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坂田劇場「風の大地」15巻

「風の大地」第15巻は、全英オープン第3日目の様子を中心に描いている。
河内に右手を怪我させられた沖田は、それでもスコアを伸ばし続けたが、
徐々にミスショットを放ち始めてしまう。

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坂田劇場「風の大地」15巻より

round1.
風は気紛れ、
人の心も気紛れ、
多くの気紛れが浮き沈みする人の世、
時間だけが誠実に過ぎんとしていた。
誠実の中に悲しみは宿り、喜びは宿る。


round6.
集中力が増せば
まず色が消える。
そして音が消えていく。
ピンチを迎えた時、
音が薄まる。
色も音も消えはしない。


集中力は攻めるゴルフに加わる力であり、
凌ぎ、守りのゴルフに加わる力ではなかった。
ピンチを凌ぐは、心、裸になること。
悔恨と希望を捨て
今を凝視するだけ。


Round9.
いつの時も運は二面性。
一つの出来事、片方より眺めれば不運と思えても、
反対より眺めれば幸運と思えることがある。
運なんてコインの裏表。
転がし方次第で変わってくる。

運命は違う。
どこから眺めても一つの結論しか出て来ない。
運命はディンプルの無いボールみたいなものだ。
運と運命は違う。
運命は悲しさを秘める。