「全寮制学校で子供はたくましくなる!?」お母さんからの相談
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小5 シンチーさん
小5の男子をもつ母親です。
中学受験を考えており、地元の個人塾に通っています。志望校のことで、本当に悩んでいます。
お知恵を拝借できないでしょうか?
中高一貫校を希望しておりますが、自宅から通学可能な魅力的な学校がなく、寄宿施設のある中高一貫校の中から選ぶことが現実的と思われました。そこで、学校について自分なりに調べ、見学会などにも足を運び、息子を伴って学園祭にも出かけてみたりしました。
その結果、2校を志望校として選びました。イベントで、そのうちの一校の教務主任的な先生に相談する機会があり、色々お話させていただきました。
以前より、寄宿学校にわが子を預けてみたい!と思う反面、預けることに不安を感じていました。
息子は、友達が多い方ではなく、人付き合いが巧みなほうではありません。皆でワイワイというタイプではないのです。ただ、物事にクヨクヨしない明朗な長所は認めます。
担任の先生にそのへんのお聞きすると、"同年代の子供と比べると、考えが大人で、クラスでは一目おかれていて、ご意見番的な存在"とのことでした。ただ、母親としては、そういった口ぶりに、クラスで馴染んでいないのかな~と危惧を持ちました。
そういったところを踏まえて、あえて寄宿舎で、それなりの苦労をして、逞しい人間になって欲しい!と切望していた面もありますので、寄宿施設のある中高一貫校に!とほぼ腹を決めていました。
ところが、志望校の一校の教務主任的な先生に、それとなくその旨相談すると、"無理をされない方がよいのでは?"と言い放たれてしまったのです。
そこを第一志望に考えていただけに、又、大して我が家のケースを知りもしないで、はっきりと言われてしまったことがショックでした!!!
その先生によると、寮生活に馴染めず、中学で辞めて、他校に移る生徒が5%ほどいるそうです。
寮生活(集団生活が終日)に馴染めないタイプの子は存在し、一対一で対応するわけではないので、その子達のフォローは出来かねると言外におっしゃっておられました。
"お宅のお子さんのことはわかりませんが、寄宿舎生活に適性のない子でも、成績が良ければ合格しますが、入学後、そのことがネックとなり、成績が伸びないのは事実であり、耐え難く辞めていかれる方もいる"とのことでした。
私のご相談態度がよほどお気に召さなかったための(丁重にお伺いしたのですが・・・・・)言質なのか、ストロングさん、学校関係者が詳細も知らず、ちょっとした相談で、こんなにもはっきり言い放つものなのですか?
寄宿学校はそんなにもハードルが高いのでしょうか?
希望的観測で、息子を送り出しては、取り返しのつかない誤った選択をしてしまうのでしょうか?
又、わが子が、相対的に、寄宿生活になんとか馴染めるか否か(その先生がおっしゃるところの"もともとむかないタイプ"の部類に属するのかどうか)は、どのように判断すればよいのでしょうか?
我が家の場合、寄宿施設のある中高一貫校の選択肢が絶たれると、自営業の為、母子だけで、東京などに居を移す覚悟を迫られそうです。
長々とご相談して、本当に申し訳ないです。
難しい問題で、ご返答にも窮するかとも思うのですが、ストロングさまのメルマガを読んで、いつも勇気をいただいているので、藁をもすがる思いでメールさせていただきました。
どうか宜しくお願いします。
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シンチーさん、相談ありがとうございます。
おっしゃるようになかなか難しい問題ですなあ・・・
答えるためにはもっと突っ込んでお聞きしなくちゃならないこともあるようですし。
例えば、お子さんの意志はどうなんでしょうか?
「行きたい!」と熱烈に思っているのでしょうか?
熱烈な気持ちだけで寄宿舎生活がうまくいくとは限らないのですがお子さんの気持ちというのは最も大事でしょう。
そもそも親元から離れての共同生活をするのが寄宿舎生活ですから親の意向が強くて入学するとすれば、幾多の問題が発生した時に、自力では対処できないという問題にもなりかねません。
そういう意味で、「子供の意志」は大きなポイントです。
その他、いろいろとありますが、まあ、答えるストロングが悩んでも仕方ないので、推測も交えてになりますが、考えを述べてみたいと思います。
期待したような回答になっていなければお許しください。
現在のところ志望されている中学校は、寮のある中高一貫校だそうです。
寮を完備した私立中学校もポツポツ増えているようですね。
都市部で入試を実施する私立中学校が増え、受験する生徒が増える。
結果、実際、一定数の生徒が入学するとなれば寮が必要といったとこでしょうか。
都市部から優秀な生徒を確保したいという希望もあるでしょう。
寮がある中学校・高校の一覧 by『ウィキペディア』
さて、シンチーさんの場合、
以前より、寄宿学校にわが子を預けてみたい!と思う反面、預けることに不安を感じていました。
と期待と不安があるようです。
ただ、
あえて寄宿舎で、それなりの苦労をして、逞しい人間になって欲しい!と切望している
と。
母は強しですなあ(^_^)
ストロングのような女々しい男親は、中学生での寄宿舎は、人間関係がうまくいくか、勉強は大丈夫かなどなど心配のほうが勝ってしまうのですが・・・
実際、息子に「お前、中学から寄宿舎に入ってやってみないか?」と真剣に尋ねたことがあるのですが、
息子曰く、
「許して下さい。寂しすぎます。少なくとも中学までは家に置いて ください。」
と涙目で答えたことがありました。
このように親はポジティブな前提で話をしても、
子供は大袈裟にいえば「捨てられる」もしくは「放り出される」という感覚を持つ場合もあるのかも(それはストロングの家の話ですが)。
ストロングなんかは寄宿舎生活なんかには夢を感じるタイプで、機会があって問われれば「ぜひ行きたい!」というタイプだけに息子の反応にビックリしたのですが・・・・
そういう意味でも親の意向よりも、まず「子供の気持ち」っていうのは一番に考える必要があるでしょう。
やはり寄宿舎に「中学」から入るというのはストロングの感覚からいっても相当な意思と決意は求められるのではないでしょうか。
そして、次に考えるのは、やっぱり寄宿舎で
「勉強が一人でできるのか?」
が気になるところです。
シンチーさんの悩む
わが子が、相対的に、寄宿生活になんとか馴染めるか否か?
については、人間関係と勉強面が一番問題になりやすいでしょう。
が、今までの寄宿舎についての相談で圧倒的に多いのは勉強面のこと。
そして最も多い相談は、
一人で勉強が「できない」「甘い」「やりきれない」
というものです。
勉強について行っているのであれば、また成績が結果として出ているのであればひとまずは安心できます。
が、ひとたび成績がイマイチの場合、進度も速くどんどん遅れてしまう場合も多々あるようです。

