講演会で寄せられた中学生の相談 > 人の心にとってのナースログとは何か?


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人の心にとってのナースログとは何か?

こんにちは、ストロング宮迫です。

受験生は、毎日一喜一憂で忙しいと思います。そして感じるでしょう。

「こんなに勉強して意味あるの?」
「この勉強って社会に出て役に立つの?」...etc

そんな素朴な疑問を持つ方に是非読んで(見て)ほしいものがあります。

ストロングのように失敗だらけの人生を歩む者にとって、これほど勇気を与えてもらった話もそうはありません。何度も何度も繰り返し聞いています。

image8.gif



開高健さんの映像での語りをできるだけ忠実に再現しました、

『河は眠らない』 
ここの森を歩いているとよくわかるんですけれども、斧が入ったことがない、人が入ったことがない森というのがそこらじゅうにいっぱいある。

それで、土が露出していないで、シダやらなんやらに覆われていますが、草とも苔ともつかないもので、森の床全部が覆われている。

それから風倒木が倒れて、倒れっぱなしになっている。

これが実は無駄なように見えて実に貴重な資源なんであって風倒木がたおれっぱなしになっていると、そこに苔が生える。微生物が繁殖する。バクテリアが繁殖する。土を豊かにする。小虫がやってくる。

その小虫を捕まえるためにネズミやなんかがやってくる。そのネズミを食べるためにまたワシやなんかの鳥もやってくる。森におしめりを与える。乾かない。そのことが河を豊かにする。ともうすべてがつながりあっている。

だから、あの風倒木のことを、森を看護しているんだ。

看護婦の役割をしているんだというのでナースログというんですけれども自然に無駄なものは何もないという1つの例なんです。

だから、そうすると、人間にとってナースログとはなんでしょうか。

無駄なように見えるけれども、実は大変に貴重なものというものも人間にはたくさんあるんじゃないか。

それぞれの人にとってのナースログとは何か?

無駄をおそれてはいけないし、無駄を軽蔑してはいけない。

なにが無駄でなにが無駄でないかはわからない。

ここがひとつの目の付け所ですね、これは大事なことですよ。

無駄なことしていると思うことはないんであって、いつかどこかで、またなにか別の形でよみがえっているのかもしれない。

だから、人の心にとってのナースログとは何か?

と『河は眠らない』の冒頭のところでホントに優しい声で話してらっしゃる。

こんなことして意味あるの?

無駄なんじゃないの?

と始終、親は思う。ストロングも同じように思う。

でも、無駄に見えるけれど、実は貴重なもの・・・

それをなにで感じるかは人それぞれですが、多くの子供たちを見て、「あーーー、あれが活きているんだなあ・・・」と思うことが何年も経ってわかることがあります。

あなたのやっていることに、子供が今やっていることに無駄なことなんてないんです。

ストロングが言うんじゃない。文豪が言うんです。

今苦しんでいること、喧嘩していることは必ずどこかで別の形でよみがえってくる。

よみがえってくるためには、やっぱり一生懸命じゃないと。

人生は一本道、すべてつながっている!

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