こんにちは、ストロング宮迫です。

前回ここで「息抜きはしたらいいが勉強0はないわ」って書いたんだけど、ウチの親技スタッフから2012年5月のGW中にも同じような題名で「今日、勉強を0にしていませんか?」を書いていますよって、わざわざですよ、わざわざ報告があった。

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ボクは思わず「なにがやりたいんだコラー、噛みつきたいのか噛みつきたくないのかどっちだ?」って小心者だから心の中で叫んだ。

知ってますよね?

有名な「ナニコラタコ問答」のこと。

えっ、知らない!?

知らないの・・・「ナニコラタコ問答」。ダメだよ、それは。どんな百科事典にも載ってるんだからさ(ウソです)。

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こちらが衆人環視のなか、堂々と声に出して言った方々の映像、有名な「ナニコラタコ問答」でございます。

入試にも出るよ!必須単元だから

この動画を見て、背景が簡潔に説明できないといけない。

なにが原因で、大の男が「なにがコラじゃコラ」とか「なにコラタココラ」って言ってるのか。

恥ずかしくないのか。

映像が後世にまで残るってことを彼らは知らないのか。

どういう頭の構造があってこうした文章表現が出てくるのか。

そして、この後、この大の男たちはどうなっていったのかも説明できないと、入試は厳しいよ。

この動画をじっくり見ると、人間のボキャブラリーの大切さを感じるよね。人が人たるゆえんは言葉なんだと実感できる。

反省。

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閑話休題。

ウチの親技スタッフが「また同じ話を書いてましたよ」ってボクにわざわざ言ってきた話ね。

あのね、報告には、してイイ報告としちゃいけない報告があるんですよ。大人も子供も一緒。

言いにくいことを言わないのはズルいってことになるけれど、わざわざ言われなくてもイイってことがボクにもあなたにもあるはずだ。

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なんか「また同じこと書いてる・・・」と言わんばかりの報告は子供と一緒でモチベーションが下がるのよ。

昨日なにを食ったのかさえ覚えてないのに、4年も前の2012年のことなんてボクにとっては縄文時代に等しいくらい昔のことなんだ。

それなのにわざわざ・・・

もっとなんかさ「いつも同じこと書いているように見えて違う角度からの話ですね」とか「とってもタメになって成績がグイグイ上がりました!」とかそういうのをジャンジャン聞かせてほしいんですよ。

わかりますよね?

オベンチャラは聞きたくないけれど、オベンチャラには思えないような「心のこもったオベンチャラ」が聞きたいの、ボクは。

「あなた、この成績じゃ志望校は難しいわよ」なんてわかりきったことを「わざわざ」言うなよ。わかってるよ、それは。成績表を見ればさ。

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それでも頑張るためにはどうするかって話をしたいんだし、どう挽回するかっていう策やキッカケが欲しいんだからさ。

でも、わかってても、できないってことがありますよね?

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頭ではわかってるんだけど、いざしようって思うとできないの。

季節柄、上半期の反省を総括したメールをいただくことがこの時期は多いのですが、頭ではわかっていてもなかなか実践できないというか、頭でわかっているように子供に接することができないというか。

そういう感じのメールを総括したくなるこの時期にはよくいただきます。

一応、世の中ではこういう現象を見ると、「わかっていない」と評価します。

実践できない、つまりわかっていないと、子供から出てくる現象は同じことが繰り返されます

子供は飽きもせず、同じ表現方法で、親が「わかっていない」「できていない」ことを言葉と表現と態度により判定を下す。

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「勉強しなさい」→子供は勉強しない 

この同じ繰り返しを100万回も繰り返す親がいる。これは相当な根気がいりますよ~

すごいの一言だ。だって同じことを100万回も繰り返せるんだから。

その根気を相手(子供)にではなく、自分の立ち位置や方向を少し変える方面に使ってみたらいいのに。

そしてそこからまた相手にぶつけてみませんか?っていうのが親技の提案だ。

あなたが立っている場所が同じである限り、見える風景は同じだもの。

相手(子供)に右に行けとか左に行けって指示して動かそうとしないで、自分が一歩だけ右か左に、あなたが動いてみたら、あなたは子供の横顔が見えるかもしれないよって親技では10年以上も言い続けてきた。

だって、できていないんだもん、みんな。

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で、子供が全然動きませんが、ウチの子だけポケットに鉄の塊でも入れているんでしょうか?って質問してくる。

知らんがな、お宅の子供のポケットの中身まで。霊媒師じゃないんだから透視なんかできないんだしさ。

でもね、あなた(親)が一歩動けって親技で言い続けてたら、実際に動いてくれる人もいるんですよ。同じことを言い続ける効用ですよね。

親技を駆使して先輩たちが行き着いた場所

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誰がすごいのか?

もちろん親技でもボクでもない。動けたあなたがすごいんだ。「頭でわかった」ことを「行動でもできた」ってことなんだから。

それは自分しかできない。

自分で実際に動いて、そうなんだって実感するしかないんだ。

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あなたが子供をなかなか動かせないように、ボクも親であるあなたたちを動かせない。

だからあれこれと事例を挙げて、右か左にあなたが一歩動くキッカケを、撒き餌をこの週刊親技でやってるわけ。

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季節柄、この時期にいただくことが多い「上半期総括メール」を2つ紹介しましょう。

あなたのきっかけになりますように!

中3 ウサさん

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6月の期末テストが終わり、かなり頑張ったにも関わらず、色々なエラーがでて、散々な結果となりました。

その結果を受け止めることができず、悶々としていました。

(省略)ストロングさんが前に言ってくれたこと、他人の評価や結果を嘆くのではなく、どれだけ準備したかで評価することも頭ではわかっていながらも、気持ちがついて行きませんでした。

とても悔しかったのです。

しかし、このままやる気がそがれたままではいけないと思い、考えを切り替えることにしました。

私はできないことに目を向けていました。しかし、前回から比べると、国語の漢字はほとんどできたし、苦手の数学の計算も間違えは少なかったです(これは意識してやりました)。

成果は出ていたのです。

しかしエラーもあって、点数が伸びませんでした。

子供には申し訳ないことをしました。これからは、日々できることをしていき、そのことを評価していきたいと思います。(省略)

「他人の評価や結果を嘆くのではなく、どれだけ準備したかで評価」すればイイ。

それはわかってる!んですよね。

でも、いざ子供を前にすると、できていないことや態度なんかについてガミガミ言ってしまう

ウサさんは、とっても真面目でまともな方なので、自分が子供に言ったことを振り返ると「ハァ~」とため息が出てしまうのでしょう。

皆さんにエラっそうに言っているボクだって毎日ため息をついてるんですよ、我が子にしたことに対してね。

ボクがすばらしくよくできているわけじゃない。だからボクもあなたも一緒です。

やるのは子供を変えるんじゃなく、親が変わろうってすること。

自分が変わる。自分のアプローチを変える。

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ちゃんとできている親の人はね、子供がグイグイ行っちゃってるんです。グイグイ行ってないってことは、まだ反省の余地があるってこと。

そいでね、この方にも書いて送ったんだけど、嘆いたり泣いたりしたら、今の場面が劇的に展開するなら大いに嘆いたり泣いたりしたらイイ。

でも、実際は嘆いたり泣いたりしても、以前と場面が全然変わらない・・・これが現実です。

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嘆こうが泣こうが、目の前の子供はそのまま変わらずにいる、これは確かなことなのでボクらは知恵として「他人の評価や結果を嘆くのではなく、どれだけ準備したかで評価」するようにしてるんですよね。

そして「できないことに目を向け」たままでいても、場面が転換しないから、できることに目を向けて評価して進む。そうしないと進めないから。時間だけが流れていく。

点数に反映されるまでには、今回は勉強を詰めきれなかったとしても「前回から比べると、国語の漢字はほとんどできたし、苦手の数学の計算も間違えは少なかった」のは成果。

それも意識してやった成果。スゴイ成果が出てる!

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一生懸命やったのに、なーにも成果がなかったわけじゃない。ただチョビっとは成果が出た

「0」と「チョビっと」はちょっとしか違わないじゃないのって思った?

ちょっとどころか、天国と地獄くらい違うよ。

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ただね、その「チョビ」の成果は、身内だけの成果であって、点数に反映されるまで出なかったわけだから、他人は評価してくれません

他人の評価は「前と変わりませんね」ってなる。冷たいわけじゃない。それが他人であり、世間というもんだ。

じゃあ、頑張らなかったのか?

いや、頑張ったんだ!

ですよね?

【前回から比べると、国語の漢字はほとんどできたし、苦手の数学の計算も間違えは少なかったです(これは意識してやりました)】

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↑↑↑すごいよ!これは。ボクがそばに居たら、他人だけど抱きしめてさ、やったなあ~!成果が出たなあ~って泣いちゃうかも・・・

どうしてみんな自分がやって成果が出たことに冷酷で残酷な評価しかしないの?

チョビの成果だから?

でも、前進ですよ。前進したんだよ。実際に点数には反映されなかったけれど、その手前の目に見える成果は見えた。

それはね、親しか評価できないことです。他人や世間は評価しないもの。

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できていないのに「できたね」って言うんじゃない。

「成果は出てた」んであって、ただそこには「エラーもあって、点数が伸びませんでした」それをきちんと分けて評価してやって、子供にも説明してやって、点数には出なかったけれど、これで頑張っていこうね、もうちょっとで点数にも出るからって言ってやればイイ

それってハッタリで気を引いて子供を引きずり込むってことじゃないでしょ?

思い出してよ、お子さんが初めて「歩いた」ときのこと。

見て見て、歩いたよーーー!ほら、自分の足で歩いたよーーー!

今の時代は、赤ちゃんに餅を背負わせて歩かせたりしないの?

泣きそうなくらいうれしかったはずなんだ、あの一歩は。

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「歩くなんて人間なんだから当たり前。なにがそんなにうれしいの?」なんていう人は、あんまりいないと思うんです。

みんながいずれできることではあるけれど、あの一歩から始まったんじゃなかろうか。

あの感激を忘れるな!!思い出すんだよ!!

点数に反映されませんした!それがなにか?って、親なら他人や世間に言わなきゃいけない。

誰も評価してくれなくても結構です。だってウチにとっては一歩前進したんですからってさ。「前進したんだもんねえー」って子供にも言わなきゃいけない。

そういうときこそ他人や世間や子供に対して虚勢を張れ!・・・というと、字がどうも好きになれないから

巨星を晴れ!

と書くことにする。

嘆いたり泣いたり怒ったりという感情の起伏の激しい行為って、「自分がなにかした」と錯覚させる部分がある。

実際は子供に対して「何もしていない」のに、感情の起伏の激しい行為の後では「言うべきことを言った」とか「伝えた」とか「勉強の必要性を訴えた」とか、なにがしかのアクションを子供にしたと錯覚させるんだな。

親は錯覚してそう思っているけれど、子供には「なんにも伝わっていない」から、同じことを子供はまたする。

「どうして何回も言わせるの?」って親はなるけれど、子供には実は「ただの1回」も伝わってない。そこに親と子のギャップが生まれる。

だから最終結果としては、今回は点数が伸びるまでいかなかった、けれど、けれども、このテストまでにやったことはできてたよねってテストを見せて、実際の成果を見せて評価をしてやって、努力を認めてやって、褒めるべき点は大いに褒め、その上で次回以降、修正すべき点はこれかな?って子供に問うたり、子供の意見を聞いてみたりして、次へ向かう。

チョビの成果でも、初めて歩いた時のように喜んでやってくれ。次に向かうのはそれからだ。

ウンコしたのに尻を吹かないでトイレを出たら、パンツにウンコがついて、イヤな気分になって落ち着かないでしょ? あれと一緒。

違うか・・・

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もう1回言うけれど、他人が評価してくれるのは最終結果だけ。でも、この出たチョビの成果だとしても、頑張って子供が叩きだした成果は目の前にある。

これを誰が褒めてやるのか? 自分に問うてみて!誰が評価してやれるのかって。

特に実際に点数には反映されなかった時、その手前で子供が出した成果を認められるのは親しかいない

あなたの子供に興味がある人しか、そんなことはできないんだ。

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「できていない」のに「できたね」って言うんじゃないんだから。それは至極カンタンなことだと思うけれど、なかなかこれができない。

できなければ、同じことが起こる。同じことが起こらないようにするためには「ちゃんと出した成果は褒めてやる、認めてやる」と次へ進める。

双六と同じ。

ただ双六と違うのは「最初に戻る」か「次へ進む」かは自分で、親が決められるってことです。

ボクらは、親技者(親技を駆使する人)は、次へ行くんだ!

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サイコロ振って「最初に戻る」が仮に出たとしても2回までにボクたちはできる。3回目は繰り返さないって決めて実行できる。

子供の勉強と一緒。「わかった」ではテストではできない。「わかって理解したら」解けて、速く解けるようになったら「上がり」になる。次の問題へ進める。

難しいのは、これは「自分で気づかないといけない」ってこと。誰かが指摘しても「それはわかってるし、できてるよ」って思えば、次へは進めないから。

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これもつい先日だけれど、中2のミコさんからこんなメールがきた。

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中2のミコさんは、

『10の鉄則』(小学生のとき)、『30点上げよう会』(中1四月ころ)を購入し、成果はそれなりに上がりました。

中1の始めの県下一斉学力テストの数学は偏差値38

5月の中間テストでは数学偏差値45だったのですが、30点上げよう会の緑のシートを使って、

お正月明けの県下一斉学力テストの数学偏差値56

学年末期末テストは数学偏差値57まで上がりました。よく頑張ったと思います。

って方で、

1年で数学の偏差値を20も上げちゃった・・・・

すごいねえ、これは。こっちは他人や世間も認めやすい数値でバシッと出たってわけです。

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親も頑張ったけれど、子供も頑張ったと思います。

ああ、めでたしめでたし・・・ってならないのがおもしろいところだ。

偏差値が20上がっても、「上がり」にならず、次なる悩みが尽きない。

成績は上がったのに・・・・・

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本人も喜んでいると思うのですが、未だに勉強するのをものすごく拒みます。

はっきりと成果がでているのに「こんなことしても何にもならない」の一点張りで、その度に、中1の成績表をみせて「頑張ってきたから、これだけ偏差値も上がってるでしょ」と言っても、「学力が高くても、大人になったら悪いことをする人ばっかりだ。政治家やテロリストも、学力は高いけど悪人ばっかりじゃないか」と言うんです。

(省略)・・「僕はこんなに勉強ばかりしたら悪人になる」と言うのです。

子供がいう程、勉強ばかりしている気は私はまったくないのですが・・・

宿題のあとに、緑のいけドンシートを一日3枚くらいで、時間としては30分くらいです。

子供が自分から緑のシートで勉強するなら「やる」といったので、緑のシートで一緒に取り組んでいるんですが、そこにいくまでに、ほとんど毎回20分くらいは、そういうやりとりがあるんです。

ほとんどがA問題の繰り返し、B問題やC問題は解答の写し書きだけなのに、なにがそんなに嫌なのか、難しくもないし成果も出ている。

私は「成果が出る=やる気が出る」と思っていたのに、これからまだバトルを繰り返さなければならないのでしょうか?

「双六」もだいぶん進んだはずなのに、いまだに子供が「最初に戻る」のサイコロを意図して振りたがるっていうわけです。

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ちゃんと「最初に戻る」の目が出ないように1年以上も努力してきたのに、蓄積も成果もあるのに、どうしてと。

正直言えば、いただいたメールを読む限りでは、なにが原因なのかはボクにはわからなかった。

でも、お子さんが言わんとしていることや気持ちをインチキ霊媒師並みの透視したフリで想像すると、2つ思うことがあって、それは書いて送ったんだけど、ここではその箇条書きを書くと、

◆メールには数学のことだけが書いてあるけど、宿題はほかにも出るわけだし、いけドンシートを「一日3枚くらい、時間としては30分くらい」やってから宿題をすると、たとえばトータルでは2時間半も勉強していることになってるって子供が思っているのかもしれない

これが1つ目。

塾でもよくあることですが、数学の先生は数学の宿題だけ考えて出すけれど中学生は5教科ある。小学生は4教科か3教科ある。

イイ塾っていうのは宿題だってトータルで管理する塾だ。でないと、子供の生活全体が破綻するからね。

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数学の先生は数学を上げたいだろうけれど、国語の先生だって国語を上げるために宿題を出したいからさ。

子供は出された宿題をやらねばならないって思うから、宿題を出す側はバランスを考えてトータルで吟味して宿題を出さねばならない

でも、そうなっていない場合も多々あるから、親がそれをうまく配分する知恵を子供に貸してやる。子供の生活全体をトータルで見られるのは親だからさ。

勉強でいえば、みんな算数や数学をイの一番に考える人が多いけれど、理科も社会も同じ1点だから。傾斜配点があったとしても理科や社会の1点は数学や算数の1点と同じ価値があるんだ。

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算数や数学ばっかりやっているのに算数や数学が振るわないって嘆いているけれど、理科や社会だって振るわないじゃないか・・・

つまり、全教科が振るわない・・・これは入試では致命的な欠点になります。

だって結局全教科が振るわないってなれば、どうやって戦うのよ。入試で捨ててもイイ教科なんて1教科もないけれど、取り柄がないと戦うにしても戦いようがないもの。

取り柄が1つもないっていう戦い方を自ら望んでする気持ちがボクにはわからない。自分で自分を拷問する気持ちなんてわからないよ。
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ミコさんの話に戻すと、もう1つメールを読んで思ったことは、

◆「中1の始めの数学偏差値38」から「学年末期末テストは数学偏差値57まで上がりました」までの道のり、この道のりを親は正しく評価しているのかどうかという点です

たとえば親から見たら、そもそもスタートの偏差値38がありえない数値で、今の成績偏差値57くらいが当然で、「今があったりまえ」なんて思っていないかってこと。

もっといえば、偏差値57なんて、まだまだ不満だ、もっといけるだろ!って感覚があれば、つまり「今が当然でしょ」っていう、今までの越えてきた道のりや努力についての評価や祝福がなければ、もしくは足りなければ、子供は納得しないってことです。

「あの山に登れたら、すごいよ」って必死で登ってみたら、「ここはね、日本で一番低い山なんだ!」なんて言われちゃうみたいなもんでさ。

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あごを脱臼しちゃうんですよ。

だって結構大変な道のりだったんだから、これまでも。

親はたしかにここまでは大変だったって思う気持ちはあるけれど、来てみれば「あったりまえ」の世界だってなっちゃうこともよくある。

誰を基準にしているのか、どこを基準にしているのかってことです。

評価も承認も、その子がスタートした地点を思って評価もし、承認もしてやらないと、親の後出しじゃんけんになっちゃう。

もしその基準を変える、「0」からスタートして「10」まで来たよ!これをリセットして「10」を基準にして「0」にして、そこからまた登り始める・・・

その今までの基準のリセットができるのは、子供が自分自身で基準を変えた時だけ。

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スタート地点、当たり前の基準を動かせるのは自分自身だけ、つまり子供だけが持っている特権なんだ。

「オレはこれが当たり前」って思えれば、子供は自分でスイスイ基準を変える。「0がスタートだったなんて、とんでもない!」って自分で思えるようになったら、サッサと子供は自分から最初の基準なんか捨てちゃう。

そういうもんです。

でも、親が勝手に自己都合や自分基準で、子供の基準を変えちゃダメなんです。子供はそれをズルいって思うんですよ。卑怯だって思う。

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親はズルい、卑怯だって子供が思っているときは、自ら基準を変える、以前よりも基準を上げることなんて絶対にしない。

己が自分は変えるべきだって思ったら、口にしないで自然とそうなっていくから。

そこまでは親が我慢しなくちゃならない。世間や他人の評価が出てきたら、親が防御して蹴散らしてやるくらいのつもりがないといけない。

あなたはあなたのままでいいんだよ!

これがあるから、イヤ、ボクはこのままじゃイヤなんだって気持ちが高まるわけだから。

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そして、その基準も親は偏差値や順位を基準にし、スタート地点からの躍進に狂喜するけれど、ある種の子供たちにとって偏差値なんて抽象的な記号にすぎないからさ。

特に「学力が高くても、大人になったら悪いことをする人ばっかりだ。政治家やテロリストも、学力は高いけど悪人ばっかりじゃないか」って思っている子供なんかは、単なる記号をものさしにして誰かや何かを測ることを嫌うってこともあるかもしれない。

だから成績表を見せて「これだけ偏差値も上がってるでしょ」と言っても子供はピンとこないというか、そういう物差しの出され方は嫌悪感があるのかもしれないですね。

我が不肖の教え子↓↓↓ですが、こんな理由で勉強しなくなる(言い訳)子供だっているんだから。

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だから、1年かけての偏差値20アップがどれほどすごいことなのかを、それは偏差値や順位という記号ではなく、その見えない、見えにくい努力のほうを子供がわかるように評価して祝福してやらないといけないのかもしれない。

親の見立ては「チョッピリの努力」みたいだけれど、それを「チョッピリの努力」とする見立てに対する、つまりさっきの基準の変更による反抗かもしれない。

そう、頑張ったって言っても「チョッピリの努力」でしょ?っていう感覚も子供が不信を募らせる原因になることを考えてもらいたい。

チョッピリの努力やちょっと頑張るのだって勉強ではタイヘンなんだから。

その辺の親と子の感覚のギャップを親は受け止めておかないと、親は常に「まだまだ」ってなるし、子供は「こんなにやってもまだまだなの?」ってなるからさ。

子供のしてきたことを正しく評価して祝福してやることです。言葉でいえばたったこれだけ。

でもわかってても、できないんだな。

できなければ「最初に戻る」で振り出しになって同じ現象が繰り返し繰り返されるってことです。

同じことが繰り返し起こっているってことは「気づいてね」とか「そろそろ気づけよ」っていうメッセージ。気づけば終わりだから。

わかったつもりはダメよ。それは子供がすぐに見破るから。フリは通用しない。イイ親ぶったって、最初にそれを見破るのは子供だ。

まあ、おおむねこういうことを書いて送ったんですが、中2のミコさんから折り返し返信があった。

・・・お返事の中に思い当たる点がいくつもあり、何度も読み直して自分なりに整理してから早いうちに子供とよく話してみます。

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家庭学習の時間ばかりに気をとられ、塾の学習時間は私にとっては殆どゼロでカウントしてました。

メールを読んでる途中で「ちゃんとほめてるよ~」と一人ゴチましたが、言われた【今の成績くらいが当然くらいで、まだまだ不満よってなんて感覚があれば、つまり今が当然でしょ】今の私はまさにそのとおりと思います。

全然わかってないですね。恥ずかしいです。

子供からは何をしても「いつもありがとう」の言葉をもらいます。たくさん、たくさんもらいます。

小さいときから賢くて優しくて、小学生のときは4教科偏りのない成績の良さだったものですから、中学に入り実力を思い知り、今までのギャップに私だけが焦り、子供の気持ちを思う余裕がなかったです。

いつも思うのは、この親技メルマガに出会ってなかったら、大切な大事な人の人生を台無しにしたかもと、ぞっとすることです。

出来の悪い信者?で こんだけメルマガ読んでも、内容のいくらも自分のものになっていませんが、彼が大人になるまでには 良い報告が出来ればと思います。(省略)

くしくも最初の方は「頭ではわかっていながらも、気持ちがついて行きませんでした。子供には申し訳ないことをしました。」といい、この方は「全然わかってないですね。恥ずかしいです。私だけが焦り、子供の気持ちを思う余裕がなかった」と書いてらっしゃる。

親がね、親自身がそう思えたとき、なにかが1つだけ変わると思うんです。

だってさ、子供は、子供なりに頑張ってるんだもん。

良くしてやりたい気持ちも同じ。あとは右か左に一歩ずれて立ち位置を変えるだけ。

頭の中で立ち位置を変えるんじゃなく、実際に立つ位置を動いてみる

最初の方と同じで、二人目の方もとっても真面目でまともな方なので、なにか言われたらすぐに我が身を振り返って「アァ~」って気づける。

誰に言われても我が身を振り返って「アァ~」って思えるのは美徳であり、財産ですからね。

ボクもあなたも子供たちに同じ過ちをしてしまいがちだけれど、「最初に戻る」は3回は繰り返さないでいきましょうよ。2回までよ。

2回までなら子供たちも許してくれんじゃなかろうか。でも3回目は子供がブチ切れる!

まあ、親のほうがブチ切れたいわ!って思うことのほうが多いだろうけれど、それが親自身の人としての成長になるからさ。

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そう信じられるから、また子供に対して頑張れもするんでしょ?

昔、流行ったじゃない。「反省はサルでもできる!」ってさ。

反省して気づいて、行為を修正することができる!のが、人間であり、親ですよ、ねぇ?

今回も長くなってしまったので、ここで取り上げるつもりだった以下の相談は宿題とすることにします。ここまでのお話を元にボクが言いそうなことを考えておいてください。

親技の宿題はね、しなくても怒られない!っていう、とてもすばらしい宿題の出し方をします。だから人気です!

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宿題はね、小3のえもさんからの相談で、こういうの・・・

おかげさまで、朝に計算を数分、夜に算数パズル・算数塾テキスト・論理テキストをやっています。

本当は漢字も進めていきたいのですが、、夏休みに学年の漢字を終わらせることを提案中です。気持ちの波も減り、親子で穏やかに継続できています。

少し難しい問題になると、いちいち私を見て「あってる?」と確認するのが気になります。自信がないのはわかりますが、とりあえず、自分で最後までやってみてもらいたいです。

どうしてもできないと、音読を促したり、少しヒントを出していますが。このヒントを出すタイミングが悩みます。

本人には、もう少し自分で考えてみてほしいし、甘えないでほしいと、言いつつ、こちらの勝手な都合では、下の子がかまってほしがる、とか家事が・・とか、あまりヒントを出し惜しみすると本人が泣き出すとかあるので、結局、早めに出してしまいます。

こんなんで考える力、困難を乗り越える力がつくのか?

「でっきるっかな でっきるっかな はてはて フム~」

まあ、ボクが次回言いそうなことっていうのは今回の週刊親技を読めば想像がつくでしょう。それでイイ。

それを自分で必要なら取り入れて、我が子にする!よその子供は関係ないからさ。

相談に正解なんてないからね。答えるのは、なにか考えるきっかけを与えられれば、それで十分。相談者のすべてがわかって答えるわけじゃないからさ。

自分の経験と相談者の立場を少しだけインチキ霊媒師並みに透視して想像してから考えればよろしい。

小3のえもさんに、あなたは「なんて言ってあげますか?」

ぜひ考えて次回の週刊親技発行の木曜日までにあなたのご意見をお寄せください。

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あて先はのメールアドレスは study@oyawaza.com まで

メールが毎日何十とくるから、件名「小3のえもさんへ」としておいてください。見逃してしまうから。

皆さんから1通もご意見が寄せられなくても、別に問題はないです。なんの問題もなく、ボクが考えて書くからさ!

これはね、相談者のためではなく、自分の問題なんですよ。

いつも言っているように自分の土俵に乗せていかに考えられるかだから。

小3の相談かあ・・・ウチはもう中3生だからなあ

こういう人は「学べないタイプ」で、「自分では決して気づけないタイプ」ね。10万冊本を読んでも「うまく子供と付き合えないタイプ」ってこと。

こうやって書きながらさ、「やらなくてもイイ宿題」「出さなくてもイイ宿題」とか言いながら、次回までに考えないと「自分は学べないタイプ」とか「気づけないタイプ」とか「うまく子供と付き合えないタイプ」なのかって烙印を押されるかの如く思わせて、自発的に宿題をやらせようっていうところがボクの「いけないところ」なんです。
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「やらなくてイイはずの宿題」だったのに、もちろんやってきてなくてもやらなくてもイイ宿題だったので怒られはしないけれど、次回教室に来たら「自分だけがやらなくてもイイを信じてやってきていなかった生徒」って感じになるとさ、子供はね、みんな絶対に宿題をやってくるようになるのよ。

不思議でしょ?

「やらなくてもいいよ、時間がある子だけでいいぞ!」って強調すればするほど、全員が宿題をやってくるようになるんです。

ホントですよ。
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よくテレビや雑誌で成績がイイ子が、親を評して「勉強しなさいって言われたことはなかった」っていう話があるでしょ?

あれと一緒。言い方、伝え方なんですよ。

「勉強しなさい」とは言わなかったけれど「勉強はしなくてもイイ」なんて言ってたわけじゃないからさ。

それをみんな勘違いしてるね。
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子供にも、会社でもこれと同じことがいっぱい起こってるはずです。

「しなさい」は、逆の「しない」を招くんですよ。反対側のものを強く引き寄せる。

まあ、大人は図太くなってるからね、こんなふうに言われても屁とも思わないだろうけどさ。

次回乞うご期待!と言いたいけど、「いつも同じことを書いてる」ってわざわざ言うスタッフがいてモチベーションがね・・・

頑張れるかどうか、わかんないよ。ボクの神経はね、繊細なんですよ、子供並みにね・・・

「宿題の相談」に関する親技の過去の「同じようなことを書いている(イヤミです)」参考親技を2つ示しておきます。

さあ、やる義務のない宿題を出したよ!やるもやらないもあなた次第!

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うれしい報告

「勝つべくして勝つ!」後期親カツ講座、いよいよ本日から正式に募集を開始いたします。

受験までの半年を親カツ講座で乗り切っていきましょう!

後期親カツ講座第一弾8・9月合併号では、

「子供の学力はそのままで点数を上げる!」受験テクニック

と題してお届けします。

先輩親カツ生 のんきな親父さんの報告

受験の最終結果の御報告です。

昨年の10月末から親カツ講座を受けさせて頂きまして、先週末からの中学入試も結果がほぼ出揃いました。

親カツ講座を始めたときの子供達の偏差値は18で、一般模試でびりから2番目と3番目と言う情けない状態で、私立中学の入試は塾からは絶望的なことを言われていた時期でした。

それでも、自分の子供達の能力を信じてここ3ヶ月近くを親カツ講座を頼りに12月後半からは塾も休ませて子供と共に頑張り抜くことができました。

前置きが長くなって恐縮ですが、結果は、息子が第一希望であった○○中学で、娘は、第二希望の△△中学で無事合格を頂くことができました。

また、娘の方は第一希望の□□中学の補欠?にもリストされているようでひょっとしたらこちらにも縁ができるかも知れません。

何はともあれ、子供が短期間で実力が上がったことを自分で実感しているようで、また、勉強の楽しさも分かったようで、二人とも勉強に取り組む姿勢が合格後も変わっていないのが、何より嬉しいことかも知れません。

本当に良い講座とメールでのアドバイスをこれまでありがとうございました。特にメールで頂きました国語についてのアドバイスはとてもありがたくて、既に12月に入っていましたが何とか中学入試国語読解法も全て読ますことができて、あきらめていた国語の点がかなり上がったように感じています。

はなはだ簡単で恐縮ですが、これまでご指導頂きましたこと本当にありがとうございました。重ねて御礼申し上げます。

後期親カツ講座の内容は、大きく

■ 入試演習の意味と活かし方

■ 過去問の意味と活かし方

■ やってはいけない入試演習とは

これからバンバン始まる入試演習を前にぜひ知っておいてほしい、身に付けておいてほしい内容です。

入試はまだ先だろうって!?

歯がゆいことに、緊張する入試においての受験テクニックは、入試前にチョロっとやってできるものではないんですな。

今から頭に叩き込んで、これからのテストでは、本当に使えるかを実践しながら試していく。この期間が必要です。

詳しくは、親カツ講座「入試実践コース」をご覧ください。

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