小6(受験生)の勉強悩み相談Q&A

「いけません。」

特別講習など、普段とクラス形態が変わったりするときは今の塾の授業がお子さんのレベルに合ったものなのか?注意が必要です。

塾の都合により、お子さんにとっては意味のない授業を受講することになり、大切な時間を無駄にしてしまっていることだってあるのです。

「親技」って何?

子どもの頑張りはそのままで、親の工夫や頑張りで成績を上げるノウハウを「親技(おやわざ)」といいます。勉強に関する様々な悩みを子ども任せにせず、親子で取り組んでいきたい方にお勧めです。

頑張りそのままで、成績を上げたい方はこちら

さて、ここからはもう少し詳しく「塾には長時間行ってるけど、それだけで安心していいの?」というテーマで話を進めていきますね。

冬休みにクリスマス、年末年始と続き、テレビの特番等もあって、世間の師走気分に浮かれて少し気の抜けた受験生もいることでしょう。

えっ、塾にずっと行っているのでお宅は大丈夫ですって!?

であればOKです。

ただ年の瀬も押し迫った冬期講習真っ最中でもある先日、世にも恐ろしい、こんな話を聞きました。

背筋が凍って倒れないようにご注意ください。

始まり、はじまり!

小6の松坂健太クンは中学受験を目指し、塾に通っています。

もちろん、冬休みも健太クンは塾に8時間近く滞在して最後の追い込みをしているところです。

健太クンの通う塾は小6のクラスが2クラスという設定で、成績によってクラス分けがなされています。

ただ、この冬期講習会からはその地域の受験事情により、男子と女子という性別によるクラス分けになりました。

つまり、これまで塾内で成績によって、2つに分かれていたのが入試対策と称して男女別になったため、男子の1番からビリまでが同じクラスで授業をうけることになったわけです。

冬期講習は90分授業で地域の上位校の過去問を中心に入試演習を行う形式です。

科目によってテスト時間は違いますが、40分とか50分問題を解いて、残りの時間が解説になります。

松坂健太クンはもともとの成績別クラスでは上のクラスで、模試でもほどほどの成績を取っており、地位の上位校の過去問をやっても60%から80%前後の点数をとります。

なので、過去問演習のあとの解説で行われる授業で、演習中にはできなかった問題の解説を受けると、「ああ、そうか!」などと多くのお土産を手にして家に帰ることができます。

しかーし、健太クンの隣に座っている譲治クンは入試演習中にほとんど寝ているというのです。

「どうして譲治クンは大事な入試演習中に寝てるんだろ? やる気がないのかな?」

と聞いてみると、

「いえ、解ける問題が最初のほうの少ししかなく、あとはまったくわからず、解けないので仕方なく寝ているそうなんです。」と健太クン。

つまり、この冬期講習会から成績別クラスではなく、男女別のクラスになって上位の子供と下位の子供が一緒になってしまったために、健太クンにはピッタリの授業でも、譲治クンにはまったく的外れの授業になってしまったわけです。

「譲治クン、気の毒だなあ。」

「そうなんですよ。ボクが解いても結構大変な問題ばかりなのにこういう言い方はしてはいけないと思うんですが、譲治クンにとっては難しすぎるからほとんど白紙でかわいそうなんです。」

これを世にも恐ろしい話と言わずして、何と言いましょうか?

本来であれば、成績別2クラスを男女別のクラスに編成し直すとすれば、男子2クラス、女子2クラスの計4クラス編成にしなければならないはずです。

そもそも成績別にクラス分けしているわけですから。

その地域の学校の入試問題ですから、上のクラスと下のクラスで同じ問題をやることもあるでしょう。

しかし、子供たちができている問題も違うはずです。となれば、解説する場所だって違うはずです。

繰り返しますが、そもそもそのためのクラス分けですから。

入試を控えて、子供たちには今の子供に必要な問題を優先して取り組ませなきゃいけないわけです。

同じ入試問題をやったとしても、見直す問題も、時間配分も絶対落としてはいけない問題だって違う。

力を入れてやる部分は違うんです。

それなのに譲治クンは8時間塾に滞在して、入試演習で寝ている。

これは譲治クンがやる気がないということなんでしょうか?

どうにもならない課題を与えれば、子供たちは寝るしかないです。

どうにもならないのに怒られるとなれば、子供たちはカンニングをするでしょう。

そんなの意味ないじゃん!と言われても、そうするしかないのです。

譲治クンのご両親はこの冬期講習会の10万円近くの費用を払うために年末年始も働いているかもしれません。

我が子が行きたい中学に行けるなら、我が子が頑張っているなら、私達も頑張ろうと思って働いているのかもしれない。

しかし、譲治クンはなすすべもなく、寝ているのです。

こんなことがあってもいいのか?

しかし、現にある。

では2クラスだったクラス設定を4クラスにできるのか?

冬休みだったら、つまり、時間が朝から晩まで使える休み中であればできると思います。

先生の負担は倍にはなるけれど、朝からと夕方からの2部制にすればよろしい。

先生の割り振り、他学年との時間割や教室の問題などで、現実的な選択として、そうするしかないということなんでしょうが、それにしても辛い話でした・・・

譲治クンには縁もゆかりもないけれど、お金と時間を使っているのだから、ちょっとでも有効なものであってほしいと願わずにはいられません。

無力ですが・・・

これは小規模教室ゆえに起こっていることなのか?
何クラスもある大規模教室では起こっていないのか?
ただ親が知らないだけなんじゃないか?

もう一度お聞きします。

あなたのお子さんは、1日中塾に行っているそうですが、本当に大丈夫ですか?

師走の「世にも恐ろしいお話」でした。

「親技」って何?

子どもの頑張りはそのままで、親の工夫や頑張りで成績を上げるノウハウを「親技(おやわざ)」といいます。勉強に関する様々な悩みを子ども任せにせず、親子で取り組んでいきたい方にお勧めです。

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