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留学を経験し現在も度々長期の海外出張をしている方からの「英語のエキス」の感想

仕事で2か月に一度は2週間近く海外に行くビジネスマンいっけいさんからは丁寧に1章ごとの感想をいただきましたので紹介します。


いっけいさんの「続 英語のエキス」感想

◆全体の感想

実際に留学を経験し、ある程度英語に慣れ親しんだ立場での所感である事をご了承下さい。

学生時代に学んだ部分と社会人になってから日々使用している部分では使用する英語の内容・表現が違う場面が多々あり、特に専門用語や公式な文章に関しては一般的な書籍ではカバーできない部分が多くありますので、その見地から見れば参考になる事は少なかったと感じます。

が、しかし企業実務とはいえ、出張時や海外来賓にて、相手との「一般会話」となると、実に改めて「なるほど!」といった部分はかなりあります。

これまで「正」と思い使用していた表現が微妙に違っていたり、異なった環境内で使用する「単語」の誤認識はいくつか学べた事は感謝の賜物です。

専門辞書は日々活用しているが、一般的に英語の勉強をした後に辞書以外の参考書的な書籍を見るケースが少ない中で、今回の書籍拝見は自身にとって改めて参考になりました。

世の中にありふれている、いわゆる「英語の参考書」を手にしても購入までに踏み切れないケースがありますが、今回、このような機会に触れ、今後は書籍にも目を向けるようにしたいと感じました。

今回の書籍は「初心者編」ではなく、ある程度英語を使用している人への「再認識編」としての価値はかなりあると感じます。


◆第一章【同じではない】に関して

この章は「基礎」的な内容ですが、非常に分かり易く、初心者の方々にとっては、英語への入口段階での間違い認識を防ぐ事が可能な内容だと思いますし、全てを説明しようとしている参考書によくありがちな「ゴチャゴチャした感じ」がなく、非常にシンプルで分かり易い表現・凡例だと思います。


◆第二章【どう英訳?・その言い回し】に関して

実は自身にとって一番参考になり、再認識させられたのがこの章です。なぜなら通常の会話の中で一番使用頻度が高く、また基礎になる部分ですので、初級段階でここを間違った認識で進んだ場合に後で苦労するだろう、と思います。


◆第三章【盲点】に関して

この章の感想はズバリ「その通り!」の内容で、日本人にありがちな間違い・盲点を端的に説明してありますので、非常に分かり易いです。日本人は文法は得意だが、会話はチョット・・・と一般的に言われていますが、実際はその反対で、基礎になる冠詞や動詞・形容詞・助動詞などの「使い分け」「意味の理解度」で会話にも大きな差が出てくる部分です。実際に日本人の英語を隣で聞いていて「通じない」とか「間違った表現」を感じる一番大きな要素が詰まっている項目かと感じます。

特に「in」や「of」、「for」などは使い方や熟語を覚えておけば、ほぼ間違った会話にはならないケースが大半です。が、正直自身も数個ほど誤認識で使用していた項目がありました・・・。


◆第四章【英語のトリビア】に関して

この章に関しては、表題の通り「トリビア」です。実際の会話などではなかなか出てき難い部分かもしれないですが、知っておいて全く損はない章です。

また、表現方法や特に使用する「単語」ひとつが国の文化・風習の違いを無視してしまうケースが予想以上にあると思いますので、今後はこの「トリビア」をメインにした「中級者・上級者向け」の書籍があれば自身は必ず購入すると思います。


◆第五章【医療】に関して

医療に関しては、いわゆる「旅行者」には縁のない部分かもしれないですが、自身のように留学を経験したり、海外出張へ出向く人にとっては、予想以上に重要な部分だと自身の経験からも言えます。

自身も実際に出張中に病院へ駆け込む場面を経験し、「もっと勉強しておけば良かった」と実感した一人です。

通常の会話であれば違う表現、単語を駆使して想いを伝える事はあるレベル可能ですが、医療となると専門分野ですので、YESかNOの世界ではないでしょうか?

特に私のように一人で病院に行った経験がある方は、少なからずこの章はカンペとしてかばんにコピーを入れておく事でしょう。


◆【参考資料】に関して

この章に関しても、通常の会話の中で普通に活用が出来れば非常にスムーズになるかと思います。

比喩的な表現は会話を和ませ、会話に「ゆとりや幅」が生まれてくる部分ですので、是非この章の「拡大版」の出版を希望したいと思います。

また、国名などに象徴される「発音の難しさ」は、書いてある英語をローマ字的に読んでしまいがちな日本人には更に勉強すべき点であり、逆に知っておかなければ「一人旅」は出来ないケースが生まれてくるだろう、と思う位、良く間違った会話・発音を耳にします。


◆【余談】

もし次回、更に出版をご計画されているのであれば個人的な・・・とは言え多くの方が同じ心境かと思いますが、会話の中でいつも苦労してしまうのが、海外の方に「日本を伝える」・・・それは歴史であり、文化、習慣、政治、経済、流行などなど、日本語では良く理解出来ていてもいざ英語で表現となると止まってしまいがちな部分ではないかと思います。それに比べ、海外の方は(恐らくどの国に方も)自国の説明をほぼ完璧にこなされ、こちらが参ってしまう事があります。

また、海外別の「お国事情」を知らずに問題になる場面も多々見てきた経験があるので、他国の文化・習慣・歴史などの「簡易辞書」的な書籍があれば非常に役立ちますし、日本が恥をさらすケースも減るのでは? と思う事があります。

ちなみに自身は海外出張へ出かける前には、必ずその国の基礎情報(文化・歴史・習慣など)をある程度調査した上で、出かけるようにしています。この努力のお陰で何度も助けられ、また喜ばれたケースがあります。

余計な話になりますが、前記しました通り、英語に関する書籍があふれている中で、初級編、中級編、上級編、文法、単語・・・と様々ありますが、特に私が目にする【中級者・上級者向け】だろうと思われる書籍で「買いたい!」と思うものが非常に少ないと感じますので、今後は是非とも「あなたの英語、間違っていませんか?編」的な書籍や「トリビア(歴史編、文化編・・・)」などがあれば世の中にゴマンといるビジネスマンには神様的な存在になるのは間違いない?と自身は感じています。

最後に、素晴らしい書籍を拝見させて頂き、お礼を申し上げるとともに、今後の益々のご活躍を願っております。ありがとうございました。