低学年の勉強悩み相談Q&A

「いいえ。」

プレッシャーをかけること自体が悪いわけではありません。

ですが、大事なのは、プレッシャーをかける以前にどれだけのことをしたか?ということ。

「頑張ったんだから、悔いてはダメ!」と言えるだけのことを今から子供とすることです。

「親技」って何?

子どもの頑張りはそのままで、親の工夫や頑張りで成績を上げるノウハウを「親技(おやわざ)」といいます。勉強に関する様々な悩みを子ども任せにせず、親子で取り組んでいきたい方にお勧めです。

頑張りそのままで、成績を上げたい方はこちら

さて、ここからはもう少し詳しく「子供にプレッシャーをかけるのは最低の親ですか?」というテーマで話を進めていきますね。

子供は小学校2年生。

運動神経は悪いですが海でおぼれないようにの気持ちからスイミング教室に通わせてます。

ここでも進級テストがあります。子供は3回受けてもなんと一番下のクラスから上がれません。

先生にも相談しました、週2日通わせることにもしてみましたが次回もテストに落ちたらなんと声をかければいいのかなとかなり深刻に母親は思ってます。

子供にはきついけど命が短いおばあちゃんのために

「テスト受かるとおばあちゃんすごくよろこぶよねー」

などとプレッシャーをかけるのは最低の親でしょうか?

母親も(運動神経は)鈍いですが今まで3度のトライ以上のことはしたこと無かったのです。

今回の相談は勉強ではありませんが、勉強にも同じことが言えると思いましたので一緒に考えてみましょう。

まず、お聞きしますが、

あなただったら、どうしますか?(^_^)

通われているスイミングの進級テストがどれほどの難しさかはよくわかりませんが、文面から想像すると、皆が割とスイスイ合格するテストなのかもしれません。

その進級テストに3回不合格だったわが子。

今回もダメだったら何と声をかければいいのか?

そこでぼやき母さんは自らが「奥の手」と考えている

「テスト受かるとおばあちゃんすごくよろこぶよねー」

と言っちゃったんでしょう。

これってどうなんでしょう?

子供にプレッシャーを与える親のことをストロングは「最低な親」とは決して思いません。

が、こういうプレッシャーのかけ方を「親技」ではオススメしていません(>_<)

なぜなら、いずれ通用しなくなるやり方だから・・・

進級テストは、おばあちゃんのために受けるものではありませんよね?

たとえその「殺し文句」がお子さんにとって「がんばらなくっちゃ!」という気持ちにさせる言葉であったとしても、いずれ通用しなくなります。

これは塾のクラス分けテストなんかで、「次のクラス分けテストで、上のクラスに上がれなかったら塾辞めさせるよ!」なんて脅迫するのと同じことです。

最初は、親の言葉に「いやだ!」とこれまでの態度を改めてた子供たちも時間がたてば元通り・・・

今度はさらに強く「塾絶対辞めさせるからね!」なんて言おうものなら、

「じゃあ、辞めるわ!」と即答なんて・・・

ここまできたら親が何を言っても無駄(>_<)

奮起させるためのつまらぬ「脅し」を後悔したりして・・・

ぼやき母さんの場合も、いずれ「スイミング行くのやめる!」ってお子さんが言えば終わりですから。

しかも、今のままだといずれその日は来ると思われます。

親技では、すぐに成果が出るとわかっていても、いずれ通用しなくなることがわかっている手法を使うことはオススメしていないのです。

「脅し」も本当に実行するつもりのない「ウソの脅し」はオススメしていません。

「オオカミ少年」みたいになってしまいますからね。

では、テストでダメだった子供に何と声をかけるべきか?

ストロングのオススメはコレです↓

頑張ったんだから、悔いてはダメ!

えっ、無理だって!?

もうお気づきだと思いますが、これは

「頑張る」「頑張ったこと」

が前提の言葉です。

勉強にしろ、スイミングにしろ、テストに向けて頑張ったという「過程」はテスト前にはわかること。

その過程をしっかり頑張るのが「子供の役目」。

頑張った過程があれば合格の確率だって上がるわけですが、悪い結果になっても問わない。

これが、親技の決まり。

今回の相談を読んで心配なのは、スイミングで3度進級テストに落ちたことではなく、

親としてここまでに何をしてきたか?

なんですね。

子供が運動神経が鈍いと気づいている。

スイミングなら練習の様子だって毎回見学できるはず。

テストの内容だって事前に知らされるはず。というか、すでに3回も進級テストを受けているわけだから、わかってる。

この状況で、4回目のテストも受かりそうもないと心配されてますが、不合格だったときに子供にかける言葉を考えてる場合じゃありません!

まずは、合格するために今何が必要なのか?

それを考えることでしょう。

もしかして次のテストには手遅れかもしれません。

それなら、次の次のテストでは合格できるような対策を今すぐスタートするべきです。

先生にも相談して、通う日数も増やした。

でも、それじゃあ解決してないわけですよね。

ならば、さらに他の策を考えるしかないのです。

「落ちたら、なんて言ってやろうか」ではなくです!

先生に特別に指導してもらえれば上達するのであれば相談すればいいでしょう。

それは難しいって!?

であれば、毎回練習の様子を見て、我が子の問題点を考えてみる。

何がダメなのかと。

子供の様子を一番分かってるのは、先生じゃないんです。

いつもわが子のことに目を向けているお母さんが一番なんです。

問題点がわかっても上達するための練習方法がわからないのであれば、先生に聞けばイイ。

そして、近くに室内プールに行って親子で練習してみたらどうでしょう?

いや、行くべきです!

あくまでも可能性としてですが、一緒にプールに行ってやってみたら、子供はメチャクチャ頑張っているけど、とにかく水泳はダメという判断になるかもしれません。

それならスイミング、やめてもいいじゃないですか。

水泳できなくても生きていけます!

えっ、「海でおぼれないように」が目的!?

海に近づかなければいいです!

嫌味で言っているんじゃないんです。

お子さんが今回のことをどう思っているのかわかりませんが、

子供が苦しんでいるクリアできなくて苦しんでいるイヤな思いをしている

そのときはともに身体を動かしてやってほしいんです。

先生に練習方法を聞く、本を読んでみる

など、水泳が上達する道というのはいろいろあると思うのです。

親が教えられなくてもいいじゃないですか。

ともに身体を動かしてみる。

勉強なら、そばについて一緒に解いてみる。

親が水泳が苦手な部類なら、子供の気持ちがわかると思うんです。

「言葉」で励ます前に、一緒にやってみてください。

その上で、どのレベルまで目指すかは各家庭で違うでしょうが、1つ上のクラスまでいったらよしにするとか、いや、水泳からはちょっと手を引こうとかいう結論も親子が身体を動かす中で、出てもくる。

水泳から手を引くこと、クラスを上がれずに手を引くことが悪いこととはストロングは思わないんです。

でも、親が我が子の様子や感情や気持ちや現在の状況を把握せずに、「才能がないからやめたら」なんて言っちゃあいけない。

それは当然のこと。

でも、実際、親子でプールであれこれやっても、親も苦手、子供もどうにもならない、うまい人に教えてもらっても、ダメということだってあると思うんです。

その時は、手を引けばイイ! (めいいっぱいやったあとでね)

「私達親子は、どうも海に近づいちゃいけないみたいだね」って。

グダグダと書いていますが、「撤退」するにしても、子供と共有して、ただ単に「逃げ」て終わりにならないようにしてやらないといけないと思うのです。

そのために、3回進級テストに落ちて、その過程で、

親として何をしたか?

なんですね。

頑張ったんだから、悔いてはダメ!

この言葉を子供に言うために、何をすべきなんだろう?

このように自分に問いかけてみて欲しいものです。

勉強だって同じこと。

算数や数学が苦手だとわかっている親のみなさん。

定期的なテストは出題範囲だってわかってるわけです。

授業こそは見学できなくても、ノートを見れば頭の中の様子は想像つきます。

実際に問題を解かしてみれば、さらに正確に状況を把握することができるでしょう。

次のテストが終わり、結果が思わしくなくても

頑張ったんだから、悔いてはダメ!

と言えるだけのことを今から子供とするのです。

その過程で親子でともに奮闘したその「頑張り」は結果のいかんにかかわらず、ずっと通用する財産になる。

付け焼刃の「立派な殺し文句」や「脅し」や「励まし」や「慰め」の言葉なんかよりも・・・・

20年後、

「オレ、スイミングで5回も進級テスト落ちちゃってさあ!
母ちゃんが目に涙ためて、私は泳げないけど、プールで練習しようなってむきになっちゃって。
プールで抱えてもらってバタバタするんだけど、こっちも泳げないからすぐに沈んじゃって、母ちゃんも訳わかんなくてプールに倒れて、練習してるんだか、溺れてるんだか、わかんなかったと思うよ、見ている人には。」

なんて話ができたら、グイグイ泳げるようになるよりもずっとイイと個人的には思っています。

よくどんな言葉かけをしたらいいでしょうか?って質問されますが、言葉をかける前に親子でともに身体を動かしてほしいものです。

繰り返しますが、泳げないなら海に近づかなければイイ。

そのことが小さい頃に身体でわかるなら、それは武器になる。

触れちゃいけないものが明確になるのは生きていく道を選択するときに最高の材料になるわけですから。

大事なのは、「どんな結論」でも結論を出す前の過程ですからね!

「親技」って何?

子どもの頑張りはそのままで、親の工夫や頑張りで成績を上げるノウハウを「親技(おやわざ)」といいます。勉強に関する様々な悩みを子ども任せにせず、親子で取り組んでいきたい方にお勧めです。

頑張りそのままで、成績を上げたい方はこちら