中1 わっしょいさん

いつもメルマガを楽しみに読ませていただいております。

中学受験の際にはお試し受験のアドバイスをいただき、ありがとうございました。お陰様で、1月校で合格をいただくことができました。

本命の2月校、●●中学、▲▲中学には共に合格をいただけませんでしたが、1月校を受験していたため、全滅とはならず、それには気持ち的に救われました。

結局、「志望校以外なら公立中学」という本人の希望通り、春から地元の公立中学に進学することになりました。

教科書を見たのですが、ほとんど中学受験のために履修した単元のようです。子供は大学ではかなり上の大学を目指しています。

神奈川からですと、公立のトップ高校でもほんの数人しか合格していません。明らかに私立高校上位です。

しかし、私立に入れなかったので、公立中学に行きながら、何とか私立の進学校に近い勉強をさせてあげたいと考えています。

今は中1の半分くらいまでの先取り学習が終了していて(公立中学レベルで)、中2の夏くらいまでに中3までの学習が完了するペースです。

ここで質問なのですが、公立中学レベルでどんどん先取りをした方がいいのか、あるいは先取りはせずに今の単元でもっと難易度の高い問題に取り組んだ方がいいのか、どちらがいいのでしょうか。

高校は、神奈川ですと公立のトップ校狙いなのですが、福岡への転居の可能性もありその際には久留米大付属高校を考えています。

息子は小さい時から反抗期もなく、今現在も親の言うことは聞く子です。逆にこの先中学高校で、強い反抗期が来るのではと思っています。

今のうちに、方向性だけでも指し示しておいてあげられればと考えています。その後、投げ出してしまうことも考えられますが。

アドバイスいだだけたらと思います。よろしくお願いします。

中学受験をしてある学校に合格した。でも、志望校ではなかったので公立中学校に進むことにした。合格を手にした学校も結構な人気校ですから、聞けば「もったいない!」と思う方も多いはずの学校です。

とはいえ、本人の希望だそうですから、強い信念を感じますな~

3年間中学受験の勉強をしてきて、志望校ではないにしろ合格というキップを手にしたわけです。

なのに、進学せずに公立中学校へ進学する。これって非常に稀なケースです。

いくら最初から決めていたこととはいえ「せっかく合格した学校だからお世話になろう」と考えるのは親心というもの。

その親心をも跳ね除けるだけの「強い意志」。常に楽な方へと流れるストロングからすれば、同じ人間とは思えないくらいびっくりのごく少数派のツワモノたちといえます。

彼ら、彼女らの共通の悩みは、わっしょいさんと同じ。

学校の勉強は簡単すぎ!

そりゃそうです。最難関中学を目指して勉強をしてきた連中にとって、公立中学校のカリキュラムは簡単すぎるはず。ほぼすべての単元を習っていると言ってもイイですし、教科書レベルであれば、今すぐにでもたいてい解いちゃう。

そんなことも承知で自らが険しい道を選ぶのは、なぜか?

高校受験でリベンジするためです(◎_◎)

中学受験で3年間勉強してきたにもかかわらず、さらに3年後の勝負に臨む。なぜそこまで頑張るのか?

ライバルに負けたくない!の気持ちです。

ストロングは思います。

君たちは負けてはいないよ

精神的にも物理的にも不利な道をあえて選び、取り組んでいく。

入試というたった1回きりの勝負ではライバルに何点かは負けたかもしれない。でも、これからの「伸び代」はライバルにも引けをとらないはずだから。

わっしょいさんのお子さんもこれから更に頑張ると思うので、親としてしっかりと応援してあげて欲しいものです。

さて、前置きが長くなりましたが、今回の相談である

公立中学レベルでどんどん先取りをした方がいいのか、あるいは先取りはせずに今の単元でもっと難易度の高い問題に取り組んだ方がいいのか、どちらがいいのでしょうか。

について。

イ)公立中学レベルで先取り学習に取り組む

ロ)今の単元でもっと難易度の高い問題に取り組む

でいえば、イ)とロ)の間をお勧めします。

公立中学校よりは先取りをしながら、難易度の高い問題にも取り組む

えっ、両方かよって!?

いえいえ、あくまでも中間です。

早すぎず、浅すぎずということです。

理由は、2つあります。

1つめは、一通りを早く進んで、より深い勉強をするのは効率が悪いから。

どんなに簡単な単元であっても時間が経つと忘れてしまう。

それは鮮度が落ちるということ(>_<)

たとえば、パァ~と中学3年間の単元を勉強して、よし今度は難易度の高い問題に取り組むぞ!と意気込んでも「あれっ、忘れてる…」となってしまう。

そうなると、再度基本的な見直しからとなってしまい2度手間です。だから、結果的に効率の悪い勉強となるのです。

一方、難易度の高い問題に取り組むのは、その単元のキモとなる箇所を鮮明に印象つける効果があります。

難しい問題で四苦八苦して解いた問題がある単元は、忘れ難いですよね。適度に難しい問題にも取り組みながら、印象付けながら勉強を進めていくのが理想となるわけです。

これが早すぎず、浅すぎずなんですね。

2つめは、ライバルの存在です。

志望校へと進学したライバルたちは、公立中学校よりも早いペースでなおかつ難易度の高い問題に取り組んでいきます。ライバルに負けたくない一心で自らが険しい道を選択したツワモノたちにとって、ライバルと同様の勉強をすることが一番燃える。

たとえ負荷がかかる勉強でも、ライバルたちも頑張っている内容であれば頑張れるはず。だから、公立中学校と同じペースより早めに進めることが必要といえるでしょう。

親の方に意識して欲しいのは、ライバルと少しでも交わる場を与えてやること

毎週塾の授業でライバルたちに会う。それは何よりものカンフル剤になることでしょう(^_^)

高校への数学(東京出版)という月刊の数学問題集のガッコン(学力コンテスト)など、塾でなくても、全国どこにいても大学受験に向けたライバルたちと交わる場はあるものです。

わっしょいさんの場合も、お子さんにとってのカンフル剤を探してみてください!

この3年間が勉強だけじゃなく、部活も友人関係も、ステキな3年間になることを祈っております。