「どの学校を目指すか次第です。」

公開模試の内容と普段の勉強内容を見比べたとき、習ってないレベルの問題が出題されているようならば、その公開模試は難関校も対象にしたテストだったということになります。

お子さんが希望する学校のレベルはどうでしょうか?

もしも、今の塾が希望する学校に合わせたカリキュラムを準備したところならば、その塾での偏差値を判断基準として問題はありません。

しかし、そうでないのならば、目標の学校に合わせたカリキュラムを準備した塾への転塾も検討すべきでしょう。

「親技」って何?

子どもの頑張りはそのままで、親の工夫や頑張りで成績を上げるノウハウを「親技(おやわざ)」といいます。勉強に関する様々な悩みを子ども任せにせず、親子で取り組んでいきたい方にお勧めです。

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さて、ここからはもう少し詳しく「塾の単元テストはとれるのに他塾の公開模試になるとダメ!!このまま、今の塾で大丈夫?」というテーマで話を進めていきますね。

小学5年女子の母です。

娘は4年のうちは、四谷の通信生で家で勉強しており、5年2月より大手の塾で教鞭をとられた先生が立ち上げられた、近所の個人塾に通っています。

この塾では 月に一度大手塾の塾生なども受けるテストに参加しており、そのテストでは、四科平均60前後の偏差値をもらえてくるようになりました。

けれど。。。。四谷大塚の公開模試を受けますと、これが同じ人間のとる偏差値だろうか。。と愕然とする四科平均47の偏差値が返ってきました。。

算数にいたっては今回は38!!!(泣)。

これからも 頑張って60以上の偏差値をキープしつつ、65付近以上にはもって行きたいと思っておりました矢先でしたのに。。

あまりの落差に。。。。(泣)

テストを受ける子供のレベルに違いがあり、やはり全くの井の中の蛙状態だったのかと途方にくれております。

娘の学年は数人の塾生で、その中では確かに一番で、大海を知らず、余裕をかましてきましたが、今、大海を知らさねば、とんでもない結果に終わるのでは。。と思い、大手の塾にかわろうかと思案中です。

どうか、アドバイスいただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。

自分で受験すると言い出した娘ですから、本人のやる気はあるほうだと思います。

ちなみに、四谷の公開試験はこれまでも何度か受けておりますが、いつも同じ様な調子です。

しかし、さすがにもう目をつぶる訳にもいかず、今後の方針を決めなくてはと思っております。

ちなみに、今の塾は来年の受験で初めてこちらの塾から受験生がでる塾です。

来年の塾生の合格実績をみてから考えようか、それでは遅い!と転塾にするか、はたまた いまの塾にそれでも信じてついて行くか。。。

どうするのが得策でしょうか?

5年という、かなりきわどい学年のため迷っています。ストロングさまの長年の実績による 御意見、御知恵お聞かせください。

春からの頑張りの成果で、今の塾で受けたテストでは、

偏差値60前後がとれるようになった!

しかし、四谷大塚の公開模試だと偏差値47・・・

さて、どうしたものかという相談です。

これからの対策を考える前に、どうしてこれほどまでに違いがでるのかについて考えていきましょう。

まず、チェックして欲しいのは、

習ってない範囲が出題されてないか?

なんですね。転塾した際や他塾のテストを受けたとき、習ってない範囲が出題されたので点が取れなかったなんてことがままあります。

習ってないわけですから、とれなくて当然です。

範囲を確かめずに子供を責めるは、反則ですからね(^_^)

しかし、相談者さんの場合、塾で受けるテストは四谷大塚の準拠塾のものですし、習ってない範囲だったということではなさそうです。

では、どうして違いがでるのか?

相談者さんは、

子供のレベルに違いがあるのでは?

とお考えのようですが、少し違います。

違いは「少し」なんですが、どう解釈するかといった問題ともいえます。

ただし、子供への影響は「大きい」ですから注意が必要なのです。

相談者のお子さんの場合、他のテストでは偏差値60とれるのに、四谷大塚の公開模試で平均点(偏差値50)すらとれない。

これは一概に子供のレベルが低いとはいえません。

どちらのテストとも取れないのとは、違いますからね。

どういうことか?

偏差値60がとれたテストですが、分布図はこんな感じになってるはずです。ちょうど、★印がお子さんのいる地点。

□□★□□□□□□

これが、平均以下になったテストですと、こんな感じに・・・

■■■□■■□★■■■□□□■□□■□■

実際の模試結果を見たわけではないので、なんとも言えませんが、上記のようなことが起こっているはずです。

なんといっても上位層がボコッと上乗せされてる!!

この分布図を見るとなおのこと、上の層がいたことに気づき「我が子のレベルの低さ」を感じるかもしれませんが、そうではないのです。

分布図から気づいてほしいのは、難関校も対象にしたテストだったということ。

難関校の判定をするためには、上位層の連中でも差がつくような問題にする必要があります。

当然、問題のレベルは高くなる。

「少し」の違いとは、「子供のレベル」でなく、「問題のレベル」が違うということなんですね。

先に習ってない範囲が出題されたなら、できなくて当然と言いました。

いや全部習っている範囲から出題されている。それは確認した。

であれば、今度は、

習ってないレベルの問題が出題されていないか?

と考えてみてほしいのです。

塾で習った勉強、家で頑張った勉強のレベルとテストで出題されたレベルが違うんじゃないですか?ということ。

親技ではテストの分析は細かくやるわけですが、おそらくそれをやると、

「習っていないレベルの問題」が結構あるはずです。

たとえば、偏差値が60とれるテストは、問題を解きながらも

「あっ、これできる!これもできる!」

こんな感じでテストを受けていると思います。

また、わからない問題があったとしても、解説を見たり、ヒントを与えると、「あーー、そういうことか!」なんて納得できたり。

でも、お子さんが四谷大塚の公開模試を受けている時は、おそらく

「えっ、これ何? あら、これも何?」

って、そんな感じだと思うのです。

解説見ても、ヒントを与えても、考え込んだり、「????」と悩んだりする場面も多く出てくるはずです。

もっとヒドイと「こんなの知らね~よ!」とか。

だからテストと今やっている勉強をよく見て、繰り返しますが、

習ってないレベルの問題が出題されていないか?

という点を気にしてほしいのです。

すでにお子さんは、習ったことであれば、偏差値60はとれるという実績があるわけです(^_^)

でも、単元は習っているけれど、「習っていないレベル」のあれば、解けといっても解けないのが当たり前。

でもって、公開模試で成績を取ろうとすれば、今よりもさらに上のレベルの勉強をする必要があります。

さあ、そこで、転塾するかどうかという話になっていくわけです。

これは、どの学校を目指すかによって決まります。

一言に「偏差値60を目指す」といっても、

どのテストで偏差値60を目指すのか?

によって勉強のレベルや量も変わってきます。

そして、今回の相談メールを見る限り、もし、四谷大塚の公開模試で偏差値60程度が合格圏内である学校を目指すのであれば、今の塾では難しいと思われます。

というのは、現在通っている塾は数人のクラスということですが、現在成績が一番上のお子さんの希望するレベルの問題に対応してくれるとは思えないので。

もちろん対応してくれるのであれば、問題ないですけどね。

転塾すべきかどうかは、

「希望する学校のレベルがどのあたりか」「そのレベルに塾が対応してくれるのか」

がポイントになるでしょう。

あくまで、塾選びはどの学校を目指すかで決まります。

目標の学校に合わせたカリキュラムを準備した塾で、そのカリキュラムについて行くことが合格への近道ですから。

学校によっては勉強の必要のないレベルの問題だってありますから、子供の負担や(勉強の)体力を考慮した上で決めてくださいね。

それが決まれば、できるだけ早く行動です。

そして、仮に転塾し、これからステップアップしてレベルを上げた勉強をするとなると、これまでの勉強量だけなく、勉強のやり方も見直す必要が出てくる可能性があります。

量が増えてレベルが上がれば、今までのやり方では全然時間が足りないとか1回の理解度が低くなることも大いにはありえますから。

これまでの良かった点を活かしつつ、新たな壁に挑戦する必要があるでしょう。

まあ、これは実際に転塾した場合ですけれどね。

というわけで、相談者さんは、公開模試の内容と普段の勉強内容をしっかり見比べて、最終的なご決断をなさってください。

「親技」って何?

子どもの頑張りはそのままで、親の工夫や頑張りで成績を上げるノウハウを「親技(おやわざ)」といいます。勉強に関する様々な悩みを子ども任せにせず、親子で取り組んでいきたい方にお勧めです。

頑張りそのままで、成績を上げたい方はこちら