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佐香武彦さんからのファックス

2011年7月1日 

・・・思ってもみなかった災害を受け、多くの方に大変お世話にな っていますが、3ヶ月も過ぎて少し落ち着きを取り戻してきたかと思いきや、被災者には、気持ちの整理をつけなくてはならないという大きな「コト」が待ち構えていたようです。

死亡届けも出され、あちこちで「合同慰霊祭」が営まれ、更に知人のところも訪問して焼香しているようです。

「喪服」を着る気持ちが出てきても、その喪服さえ流された わけで、そんな被災者の気持ちを察したり、要望に応えたりするつもりで、このところ「礼服・喪服」の類を集めて欲しがる人たちに届けているのですが、多くの皆さんからお世話をいただいているのですから、きっと乗り越えていってくれると思っています。

 

「喪服を着る気持ちが出てきても、その喪服さえ流されたわけで・・・」

文字通り「すべてが流された」ということを実感させられます。

そして、日々の生活で成す1つ1つの行為、そのたびごとに気持ちを落ち着かせたり、整理したり、乗り越えていかなくてはならない。

気の遠い、長い長い時間がかかりそうです。

「頑張って下さい」としか言えなくて申し訳ないです。

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