中学受験・高校受験の親技

ABCテスト分析法


テストが返ってきてました。

もし、予想外の悪い点数だったら、あなたは何をしますか?

では、予想以上に良い点数だったら、どうしますか?

テストの結果に、一喜一憂するのはしょうがありませんが、それだけで終わってしまうのでは、まったく意味がありません。

つまり、次に活かせてナンボなのです。

そのためには、

子供の実力を親が<<正確に>>分析する

が親の大切な役目となります。

そこで、今回は、ストロングが実際に使っている「ABCテスト分析法」を紹介します。

ずいぶん前に、メルマガでは紹介したことがありますが、今回は違 う角度からお話してみたいと思いますので、おなじみの方も改めて読みこんでいただきたいと思います。

さあ、いきますよ!!

じゃあ、まずは、この質問から。

期末テストが返ってきました。点数は68点。

ちなみに前回の中間テストは58点でした。

さて、子供の実力(レベル)は上がったでしょうか?

みなさんは、何と答えますか?

正解は、

点数だけではわからない

これはいいですよね。親のみなさんは、ココはしっかり押さえてお

きましょう(^_^)

では、次の質問です。

10点上がった!」と喜んでいる子供には、何と言うべき?

さっき実力は、「点数だけではわからない」と言いました。

それを踏まえて、何と言いますか?

「点数だけでは、喜べないのよ!」

なんて答えた方は、ブー(>_<)

正解は、

「すごいじゃないか、10点アップ!よく頑張ったね!」

???(◎_◎)でしょうか?

ここでは、親の役目が2つあることに気付いて欲しいのです。

1つめは、「子供にやる気を出させる」。

せっかく、褒める材料があるのですから、使わない手はありません。 これを機会に、次回さらにノリノリで勉強させる動機付けです。

ただこれだけでは、確実な成績アップは望めませんね。

本当のところ、今回のテスト結果は良かったのか、悪かったのか?

また、今回の勉強のやり方は間違ってなかったのか?

といった、もっと深い意味での把握が必要となります。

これは当然、親の役割になります。

よって、親の役割の2つめは、「子供の実力(レベル)を把握する。

これら2つが同時に必要なのです。

子供には、笑顔。その一方では、 緻密な作戦会議って感じです(^_^)

では、具体的に話をしていきましょう。

今回のテストは、点数で考えれば、58点から68点になったわけですから、10点アップしたことになります。

その筋の人は、「素点(そてん)が10点アップした」と言ったりしますね。

しかし、実際に子供の実力がアップしたかどうかは、素点だけでは

わかりません。

だって、問題が違うし、問題のレベルだって違う。ましてや平均点も違うかもしれない。

もし、仮に前回のテストより、カンタンなテストだとしたら、たとえ点数が上がったとしても、実力が上がったとは言えませんからね!

一般的に、実力の判定は、偏差値や学年順位といった相対的な評価で知ることができます。

偏差値がわかっていれば、子供の実力(レベル)を把握することになるんじゃないのかって!?

はい、でも、ここにも問題があるわけです。

例え、偏差値や順位などから、前回よりも実力が上がったことがわかったとしても、どんな勉強をしたことで点数が上がったのかまでは、わかりません。

少し難しい話に思われるかもしれませんが、今回の良かった点が明確でないということは、次回も今回と同様の結果を出す可能性は低くなります。

なぜ今回イイ点が取れたのかの原因を知ってこそ、次回のテストに活かせるわけですからね。

成績がイイ子というのは、常にこの良かった点をきちんと活かしているから、確実にイイ点数を取るわけです。

それなのに、多くの親は、次に、どんな勉強をしたら良いのか不明のまま、子供に

「もっと、気合入れて勉強しなさい!」

なんてただハッパをかけたりしているわけです。

でも、これじゃあ、子供がかわいそうです。

そうでしょう?

そこで、今回はストロングが実際に使っているテスト分析方法をご紹介します。

子供の実力(レベル)を親が<<正確に>>分析するやり方です

名づけて、「ABCテスト分析法」。

ABCテスト分析法の考案者であるタイガー山中は、この分析法を使う一番の目的は、「すぐに成績を上げるため」と言い切ります。

ストロングも以前の「情熱的宝くじ指導法」を改め、「ABCテスト分析法」を使うようになって、成績が上がることを実感できました。

しかも、なぜ上がったのか?までがわかるのです!

ということは、

次回の課題までが、見えてきます(◎_◎)

さあ、実際に過去2回のテスト結果を分析してみましょう!

まずは、すべての問題をA・B・Cの3段階に分けます。

分け方は、以下の3つ。

「Aレベル問題」・・・お子さんにとって、楽勝な問題

「Bレベル問題」・・・Aレベル、Cレベル以外の問題

「Cレベル問題」・・・お子さんにとって、難しい問題

えっ、それだけ!?って。

はい、そうですよ。これだけで、十分です。

あとは、以下を調べておいて下さい。

A・B・C別の「問題数」と「正解数」

A・B・C別の「配点」と「得点」

まずは、問題のある1教科をやることをオススメします。

さあ、早速お子さんのテストを取り出してやってみてください。

過去2回分のテストを分析することで、次回テストの課題が見えてきますから。

これは宿題としましょう。

宿題ができた方のみ、先に進んで下さい。

一応、読むだけ読んでおいて頭に入れておこう、なんて考えていては、親が成績を上げるなんて、無理ですよ。

理解するのと、できるようになるのは違いますからね。

子供の勉強とまったく同じです。やって、ナンボ、頭でっかちはいけませんぞ!

では、宿題をやった方はどうぞ!

過去2回のテスト結果をA・B・Cの3段階に分けてもらいました。

分け方は、以下の3つ。

「Aレベル問題」・・・お子さんにとって、楽勝な問題

「Bレベル問題」・・・Aレベル、Cレベル以外の問題

「Cレベル問題」・・・お子さんにとって、難しい問題

そして、以下の3点を調べてもらっています。

A・B・C別の「問題数」と「正解数」

A・B・C別の「配点」と「得点」

これが宿題です。

さて、ここで、1つ注意点があります。これを間違えてしまうと、精度の高いテスト分析結果が出なくなるので要注意です!

ポイントは、

レベルは、「お子さんにとって」ということ。

A・B・Cと聞くと、問題集によくついているようなAは簡単、Bは標準、Cはハイレベルなんてイメージがあるでしょうが、ここでは関係ありませんぞ。

このテスト分析で大切なのは、「平均が何点?」なんて他人のデータではありません。

あくまで、お子さんにとって簡単なのか、難しいのかが問題なのです。

はい、じゃあ、「ABCテスト分析法」をはじめます。

これから、2つのことを分析していきますね。

(1)過去2回、どちらの結果が良かったか?

(2)次回のテストへの課題

説明のため、例を挙げますが、最新のテストを(新)、その1つ前のテストを(旧)と書くことにします。

まずは、A・B・C別の「得点/配点」は、

「Aレベル問題」・・・(旧)38/50・(新)45/65

「Bレベル問題」・・・(旧)20/30・(新)18/25

「Cレベル問題」・・・(旧)0/20・(新)5/10

※(新)45/65とは、最新のテストAレベル問題の配点65点中、得点45点という意味

で、次に、A・B・C別の「正解数/問題数」となり、

「Aレベル問題」・・・(旧)19/25・(新)22/32

「Bレベル問題」・・・(旧)10/15・(新)8/12

「Cレベル問題」・・・(旧)0/10・(新)2/5

※(新)22/32とは、最新のテストAレベル問題32問中、22問正解という意味です。

素点(合計点)から見れば、

(旧)38+20=58点、

(新)45+18+5=68点

ですから、最新のテストの方が良かったことになります。

配点を見ると、(新)の方は、Aレベル問題の配点が増えていることがわかります。

つまり、最新のテストは、前回と比べて易しいテストだった!

それなのに、素点だけで判断するのは危険です。

ABCテスト分析法だと、こうなります。

(1)過去2回、どちらの結果が良かったか?

AとBを合わせた正答率を求めます。

式:「AとBの正解数/AとBの問題数」×100(%)

(旧)の場合:

(19+10)/(25+15)×100(%)

=29/40×100

=72.5%

(新)の場合:

(22+8)/(32+12)×100(%)

=30/44×100

=68.1%

以上の結果から、

(旧)のテストの方が良かったといえます。

どうですか? 素点とは、まったく逆の結果が出ましたね。

これによって、過去2回、どちらの結果が良かったかが明確になり

ました。

さあ、今度はもう1つの次回のテストへの課題を見つけます。

まずは、A・B・C別の正答率を求めましょう。

「Aレベル問題」・・・(旧)19/25・(新)22/32

「Bレベル問題」・・・(旧)10/15・(新)8/12

「Cレベル問題」・・・(旧)0/10・(新)2/5

を使い、正解数/問題数×100%で計算します。

「Aレベル問題」・・・(旧)76.0%・(新)68.8%

「Bレベル問題」・・・(旧)66.7%・(新)66.7%

「Cレベル問題」・・・(旧) 0%・(新)40.0%

これで、(2)次回のテストへの課題がわかります。

わかりました?

そう、

次回のテストに向けて、Aレベル問題対策を行う

Aレベル問題の練習量を増やしたり、より短時間で解けるまで反復する勉強に力を入れるのです。

次回のテストでは、Aレベル問題の正答率を100%を狙うのです(^_^)

えっ、B・Cレベル問題はどうするのか!?ですって。

もちろん、Aレベル問題対策が十分できれば、Bレベル問題などにも手を伸ばしますが、それはAレベル問題が片付いてからですね。

勉強では常に優先順位が大切です。ここを間違うと、頑張った割には、点数が伸びないという問題が出てきます。

ここでよーーーく考えてほしいのは、Aレベル問題とCレベル問題をそれぞれ1問できるようにするために必要な時間とお子さんの負

担です。

Aレベル問題を最優先に取り組めるか?

勇気いりますよねぇ〜。できますか?

テスト分析したあと、ここが勝負の分かれ目です。

(新)のテストでは、Cレベル問題を5点獲得していますが、もし、Cレベル問題を捨てれば、5点分減るでしょう。

でも、その時間をAレベル問題対策にあてていたら、どうでしょう。

正答率が、68.8% → 100%となるだけで、

さらに20点アップが可能だったのです!

今、お子さんの成績がふるわない。けど、成績のイイ子にしたい!なおかつ、できるだけ子供の負担を減らしてと考えるならば、このABCテスト分析法は、避けては通れません。

さあ、どうします?

選択肢は3つ。

1、面倒なので親はしない!子供にはガンバレと言う!

2、子供の負担を増やして、成績を上げる!

3、子供の負担は現状維持、もしくは減らして、成績を上げる!

選ぶのはあなた!ぜひおお試しください!!

更に詳しいABCテスト分析法を習得して、次のテストで成績アップを狙う方には、

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