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岩手日報【日報論壇】【真の民主国家建設】

「英語のエキス」の著者佐香武彦さんが2012年10月24日の岩手日報【日報論壇】に投稿された内容です。

尖閣諸島国有化の発表以来、中国によるあの手この手の嫌がらせや反対運動は後を経たない。

この際、禍を転じて福となすよう、思い切ったことも考えていくのが良いのではないか。いくら13億の人口があるといっても不買運動まで起されては市場としての魅力もないのではないか。
 
楽天は中国を引き上げてブラジルに進出したそうだが、ベトナム、マレーシア、ミャンマーなど親日的な国は、他にもたくさんあるように思えてならない。
 
周恩来が言っていた「井戸を掘った先人」の苦労は、今やあの国の人たちには到底分からないようだ。鄧小平に請われて進出したパナソニックは、暴徒による破壊攻撃を受けたばかりか、トヨタ自動車は破壊までされ、イオンなどの施設も破壊され、商品は略奪された。
 
それだけではない。影響はスポーツ界や文化活動にまで及び、「安全は保障できないから参加を取りやめてもらいたい」と言われたそうだ。一体あの国に国際的なイベントを開催する資格があるのだろうか。
 
一党独裁によるいびつな政治は結局、失敗でしかなく、「愛国無罪」などとんでもないことを言って国民の怒りや不満をわが国に向けさせている。迷惑極まりない。あろうことか、情報統制をしようとしてか、日本の新聞各紙を税関で没収したそうだ。
 
かつて八重山の漁民が、遭難した中国の漁民を助けたことがあった。そのときに中国からもらった感謝状には「日本帝国沖縄縣八重山郡尖閣諸島」と明記されている。

北京市の地図出版社から出された地図帳のことは本紙(10月11日付)にも載っていたから省略するが、1965年に台湾の国防研究所と中国地学研究所が共同で出版した地図帳からも、尖閣諸島は日本の領土として認識していることがきわめて容易に読み取れる。
 
国連の調査によって尖閣付近に石油の埋蔵などが言われるや、それらの地図帳は突然回収され、国境線も島名も都合の良いように変えられて、新たな地図帳が作られたそうだ。
 
ことほど左様に、第一級の重要書類までも、いとも簡単に「偽造・改ざん」してしまうあの国のやり方からは、真実は到底知ることができない。先ごろ、国連に海図を提出したそうだが、コレトテ甚だ信頼性に乏しいものであることは疑いもない。
 
何でも捏造してうそを並べる姿勢を改めない限り、あの国はいつまでたっても国際社会から受け入れられないのではないだろうか。
 
現為政者たちは、真の民主国家建設を目指してもらいたい。