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朝日新聞 「体験元に医療用語も網羅」

2009年02月27日 朝日新聞

日本人が陥りやすい英語の誤りを浮き彫りにした「英語のエキス」の続編で、4冊目の英語初級者向けのテキスト本を自費出版した。


熱を測る(take a temperature)
点滴を打つ(give a drip)
注射を打つ(give a shot)

など、今回は「医療」に関する章を設けたのも特徴という。


a5e41405.jpg「英語のエキス」の佐香武彦さん


県立宮古高等看護学院の英語の非常勤講師。学生や医療関係者から「患者とのやりとりは、英語だとどう表現するの」と尋ねられたり、具合が悪くなった外国人の英語指導助手に付き添った教員から「医療用語がよくわからなかった」と聞いたりしたのが医療の章を設けたきっかけだ。


英語圏の国への留学経験はないが、早稲田大学高等学院と同大時代の英語サークルで英語を身につけた。学院で、中学では「見てはダメ」と言われた教科書の虎の巻を「見ていい」という教師に出会ったのが新鮮で、英語の初歩をマスター。「間違ってもいい」という環境の中で、失敗しながら勇気を出してどんどん英会話を楽しんだ。


社会人になってからは、英語指導助手を自宅に招いてはパーティーをし、異文化交流をしてきた。「英語は異文化コミュニケーションの道具ですから」


主宰していた英会話塾の生徒にも「ここではいっぱい間違えよ。滑らかにしゃべれな
くてもいいから」と言ってきた。「出した本は全部、自分がミスしてきたことのオンパレードなんです」と話す。


1冊1500円(税別)。

問い合わせは佐香さん(0193・62・5646)へ。

2009年02月27日 朝日新聞