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親の安心がゴールじゃない!?


2011/10/03

成績がイイ子の親だけが知っている!
新「勉強の常識」 No.743
できるだけ毎週水・土曜日発行
http://www.oyawaza.com/mobile/


今回の内容



★ストロングのひとりごと

親の安心がゴールじゃない!?

★親技ファイトクラブ【音声セミナー】

すき間時間で理科&社会をやる?

★新勉強の常識

2つの質問は実は全然違う次元の質問!?



★ 「ストロングのひとりごと」

"新「勉強の常識」" No.743号を配信させていただきます。

こんにちは、ストロング宮迫です。

2011/09/19のここでのひとりごとで書いた「顔面蒼白で涙目」についてのメールを非常にたくさんいただきました。

この週末でおおかた止まったようですが発行から2週間近くに渡って読者の方からさまざまな体験を書いて送って下さいました。

賛否はいろいろあると思うし、正解は1つではないと思うとも書きました。

それにしても最近では特に多くの方がこの号のメルマガに反応されてメールを下さいましたのでここに1つ紹介して一応の締めとしたいと思います。

まだ読んでいない方は話がわからないと思いますので、まずは読んでからお進みください。

2011/09/19 ストロングのひとりごと「顔面蒼白で涙目!?」
http://www.oyawaza.com/backnumber/post162.html

チェルシーさん


お世話になります!

現在高1の娘がおります、チェルシーです。

運動会の体操服の件、5月に我が家にもありました。

といっても、うちの場合は朝からの「予行演習」で。1日グラウンドで体操服で予行演習を行うためだけに行った日だった。

娘は私に連絡をすると、

「仕事中!無理!!」

と怒り狂って拒否されるのがわかっているので、姑息にも家にいるおばあちゃんに電話して、

「ママに持ってきてくれるようお願いして!」と。

忘れ物に関しては忘れたものは仕方ないといってすべて断ってと常日頃、おばあちゃんにはいっていたけれど、一方通行の電話だったため、言うのは不可能だと。

そして、完全拒否するはずの私に届けてほしいといってくるっていう、、、わかった、今日は予行だ!!!(青ざめる)どうしよう、無視しようか。

が、予行演習で体操服なし??? 何しに行ったんじゃい・・・

1日、制服で見学しといたらいいだけの話。

結局・・・会社を私用外出までして、家からおばあちゃんに会社まで車で体操服を持ってきてもらい、見事な連携プレイで高校へ届けたときには、まだ予行演習は始まっていませんでした。

そう、うちの場合、全力で届けてしまいました。

忘れ物に関しては、過去にお弁当を忘れたことがあります。

中学生時代ですが、不要な金銭を学校に持っていくな、という指導の下、忘れた者は放課後まで我慢、もしくは友人の愛でフタにおかずを分けてもらうといったことになります。

でもそれでいいではないですか!!

お互い様。○○ちゃんのお母さん、有り難う!××くんのお母さん、有り難う!

それは大切な経験になると思います。

感謝の気持ち!!いい機会です。

なのに、なのに私は持って行ってしまった。あの暑い夏の昼休み。昼休みに会社を抜け、まさに食べる寸前だった自分の分のお弁当を代わりに汗だくになって届けてしまった。

「もう二度目はない!」と先生に驚かれようが、鬼母といわれようが、宣言したことは貫くつもりでした。(先生も持ってきてもらえそうなら連絡しろという。。。いや、物理的には行けるけど)

忘れものその2、生理用品と薬(これがないと、うちの子は嘔吐します)→そんなに大切なものを忘れるという。

これも、届けてしまいました。

嘔吐したら迷惑をかけてしまう。そして、本人、痛くて辛い・・・

うちは基本的に、子どもの持ち物に関して世話をやきません。

朝、あれ持った? これは?とは中学生、高校生には行っていません。自分で必要なものは、前日にちゃんと鞄に入れろと。弁当水筒は必ず自らもっていけ、と。

自立とは聞こえがいいですが、私が娘と同じ時間に仕事に向かいますので、自分のことは自分で勝手にして、っていう。

その負い目みたいなものが根底にはあるんだと思います。

全力で、、、全力で届けてしまいました(自己嫌悪)

もちろん戻ってきた子どもには家で説教。一方的に届けてほしいとは何事だと。人の都合はどうなる、今後は一切無視だ。かわいそうだと思うが仕方ないことだと。忘れた責任は自分でとれと。

でも、自分では間に合うように届けてしまった。

痛い目にあってこそ、本人は気をつけると思います。

わかっているけどやっちゃった。

そして、今度こそ、宣言を貫きます!

親って、大変ですね。

だって、何も考えず持って行ったほうが楽だもん。


チェルシーさんのこのメールにはいろいろと考えるヒントがありますねえ。

まずは


何も考えず持って行ったほうが楽


確かにそうなんです。

「忘れた」→「そうか、よし、わかった!」と忘れ物を届ける

それで、特に問題なし。

そこに意味を見出して、解釈して、子供のことを考えつつ・・・

なんて非常に面倒くさい話です。

つまり、親技というのは誠に面倒くさくて、やっかいなものといえます。

しかし、なにげに起こった「事件」に対して、意味を見出して、親がそれぞれ解釈して、対応を決めることの積み重ねこそが子供にかかわるということなんだと思います。

その積み重ねの塊が「我が子」となる。

会社で部下を育てるのと一緒です。「今の若い者は・・・」なんて言って日々起こる「事件」をスル─していては、人は育ちませんから。

今の時代は、もうあらゆることが「外部」に任せられる環境が整っています。

お金さえ出せば、人並みか人並み以上の環境が十分に整えられる時代です。

ただね、どんなにすばらしい環境にいたとしても、そこに親の気持ちや考えが伝わる「装置」がなければ、すばらしい環境は逆に子供にとってマイナスになる可能性も高いと思います。

仕事で家にいないから、家に一人でいるよりも習い事に行ってくれていたほうが安心。そういう理由で1週間ずっと習い事に通っている子供がいます。

親は「安心」でしょう。

しかし、子供はどうか?

そういう子供が習い事に行った先で「どういう態度をしているのか?」まで考えなくちゃいけない。

親が安心!はゴールじゃないんですから。

でも、今は「親の安心」がゴールの家庭がいっぱいある。

それじゃあ、人は育たない。

成長はしますよ。ご飯食べさせているんだから。だけど育たない。

今回の「忘れ物」の話も、忘れ物を届けてもいいし、届けなくても、どっちでもイイとストロングは思っています。

たまたまストロングは「届けなかい」という選択をした。

チェルシーさんは、「届けないよ」と言っていたけど、「私用外出」までして届けた。

じゃあ、チェルシーさんのところに問題があるかといったら、そんなことはないんです。

問題は、それぞれ各家庭がその場でどういう判断をしたかということではなく、下した判断のあとのフォローのほうが大事だということです。

「忘れ物を届けなかった」 子供はがっかりですよね。

たとえば「なんでウチの親は必要以上に厳しいんだ」とか「普段は仕方ないとしても、ビックイベントなんだから普通持ってきてくれるだろ!」とか思うかもしれない。

そうした不満のようなものを「持っていかなかった」という行動のあとで「なぜそうしたのか?」の説明も含めてフォローしてやる。それがあってはじめて完了です。

じゃないと、なぜ届けなかったのかが曖昧になるし、子供は不満に思うだろうし、そのあとのことにもずっとつながっていくわけですから。

そういう意味で、チェルシーさんは「届けた」と。

それでよし。

問題はそのあとですよね。

チェルシーさんは


もちろん戻ってきた子どもには家で説教。一方的に届けてほしいとは何事だと。人の都合はどうなる、今後は一切無視だ。かわいそうだと思うが仕方ないことだと。忘れた責任は自分でとれと。


と話した。

お子さんがどう思ったかしれませんが、「いろいろとうるさいこと言うけど、最後は持ってきてくれた。ありがとう」とか「母さん、次は絶対気をつけるからさ」とかになっていれば問題ない。

つまり、どういう決断をしてもいい、それよりも決断したあとのフォローでどういう意味付けをするかが大事なんですよね。

だから、正解はない。もっといえば、どういう行動を取ろうがフォローによって「正解」になるとも言えます。

「イイ判断だった!」なんて酔ってちゃいけないし、「いけないことをした!」と悩む必要もない。

その後をちゃんとフォローして結論付けていればイイ。

最後にチェルシーさんが書いていた


自立とは聞こえがいいですが、私が娘と同じ時間に仕事に向かいますので、自分のことは自分で勝手にして、っていう。

その負い目みたいなものが根底にはあるんだと思います。

全力で、、、全力で届けてしまいました(自己嫌悪)


働いているお母さんの多くには、この「負い目」を持っている人が意外に多いものです。

ご本人がこの「負い目」を意識していない場合もありますし、強烈に意識している場合もある。

いずれにしても「負い目」があるというより、感じているとできることはやってやりたいと当然なる。

チェルシーさんでいえば、それが「全力で届けてしまいました」となった。

いいじゃないですか!!

チェルシーさんの事情でいえば、「全力で届ける」ことが正解なのかもしれません。

普段は「自分でやれ」と言っているから、いざというときは「届けてやる」。

チェルシーさんの子供たちに対する「普段」と「緊急」のバランスが子供たちに伝えたいことを伝える最善の手段かもしれない。

1つだけハッキリ言えるのは、この「負い目」はお金でも、他人でも、すばらしい環境でも解決できないのです。

「娘と同じ時間に仕事に向かいますので、自分のことは自分で勝手にして」の負い目は親が


会社を私用外出までして、家からおばあちゃんに会社まで車で体操服を持ってきてもらい、見事な連携プレイで高校へ届けた


昼休みに会社を抜け、まさに食べる寸前だった自分の分のお弁当を代わりに汗だくになって届けてしまった。


ことで埋め合わせができる。

「親の貴重な時間を使う」ことだけでしか埋めあわせはできないともいえます。

埋め合わせができるとは、親にとってではなく、子供にとってですよ。

こうしたことがあって初めて

「ああ、仕事中なのに汗だくになって慌てて持ってきてくれた」

で、子供の中の帳尻が合う。

普段の忙しいから「自分のことは自分で勝手にして」と放り投げられている?分の埋めあわせが完了するとストロングは思っています。

だから、子供を見ていて、同じように共働きの家庭があっても、帳尻があっていない家庭とあっている家庭がある。

それは子供の言動やしぐさや態度に出ます。

「自分で勝手にして」の帳尻「とりあえず習い事で時間を埋める」の帳尻

これらがそれぞれ合っているのかどうか、考える必要が親にはあると思います。

おもしろいのはお母さんが家にいるたとえば専業主婦の家庭でこの帳尻があっていない家庭もたくさんあるということ。

時間があってもできない人がいるし、時間がなくてもできる人がいる。

今度起こるお宅での「大事件」の際にはぜひ決断のあとのフォローまで頭に入れて、考えてみて下さい。

※ツイッター、タイガー山中が細々と更新中!
http://twitter.com/strong5050

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