oyawaza207.jpg

こんにちは、ストロング宮迫です。

世間では年初からビッグリニュースが相次ぎ、受験たけなわの時期に受験生は忘れ去られ、プロ野球のキャンプは清原騒動に霞んでしまっている感があります。まあ、別にいいんですけどね。

※この毎日親技は2016年2月18日に配信したものです

そうした騒動の1つに衆院議員のボクちゃんが、報道によれば「LINEでのやりとりは『おはよう』から始まって1日に400回ぐらいきた」らしい。

LINEを1日に400回してたら、LINEしかできない。子供たちだったら勉強はできないんです。成果が出せない。そのことは昨年ここで書いた。少し紹介すると・・・

週刊親技「LINEデビュー」

・・・その時の話で、講演者が「人間は90分程度しか集中が持たない」と言ったそうなんですな。

そんでもって「勉強を頑張っているのに成績がイマイチって場合」、以下のようなことが考えられると。

集中できる限度の90分のうち、脳は、最初のそのうち30分はウォーミングアップしてる。30分したら、脳がフル回転する。

しかし、その勉強している最中に、たとえばLINEを見ると、脳がリセットされるというんですな。

つまり、最初の30分はウォーミングアップだから勉強始めて40分後にLINEでもメールでも見るとリセットされ、再び勉強を始めると、それはまたウォーミングアップからになると。

無駄な勉強をしていますよ、勉強しているつもりでしょうが、90分の集中できる勉強時間でウォーミングアップだけを3回繰り返していますよってな話だったらしい。

すなわち、ウォーミングアップから「本・集中」に突入間際、もしくは突入後すぐにリセット、再びウォーミングアップ、リセットを繰り返しているそのことが「勉強を頑張っているのに成績がイマイチ」の原因の1つだと。

以前テレビで、中学生だったっと思いますが、勉強机にスマホがあって勉強している最中でもLINEの着信なんかがあるとそっちを見る、返信、勉強、着信、返信、勉強・・・を繰り返しているのを見たんですが、まさにそれでは、やっている勉強が生きないってことでしょう。

まあ、着信、返信、勉強・・・を小刻みに繰り返していて成績が良くなるわけないのは当然としても、子供の意識としては、ボクは机に座って「ちゃんと」勉強してる!一定時間勉強はしてる!問題も確かに解いている!ってなっている場合も考えられるでしょう。

しかし、成果は上がらない。

衆院議員のボクちゃんは1日に400回ですから「ウォーミングアップ」までもいかない「ウォー」くらいでLINEを見るからリセットの連続ということですよね。

暇だからこそできるんだけど、何も考えられないし、仕事はしてないし、何も生み出せない。いや、生み出してはいるか。

全性力じゃなかった、全精力を集中してジッと画面を見ておこなった「女性を口説くこと」には大戦果をあげたわけです。成功した!「私のど真ん中はソナタ」はゲットしたわけだから。

a3 7.png

ただ仕事を失っただけで (^^)♪

本望でしょう。集中してやれば成果は出る!ってわけです。それは証明した。おめでとぅー!

あとはどういう成果を期待するかで、やることが変わってくる。イイ仕事がしたいと思っているのに、LINE打ってたら違う成果が出てしまいますから。

衆院議員のボクちゃんを見て、ボクが思うのは「やればできる」だし「望めば叶う」ですな
( ̄ii ̄)

ただね、ボクちゃん議員はもう35歳でしょ。直らないんですよ、こういう癖というか行動パターンは。型がもう出来上がってるからね。

直すには、誰かがそばについて親技を駆使しなきゃならない。相当な強制力をもってね。でも35歳には誰も付きたがらないんです。

「やります」って言った先から「やらない」ことが続くと、子供相手でも親はキレるのに、大人相手だったら面倒だしスルーすることになるから。

昨日あたりは、ボクちゃん議員の経歴として紹介されていた「早稲田大学漕艇部出身」について、早稲田大学漕艇部の公式Facebookアカウントが「当部との関係はございません」という声明を発表したそうです。

早稲田大学漕艇部が宮崎謙介元議員の経歴を否定「関係はございません」

これも癖なんですよね。ついカマしてしまうっていうのか、無意識でやってしまう癖。子供がついウソを言うのと同じなんです。

ウソついてたらあとで困るよってどこかで散々言われてるんだけど、直さずに、直らずに、誰からも厳しく躾けられずにきてるから、癖でつい出ちゃう

衆議院議員になりたいから「公募の時だけウソを言った」とかではなく、ガキの頃からずっとこんなだったはずです(ボクの完全な推測です)。それがスルーされて35歳になっちゃったというのがボクちゃん議員の不幸といいましょうか。

多くの人がこの議員の行為を「ひどい」「許せない」とか思っているでしょうし、現にそう非難されてます。それよりもボクが気になるのは「ボクちゃん議員」の予備軍の子供たちがボクの周りにもたくさんいるってことです。

これからボクちゃん議員のような人は、どんどん出てくる。今、育ってるからね。

もうしばらく前になるけれど、ある高校生が迷惑防止条例違反で現行犯逮捕された。どんな迷惑防止条例違反だったかはここでは書かないけれど、かなりエゲつない内容で、聞いたら思わず「ええぇぇー」っていうような。

で、どんな子なのか、その子を知っている同級生にいろいろ聞いたんです。

1つだけその子を象徴するエピソードを書くと、体育館は土足厳禁で上履きに履き替えて上がるのが通う高校ではルールなんだけど、あるときその迷惑防止条例クンが外から来て土足のまま体育館に上がったらしい。

体育館を聖地としている部活、バスケットやバレーや卓球部の連中の何人かがそれを見とがめて注意したそうなんです。

「お前さ、体育館は土足厳禁だぜ。履き替えろよ。でもってモップをかけておけ」って言った。そしたら迷惑防止条例クンは悪びれた様子もなく、「なんじゃコラー」と掴みかかってくるわけでもなく「リョーカイしました」って答えた。で、そのすぐあとに「モップかけといたから!」って軽やかなステップでそれをわざわざそれを言いに来たそうなんです。

土足で体育館に入った時にはみんな「ふざけやがって」とか言い合ってたらしいんだけれど、すぐさま「モップかけといたから!」って言ってきた様子からみんなの怒りも自然と収まった感じだったそうです。

ところがですよ、数日のちに迷惑防止条例クンは外から土足のまま再び体育館にズカズカと入ってきたと。

さて問題です。

2度目を目撃した連中はどうしたでしょうか?

2回目なのでとっ捕まえてぶっ飛ばしたって!?

ブーです。

ボクもそう思い、そうしたんだろって聞きました。でも、子供たちの答えは違いました。そうはならなかった。

1回目に注意した連中は2回目を目撃しても、もう何も言わなかった!

これが正解というか、同級生が取った行動でした。

なにゆえそうなったか?

1回目に「リョーカイいしました」の返答、「モップかけといたから!」って軽やかなステップで悪びれた様子もなかったすぐあとに再び人の目を気にすることもなく土足で上がってきたことに対して唖然とした、仰天したんです。

怒りの前にそれを上回る唖然、茫然、そして仰天したんです。

みんなが、いかりや長介になって「こりゃダメだ」って思い、そう言いあったらしい。2回目は咎めずにスルーした。

子供たちの口からは出なかったけれど、そこには「恐れ」もあったかもしれない。ここでの「恐れ」とは「怖ろしい」ほうではなく、「こいつ、壊れてる」っていう恐ろしさです。寒気がして「関わりあいたくない」と感じる恐さです。

同じ禁止されている体育館に土足で上がるでも、いくつかのタイプに分かれるでしょう。この迷惑防止条例クンのタイプはヤンキーがオラオラ言って土足で上がるのとはまた違うタイプです。

ヤンキーに「関わりあいたくない」のとはまた違う「関わりあいたくない」もある。

同級生からもスルーされ始める前には親からスルーされていたはずです。スルースルーで35歳になったらエライことですが、いちおう警察にはスルーされずに捕まった。

しゃぶしゃぶ番長・清原は「捕まってよかった」と言ったとか言わなかったとか。「これでやめられる」とかなんとか。誰か止めてくれっていう叫びなんでしょうかね。

でも、「捕まってよかった」にはならない。

そのあとがあるからね。ボクちゃん議員35歳、しゃぶしゃぶ番長48歳、「(歌う感じで)も~ぅどうにも止まらない~」は他人事じゃない。

型ができる20歳前後までにスルーせずに正面から立ち会わないと「(山本リンダ風に)も~ぅどうにも止まらない~」になって、「困っちゃうナ」が締めになる。

rinda.jpg

自分で止まれなくなっている子供は先生からも同級生からもスルーされてるから、最後の砦は親になる。正面衝突でもいいから早い段階で止める。

止めても、また子供は聞かずにまた自分で走り出すこともあるけれど、一度、二度、三度、四度・・・諦めずに止めようとしてくれる人がいたことが子供にはのちに救いになるし、帰ってくるときの道しるべになる。

勉強はその過程の一里塚。子供の癖や性格や行動がイヤな勉強だからこそ顕著に出やすくなる。勉強で出た悪い癖やズルい性格や行動は指摘して直さないといけない。それが勉強以外のものに広がっていくから。

「ルール違反した息子のゲーム機バキバキに折った」がニュースになっていたので見ました。

高嶋さんという方が新聞のコラムに寄稿したものらしい。

「ルール違反した息子のゲーム機バキバキに折った」
高嶋ちさ子氏の子育てコラムに賛否両論

ボクは「バキバキに折る」派ではなく、「ホットプレートで時間をかけてこんがりジュー」派だけど、小さな約束は死守されなければならないことを教えるにはとっても有効なやり方です。

これには賛否両論であると記事には記されていますが、みんな「バキバキに折る」や「ホットプレートで時間をかけてこんがりジュー」のほうにばかり目が行ってる。

でも、この「バキバキ」は壊すことに意味があるのではなく、「バキバキ」のあと、母が言った「息子2人に対しては、ゲームができないことより、母親の信用を失ったことを嘆くよう説教した」こと。加えて「長男が翌週、算数のテストで満点を取り、それは折れたゲーム機のおかげだったと高嶋さんに話したこと」がポイントです。

「勉強しないならゲームなんか壊してやる」って言わなかったところなんてすばらしい。問題は約束を破ったことだし、母の信用を失ったことなのだから。小さな約束でこれをきちんとやっていれば、「も~ぅどうにも止まらない~」にはならない。

また、ゲーム機を壊されて、子供がより反抗的になった、暴力的になったという現象が出ていないのは、家庭内の約束や親子の信頼関係があるからこそ出てくるものであって、形だけの反省に終わっていない点もすばらしいとボクには思える。

高嶋ちさ子さんという方をボクは存じ上げないのでどういう方かわかりませんが、同じようにゲーム機を壊しても、同じような結末にならない家庭もたくさんある。親子の溝が深まり、口を利かなくなったという事例だってある。

親子の信頼関係がなく、小さな約束が軽視されつつある家庭で高嶋家と親が同じことをしたら違う結末になる。だからちょっとずつ注釈をつけながらでも紹介していかないと思っているのと違う道に進むことになる。

以前ここで紹介したお笑い芸人の山里亮太さんの記事「死ぬほど勉強、兄の陰の支え知ったから」も同じで、山里さんの母と同じことを子供にしても、子供がやる気を出すわけじゃない。 

「死ぬほど勉強、兄の陰の支え知ったから」

oyawaza176.jpg

それまでのやってきたことの蓄積や親子の信頼関係があって初めて成り立つものだから。だから、みんな学ぶときはそのままストレートにではなく、自分なりの解釈をしてやらないとうまくいかない。

受験でも合格体験記などの書籍は特に成績不振者が読みたがり、マネしたがる傾向があるけれど、成績不振者が成績優秀者のマネをしても、その通りにはならず、挫折することが多いのと同じ。

ボクが高校生くらいの時でしたか、「灘高校日記」という題名だったか、灘高校から東大だったかに行った卒業生の在学中の日記のようなものを紹介されて読んだことがるけれど、読んでたやつはみんバカだった、ボクも含めて。バカほどそういうのを読みたがる。

読んだら、そうなった気になるんだな(>_<)

まるで全然いっこうに関係ないのに読みたがる。参考になるわけないもの。

これも癖だから。悪い癖は直さないと、いつも同じパターンで行動することになる。

合格体験記に書いてある参考書や問題集だって、その子にはできたかもしれないけれど、成績不振者にはそれをやる前にやらなければならないことが山ほどあるんだ。同じ問題集を買っても何の役にも立たない。

そこがわからないんですよ、成績がイイ子の家は。やってる問題集はもうわかってる。でも、それをどうやってやらせているのか。どうモチベーションを保っているのか、今まで蓄積したことがなにで、どういう親子の信頼関係を築いてやってきたかが見えにくい。

それをここでは文章で書いて示そうとしている、それが週刊親技なんですよ!

知ってました?

悪い癖はね、叱られなければ気づけないことが多いんです。自分で自分の姿が見えないようにね。

もしこの週刊親技を見て「叱られてる」感じを持ってくれているなら、自分の癖に気づきかけているといえるし、読んで「あなたやってないねえ」と言われていると感じてくれるなら、あなたは修正されているともいえるでしょう。

でも最後はあなた自身の力でグイと方向転換するんです。方向転換するときの原動力は子供の勉強に成果が出ている、成果が感じられているかどうか。

成果が感じられなければ、力のいる方向転換は難しい。ただちょっと良くなったからと言って、自分から勉強しないなんて嘆かないことです。しないもの、自分から。足りないのは成果です。

sb_ld_soudan.gif

小5後半から成績が下がっています。やる気もあり、宿題も頑張ります。それまでは成績も悪くなかったので安心してたのですが・・・・

特に月一回のテストではなかなか成績が振るいません。今まであったやる気が失われてしまわないか心配です。

メンバー専用【音声セミナー】

うれしい報告

『10の鉄則』の感想、続々と・・・

のんきみかんさん

「10の鉄則」読み終えました。購入するまでは数日ためらっておりましたが、私たちには買って正解でした。

まず取っ掛かりも分からなかったので、具体的に親のするべきことを教えていただいて感謝です。ありがとうございます。

内容にもましてストロング様の軽快な語り口、私にはツボです。難しい教育書なんて、はなから読む気がしなかったものですから。仕事で車中にいることが多い夫はCDを聞いています。

息子はこれまで親が手出しをしなくても、わりと出来る子供でした。そのため、のんきな親だと笑われそうですが、息子に「勉強しなさい」と言った事もないですし、学習面では何も係わってこなかったんです。

でも昨年の夏休みに、我が家は自営業で夫婦とも仕事に追われている為、息子が家で無駄に時間を過ごすよりは・・と塾の夏期講習を受けたんです。そこで自分より出来る子がたくさんいて、本人も井の中の蛙だったことに衝撃を受けたようです。

その後正式に入塾し、受験についても本人の意思も固まり、クラス編成では一番上のクラスに入りましたが、今度はついていくのが大変です。

今まで家庭学習を何もやってこなかったツケがまわってきました。塾の膨大の宿題をこなすだけで精一杯、その他の学習などやる余裕もありません。

親の私たちも然りです。どうやらせたらベストなのか分かりません。その困った状態のまま、半年過ぎてしまい、親から変わらねばとの決意で10の鉄則を購入させていただいた次第です。

ないないづくしですが、まずは鉄則5と7プラス6と8から始めたいと思います。

受験までの一年間、子供と精一杯かかわっていきたいです。

鉄則9の3つのステップはくれぐれも意識してやりましょう。そして、まずは宿題を全部やろうとしないこと。こなすのではなく、成果を求めてやる!

2週間もやれば、成果がある勉強ができているかすぐにわかります。そして手ごたえもわかる。

  • 10の鉄則
  • ノリ勉
  • 中学受験コース
  • 復テ対策講座
  • 30点上げよう会
  • 公開テスト対策講座
  • 親カツ講座(夏まで
コース)
  • 親カツ講座(入
試実践コース)