東大合格だけじゃないけれど 「御三家」武蔵、凋落の言い分
AERA 4月8日号
名門私立男子校が揺れている。今年、開成、麻布と並んで「御三家」と言われている武蔵中学の志願者が500人を切り、過去6年間で最低を記録した。
東大合格者をはじめ、数多くの人材を送り出してきた東京の私立男子校「御三家」に異変が起きている。
「普通の進学校」を嫌い、効率の良い勉強だけではない教育をめざしてきたがPR不足もあってうまく伝わっているとは言い難い。
麻布もまた「面倒見の良い」駒場東邦に猛追されるなど、自由な校風と教養主義を貫く2校が苦戦している。
大手進学塾SAPIXの教育情報センター本部長の広野雅明さんは「武蔵は志願者を減らすと我々は予想していました」と、内部資料を見せてくれた。中学別に志願者の偏差値がどう分布しているのか示したグラフで、それによると武蔵中学受験者でもっとも数が多いボリュームゾーンの偏差値は48だった。
ちなみに開成が60、麻布と最近伸長著しい駒場東邦が56である。
「私たちの偏差値は他塾と比べて低めなんですが、それでも武蔵のボリュームゾーンが50を切ったのは初めてのこと。偏差値60以上の受験者は我々の調査ではいません」
だそうなので、これについて少し話をしてみました。
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