こんにちは、ストロング宮迫です。
今朝、ネットのスポーツ新聞で読んだんですが
不倫関係を認めた乙武洋匡氏の昨年12月のチュニジア不倫旅行に同行した”ダミー男性”がフジテレビの取材に応じ、
「・・・彼は能力の高い人間だし、・・・『彼は特別なんだから、ちょっと目をつぶろうよ』と、どこかにそういうのがあった」
と心情を打ち明けた。
この記事を読んだ甲斐があったわ~
ここにボクたち親が子供に接するときに最も気をつけるべき点が示されているんじゃないか、とボクは思っています。
※この毎日親技は2016年3月28日に配信したものです
「彼は能力の高い人間」だし「彼は特別なんだから」最近でいえばシャブ打ちまくりの元野球選手も高校生の頃からそう評価されてきた。少し前でいえばここでも取り上げた朝青龍なんかもこれにあたるんじゃないでしょうかね。
狂ったように勉強する、死にモノ狂いでスポーツする、大いに結構。
ただ特定のものに特化してすべての力を注ぎ込む場合、死にモノ狂いで頑張る片側に、もう1つしっかりした考え方というのが必要になってくると思います。
それがないと「勝てばいいんだろ!」とか「受かればいいんだろ!」とか「勉強ができればいいんだろ!」とか「強いんだから文句言わせないぞ!」とか結果として付いてくるものが最上の価値観にすり替わる事例も多々見られます。
これはある特定分野に傾注して成果を出す場合ですが、才能があって成果を出す場合も同じでしょう。
結果や成果を含む「能力の高さ」を見せられたとき、人は黙る。
最難関校合格!
東大合格!
売上No.1!
県大会優勝!
全国制覇!
結果はなによりの証明とみなされるからね。周りも俄然持ち上げ称賛する。しかし人が黙った時、「能力の高さ」を見せつけてきた人たちが勘違いすると少しずつ道を逸れはじめていく。
「勘違いした人たち」は、長い年月をかけて積み上げた実績があるのに「あの時黙った人からすれば唖然とするくらい」カンタンに木っ端微塵にする行動に出る。振り子は振れる。作用と反作用。栄光と挫折。光と影。
まあ、それも人生でしょうけど。
だから、人生の最後まで人を黙らせた人は自分に対して苦言を呈する人をそばに置く。または書物を読み繰り返されてきた歴史を学んで肝に銘ず。重しを置いていても、頭は持ち上がるくらい力は強い。
誰にも何も言われなくなったとき、それは「言えないのか」「言わないのか」を峻別していかないといけない。
まあ誰もができることじゃないけどね。できなければスキャンダラスになってしまう。
すでに答えはある。
一般的に人は自分に克つ事によって成功し、自分を愛する(自分本位に考える)事によって失敗するものだ。よく昔からの歴史上の人物をみるが良い。
事業を始める人が、その事業の七、八割までは大抵良く出来るが、残りの二、三割を終りまで成しとげる人の少いのは、始めはよく自分を謹んで事を慎重にするから成功し有名にもなる。
ところが、成功して有名になるに従っていつのまにか自分を愛する心がおこり、畏れ慎むという精神がゆるんで、おごり高ぶる気分が多くなり、その成し得た仕事を見て何でも出来るという過信のもとに、まずい仕事をするようになり、ついに失敗するものである。
これらはすべて自分が招いた結果である。だから、常に自分にうち克って、人が見ていない時も、聞いていない時も、自分を慎み戒めることが大事な事だ。
まあ、ボクの場合は成功した後どうあるべきかの前に、「自分に克」って人から称賛される成功や結果を出すのが先なんですけどね(>_<)
結果や成果もイイ過程に基づいて出したいものです。
プレーは人格を越えない!
勉強や成績もね、人格は越えない。
ただ神さまはいたずら好きで、人に一瞬「人格を越えるプレー」を演じさせたり、瞬間的に「人格を越える偏差値」を出させたりするから、いろいろなことが起きる。
ただ最終的に人生は公平だ!
したようになるし、育てたように育つ。
さて、受験シーズンも終わって春休みだし、チュニジアあたりにおねーちゃんと旅行に行って「バリアフリー事情」なんかの研究をしたいところだけど、日程も予算も、加えて相手もいないので仕方なく古妻と息子のバスケットの試合を見に行きました。
今回は改めて「当たり前だけど、とっても大事なこと」について噛みしめましたので皆さんにもシェアしたいと思います。
「当たり前だけど、とっても大事なこと」とは、勝てそうな相手とまずはやれ!ってことです。
そうそうこの前、通知表が過去最高に上がって喜んでいる中学2年生と話したんですが、そのあとで受けた塾の模試で「こんな偏差値って出るんだ!?」っていうくらい悪い結果が出てた。
100点満点で得点19点、偏差値が30を切ってました(* ̄ノ ̄)/Ω
過去最高の成績をたたき出した直後の19点でしょ。そのギャップに耐えられなかったんでしょうな、シクシク泣いて、もうイヤだー!ってなってた。
19点とか出たら、なるんですわ、もうイヤだー!ってね。
聞けば、塾の最上位のクラス生だけは必須受験の模試だったらしく、その中2生はまだ習っていない範囲も含まれていたようで、加えて習った範囲もなかなか難しい出題のされ方、聞かれ方をしてましてね。
訓練して受けてもどうかな?っていう模試の問題でした。
この中2生の子の励ましと息子のバスケの試合の時期が重なっていたので余計に思ったんです「勝てそうな相手とやれ!選んででもそうしろ!」ってね。勉強も一緒ですよ。
それについてはここでも繰り返し触れていますよね。
例えばここでは「楽しく継続することが一番大事」で触れました。
当たり前のことなんです。もうみんなわかってること。誰もが知っていること。
だったらやればイイんだけど・・・
先の中2生の子の場合でいけば、定期テストも中2の後半からは順調で通知表が上がるのも、ほぼ確定してた。だからね、普段は受けない塾の最上位のクラス生だけが必須の模試を自分たちでわざわざ申し込んで受験したんです。
お母さんが受けろ!って言ったらしい。
ありますよね、あなたにもそういうこと。
イケイケじゃー!もう一丁いってやれやー!ってなもんです。それでこん棒で顔が変形するくらい殴られて帰ってくる。
その親子に聞いたのは「どういう模試かわかってた?」と。「どんな問題が出そうか知ってた?」と。気持ちはわかるよ、もう1つステップアップしてやれ!っていう気持ちは。
でもね、相手も知らず、また探ろうともせず、当たって砕けろ!で臨んで、粉々に砕けて泣いてるんですよ。あなたたち親子が間違ってた!選択ミスをしてる。そう言ったんです。
過去最高の通知表を出したのに、ノリノリで新学期に行けなくて、やっぱり私たちはダメなんですねって嘆いてるの。
もったいない、ホント無駄な受験料、余計な模試受験、おまけは「私ダメなんだ」の烙印。なに1つイイことなんてない。
もう戦い慣れてて、百戦錬磨の子供ならいいですよ。でもね、ウブで純粋で真っ白な子供がこん棒で顔が変形するくらい殴られる場所へお金を払って行く必要はない。
やってしまったものは仕方がない!でも、もう二度とやらないこと!
その親子はまだ救われてるんですよ、通知表は過去最高なんだからね。励ましようがある。だからこれからまた立て直せるでしょう。
皆さんもわかってますよね?
頭でわかっててもダメですよ。わかっているならやらないと。周りの事情が許さないとか受験に取り組むのが遅かったからそうも言ってられない。かなわない相手でも向かっていかないと間に合わない。
そういう人も多いでしょう。
でも「勝てそうな相手とやれ!選んででもそうしろ!」そうしないと子供が頑張れないんですよ。それを説明するためにこれから書く。頑張ってついてきてください。バスケの話じゃないからね。
息子の高校のバスケチームはこれまでの大会では県でベスト16が最高実績なんです。今回の試合は市内の予選で県大会出場が懸かってた。
全国大会の切符を争う大会じゃないですよ!県大会に出場するための予選だから。つまりドングリの背比べなんです。うまいこと4つのブロックに分けられてましてね。
県大会なんかに行くと、強豪チームに1回戦で当たるとコテンパンにされるなんてことがあるけれど、今回はドングリの背比べだから熱戦に次ぐ熱戦なんですよ。息子のチームのブロックは11チームで、3つ勝たないと県大会に出られない。
高校のバスケットは1ピリオド10分を4回やります。全部で4ピリオド40分の戦いなんです。
昨日までに行われた試合結果を見てわかることは、全19試合のうち、最初の1ピリオド10分間でリードしたチームが18勝してます。1試合は同点で1ピリオドが終わってる。
つまり最初の10分間で先制したチームが圧倒的に優勢ってこと。これはテストでも同じことだ。入試でも同じことだ。
先制する!先取点!先勝!これがバスケでも受験でも大事ってことです。
最初の1番をどうスムーズに通過できるか。
最初の1教科目にどう対処できるか。
入試初戦をどう乗り切れるか。
親技では「受験は先行逃げ切りが鉄則」と言い切っているけれど、バスケも逃げ切り先行が大事ってことでしょう。これが1つめ。
次、2つめはすでに出ている「勝てそうな相手とやるのが一番学びが多い」ってことです。
1回線は「77対58」で勝ったんですが、
その経過は、前半
1ピリオド 15-13
2ピリオド 14-16
前半は「29対29」の同点で終了しました。接戦ですよね。お互いが「自分たちが勝てる」「自分たちが勝つ」って思って試合をしてる。
「自分たちは勝てる」って子供たちが思ったとき、子供たちから声がよく出る。走れる。粘り強くボールに対処できる。そういう現象が顕著に出ます。
競った試合になったほうが子供は頑張れる。
頑張るとは自分にとっての100%ですが、チームのスポーツでは「勝てる」と思えるとき競うことで100%以上が出ることが多々ある。
自分以外の誰かが頑張って走って、身体を張ってくれてシュートが決まると「オっシャーっ」てなって、自分で限界を勝手に決めた「もうダメだ」からもう1回盛り返してこられる。相乗効果でね。
点数が入ったらダメだって思ってても走れる。自分が得点を決めたらもっと走れる。
それよりも大事なのは、頑張って競ってると「どうしたら打開できるか」を「自分で」「自分たちで」考えるようになるんです。この今の展開を打開したいって思っているから先生の指示もすごく通る。指示通りやってうまくいくと一体感が出てまた盛り上がる。
ただし、この競って頑張るの「競って」は、力が均衡しているっていう条件が必要です。接戦でこそ、これが発揮される。
みんな子供に「自分で考えなさい」ってよく言うけれど、「自分で考える」には条件がいるんです。条件がそろっていないと「自分で考える」には至らない。
条件とは「勝てそうだ」っていう状況で、より自分が有利になるために「なんとか打開できないか」とヒントを欲しがっている状況のことです。
強豪チームというのは、それが普段からできるってことです。成績が常にイイ子はそれが普段からできてる。
「勝つのが当然」「イイ成績を獲って当然」というのが普通の基準になった時「どうしたらいいか」「どうすべきか」を自分で考えられる。
今回の試合を見ていて「勝てそうな相手に勝ったり負けたりしながらすることが子供たちにとって一番学びが大きいんだな」と改めて思いました。
同じブロックの試合で「160対16」という試合がありました。最初の1ピリオド10分で「55対4」です。
こういう力が違いすぎる相手と当たった時の、負けるほうの選手はどんな動きになると思います?
まず途中でもう走れなくなる。追いかけられない。声は聞こえない。身体を張って止められない。パスしたボールは全部相手に渡ってしまう状況です。もうね、全然頑張れないんです。時間よ、早く流れてくれってなもんです。
あと5つほど気づいたことがあるんだけど、長くなるのでもうやめときます (^^)♪
子供たちっていうのは気持ちが切れたら、まるで体が動かなくなり、頭なんかは一切働かなくなるってことです。
1ピリオド10分で「55対4」になるような相手と毎日300試合しても強いチームにはならないと、断じて思います。
「おい、これならイケるぞ!」そう思えたとき、子供は頑張れる。だからね、対戦相手はよくよく考えて決めなきゃいけない。
トーナメントの公式戦は自分たちでは対戦相手を決められないけれど、練習試合の相手は自分たちで決められる。テスト問題は自分たちでは決められないけれど、家で勉強する問題は選んで決められる。
毎日、力をつけて蓄積していけば強豪相手でもいずれ戦えるようになるけれど、今はその状況ではないのではないか。
春休みにやっている復習も、そんなに難しいことをケンカしながらしなくても、できる問題をたくさんサクサクしてもイイじゃないか。
ずっと強豪と戦えない練習をしている子供といずれ強豪と戦える練習をしている子供。机に座るのは同じだ。でも1年後には大差がついてる。
その1年が今から始まるんです。
やる気や気合や根性や意志だけで子供を頑張らせようとしていないか?
やる気や気合や根性や意志がすでにそこにあるものとして「出せ出せ」と怒鳴っていないか?
やる気や気合や根性や意志は、その子供にとって適正なことをやったときに湧き出てくる。勝てそうにない相手との対戦ではなにも出てこない。
子供が「枯れた井戸」なわけじゃないよ。「枯れた井戸かよ」って思ったときは親が自分を振り返るときだ。
わたしは子供に適正なことを選んでやらせているだろうかってね。
やる気や気合や根性や意志は「ある」のではなく、「出させる」ものなんですぞ!!
今の、この時期に、まして、娘のように成績が振るわないのに、基本をしっかりとした方がいいのでは、、、と思い、塾に相談しましたら、本命校を志望校にするなら、特訓のクラスは受けないのがよい、と。
最難関校をめざすなら、特訓は受けてください、という事です。本当に、そうなのか、、、と、乗り気がしません。
メンバー専用【音声セミナー】
中3 Y家さん
桜の便りが届き始めました。ストロングさんも一段落されているところでしょうか。お疲れ様でした。
受験も終わってしまえばあっという間に感じるのが不思議です。その節は大変お世話になり、メルマガにはいつも支えてもらいました。本当にありがとうございました。
ストロングさんの言葉で特に印象的だったのが、
★夏休みは天王山ではなく、その前に結果が出ている!
★二年後にできない教え方ならば今するな!
などです。
入塾は夏休みでいいかなと思っていたので、春休み前に入塾させてよかったです。
それと二年後に…を読んで、親技を諦めました(((^^;)。
二年後はお互い自立していたかったので、せっかく届いた親技をやめ、塾に任せました。
といっても、親技を心得ていた私は丸投げはしませんでした。ちょこちょこチェックして確認していました。そういう意味では、親技の教材ではなく、10の親技を説明する本を注文すべきだったのかもしれません。
いずれにしても親技なくしては、娘の受験はあり得なかったと思います。
それと、母親が、なけなしのお金で、中学の入学祝いに息子に辞書を買い与えた話は、涙涙でした。いつの時代も親の子を思う気持ちは変わらないものだなと感動しました。
子供は、幸にも全勝で高校受験を終えることができました。春から希望の学校で、またひと花咲かせてくれることと思います。
ストロングさんの受験サポートはまだまだ続きますね。どうぞ、親技がより多くの方に広まり、支えとなりますようにお祈りしています。