こんにちは、ストロング宮迫です。
さて、安倍新内閣の文科相に起用された伊吹大臣が、「小学校での英語の必修化に否定的な見解」を明らかにしました。
※この毎日親技は2006年10月8日に配信したものです
小学校から英語を必修とすることには賛否両論があり、文部科学省の官僚たちは、新任の大臣から飛び出した想定外の発言に驚き、慌てているとか。
まあ、国の政策がどうなるかなんて議論はさておき、家庭でこう考えている親の方もいるのではないでしょうか?
小さいうちから英語に触れておけば、
何らかの痕跡が残り、
将来、子供が英語を学ぶときにきっと役に立つに違いない
と。いかがですか?
実は点線内の文は、ある本からの抜粋なのですが、続きがあります。
「将来、子どもが英語を学ぶときにきっと役に立つに違いない」と信じ、多くの親たちは、とりあえず早期英語教育を開始する。
しかし、それは、ゴールがどこにあるかを確かめもせず、とりあえず目の前の道をまっすぐ進めば、悪いことにはならないだろうと信じて走り出すのと同じだということを気づいてほしい。
こう続いていくわけです。
引用したのは、アメリカで13年にわたって、日本人駐在員の子供たちの教育に携わった経験をお持ちの市川力さんの本からです。
市川さんは、「安易なバイリンガル幻想の警告」として、
圧倒的に英語優位の環境においては、ほとんどの子供たちが、半年以内に、英語を聞き分け、話せるようになると同時に、それに反比例してまたたく間に日本語力が落ちていく。
この傾向は、渡米時の年齢が低ければ低いほど顕著で、就学前に英語環境にどっぷり使った場合、それまで身につけた日本語を失い、母語が英語にスイッチしてしまうことも珍しくなかった。
と言います。
日本語も英語も自在に操れる「優秀な帰国生」はほんの一握りに過ぎず、多くの子どもたちは、2つの言語のはざまで翻弄され、気づいてみたらどちらの言語も中途半端になっていたというのが現実だった。
とも。
本では帰国生本人に行ったアンケートの出ていますが「子どもが外国語を始めるのに適当な時期?」という質問に対して、「母語(第一言語)が確立してから」という答えが一番多いのも、興味深いですね。
また、
子ども時代から2つの言語に触れ、どちらの言語でも読み書きができる「理想的なバイリンガル」は、確かに存在する。
しかし、そうなるためには、
1、大人になるまで膨大な時間をかけて2つの言語を継続して学び続けていること
2、本人が2つの言語を学ぶことに対して強いモチベーションを持ち続けていること
3、親が2つの言語に精通しており、子どものために良質な学習環境を整備する配慮ができること
4、子どもが2つの言語をマスターするために必要なことには惜しみなくお金を投入できる経済的な余裕があること
以上の4つの条件がそろっていなければならない。
「理想的なバイリンガル」を育てるためには、多大なコストがかかるのである。
もうちょっとため息が出てきました?ダメだ、こりゃあなんて!
まあ、そう悲観せずに、ぜひこれを機会に市川さんの本を読んで、参考になさってください。
高額教材を買ったり、駅前留学する前にね!
きっと
◆母語である日本語を習得する意味
◆英語をどう捉えていくのか
◆家庭でどう子どもに英語をやらせていくのか
について、たくさんヒントがあるはずです!
ただやらせるというのは親技でも一番ダメ!!そこに作戦があるから、失敗があったとしても、次へつながっていくんですから!
市川力著中央公論新社
必読です!!
『10の鉄則』の感想、続々と・・・
年長 小さな事からコツコツとさん
「10の鉄則」読まさせて頂きました。
子供達は就学前ですので、日々の生活全てが勉強です。生き物に興味を持てば飼育したり図鑑で調べたり、動物園や水族館、博物館に出かけたりもします。
絵本も毎日読み聞かせ、無理なくひらがな、カタカナを覚えました。疑問に思った事は見たり調べたりして納得する、それらが定着してきたので、今まで全く手をつけていなかった「勉強」を始めました。
まず、5ヶ月間全く手付かずだった、チャレンジのワーク10冊です。夏休みだったので、これら全てを夏休み中に終わらせる事。その為に、一日3問は必ずする事。
しかし、それで終わってしまったのです。新学期が始まり、せっかく軌道に乗り始めた「勉強」を辞めてしまったのです。
「10の鉄則」を読むまで、何の疑問も持たなかったのですが、鉄則10を読んで「まさにその通り!!」と思いました。
そこで、もう一度子供と「決まり」を決め、実行したいと思います。
今の学年であれば、決まりを決める際、親は少し長期のスパンでの展望を持って、決まりを決めたらいいですね。
目の前の決まりだけを考えていると、それらが1本の道になっていないことがしばしばありますから。
長期の展望はドンドン変わっていいのです。長期の展望を親が腹の中に持つという作業が大事ですぞ!!
小4 説教かーさん
薄い冊子が届き、15分で読めてしまった時には、これで9000円?と正直思いました。以前より本は拝読し、いくつかは実行していましたので、なおさらです。
ですが、じっくり読んでみると、読むはやすし、実行は、難しの、重い内容です。しかし!なんでも元を取らないと気が済まない私です。
頭を整理して必ずトライします。あと実践会メールはとても参考になりますね。皆さんの悲痛な叫び、それを真摯な態度で受け止め、心のこもった返信をされるストロングさん。感動しながら読んでいます。
今考えていること、試行錯誤していることは、小5になって必ず活きてくるでしょう。本格的になる小5のときには、お子さんに効く言葉かけや褒め方、叱り方のいくつかのパターンが確立できるようにやっていったらいいですね。
今やっていることは全部財産になります!!