公文についてあれこれ
ストロングに届く質問・相談の中で、公文に関するものがいくつか溜まりましたので、ここらでまとめてお答えしてみようと思います。
公文をお考えの方、すでに通っている方はもちろんのこと、そうでない方も通信教育など他のことにあてはめながらお読みいただくとうれしいです。
それでは、いってみましょう!
まずは、はじめて塾に通わせる方の質問。
公文っていいの?
ストレートな質問なんですが、一番答えに困るのがこの質問(>_<)
その他には、学研教室とどちらがいいの?といった質問もあります。
まあ、「どっちでもイイ!」というのが本音なんですが、質問者の顔を見ていると、どうもそういう答えでは納得してくれそうにもなかったりする。
そんなときは、タイガー山中がよく使う、逆質問が一番です!!
すなわち、
どうして、公文にしようと思ったのですか?
この逆質問、なかなか効果的ですから、答えに詰まりそうになったら、また困った質問をされたら、ぜひ子供にも大人にも使ってみてください。
さて、ストロングの逆質問、
「どうして公文にしようと思ったのか?」
この質問に多くの方は答えられません。
まあ、あまり考えずにとりあえず聞いておこうってなものなんでしょう。
だから、「理由がはっきりしていない」方が多いようです。
「友達が通っているから」「近くにあって通いやすいから」
答えに窮した方の多くはこう答えます。
このあたり進学塾などとも同じですねよね。
いつだって動機はあいまいなものです。
ただ、特に「友達が通っているから」という理由には注意が必要です。
すでに友達がその塾に通っており、子供もその友達と一緒に通いたいと言っている。
その子から様子を聞く限りでは雰囲気も良さそうだし・・・。仕事で家に言えないから家に一人でいるよりは・・・。
親にとって良いか悪いかの判断は、その友達がどんな友達か?によるでしょう。
その友達が、わが子にとって良い友達なら安心でしょうし、悪い友達なら「ダメ!」って一喝して終わるはずですから(^_^)
もしも、勉強が良くできる子であれば、うちの子も成績上がるのではと淡い期待をしたりします。
実は、そこに落とし穴があるわけです。
これは公文に限った話ではありませんが、塾に友達と一緒に通うと失敗するケースが多いです。
もちろん、全員がそうとはいいません。ありがちな話ということです。
子供自身に限らず親からしても初めて塾に通うのは不安。
でも、友達と一緒なら安心という気持ちはわかります。
しかし、うまく作用しない場合も多いのです。
なぜなら、すぐに慣れてしまうから(>_<)
???でしょうか?
友達がいれば塾にすぐ慣れるでしょう。
慣れるということは居心地の良い場になるということなのです。
考えて欲しいのですが、居心地が良ければ子供たちは、自分に厳しくなれるでしょうか?
答えは、「ノー」ですよね。
これは実際にストロングが経験してきたことなんですが、友達を誘ってくれたA君。誘われて入塾したB君。
A君は今までよりも明るくなります。B君もはじめての塾とはいえ、A君とセットだから最初からなついてくれます。
とここまでいいのですが、問題はここから。
A君はもともと塾に友達はいないようで勉強を頑張っていました。
しかし、B君が入塾したことで明るくなったのですが、勉強に力が入らなくなった・・・
一緒に塾で勉強をがんばる!
ではなく、
一緒に塾を楽しむ!
になったといえます(>_<)
親としてはお互いがライバルとして切磋琢磨するだろうと願いますが、実際は楽しむ方法へシフトしていくのが子供の習性ですから。
そういう意味で、親が心配すべきは、「塾に慣れるまで」よりも「塾に慣れてから」であるとストロングは思います。
公文の話でした。
公文の場合は一斉授業形式ではないですよね。
なので、指導者の管理能力によって雰囲気に差がつきます。授業中騒がしくないかは最低限事前に確認すべきです。
それでは、次の質問。
今度は、すでに公文に通っている方からの質問。
公文をやめて進学塾に通わすべきか?公文は中学受験に対応してるの?
について。
特に中学受験を目指すのであれば、公文の勉強だけでは対応できないと思います。
それは公文に通う必要はないとか無駄と言っているのではなく、進学塾で受験カリキュラムがはじまる4年以降になると進学塾のカリキュラムを優先させるべきということです。
よく、「公文は良い?悪い?」の議論をする方がいますが、ストロングがいつも言ってるのは「使い方次第」ということ。
公文に限らず、学研教室だって、通信教育だってそうです。
要は、使い方次第です(^_^)
公文についていえば、非常によくできた、考えられた勉強システムだと思っています。
ストロングなんかも、学ぶべき点が多々あります。
特に、計算なら自分で新しい単元を進んでいくことができることを実証したこと。
つまり、ハードルを下げて子供がクリアできる高さに設定すれば、子供たちは自分で頑張ることができるというわけです。
そのクリアできるシステムも類題などを巧みに混ぜてシステムに昇華させたのが公文式ですから、日本だけでなく、全世界で通用するシステムでしょう。
まさに「世界のクモン」ですね。
今、公文に似た形で、個別指導でも異学年の子供たちが集い、それぞれが自分の勉強をするスタイルの塾も多く出てきています。
もし、このスタイルで「受験対応」なんてなれば、相当な人気も出てくるのではないでしょうか?
ただ、非常に難しい・・・・です。
公文のすごさは、システムで、つまりプリントで、子供がクリアできる高さを「できる、できる!」と感じながら、学年に関係なく、どんどん上に進めるところ。
受験はどうしても自学自習では限界もあって、どこかで誰かに一定時間「習う」部分が必要になってきますからね。
公文は、かなり細かく細分化されたレベル、それもちょび上のレベルのものを子供に与えることで、どんどん進む。そうすることで自信につながり、もっと頑張ることができる。
やる気を引き出すのは、毎回の勉強で成果(達成感)を感じることが大切であるということです。
公文をやってて成績が上がった子は、公文をうまく活用したから。成績が振るわない子は、うまく活用できていないわけです。
「公文やっていましたから数学は・・・」と言っているのに、分数や小学生時代の計算がわかっていない子供に今年は3人も出会いました!!!
これって公文のシステムが問題ではないですよね?
3人とも、小学生の間に方程式だなんだと進んでいるにもかかわらずです。
これは先に出た教室の管理者の管理能力にも関わってくる話ですが、やっぱり丸投げにせずに、教室でやってきたプリントを家で確認したり、宿題をやっているところは親のチェックが必要でしょう。
子供それぞれがそれぞれのレベルやスピードで進んでいけるのが公文の良いところですが、ふざけた子供がラクして、1つ1つ上がる階段を目を盗んですっ飛ばして階段を上がっているふりをしている子供もいますから。
3人は明らかに「すっ飛ばし組」でした。それでOKになっていた。
管理者によっては、それに目をつぶっている、特に子供の出来が悪い場合は、目をつぶっている可能性もあります。
管理者は「自分のためにならないよ」とわかっていても、それは言わずに波風立てずに通ってもらう。
それを管理者が悪いと言うか、家庭での親のチェックが甘かったと思うか。
人それぞれですが、我が子のことですから、やっぱり親が見ておくのが最優先だと思います。さらに
公文で応用力はつくの?公文をやってる子は文章題や図形が苦手なのでは?
といった議論もよくなされますが、公式HPのQ&Aにはこのようにあります。
公文「よくある質問」→ http://www.kumon.ne.jp/qa/index.html
Q.計算だけで考える力はつきますか?
A.確かな計算力は論理的に考える数学の土台となります。公文式の計算力とは、高校数学までの高度な計算力を意味しています。計算というと、多くの方々は小学校レベルの加減乗除算程度のことを思い浮かべるのではないでしょうか。しかし、公文式では中学校・高校数学のような方程式、関数、微分積分までも含めて、計算力とよんでいます。計算力は、考える力 すなわち数学的思考力の土台です。
Q.算数では計算が中心と聞きましたが、文章題や図形はないのですか?
A.算数・数学の基礎は計算力。中学校・高校で困らないようにまず十分な計算力をつけることを目的にしています。そのため文章題や図形の問題は多く出題していません。
いかがでしょうか?
公文の方針がよくわかりますよね。
計算という土台をしっかりしたものにする必要がある。
ストロングも大賛成です。
ただ、気を付けてほしいのは、それが高校までの計算をすべてやらないと身につかないのかといえば、そんなことはないでしょう。
このあたり、公文サイドも「計算以外やってはダメ!」なんて言ってません。
あくまで、公文は計算を中心にやりますからねと言っておられるわ けです。
だからこそ、いかに活用するかは親にかかっているわけです(^_^)
お子さんにとって今必要なものは何なのか?
自分で勉強に取り組む姿勢だと思うのであれば、
「自分でやりなさい!」って言うんじゃないですよ・・・・
そうではなくて、
「子供が少し頑張ればクリアできるハードルを準備してやる」
ことです。
それが計算っていうことになれば、公文はアリですよね。だって、すばらしいシステムなのは確かなのですから。
そして、自信もついてきた。今度は、受験に向けて文章問題や図形といった問題に取り組んでいく必要が出てきた。
文章問題や図形だって、計算問題同様、できるだけ細分化されて、レベル設定されていれば、子供が一人で臨んで頑張ることは理論上は十分可能なわけです。
ただ公文の場合は、子供が自分のペースに合わせて進めるわけですよね。
小6で高2までやっている子供もいれば、学校と同じところをやっている子供だっているでしょう。
それぞれが自分の背丈か背丈より少し高い所に挑戦できる。
しかし、受験の場合は、入試というゴール地点はあらかじめ設定されているわけです。
これが一番の難関なんですね。
ゴール地点があることで当然ながら、一定の期日にそこに到達するには、逆算して小6の夏でここ、小5でここ、小4でここという計算になる。
すると、ペースは子供の背丈ではなく、入試のペースになる。
文章問題や図形だって、公文の計算のように、きちんと細分化して、例えば、
導入 → 例題 → 基本 → 応用 → 発展 → 入試問題 → 志望校過去問
と最初から順番に1つ1つやっていけば、得意不得意はあっても、たいていの子供はクリアできるわけです。
しかし、いかんせんゴールがあるので時間は限られる、テストはある、どんどん進むで、結局、1つ1つの階段を登ってというのが崩れてしまうんですな。
導入 → 例題 → 応用 → 入試問題 とか
導入 → 例題 → 基本 → 入試問題
とか、どこかでなにかが抜けると、もう問題も見るのがイヤになる。
「いや、でもテストには発展が出るのでそこまでやらないと・・・」
なんていうコメントがまさにそれでテストに出ようが入試に出ようが、ちゃんと順番に駒を進めないと、途端に歩みは止まる。
「受験で子供がつぶれた」なんていう物騒なことがよく言われるわけですが、つぶれたり、壊れたりする原因は、レベルにあっていないものをやらされ続けたからというのがほとんどでしょう。
公文をやって子供がつぶされたなんていう話をストロングは聞いたことがないですが、それはステップをちゃんと踏んで進んでいるから。
「受験勉強で子供が疲弊してのびしろがなくなっている」なんてこともよく言われるわけですが、それも同じ話で、子供の状況をそばで確認しながら、1つ1つステップアップをしていかなければ、なって当然の話です。
小学生にプロ野球の選手が投げる150キロのスピードボールを毎日打たせて、「なぜ打てない!?」「やる気がないのか!」なんて誰も言いません。
まずはゆっくりしたボールから誰でもやる。
その際、今のレベルがどうかというのは、わが子の良い状態の様子(目つき、表情、言動、雰囲気)こそが判断材料になる。
入試問題が解けないからと繰り返し解いたとしても、その問題の基本がわかっていなければ、見たことがない問題が出れば、もうお手上げになる。
もちろん、そうするために限られた時間で工夫して頑張らないと、悠長にしてたら到底間に合いません。
だからといって、ステップを飛ばしてガンガンやらせれば、子供だけじゃなくて大人だってイヤ気がさす。
そうしたことを公文のシステムを見て学べるわけです。
子供には負荷をかけて頑張らせないといけない。
しかし、負荷をかける分、そのかける負荷については、負荷をかけるものが真剣に考えなければ、負荷をかけられるほうはたまったものではありません。
「ボク(私」はお母さんのおもちゃじゃない!」
そんな風に言われることのないようにしていきたいものです。
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小5 よくばり母ちゃん
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いつもは公開テストの1週間前に集中的に勉強させるだけで、ほぼ本当の実力勝負になっていたと思います。
復テ対策講座のおかげで、復テは確実に取れるようになってきましたので、次のステージを目指すべく今回公開実力対策に踏み切りました。
順番にステップアップしてますねえ。
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