2010/05/10
成績がイイ子の親だけが知っている!
新「勉強の常識」 No.621
読者数 21,481人
できるだけ毎週水・土曜日発行
http://www.oyawaza.com/
今回の内容
★ストロングのひとりごと
屁タレた状態で文章を読むと!?
★親技ファイトクラブ【音声セミナー】
子供がゲームをやりたがる!?
★成績向上委員会からのお知らせ
『10の鉄則』の感想、続々と・・・
★新「勉強の常識」
その後の報告!?
★ 「ストロングのひとりごと」
"新「勉強の常識」" No.621号を配信させていただきます。
こんにちは、ストロング宮迫です。
2010年5月10日の毎日新聞に国連生物多様性条約事務局の報告書の記事がありました。
報告書「地球規模生物多様性概況第3版」によると、生息地の改変、乱開発、汚染、外来種の侵入、気候変動などで生物多様性が損なわれた。
脊椎動物(魚類・両生類・爬虫(はちゅう)類・鳥類・哺乳類)の個体数は70〜06年に平均で31%減少し、特に熱帯に生息する動物は59%減った。
生息地が耕作地や牧草地に転換するため破壊されたことが大きい。
両生類は42%の種で個体数が減少し、最も絶滅の危機に直面しているほか、植物の約4分の1は絶滅危惧(きぐ)種と考えられる。
と。
これらのテーマは人類にとってはもちろんですが、入試でも重要なテーマになりうると思いますので、以下に少し紹介します。
今回発表された報告書「地球規模生物多様性概況第3版」はこれから公開となると思いますので、以下は前回2006年に発表された第2版の報告書の記述になります。
地球規模生物多様性概況第2版
http://www.biodic.go.jp/biodiversity/jbo/20-2/GBO2.pdf
えっ、もう題名から読む気が失せたって!?
まあまあもう少しお付き合いを1
まずは「生物の多様性」について。
7ページ
生物の多様性あるいは生物多様性とは、地球上に存在する無数の生命体を表わすために用いられる言葉である。
これら生命体は、何十億年の進化の遺産であり、自然作用、または近年増加しつつある人間の活動によって形作られたものである。
えっ、わかんない!? 難しすぎるって!?
子供だって例えば、国語なんか相当難しい、大人が読む文章を読んで答えているのですぞ!!
頑張って!
次に、では「生物多様性」がどんな役割を担っているのか?20ページ
人類が自然環境に与える影響は、極めて大きく、増大し続けている。
現在地球には、60億以上の人々が暮らしており、今世紀半ばには世
界人口は90億人に達すると考えられている。
人は誰でもきれいな水、食糧、住まい、エネルギーを十分に手に入れる権利を持っており、それを実現していくためには、生態系にも 重要な関わりが出てくる。
世界人口の伸びにより急増した人間のニーズは、地球の生産能力に対し、かつてないほど大きな要求となる。
国際社会の富裕層が、自らの生存に必要な量を超えて消費財やサー
ビスの要求を増長させ、限りある資源をどんどん浪費してしまうことで、地球全体への負担が増大し、その結果はすべての人に及ぶことになる。
人口の圧力や消費量の増大にともない、生物多様性は低下し、最終的には人類が依存している財とサービスを提供し続ける自然界の能
力も衰える可能性がある。生物多様性は、生態系の機能を支えるものであり、健全な生態系が提供するサービスは、人類の福利にとっての基盤となる。
ここでいう生態系サービスは、生存に必要とされる基本的な物質面でのニーズに応えるだけでなく、健康、安全、良好な社会関係、選択の自由などの豊かな暮らしの基礎を成すものでもある。
子供もそうですが、たいてい文章の頭にくるこうした「概況」の記述で、
「こりゃあ、わからん!」とか「難しい問題だ!」とか
判断するわけですね。
「難しいなあ」と心折れ、屁タレた状態で国語の問題を解くと、解ける問題も解けなくなる。
だって、脳が読んでいる最中から頭に入るのを拒否しているわけですから。
国語で、難しい概況や全体像の説明だけの文章題なんてない!!
もちろん、そのあとにそれは「一体なんのことなんだ?」という事例が出てくるわけですね。
事例を読めば、「ははあ、そういうことか!」ってなるようになってる。
OK?
だから、文章は、特に入試やテストで出題される文章は最初の読み始めで、心折れたり、屁タレるのはすごくもったいないことだというわけです。
親であるあなたが今回感じたことと同じことがお子さんにも起こっている可能性が大です。
どうぞ同じ気持ちで考えてみてほしい。
「報告書第2版」では、たとえば23ページに具体的に「自然災害の影響を緩和する生物多様性の役割」の事例が書かれています。
2004年、熱帯性低気圧ジーンがエスパニョーラ島に上陸し、ハイチでは3,000人近い死者を出したが、ドミニカ共和国側での被害者は18人であった。
この人的被害の差は、ハイチの大規模な森林破壊と関係がある。
ハイチでは、政変と貧困のため森林破壊が進行し、国が本来持っていた森林面積の約2%を残すだけとなった。
ハイチの森林生態系を回復すれば、局地的な洪水の最大流の時期を遅らせ、流量を減らすことができる。その結果として、現在では通常の降雨の後でも発生している水の激流から村落を守ることができると考えられる。
これを読むと、なんとなく「ははあ」と思えてくるのではないでしょうか?
テストでは事例が1個ということはないはずです。
この数十年で、東南アジアの海岸線からは急速にマングローブが消え、広大なエビ養殖場や観光リゾートの進出に道を譲った。
2004年12月、アジアを襲った津波は、マングローブ喪失の惨憺たる結末を露呈した。
津波が最も強かった地域の壊滅的な破壊は、沿岸の植生では防げなかったと思われるが、衛星写真の解析によって、マングローブや木に覆われた地域は余所に比べてかなり被害を受けにくいことがわかった。
このことから、毎年フィリピンを襲う台風などの中型の暴風雨から受ける被害を軽減させる上で、これら海岸林の果たす保護的な役割が明らかにされた。
現在マングローブを植え替える事業が進行中だが、沿岸地域のディベロッパーと意見が対立している。
そして、「生物多様性」の重要さをめぐり、その価値を認める人と観光などの環境整備により高い価値を見出す人が出てきて、対立がある。
テストなんかの結論では、
生物多様性は過去1万年にわたり人類の生活を支えてきたが、今後もその恩恵を受けられるかどうかは、今後10〜20年の取り組みにかかっている。
なんて結ばれるでしょう。
文章における「事例」は読解を助ける「宝物」。
子供に「頑張って読みなさい!」というよりは文章の構造を理解することが大事なんですね。
えっ、マングローブってなにかって!?
子供に聞いてみてください! たぶん知っていますよ!!
「マングローブって!?」
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※本日の「理科用語解説」、キーワードは「種子」です!