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こんにちは、ストロング宮迫です。

前回、これから受験生に対して親がしてやれることは、

勉強すること、勉強させること!

と書きました。1日10時間以上の猛勉強などやったことが本当の自信になると。

ただ1日10時間以上の猛勉強というのは最難関校を目指す子供がどうしてもやらなければならない勉強。子供によって、志望校によって、勉強時間もかわってきます。

やらなければならない勉強が5時間だったしても、これまで2時間しかやっていなければ、5時間なんて到底できないでしょう。それなら、2時間半を目指して優先順位の高いものからやっていく。

だから、「やらなければならない」ことと「子供がやれる」ことは、きちんと分けて考えなけれなりません。多くの親の方は「子供がやれる」ことを忘れて「やらなければならない」ことに意識がいっているのでそのギャップに苦しむことになります。

間に合おうが間に合うまいが、「子供がやれる」ことがすべての出発点なんですから。そのために何年も前から準備して、私達でいえば、受験生の夏までに合格圏内に入ろう!こういう気持ちでやってきているわけです。

昨日の四谷大塚の合不合のテストでも、「先生、できませんでした」と振り返りながら子供が泣いていました。あまりの不出来に悲しくなったんだと思います。

泣きたければ泣いたらイイ。

泣いた後「この野郎!」って思って勉強するならね。泣くけど、すぐ忘れるなら泣くな!と。

で、テストを細かく見ていくと、「お前が獲らなきゃいけない問題は取れてるぞ」でした。

志望校のイイ判定が出るための点数、叩き出したい点数は、誰もがある。

しかし、テストで出る点数は、子供がここまでにしてきた勉強、もっといえば、やってきた勉強のちょっとした下までがテストには出る

そうですよね?

中日の落合監督曰く、

練習でできないことは、試合でできない。

また、練習でできるようになっても、試合でできないこともある。

練習してきたこと、持っている力を100%発揮できることはまれ。だからこそ、私たちの受験指導では、80%しか発揮できなくても合格できる力をつけることが求められるわけです。

入試当日、熱が出た、腹が痛いなどの体調不良、獲るべき問題を落としてしまうなどの失敗、そうしたアクシデントがあっても合格できるように日々の勉強で子供たちを追い詰めていくわけです。

塾なんかで志望校よりも1つ上の問題や学校を取り上げて子供たちにやらせるのもそのためでしょう。

さて、これら80%しか力を発揮できなくても合格できるための猛勉強を受験生は今課せられているわけですが、猛勉強をさせるためには絶対的な条件があります。

それは子供の様子をきちんと見ておくことです。猛勉強をさせるということは、ある種の限界に挑戦することでもあります。

中学受験なら12歳、高校受験でも15歳。高校受験はほぼ全員がするので違和感はありませんが、中学受験は全体の20%以下しかしません。

地域によっては受験率が10%、5%、1%以下のところだってある。皆が楽しい小学校生活をしているそばで猛勉強するには理由がいります。いや、理由があっても、「なんで私だけが・・・」と思っても不思議はない

楽しい小学校生活を送っている人たちは無責任にも、「そんなにやらせなくても・・・」とつぶやいたりもする。

だからこそ、親はしっかりと子供の様子を見て、じっくり観察しなればならりません。

以前も取り上げましたが、今年の4月にプロ野球でこんなことがありました。

2010年4月28日 スポニチアネックス

2回裏、中日の攻撃を前に森健次郎球審が退いて、名幸一明塁審が球審に回り、控えの橘高淳審判員が二塁塁審に入った。

直前の2回表、巨人の攻撃で先頭の藤井が遊ゴロに倒れた際、森球審のもとへ歩み寄り交代を勧めた中日・落合監督は「あれはヘタしたらゲーム中に倒れている。それを見てやるのもオレらの仕事じゃないか。あそこで倒れて万が一、何かがあったら中止になっているぞ。誰かが言ってやれば代わりやすいんじゃないの」と話した。

この審判の方は風邪による発熱があったそうで、試合中に過呼吸の症状が見られたため、交代後すぐに点滴などの治療を受けたそうです。

目を配るというのか、気を配るというのか、しっかり観察していないと決してできないことです。

世の中には子供に「まったく負荷をかけない」親もいれば、「ちょっとした負荷しかかけていないのに大丈夫だろうか?」と心配ばかりする親もいる。

また数は少ないけど、「子供が壊れますよ」という負荷をかけている親もいる。

いずれも足りないのは「子供を観察する」ということです。

一緒に暮らしているのに、毎日顔を合わせているのにまったく子供のことが見えていない方がいる。子供のことが見えていないのに猛勉強というのがいちばん危険なんですよね。

どこそこに行かせたい、あそこに行ってほしいは、自然な感情として認めるとして、

猛勉強+子供の観察

これは常にセットで考えてほしいと思います。

前回、猛勉強について書いたので、もう片方の絶対条件で必要なものを付け加えさせて下さい。

最後に、再び落合監督のコメントを紹介します。

今年、セ・リーグで優勝した中日の落合監督曰く、

「(激戦を制したのは)7年間積み上げてきた練習量の差。積み上げてきた練習量の差。ことしは暑い夏で、よそはへばってくるが(中日は)鍛え上げている。

7年間チームづくりをした、その結果が9月にうまく出た。このスタイルはこれからも続けていかないと。」

猛練習は1年じゃなかった!!7年です。これは勉強にも通じることでしょう?

念願の中高一貫校に入った、高校に入った。でも、そこで終わりじゃない。そこから再び猛練習をしなくちゃならない。

この前、有名な私立中高一貫校に入って現在プータローとして糸の切れた凧になった息子を持つお母さんが「●●中学に入ったのでもうレールに乗ったと思った」と語っていました。

実際は息子さんは中1の夏過ぎには完全に落ちこぼれてしまっていたのに。問題は落ちこぼれたことではなく、「ボクは●●中学出身」というものすごいエリート意識だけは残っていること。

勉強しないのにプライドだけ高いというのは人生で大きな障害になりうる典型的なお話でした。
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うれしい報告

『10の鉄則』の感想、続々と・・・

中1 ゲゲゲの女房さん

届いてすぐに3回読ませて頂きました。

メルマガをかれこれ2年読ませてもらって、その都度自分でも解答を考え読んでいましたが、基本となる鉄則を知ったことで頭の中がつながったと感じます。

メルマガに刺激を受け、子どもには真摯に真面目に向き合ってきたつもりでしたが、鉄則を読んで、どれも中途半端だったと反省するに至りました。

中学受験に失敗したこと、成績にあまり変化がなかったのも、うなづけます。

勉強に対して真面目に取り組んでいる子だけに中学受験の失敗を良い方向に転換してやりたいと切に願っています。

頑張っているわりには点数が平均的なので鉄則を糧にもう一息上を目指していきたいと思います。

ありがとうございました。

受験は合格不合格の結果は出ますが、その結果で成功・不成功が決まるわけではないということを子供たちから学びました。

だから、点数を上げるテクニックを極めると同様に、受験に対する姿勢を繰り返しいろいろなところで書いています。

「すべてが素晴らしい体験であった」そう自信を持っている受験や学生生活をするためにはどうしても親の知恵が子供たちには必要です。

子供たちを導こうとするその努力がまた親を成長させる。

どんな結果でも「すべてが素晴らしい体験であった」と思えるなんて幸せの条件ではないでしょうか?

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