尋ねると彼は「成績がイイ子の親のマネをしてもらうのが一番だ」と。この仮説が、正しかったことは、その後の彼の指導実績が物語っています。指導した子供の全員、つまり100%の子供の成績が上がり、さらに、超難関校への合格実績、そして入学してからも上位定着といった天井知らずの成績アップをしていることがその証。

本人曰く「まあ、教える方は何も変わっていないけどね!」

これには、ビビりました。

「成績がイイ子の親って、やっぱ違うの?」疑心暗鬼のストロング。

「そりゃ~、全然違うよ!他の親とはね….まぁ、企業秘密だけどね」

とさすがは、いいこと独り占めの男だけあります。

おいしい料理を目の前にぶら下げられて、ましてやよく知っている男から「わかっちゃたのよね!」なんて言われて、いい匂いがして、あの男だけが子供の成績上げて、でもこの男のやり方は以前と変わっていない。

僕ちゃんも、企業秘密さえわかれば…。

それからのストロングは、この男に「貢ぎもの」をしながら、貢ぐものがないときは、とびきりのスマイルで、ご機嫌をとりつつ、成績がイイ子の親が何をやっているのかを、コツコツ、セコく、丹念にベルマークを集めるがごとく、男から情報を引き出したのでした。

そう、この男こそが、タイガー山中なのです。それにしても、タイガーの話を聞けば聞くほど驚きの連続です。

成績がイイ子の親って、すごいんです!

学習指導のプロであり、そろそろ自分もベテランかな?と自負していたストロングの気付かないことを当然のように実施し、確実にそして永続的に成績を上げていく。

それからのストロングは生まれ変わりました。まあ、生まれ変わったといっても、外見は変わってないので、とりあえず「スタディー戦隊カエルンジャー(親を)」と名乗ることにしました。

成績が上がらなければ常に自分のせいだと(不本意ながらも)仮定して、次の対策を考える。そして、親にはタイガーから聞いた「成績がイイ子の親」のマネをさせる。そうすることで成績が上がる確率が100%に近いものになったのです。しかも、永続的にです。変わり身の早いストロングは、「ベテラン」なんてクソくらえ!

すると、不思議な現象が起きはじめたのです。それは、自分が指導する教科以外の科目も成績も上がってきたのです。担当は違う人、もちろん親は同じ。ということは、親が「成績がイイ子の親」に変身してしまったわけです。

ストロングも確信しました。親の協力があれば、誰でも上がる!と。

知ってしまったら、言ってしまいたくなるのが人情。「ふ~ん、聞きた~いんだ?どうしようっかな?やっぱ、企業秘密だしね!」なんてもったいつけても、人に言いたい気持ちは、胃から食道付近まで二日酔い並みに押し寄せる。

そんな経緯を経て、秘密を知ったストロングが「お前だけに言うから誰にも言うなよ!」って感じで、思いついたのが、無料メルマガ”成績がイイ子の親だけが知っている!新「勉強の常識」”というわけです。もちろん、タイガーには、ナイショで。

だって、ネタ元のタイガーに相談なんかしたら「企業秘密を無料で撒き散らすバカがどこにいる~!」って言うに決まってますからね。まあ、思いつきと人に言いたいのが合わさって、メルマガが発行されたわけです。

ただ思いつきで始めたメルマガですが、発行して思わぬことがありました。それは、多くの読者から相談が舞い込んできたこと。相談については、全部とは行きませんが、読者に共有すべきものはできるだけメルマガ誌上で公開してお答えし、プライベートな内容を含む性質の相談は、個別に読者に迷解答メールを送ってきました。ただ相談を見てみると、同じような悩みを抱えた親が意外と多いんですね。ストロングが書く相談に対する迷解答も、結構同じような内容がしばしば。そりゃ、そうですよね。相談内容が似ているわけですから。

じゃあ「成績がイイ子の親が何をやっているか」をまとめて発表したらいいじゃないか!とまたまたストロングの思いつき。メルマガ同様、思いつきから生まれたのが「成績がイイ子の親が実践している『10の鉄則』」というわけです。

ただし、メルマガ発行の時(すぐにバレバレ)のように、元祖ネタもとのタイガー山中にナイショというわけにはいきません。再びできるだけ安い貢ぎ物をセコく渡しながら、外堀を埋めながら「偉大な業績」を称えながら、説得しました。決め言葉は、「知ってることを教える のは、人類の務めでしょ」。まあ、ホント、大変。骨が折れたなんていうものじゃありませんでした…。

シブシブ承諾してくれたタイガーでしたが、そこはこの男。ただでは転びません。2つ条件があり、あらかじめその条件をみんなに公開するなら、イイと言います。「タイガーちゃん、なあに、2つの条件って?」ガラス細工なみにやさしくタイガーを扱うストロング。

タイガーが2つの条件をあらかじめ公開する理由は、

「この2つに該当する親だと、成績は上がらないから」

成績が上がらないとわかっている方には、最初から読まないで欲しいとは、タイガーらしい、まさしく正論。

ストロングなら「まあまあそうカタいこと言わないで!」となるところですが、元祖タイガーの機嫌をここで損ねるわけにはいきません。

成績が確実に上がらないとタイガーが断言する親とは? 最初から読むのを諦めてほしい親とは? 発表しましょう。この2つです。

その1:「子供のせいだ!」と考える親は読まないで欲しい

その2:「鉄則を理解した!」で満足する親は読まないで欲しい

タイガー曰く、 頑張っても成績が上がらない生徒の多くの原因が「問題の解き方が理解できた!」で満足して終わっているから。しかし、成績が上がるのは「問題が解けるようになった!」なのです。これを親に置き換えるとこうです。※鉄則9に詳しくあります、

「鉄則を全て理解できた!」で満足しても、子供の成績は上がらない。

「鉄則を○個できるようになった!」ではじめて成績は上がる。

悩みを解決するための手引書として、「10の鉄則」を読み、表面をなでなですれば、精神的に満足はしてもらえるかもしれませんが、それだけのためには、この鉄則は公開したくないし、読んで欲しくない。そして、全部できれば確実にそして永続的に成績は上がる。

だからこそ、この条件を事前に公開したのです。

ご理解いただけました?

少し堅苦しい話になりましたが、あとは自由に読んで頂ければと思います。順番も自由に決めて下さい。目次は、悩みのタイプから、解決策が探せるようにしました。親として、どう解決すれば良いのかをすぐに探して欲しいからです。オススメの読み方を言うとすれば、3つの章に分かれていますので、1つの鉄則を理解頂きましたら、その章の鉄則は一気に読んでもらえればと思います。なにかと関連がある内容になっていますからね。

まえがきから、相変わらずのハイテンションで、グタグタと申し上げてしまいました。「お子さんの成績が上がったぜ~!」という報告を心よりお待ち申し上げております。

これにて、まえがき終了。押忍!

2004年1月30日

ストロング宮迫