ボクが勝手に応援団長を名乗ってきた「英語のエキス」シリーズの佐香武彦さんが2019年夏、最新刊を出しました。

本書の著者・佐香武彦さんは1939年生まれですから、2019年で80歳となります。

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人生の大半を英語を考えながら過ごされてきた佐香さんは、毎日のようにテレビなどから流れる「オカシナ、尤もらしいカタカナ英語?」を聞き、その意味や使い方を知って「これじゃ通じるわけがない」「誤解される」「じっとしておられなくなった」と本書の【はじめに】に記されています。

本書に収録されている和製英語の一部を紹介すると・・・
アイドリング・ストップ
アンテナ・ショップ
イメージアップ
ウィニング・ボール
エックスデイ
オイルショック
オールマイティ
キャッシュカード…..etc これら使い方、間違っていますよ(+_+)

私が想像するに、たぶん佐香さんはこれらの和製英語がテレビから聞こえてくると即座に「ソレ違ぁぅー!」ってテレビ指差して叫んでいると思います(; ・`д・´) 
たぶんじゃない!きっと、絶対そうだ(*’ω’*)(断定)

2018年から立て続けに全国発売された著書は「英語のエキス」「ホントの英語」、そして今回が「通じる英語」で、題名に著者のホントウに書きたかったことと、その思いが表れていると私は思います。

なにゆえここまで著者の佐香さんが正しい使い方や意味にこだわるのかといえば、それはまさに「通じる英語」になるためです。間違った和製英語は勉強し直して改めればよろしい。たしかにそうです。

しかし、それら和製英語をなにげに、当たり前に考えもせずに使う、その日本語的な発想や理解や私たちの考え方そのものが「通じる英語」を阻んでいるんじゃないか。

間違いは正せばいいが、すでに何が正しくて、何が間違っているかが英語の学習者にはわからず、指摘する人もいない。
しかし、【異なる文化の基盤の上に成り立つ英語を通じるものにする】には、まずは便利だが間違った使い方をしている日本語的な発想を改めなければ、英語を学ぶ人たちの英語は通じるものにならないのではないか、そんな意図を本書からは感じます。

前著「ホントの英語」のレビューの際、この本は子供たちの前に英語の先生や指導者の方に読んでほしいと書いたのはそのためです。今回の「通じる英語」も、まずは英語の先生や指導者の方、英語を使うビジネスマンの方、英語を学ぶお子さんをもつお父さん、お母さん、そうした大人の方々に読んでほしい。言葉の理解や使い方、かなり間違っていますから(*_*)
間違いを知ったら、子供たちに教えてあげてほしい。

本書は「1回読んで終わり」という使い方にはならない本です。
この本は長い付き合になる本です。長い付き合いにしなければなりません。

1回目で、知っているもの、知っていたが間違えて理解していたものをチェック
2回目は、間違えて理解していたものが正しい理解になったかを確認する
3回目以降は1回目・2回目でチェックの印が入った前後の英単語を学ぶ
4回目以降は、その繰り返しであとはどれだけのものを自分のものにできるか
本棚に置いておいて、時々自分の理解度をチェックする本です。

前著「ホントの英語」のレビューで、大変失礼ながら、本書は英語の先生や指導者の方、そして子供たちに対しての著者・佐香武彦さんの遺言だとボクは思っていると書きましたが、1年経って佐香武彦さんの遺言は更新されました。一人でも多くの方が本書を手に取って読んでくれることを切に願い、祈っています。

追伸.
佐香さん!身体に気を付けて、また来年元気モリモリで「ソレ違ぁぅー!」という使い方の和製英語を更新してくださいね。待ってま~す(*^-^*)

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