小5の息子の事でご相談したいのです。

中学受験を目指し、小3の二月より大手の進学塾に通っています。

精神的に大変幼い子で、学校の読書感想文も「面白かった。悲しかった」一行で終わる始末。

ただ、記憶力が良いのと漢字が好きだったせいで、5年の夏休み前まではクラス上位を保ってきました。

親も、これから思考力の問題(特に記述)が出てくれば、この成績は維持できないだろうとは予想はしています。

現に、10月過ぎてからクラスの下降が止まらなくなり、120位⇒1000位まで順位が下がりました。

10月の塾の保護者会の時、個別に先生に相談にいった所、塾の先生に開口一番

「お宅の息子さんには、とても心配しています。息子さんは受験に失敗するタイプのお子さんです。非常に幼いし、学習意欲も無いです。嫌な事から逃げようとします。」

と言われ、ショックでどうしたら良いか分らない状態です。

息子が大変幼い事は、両親が一番良くわかっているつもりですが、こればっかりは成長を待つしかないのかなあと思っていますが、「それでは、受験は終わってしまいますよ!!」と塾の先生に言われてしまいます。

上位のクラスの中で、意識の高いお子さんたちに混じり、クラスの中で悪い影響を与えている、もしくは一人だけぽわーんとして学習意欲が無いので、先生から見ると悪い意味で息子は目立つのでしょう。

さすがに息子に

「あなたは受験に失敗するタイプ」

とは言えず、

「学習意欲がない。授業に一人だけ集中できないでクラスで目立っている。」

とは叱ってみるのですが、馬耳東風・・・。

母親の私は、幼い息子は面倒見の良い中堅上位の学校が合っているのでは思っているのですが、主人は

「今から目標下げてどうする!今の段階ではあくまでトップを目指す!」と・・。

最難関中を目指すのであれば、それに見合う努力が必要です。

今までは、塾の宿題も8割程度しかやってきませんでしたが、全部やるように勉強時間を増やし始めました。

ただ、幼い子を大人にする為に、これから親が具体的にできる事がわからず悩んでいます。

最悪、幼いまま知識を詰め込むしかないのでしょうか。ストロング先生、助けてください。

「息子さんは受験に失敗するタイプのお子さんです。」

と面談で塾の先生から言われ、ショックでどうしたら良いか分らない状態とのこと。

動揺している親御さんの頭が少しでも整理されるよう、見解を述べてみようと思います。

さて、塾の先生の

「息子さんは受験に失敗するタイプのお子さんです。」

いや~、非常識な先生でないのなら、勇気のいる発言です。

塾の先生の立場でもなかなか言える言葉ではありませんから。

私はどうしても、塾の先生の立場として考えてしまうのですが、なぜそんなこと言ったのかな~って思うんです。

まずは、

5年生の今だから言った

これは、間違いないでしょう。

さすがに、受験まであと半年なんてときに、言える言葉ではありません。

いいように考えれば、「改善すればなんとかなる!」という願いがこもっているとも考えられます。

今回の相談では、このあたりはわかりませんが、どう改善していこうという改善策が提案されたのなら、期待を込めての指摘と考えられます。

例えば、塾ではこう接していきますので、家庭ではお子さんにはこういう話をしてください、こうしてくださいとか。

もし、そんなアドバイスがなかったら!?

おっしゃっているように

上位のクラスの中で、意識の高いお子さんたちに混じり、クラスの中で悪い影響を与えている、もしくは一人だけぽわーんとして学習意欲が無いので、先生から見ると悪い意味で息子は目立つ

という状況で、塾としても扱いかねている、辞めてもらってかまわないという覚悟で言っている可能性もあります。

メールからは、後者のほうで解釈されているのかな?

もちろん、大事なのは、これからどうしていくかというところ。

メールにもありましたが、幼い部分があるから成績が急降下したのか、他に考えられるのは、成績が急降下した結果、授業がわからなくて「一人だけぽわーん」としているのかもしれません。

しかし、成績が急降下しているのに、上位のクラスにはいるんですよね?

であるならば、子供のプライドと現在の実力のギャップが広がっていて、おもしろくないのか?

とまあ、いろいろと考えられます。

なぜこういう想像をたくましくして、書いているのか?

決して興味本位ではなく、一番最初に書いたようにパニックになって、動揺しているときは、あらゆる可能性を1つ1つ考える、頭を整理することが大事だからです。

それをしてから、対策も考えないと、お父さんが言うように、

「今から目標下げてどうする!今の段階ではあくまでトップを目指す!」

というイケイケ強気一辺倒か、どうしましょう弱気一辺倒という極端な考え方しか浮かんできません。

その極端な戦法が今の子供にあっているなら、いいんですけどね・・・

お父さんのイケイケ強気作戦

「今から目標下げてどうする!今の段階ではあくまでトップを目指す!」

ですが、

「お父さん、ちょっと待ってください(◎_◎)」

と申し上げたい。

お父さんにお聞きしたいのは、

何か作戦はあるのですか?

ということなのです。

もし作戦もなしに言っているなら・・・・・怖いです。

もし、来年までに精神的に成長して、勉強も積極的にやるようになると期待して、イケイケ強気作戦を考えているなら危険です。

精神的に幼いからといって、成績が悪くてもショックを受けないかといえばそんなことないと思うのです。

実際、お子さんについてはわかりませんが、大勢の中で比べると精神的に幼いな~と思う生徒をストロングはいろいろ見てきました。

ここでは「幼い」という言葉をおそらく「ウチの子は幼いから勉強が・・・・」という意味で使っているのでしょう。

ただ「幼いから勉強が、成績が急降下・・・」というのは、ハッキリ言って理由にはならないと思うのです。

それでいくと、今成績が振るわない子供は皆「幼い」ことが原因になりえます。

誰も彼にも当てはまる。しかし、誰にでも当てはまる理由というのは、真の理由ではないのではないでしょうか。

幼いというのには、いろいろな意味があると思いますが、

感情を良い方向にコントロールできない

という面を1つ挙げたいと思います。

小5のクラスでの授業なんかですと、一部の生徒が懸命に勉強すれば、クラス全体が相乗効果で勉強する雰囲気になるものです。

これは相乗効果が効いて永遠に勉強をし続けるという意味ではありません。

しかし、少なくとも、授業の雰囲気などの環境、先生や親の働きかけを刺激に感じて、一時的にでも良いほうに捉えて発奮できるくらいの意味です。

それが、今は勉強するときといった状況でも、気分が乗らなかったら、「まるで」勉強しない。

このように面倒なことを良い方向に気持ちを切り替えていくことができないのが、精神的に幼いなんて私は思っています。

もちろん、大人だって感情をコントロールできない場合はあります。

だから、小5にそれができなくても不思議ではありません。

ただ、まるで勉強しない、親の真摯な話にまるで耳を傾けられないというのは、少し感じが違ってきますからね。

もし、我が子がそうであるなら、受験については慎重に取り組むべきです。

私が心配するのは、感情をコントロールできないというのは、同時に短絡的な考えをしたりするからです。

これは、受験だけでなく、模試の結果でもそうなんですが、悪かった理由を考えず、すぐに

俺、勉強向いてない

って諦めてしまうからです。

しかも、いつのテストでそう思うかはわかりません。

次回かもしれないですし、1年後かもしれません。

今すべきことは、今の悪い点をハッキリと本人に伝えること。

「あなたは受験に失敗するタイプ」と言っても、今ならいいと思うのです。

先生はだから心配してくれてると言えばいいわけです。

そうした上で、こうすれば大丈夫だからといった策を提示してやることです。

提示するためには「授業で一人でぽわ~ん」としている原因を考えないといけない。

120位から1000位まで順位が下がったそうですが、その原因は、塾の宿題を8割程度しかやってなかったことが原因なのでしょうか?

ストロングは違うと思います。間違いなく違う。

以前と同じ8割しか宿題をしないにしても、以前よりも習熟度が落ちているから成績は下がるのです。

理解する → 解ける → 速く解ける

のうちのどこかのステップに問題があるはずです!

このステップのどこで詰まっているかを考えずに、また、「解ける」というステップまで進んでないのに、とりあえず宿題で今まで手をつけていなかったの残りの2割をやることに時間を費やしても成績は上がりません。

すべて宿題をこなしたとしても、仮にそれらが「理解する」というステップにとどまっていたなら・・・・・

成績は上がりません! 全部宿題をこなしたとしてもです。

今は残りの宿題の2割をやるよりも、今までやっていた8割のうち「解ける」というステップまで進んでいない宿題が増えているのではないか? 

そう考えるのが妥当です。

小5の夏まではお子さんが持っている才能や本能で、一度授業を聞けば、また宿題として一度問題を解いておけば、宿題の8割は、「解ける」ところまでのステップまではできていた。

でも、夏以降、段々難しくなって、量も増えて、今までと同じ努力だと8割のうちの半分しか「解ける」ステップまで進めなくなった。

こうなれば、成績は幼かろうが、大人びていようが、急降下します。 

今までのテスト結果と下がったテスト結果を見比べて、どのステップの勉強が足らなかったのかを分析することです。

テスト結果や今までの勉強の軌跡をたどれば、なぜ急降下したのかの理由もわかるはずです。

そして、それをすることで、

  • 家庭での勉強のやり方がまずくて、勉強についていけなくなった、授業についていけなくなった
  • そもそも授業はあまり聞いていなかったけれど、家庭学習と子供の能力で今まではカバーしていたが、量と難度が上がって難しくなった

などの「授業中に一人でぽわ~ん」の原因も見えてくると思います。

成績急降下の原因とともに、授業を聞いていないのはなぜか?を追求することが大事です。

それらを考えずして、とりあえず、

「勉強量を増やしてみよう」
「宿題の8割やっていたのを10割にしてみよう」

と「幼いまま知識を詰め込む」方式で、子供を無理やり引きずって頑張らせてみても、いずれ行き詰ります。

成績も上がらない。子供は反発する。

そして、オレ勉強に向いていない・・・・と。親が子供に提案して時間が増やす場合、その分の成果を出してやれると確信できるからやれること。

勉強に関しては、原因と結果の因果関係の道筋は、人生に比べれば、格段少ないので、親が本気でやれば、意外とカンタンに特定できます。

「幼いからダメだ!」というしょうもない考え方をバッサリ捨てて、お子さんとよく話し合ってみてください。

叱るのではなく、お子さんの言い分をよく聞いてあげてください。

6年生じゃなくて良かった!と来年の今頃言えるように・・・