早速今回の相談を読んでいただいて私のバズーカ砲を受け止めていただきましょうか。

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12歳 オハイオさん

私にはバイリンガルの12歳の息子がいます。

米国生まれで米国在住ですが、日本語も一生懸命教えてきたので日本語も英語も流暢に話し読み書きもできます。

ココまでお話しするとみんなにうらやましがられるのですが、この子があきれた怠け者なんです。

もう、12歳で日本では中一なのでそろそろしっかり勉強させよう!とつきっきりで頑張っているのですが、

宿題は隠す、出さない、プロジェクトもやらない、テストがあることも隠す・・・・・

成績ガタガタです。

別に反抗期でこうなったわけじゃないんです。

仕方ないので、先生に時々Emailして判明した宿題をやらせ、テスト勉強をした時だけはいい成績をとってきます。

でも、12歳の子のために毎日先生にメールする母というのも恥ずかしいです。

先生との連絡帳なども何度も作ったのですが「学校に忘れてきた・・」とか「無くした・・」なんて言ってのらりくらりと逃げてしまいます。

アメリカは成績悪いと学校から呼び出されます。そのたびに父親も雷を落とし、わたしも涙が出てきてしまいます。

その時は、本人も泣いて「頑張る」と言うのですが、3日と続きません。

どうしたら良いでしょう?

誰もが羨むバイリンガルにも悩みがあると。12歳の息子さんに、手を焼いていらっしゃる。しかも、反抗期でもないとのこと。

なぜそう思うのかについての記述はないのでわかりませんが、オハイオさんが発生している問題の原因を考えて立てた仮説は、

息子は怠け者だ!

まあ、何度も同じことを繰り返しているようなので、原因は、お子さん自身、もしくは性格的なものによるようにも思えてしまいます。

みなさんはどう思いましたか?

読者のみなさんの中には、今回の相談を読んで、すぐに「親が甘やかしてんじゃない?」なんて思われた方もいるハズです。

たとえ、子供が同じ問題行動をしても、そのつど厳正に対処されてきた親の方にとっては、オハイオさんの対応を甘く感じてしまうかもしれません。

この相談を読んで、ストロングが最初に思ったこと。

それは・・・・

親の出番が間違っているよ~(>_<)

これが、最初の感想。

問題部分は、これです↓

もう、12歳で日本では中一なのでそろそろしっかり勉強させよう!とつきっきりで頑張っているのですが

ストロングは、12歳だから遅い!なんて思いません。

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ただ、「そろそろ12歳なので」しっかりさせようと親が登場するのでは遅すぎます。

だって、今までだって同じような問題はあったけど、放置していたワケでしょう?

それでずっときていたのに、「12歳になったから」ちゃんとやりなさい!となれば、子供のほうが「???」となります。

今まで12年間のその振る舞いかたや考え方でOKだったわけです。「そろそろ中1だから」しっかりさせる、そういう考え方は親の身勝手というもんです。

親の中では10歳と12歳では、「成長分」や「学年」も踏まえて、「勉強をちゃんとする」という境目が見えているのかもしれません。

けど、子供には、そんなものは全然見えません。当然ですけど・・・

だから「12歳になったから・・」という発想は、まさに親の勝手な思いであり、ある意味、オハイオさんのお子さんは、親の突然の要求に「困惑」しているんじゃないでしょうか。

親が、そばについて勉強させるのは、そろそろ中1だからとか、

親の出番は、子供の「年齢」によって決まるものではありません。

低学年で、宿題の量も少ない。レベルもそれほどではない。だから、自分でしっかり取り組むことができる。そうであれば、親の出番はないかもしれません。

でも、与えられた宿題をやろうとしない、そんな事態が発生した時点から、年齢が何歳であっても、親の出番となるのです。

つまり、親の出番は子供の「状態」によって決まるものなのです。

出番が早いほど、また、状態が悪くないほど、解決はカンタンです(^_^)

さて、オハイオさんの問題です。

まず、オハイオさんとお子さんの約束。親子で泣いて「やる」としているのに効力が3日ほどしかないのは、今までに述べてきたことが原因です。

おそらく息子さんには、何度言っても、何を言っても同じことの繰り返しになります。今のままでは約束の効力を発揮させることは、ほぼ無理である。そう認識すること。

すでにそこまで状態は悪化しているとストロングには思えます。そう認識した上で、オハイオさん自身が自分に問いかけなければなりません。

「メールする恥ずかしさ」と「子供にきちんと勉強させる」を天秤にかけたとき、オハイオさんの天秤は、どっちに傾くのか?

「メールする恥ずかしさ」が重いなら、ストロングから言えることはありません。

でも、「子供にきちんと勉強させる」ほうが重いなら、「恥ずかしい」なんてクソ食らえ!です。

だからといって、「先生に毎日メールをしなさい!」なんて言うつもりはありません。それくらいしてまでもという意気込みは買いますが、毎日メールされると、先生が迷惑だろうと思うからです。

また、毎日メールして、「親」と「先生」がやりとりして、勉強させるとなると、「子供」が抜けてしまうことになる。

でも、それでは、先につながっていきません。

だから、それをするために、オハイオさんがやるべきことは、

「子供」に「先生」と約束をさせる

事情を話して、先生にお願いするのも、メールするのも、ここでは親の役目です。

一方、お子さんに、「先生との約束」に同意させるのも、親の役目。特に子供に同意、納得させるのは、骨が折れる作業になるでしょう。今までの12年間を踏まえて納得させなければなりませんからね。

その約束の土台となるのがもう1つ。

「親」が「先生」と約束をする

のです。子供をしっかり管理することを約束するのです。もし、先生との約束を破ったときは、親の責任です。そのときは恥をかくしかありません。

そのぐらいの覚悟で、臨むことです。その気持ちは、お子さんにも伝えることです。

「親」は「子供」の味方になり、「先生」との約束を果たすのです。

「親」「先生」「子供」この3つのトライアングルを親が要になって取り持っていく。

今教え、やりきらねば、「15歳の子のために毎日先生にメールする母」で悩むでしょうし、「18歳の子のために・・・」の頃には、もう手に負えないと感じることでしょう。

仮にお子さんが「怠け者」だとしても、生来の怠け者であることはありません。

子供が育っていく過程で「怠け者」でもイイよ!って誰かがささやくか、もしくは容認されたか、ただそれだけなのです。

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うれしい報告

GW期間中、教材の発送はお休みとさせていただきます。お急ぎの方はお早めにお願い致します。

『10の鉄則』の感想、続々と・・・

小4 でんさん

親にムラがあるから子どもにムラがあるのだと悟りました。そのために子どもの成績が特殊なムラっ気を出していることになりました。

塾の先生にも「年齢的なブレはあるのですが、彼の場合は特殊なブレがあります。まだ原因は分かりませんが他のお子さんとは違うブレがあります。」と指摘されていたのですが、原因はズバリ私の接しかただったのです。

親が子どもときちんと約束をする → そして守るの循環を作れば、本人は素直でやる気もあるので大丈夫そうです。

親が反省し、決意が固まったときこそがもっとも危険をはらんでいます。親が持っている熱をいきなりすべて子供にぶつけないこと。

決意を固く持った時こそ、その熱を小出しに1つずつです。

一気にぶつける熱よりも、少しずつずっと熱を子供にぶつけていきましょう。

中2 グローリーさん

これまで何年も無駄にしてしまったというのが一番の感想です。本当にショックで自分に対してなんだったの?という気持ちが強いです。(省略)

これまでの子供への負の接し方をまずゼロに戻し、できればプラスにしていきたいと思います。よろしくお願いします。

一気にプラスにしようとすると子供とのバトルが激しくなるでしょう。鉄則のうち、できることを1個まずやりましょう。

また、負の接し方を全部捨てなきゃあならないのか? ちょっと方向性を変えれば、プラスにできるものもきっとあります。

今まで一生懸命やってきた思いに方向性を与えてやる。それをすぐに検証していきましょう。報告お待ちしております。

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