「いいえ。勉強は、『まとめて一気にやる』べきです!!」
まとめて勉強した場合、暗記事項は忘れても、その単元の大きな流れは身についている場合が多いですが、毎日少しずつやる勉強では、一番大切な流れが定着しないままに進む可能性が高くなります。
流れを身につけていれば、復習がスムーズになります。
流れが身についていないと1ヶ月前の忘れた内容を思い出すのにもかなり時間がかかります。
復習がスムーズなら、それぞれの単元の習熟度は、より短時間で高くできるはずです。
親技では、この他にも、「成果が上がる勉強のやり方」を子どもが身につけていくために「親ができる工夫」を紹介しています。
親技についてはこちらで紹介しています。
子どもの頑張りはそのままで、親の工夫や頑張りで成績を上げるノウハウを「親技(おやわざ)」といいます。勉強に関する様々な悩みを子ども任せにせず、親子で取り組んでいきたい方にお勧めです。
さて、ここからはもう少し詳しく「夏休みの勉強は「毎日コツコツ」やるべき!?」というテーマで話を進めていきますね。
少し気が早いですが、特に、休み明けに宿題を範囲にした課題テストがあるなど、夏の勉強の成果が問われることを前提にした勉強のやり方についての話になります。
夏休みに決まって聞かれる会話、
「学校の宿題は、もう済んだ?」
私だって、ついつい聞いてしまいます。
ただ、私の場合、聞くのは、子供ではなく、親の方々ですけどね。
「宿題は、予定通りに進んでいますか?」
さて、皆さんはこう聞かれて何とお答えになるか?
圧倒的に多い答えは、これです。
いや~、なかなか予定通りに進まなくて…
実は、この質問で私が確かめることは、2つあります。
1つは、
親の責任として、予定をちゃんと進めようとしているか?
これは、わかりますね。
予定通りに進まなくなったのは、今ではありません!
もっと、何日も前から予定通りには進まなくなっているハズ。その時点で、何も手を打たず、そのままにしておいたのは親自身です。
「様子を見ていたのですが…」なんて言うのは単なる言い訳。
期限が迫ってから、「なぜ、できてないの?」と嫌味をウジウジ言うぐらいなら、予定が進まなくなったその時点で、指摘してやることです。
このタイプの親だと、成績アップは一段と厳しくなりますぞ!
さて、これからが本題。
私が「宿題は、予定通りに進んでいますか?」と聞いて、確かめる2つめのことです。
これが、今回のテーマ。
それは、
夏休み、どんな予定だったのか?
つまり、ここまでの勉強をどのように進めてきたかを確かめるためです。
たとえ、親がしっかりとお子さんの勉強を管理していても、予定の立て方に問題があれば、うまくは進みません。
質問を通して、果たして
◆親の管理に問題があるのか?
それとも
◆予定の立て方に問題があるのか?
を確かめわけです。
もう少し具体的に話をしていきましょう。
夏休み明けの課題テストの範囲として、数学の宿題が60ページあったとします。
その結果、60ページの宿題であれば、夏休みを少なめに30日として計算する。
なので、「毎日2ページずつやる」という計画を立てる。
まあ、よくやる勉強のやり方ですよね。
でも、この計画の立て方を私は問題あり!!と判定します。
そう、
勉強は、毎日少しずつやる方が良い!
という考えのモトに立てた予定、また、この勉強のやり方こそが問題なのです。
より大きな成果を狙う場合、毎日ちょっとずつ範囲をこなしていく勉強では無理があります。
つまり、
勉強は、まとめて一気にやる方が良い!
ということです。
???ですか?
よく、「コツコツ勉強することが、成果を生む」と言います。
これは事実。本当です。
でも、多くの方はその意味を取り間違えているのです!
コツコツ勉強するとは、毎日休まず勉強をするということです。
それは、1つの範囲を何日にも分割して勉強していく勉強とは異なります。
いいですね?
より成果を上げる勉強とは、60ページの宿題をできるだけ短期間で終わらせることなのです。
ということは、1日に何教科も勉強することは難しくなります。
その結果、今週は「数学と社会だけの週」なんて予定になります。
いかがですか?
なんだか、雑な勉強に思える方もいるのではないでしょうか。
この話を私は子供たちにすることがありますが、子供でも異議を唱える子がいます。
その子の言い分は、こうです。
「まとめてやると、忘れてしまうから意味がない!」
つまり、夏休みのはじめ頃にやった範囲は、1ヶ月も前のことなので夏休み明けのテストの頃には忘れてしまうと心配なのです。
そうなれば、またやらないといけなくなって、それじゃあ「意味がない!」と子供は言うんですなあ。
そんな時、私はこう言います。
忘れたら、もう1回、やればエエやん!
「そんな時間ないよ!」
まあ、こう言って、子供はムキになって反論します。
読者である親の方でさえ、そう思っているかもしれません。
仮に数学の宿題が60ページをやるときに、6日かけてやったとします。1回目ですね。
そして、時間が経ち、もう忘れたとしましょう。
では、時間が経過したあとで、2回目もやるとして、果たして1回目と同様に6日必要か?
そんなことはありません。
個人差はありますが、2回目に同じ6日など必要ないのです。半分の3日、いや1ヶ月前程度のことであれば、もっと短期間で思い出すことができるはずです。
それよりも、やっかいなこと!
それは、「毎日2ページずつやった」場合です。
1日2ページで30日かかった。
このやり方でやると、実は、1ヶ月前の忘れた内容を思い出すのにもかなり時間がかかります。
この場合、本当に忘れていることもあります。
なぜなら、「流れを忘れてしまうから」。
いいですか!!
まとめて勉強したときは、暗記事項は忘れても、流れは身についている場合が多い。
その反面、毎日少しずつやる勉強では、一番大切な流れについて定着せずに進む可能性が高くなります。
つまり、同じ量の勉強をしても、やり方を間違うと、今度は再度復習するときには、思い出す勉強がロスとなるわけです。
同じ頑張っても違う結果!!これは一大事です。
あなたは「1週間・60ページ」派ですか?
それとも「30日・毎日2ページ」派ですか?
成果が出るから、子供はさらに頑張る!これが基本です。
この夏休みの勉強のやり方、ぜひ夏休み前に頭に入れておいてくださいね。
同じように机に座って勉強したのに、あの子はイイ点!我が子は??では困りますから。
あなたの勉強のやり方を再確認してください。
それは9月からの勉強にきっと活きてくるはずですから!!
子どもの頑張りはそのままで、親の工夫や頑張りで成績を上げるノウハウを「親技(おやわざ)」といいます。勉強に関する様々な悩みを子ども任せにせず、親子で取り組んでいきたい方にお勧めです。