つい先日勉強したばかりなのに「もう忘れたの!?」ってよくありますよね。
これまで多くの生徒たちを見て、勉強した内容を忘れるには理由があることがわかりました。
そしてこのポイントを親がしっかりと押さえることができれば、忘れることを防止することが可能になることもわかりました。
親技では、家庭できる勉強したことを忘れないための3つのポイントを紹介しています。
逆にこのポイントを押さえず注意を続けていると、余計に勉強に集中しなくなるという事実もありますので、是非知っておいて頂きたいと思います。
子どもの頑張りはそのままで、親の工夫や頑張りで成績を上げるノウハウを「親技(おやわざ)」といいます。勉強に関する様々な悩みを子ども任せにせず、親子で取り組んでいきたい方にお勧めです。
いつも子供の勉強を見ている親の方ですと、「前に一緒に勉強したのに、もう忘れてる!?」といった場面によく出会うはずです。
次から次へと勉強する中で、こんなにすっかり忘れてしまって大丈夫なんだろうか?
入試には全部が範囲になるのに・・・・と心配になるわけです。
では、
勉強したことをすぐに忘れてしまう
この対策をどうするべきか?
まあ、勉強したことをすぐに忘れてしまうといっても、個人差もあるでしょうし、単元や覚える内容によって忘れるまでの時間も違ってくるものです。
タイプで分けると、こんな感じです。
(1)覚えるのが遅く、忘れるのは速い
(2)覚えるのが遅く、忘れるのも遅い
(3)覚えるのが速く、忘れるのも速い
(4)覚えるのは速く、忘れるのは遅い
さて、みなさんのお子さんは何番でしょう?
問題なのは(1)と(3)となります。
結論から話をすると、
(1)は、少しやっかいで問題あり!
(3)は、忘れなくする対策あり!
となります。
(1)は、勉強以外のもの、例えば、ゲームのキャラクターなど勉強以外で興味のあるものについては、どうかと観察するのが手っ取りはやいでしょう。
勉強以外で興味のあるものについては「覚えるのがメチャ速い!」といった様子であるならば、それは勉強面に関しては能力の問題ではなく、そもそも勉強に取り組む姿勢に問題があるといえます。
それは、生活態度であったり、親に対しての態度であったり、勉強以前の問題です。勉強以前のことが問題なのに「勉強が・・・」と悩んでいても意味はないですからね。
この状態で勉強をし続けても成果が出ませんので、親子でよく話し合い、勉強に臨む態度を確認した上で勉強を再開すべきです。
やっぱり親の理想としては「(4)覚えるのは速く、忘れるのは遅い」ですよね?
1度勉強したことは忘れない
なんて羨ましい~!!
成績がイイ子って、きっとこれなんだろうと思う方もいるでしょう。
確かに、覚えるコツを知っている子はいますが、どれもこれも忘れないなんてことはありえません。そんなの無理なんです!1度勉強したことは忘れない!なんてことはない。
実は、成績がイイ子には「(3)覚えるのが速く、忘れるのも速い」が多いです。
忘れるのに、どうして成績がいいの?と疑問に思われるかもしれませんが、答えは簡単です。
忘れていないように見えるのは、「忘れないような対策」をしているから。たった、これだけです。
タイガー山中は言います。
勉強するとき、「ある言葉」を発したときの問題は、なかなか忘れないと気づいた。
その言葉とは「あ~、そういうことね!」
子供の側で勉強を見ているメンバーのみなさんであれば、何度も聞いたことのある言葉ではないでしょうか。
もし、勉強しているときにこの言葉が全然聞けていないのであれば、勉強のやり方を見直す必要があると思います。
この言葉を発するときは、子供たちは非常に良い状態で勉強をしているといえます。
そして、良い状態だからこそ、しっかりと頭の中に収まり易く、結果として忘れにくいのではないでしょうか。
私は、「あ~、そういうことね!」と発した生徒に対して、
「どうや、シックリきたか!?」
と返すようにしています。
理解ではなく、ただ暗記しただけの状態で、できるようになっていると、この言葉は出てきません。
子供の「あ~、そういうことね!」という言葉から、子供の今の状態を把握する。
目で見える現象だけでなく、本当のところはどうなのかを。そして親は、この言葉が常に出るように誘導していく。
勉強したことが、子供の頭の中にうまく収まる手伝いをしてやるわけですね。
これは、そばで勉強を見ている親だけが感じ、そして、できるハイレベルな「親技」です。
勉強したことをすぐに忘れてしまうという悩みにも解決策はあります。勉強に関する様々な悩みを子ども任せにせず、親の工夫や頑張りで解決するノウハウを「親技(おやわざ)」といいます。
想像してみてください。
怒鳴り散らして「わかったのかー?」って言ったら、子供はなんて答える?
怒鳴られている側からすると「わかりました」って言うしかないですわあ。そういう選択肢しか選べない。
でもその「わかりました」はどういう「わかりました」なのかを考えなきゃいけない。
それなのに「よーし、わかったんだな」ってきちんと理解したという前提で怒鳴っている側は進めていく。だから「わかりましたって言ったのにわかってないじゃないか」って最終的にはほとんど因縁って言われても仕方がないところに突き進む。
できるようになるわけがない!
ですよねえ~
話を戻します。
ただ実際のところ、現実問題として、私たちは
「(4)覚えるのは速く、忘れるのは遅い」を目指すべきだとは思っていません。
ほとんどの子供達が、
「(2)覚えるのが遅く、忘れるのも遅い」
「(3)覚えるのが速く、忘れるのも速い」
ですし、それでOKなのですから。
親の方の頭の中に叩き込んでほしいこと、それは、
「忘れることはダメなこと」ではない!
ということです。
「忘れるのはダメなこと」といった指摘を子供にしてもいけません。
なぜか?
その辺りについて、タイガー山中は、
勉強で最大限の成果を出すために必要なことは、
子供に思い切って、勉強をさせることなのです。
やったこと、覚えたことなんて忘れるもの。
それを「忘れるな!」なんて指摘されてしまうと子供たちはどうなるか?
まず、覚えること(暗記)に慎重になる。そして、慎重になるあまり時間がかかってしまう。結果、勉強の効率がガクンと下がります。
これじゃ、意味ない。
だから、こう言うのです。
忘れることを気にするな!また覚えればエエやろ!
と。
忘れてしまうのが当たり前なのに、あたかも忘れるのが悪という印象を子供に強烈に与えてしまうと、時間ばかりがかかってしまう、かつ覚えも悪いという現象が出てきます。
忘れることを前提に、勉強を組み立てていかねばなりません。
でも、本当に「忘れてもいいの? 忘れたらヤッパリ困ると思うけど・・・」って思っています?
タイガー山中は続けてこう言う。
子供には「忘れてもいいよ」と安心をさせる言葉を言っておいて、実は、忘れさせないように管理をしていくということなのです。
忘れるのが当たり前なんだ!と子供には言ってやる。
だからといって、本当に忘れてしまうことを放置すべきではないとタイガーは言うんですな。
実際、親がちゃんと管理してやることができれば、「忘れにくい」状態を作り出すことは可能です。
「忘れない」ということをタイガーは「鮮度を保つ」と表現します。
そう、野菜やなんかの生ものの「鮮度」と同じです。
鮮度をできる限り保てるようにするにはどうするのか?
まずは、子供のそばで勉強を見ていて、どのくらいの経つと忘れてしまうのかという期間を知ることからはじめます。
1ヶ月前はどうか?
2ヶ月前はどうか?
3ヶ月前はどうか?
半年前はどうか?
1年前はどうか?…..etc
えっ、そんなの調べようがないって!?
公開テストや模試などの以前の範囲が出るテストなどで確認するのが一番いいですね。
いったいいつ頃やった単元をすっかり忘れているのかを。
これは個人差があります。
また、先に書きましたが、常に「あ~、そういうことね!」と子供が理解し、しっかりと頭の中に収まっているかどうかによっても「鮮度」の保て具合も違ってきます。
我が子の「鮮度を保てる期間」を把握して、「そろそろヤバイかな?」というタイミングで、再確認をすることで鮮度を保たせるのです。
そうです、鮮度を保たせるためには、再確認が要る。
面倒でもこれをやることで、そして、確認する回数が増えるごとに、鮮度は長期間の長持ちするようになります。
つまり、1ヶ月以内に再確認すると、今度は3ヶ月もつようになったりするわけです。そこで、再々確認しておくと今度は1年もつといった具合に。
これは実際にやってもらわないと、読むだけでは納得いただけないでしょうけどね。
でも、そうやって「全然忘れない」ように見える子供は家庭で鮮度を保つ作業をやっているわけです。
何も処置をせずに、忘れないなんてことはありません。
さあ、確認してください。
1、勉強中に子供は「あ~、そういうことね!」と言っているか?
2、子供に「忘れてもいい!」と言ってあげていますか?
3、鮮度を保つ処置を行っていますか?
もし、勉強中に子供が「あ~、そういうことね!」と一度も言ったことがなく、かつ以前に習った単元の鮮度を保つ処置もしていないけど「どうして忘れるの!!!」なんて言っているとしたら、
そ、そ、それはエライことですぞ!!
拷問です!!!
親技とは、子どもの頑張りはそのままで、親次第で成績を上げるテクニックのことです。
今回は、「勉強したことをすぐに忘れてしまう!」をテーマに親にできる具体的な対策方法を紹介したいと思います。
1つお聞きしますが、
なぜ、勉強したことを忘れるのでしょう?
親は、勉強中の忘れた子どもに対して「もう忘れたの!」と注意します。
気が散る、ダラダラと勉強する、すぐに話を始めたりと注意散漫。
では、なぜ1日経っただけで忘れたりするのか?
当然なことですが、忘れることは誰だってあります。むしろ、ずっと覚えておくなんて無理な話ですから。
でも、親は覚えているのは、わが子はすぐ忘れる状況は、親にとっては理解できないことでしょう。
これまで多くの生徒たちを見て、勉強した内容を忘れるには理由があることがわかりました。
このポイントを親がしっかりと押さえることができれば、忘れることを防止することが可能になることもわかりました。
逆にポイントを押さえず注意を続けていると、余計に勉強に集中しなくなるという事実にも注意しなければいけません。
そこで、今回は家庭できる
勉強したことを忘れないための「3つの親技」
を紹介したいと思います。
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ストロング宮迫
タイガー山中
教育系の雑誌でも「親技」を紹介いただきました。