こんにちは、ストロング宮迫です。
今はもう休刊になっている講談社の「月刊現代」2006年6月号にイチロー選手のインタビューが掲載されていて、そこにとても興味深い話がありました。
記事の中から紹介したい話は2つ。1つめは、
月刊現代2006年6月号
「職人イチロー私服の野球論」本拠地で試合が行われるとき、イチローは初回のみ大きくスライドをとって走り出し、右翼線のファールラインを必ず19歩か、20歩か21歩で越えてゆく。
そしてほぼ40歩目で走りを緩め歩き出す。それが2回から9回までは、23歩から27歩で白線を越え、これまた40歩目で歩きに変えて守備位置につく。これはいついかなるときでも変らない。
初回のスライドの幅の大きさは自分の体調がいつもと変らないかを試す走りで、変らなければすぐにストライドを小幅にするのだという。
※この毎日親技は2006年5月14日に配信したものです
こういう自分のパターンを持つことって、勉強においても、すごい大切。ワンパターンでいいんです。
必ずいつも同じ形から入る。
◆勉強の始まりの最初の5分は必ず計算問題から入る
◆気に入った文章の音読をまずやる
◆牛乳を一気飲みしてから勉強をスタートする
◆「あーあ、いくぞー!」って叫んでから入っていく
なんでもいいんですね。これをすることでスイッチが入ればイイ。
また、そのいつもやる儀式がイチロー選手みたいに「スライドの幅の大きさで自分の体調をはかる」バロメータになっていれば、最高でしょう。
牛乳の一気飲みだって、バカにできません!それによって勉強のスイッチが入り、その牛乳の「のど越し」で今日の体調が確認できるのであれば、スゴイことですから。
野球の試合同様、勉強も「毎日」のことです。だからこそ、ワンパターンの儀式。皆さんも持っていますか?
ハイ、もう1つは、
月刊現代2006年6月号
「職人イチロー私服の野球論」山本:03年の、・・・・・・・との試合で、イチローさんがバックホームのチャンスを2度そらしたことがありました。
1度目は三塁側に大きくそれて、また同じイニングのときに、今度は一塁側にそれてしまった。
イチロー:ただ、そこに可能性が感じられたのは、2度とも三塁側ではなかったこと。そこは修正しようと思って、それを表現しているので、そういうものは心配ないです。1回目と同じ方向に行ったとしたら問題ですが。
いかがですか。???ですか。
投げたボールがそれたわけですから、アウトにはなっていないんでしょう。つまり、ベストの結果は出ていないわけですね。
ただ、そこに「修正しようとする意図」が見られたから心配ないとイチロー選手は言っています。
そりゃあ、アウトがイイ。テストの点数だって、満点がイイ。
大事なのは、そこにたどり着く過程で、1回目の失敗と同じ方向にボールを投げてしまうのは、ダメなんだと。
逆に言えば、同じ三塁側にばかり投げていては、アウトに近づくことにはならないということでしょう。イイ話ですね。
「いつもミスするんです!」と「いつも」同じように嘆いている人は、ミスをなくすために「どんな修正」を加えてテストに臨んだかが問題なんですね。
「修正」がなければ、なにを「修正」するのかの目的意識がなければ、必ず1回目と同じ方向に結果は出る。
これこそ、ここで繰り返し言っているトライ&エラーです。
ミスを「集中力がない!」「注意力が散漫だ!」そういうことに原因を求めている人に限って、「ミス」に対する対策はまったくしていないという人が多い。
ミスを修正しようと思って、それを表現しているので、そういうものは心配ないです。
皆さんは、修正しようとちゃんと日々の勉強で表現していますか??
トライ&エラーの習慣は、勉強において最重要課題なわけですが、受験が終っても、人生が続く限り永遠に持ち続けてイイ習慣です。
同じ失敗の繰り返し!気をつけましょう!!