受験ニュース

進路変更や意欲低下、私大中退5万5000人…全国初調査

5月20日 読売新聞

全国の私立大学で1年間に中途退学した学生は約5万5000人にのぼることが、文部科学省の外郭団体の調査で分かった。

私立大の中退者数の実態が明らかになったのは初めて。大学全入時代を迎え、各大学による学生の獲得競争が激しくなっているが、学生がキャンパスを去らないような入学後の支援策も課題となりそうだ。

私立大の中退者の動向に関心が高まっていることから、「日本私立学校振興・共済事業団私学経営相談センター」が、昨年実施した2005年度「学校法人基礎調査」に中退に関する項目を加え、回答をまとめた。

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中学受験・高校受験の親技コラム

英在籍者の約3%が中退しているという報告。

記事では「大学全入時代を迎え、各大学による学生の獲得競争が激しくなっているが、学生がキャンパスを去らないような入学後の支援策も課題となりそうだ」とのこと。

なんでも原因と結果があります。原因を突き止めないで、結果についての「対処」をすれば、いずれその問題は形を変えて再び噴き出してくるとストロングは考えています。

あまりイイ例ではないけれど、ガンの部位を切っても、ガンがでてくる要因になった生活や食事そのものが変わらなければ、再びガンはでてくる。

「入学後の支援」でなんとかしようというのは、「解決」ではなく、「対処」になるのでは?と思います。現在、各大学ともAO入試を盛んに行っています。

AO入試とは、アドミッション・オフィス(入試事務局)の略で、多様な資質を持った学生を書類審査や面接、小論文などを通して受験生の意欲や個性などを総合的に評価する入試のことです。

大学全入時代を迎え、私立大学も大変ですが、国立大学もまた独立行政法人に移行し、独立採算制をとるようになってきているので、学生の確保は大問題。

ある国立大学(なかなか入るのは難しい大学です)なんかは、入学後の説明会で「ぜひ兄弟がいればウチに入れてください!」とお願いをしたとか。

やっかいなのは、一般入試や推薦入試は、文部科学省のガイドラインで試験日程などが定められていますが、AO入試の日程については規定がなく、やりたい放題になっていること。

AO入試の合格発表は、もともと推薦入試の出願が始まる秋ごろにを行うのが一般的だったそうですが、最近では、夏休み前に選考を始めたり、正式な発表前に合格内定を出したりする大学が増えてきたとか。

そして、そのAO入試による06年度の入学者数は3万5389人で、全体の約6%。私立大550校の中退者は5万5497人。

もちろん中退者がすべてAO入試で入学した子供たちだけでないことはよく承知していますが、青田買いの人数確保で合格を連発すれば、途中で「あら違った・・」と方向転換するものが多く出てくるのは必然のような気がします。

つまり原因は大学側の「安易な合格」にあるのでは?

というのがストロングの仮説です。

考えずに入れば、考えずに出るものも多くなる。バブル時代に就職活動の時期に重なったストロング世代の友人には、安易に会社に入って、安易にやめた人間が数多くいます。

時代がそうさせたといえば、話はカンタンですが、大学も仕事も人生に大きな影響を与えるものですからね。

ただし、ストロング的には、考えたからといって、自分にイイ結果が出るとは限らない・・・

安易に決めたことがうまくいくことだって大いにあるのが人生ですからね。言えるのは、熟慮した結果選んだ道であるならば、すべて自分に帰す問題ですから、自分では納得できるだろうということです。

特に皆が頑張っている一般入試よりも早く合格が出る、勉強から開放されるというのは、子供たちにとってはものすごい魅力的な選択肢ですから、本当に望んで選ぶのか、勉強から逃げ出したくてその選択肢を選ぶのかは、大事なところです。

AO入試でうまく勉強から逃れられても、逃げても逃げても追いかけてくるのが人生の課題。逃げたつもりでも、社会人になってから必ずその課題は課せられる。そういうものだとストロングは思っています。

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